阿津川辰海のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ※小話ごとに書き殴った感想。ネタバレしまくり&やたら長い
【夜半のちぎり】
シンガポールはポイ捨てに厳しいとは聞いてたけど、そんな決まりもあったんか…
相手の元カレは想像ついてたけど、ガムの下りは恐れ入った。頭からっぽどころかめちゃくちゃやべえオトコじゃんよ…
4人が4人とも、まあまあ自分勝手でちょいと頭のネジ飛んでるのよね。お互い相容れなかったの、実は同族嫌悪だったのでは?
関係ないけど女の本性って、付き合い長い男でも理解出来てないこと多いよね。女同士は直感レベルでビビッとくるのに不思議。。
【透明人間】
透明人間の生態ってちゃんと想像したこと無かったから、消化物とか爪の間のゴミとかの観念がなるほどね~だった。あとメイクで誤魔化せるんだっていう。
密室にしてからの透明人間の探し方とかめちゃくちゃリアルで、設定作りこんでるのをひしひし感じたわね。ハナから動機が?だったけど、ラストでそういうことかと納得。
探偵はこの1回で色々詰め込んだ感じあるけど、シリーズ化を意識してのキャラ立てだったのかしら?面白い世界観だから、上手く活かした振れ幅のある話をもっと見たいわ。
【顔のない死体】
最初「首のない死体と顔のない死体はエラい違いがあるで(意訳)」と言われて、そらまあそうでしょうよ…と当然顔してたのは私です。大変申し訳ございませんでした。
DNA鑑定頑なに拒否すんの怪しみしかなかったけど、目的そっちかーい!完全にしてやられた。
オカンはわかりやすくアレだけど、オトンも托卵とはいえ2年育ててきた子供より自分の欲求優先させちゃうんだから、結果夫婦ともにクズよね。
2歳だったら将来的に両親のこと覚えてない可能性も高いし(むしろ忘れてて)どうかこの先は幸せに暮らしておくれ。おばちゃんとの約束だよ。
※このお話はフィクションです。
ちょっと気になったのが、話のボリュームの割に登場人物がやたら多い(しかも警官ばかり)。なのに個々に掘り下げようとしてる動きすらあったんだが、、あのムーブは何だったん?
【首無館】
館と聞くと警戒するわ。館つけてるクセに、は?みたいな話がゴマンとあるから。みんなちゃんと某先生リスペクトしてる?(強火オタク)
そんなイチ館ファンも、これには度肝を抜かれたわよね。新しすぎて。
まず、この話のポイントは館の構造ではありません。ゲロです(断言)
でも本当に、真実がゲロからポロポロ出てきちゃうから侮れない。しおりんも見た目と裏腹な明晰頭脳っぷりで、ちょっと友達になりたくなっちゃう。さすが腐っても医学部生。近寄ったら絶対ゲロ吐くけど。
あとゲロの見取り図いる?笑 もっと他に描くべきものあったでしょ。館とか館とか館の見取り図とか。
頼むから建物を活かしてくれ…!!(懇願)
そんな賢いしおりんもあの子も、最終的には報われなさそう…というか、この事件絶対闇に葬られるよね?ヤッホーこの世界の警察仕事してるぅ?(煽)
人名がニックネームなの、それこそ十〇館オマージュかと思ったけど、わざわざ名をつけてやる迄もないってだけかも。何だったらバカにしてるくらいのテキトーさだし、まるで人権感じられなくて笑っちゃったよね。
ロープの代わりがアレだとか、人1人の登場~死までがスピーディなのにしっかりグロめとか、この人はこういう作風なのかしら。ちょっと次回作読むのは躊躇うかも。げろげろ。
やばい、こんなゲロまみれの感想書くつもりなんて毛頭なかったのに。おそロシア。影響力強めにつき充分ご注意ください。
【袋小路の猫探偵】
超私見ですまん、飛び抜けて面白くなかった。いやネコチャンに罪は無いんだけど。
そもそもこれ本格ミステリなの?ミスリードの内容としてはまあありかなと思うけど、ボールで人転倒させるって、、マ〇オカートのバナナじゃないんだから。
ていうか警察官が制服盗まれるの、新聞乗るレベルの不祥事じゃない?国家権力不当行使の危機よ。なんなら内部犯の匂いもするレベルなのに、口止めしました~で許されること?
そんな中、どうにかネコを絡ませようとする必死感が更に悪目立ちして、肝心の種明かしも全部あっそう…て流しちゃった。いやネコチャンに罪は無いんだけど。
まあ悪いのは掲載順だと思います。ゲロゲロ館のあとにこれは霞むって。(個人の感想です)
【葬式帰り】
結局この話はどう帰結するの?と思ってたら、1番やべえのお前かい~という話。
石に齧り付いた話は知ってたけど、その後祟りが起きなかったのはなぜ?が腑に落ちまくり。なるほど、意識を逸らすために!賢いひとって…かしこいね!(語彙力)
最後自宅の電気が点灯してたの、奥さん在宅設定だし慌てて出てきたから付けっぱだっただけよね?でももし、消して出てきてたとしたら……ホァ……
【カープレッド】
野球という名の物に一切興味が無い人間にとっては、この話の面白さか半分どころか1/5くらいになるのでは?ええ、私のことです。
どうでもいい情報の波に抗えず、受け身のままあれよあれよと流されて行った先で、急に明らかになる真相。へー…ソウダッタノ…
今だから明かすけど、実は最初お父さんを疑ってたんだ。すぐユニフォームに着替えるの、なんか隠してない?とか思って。ただのヤバいファンなだけだった。ある意味犯人よりこえーよ。
頭書きにあった通り、高校野球についてはマジで秒しか触れてなくて笑った。有名どころだから許された暴挙では?
【使い勝手】
あ~この主人公の苛立ちがめちゃくちゃわかる。中途半端に親切な人間て、結局ずる賢いやつに目ざとく見つかって、いいように使い倒される運命なんよな。
我慢しても遅かれ早かれどこかで爆発するから、ちょっとうるせえ奴と思われても、ある程度自分の意見は主張した方がいいわよ。わたしより。
というわけで(?)ミスリードにはすっかり騙されたよね。確かに、ド定番の重量感マシマシ灰皿ならともかく、女の力でシチューボウルはアレかも。。
でも主人公が、使い勝手のいい女のまま踏みとどまって良かった。それが1番の意趣返しだと思うもん。最後の1文から滲み出るやるせなさも、表題と良くマッチしてると思う。
やっぱり世の中、真面目に働いて得たお金が1番信用出来るわ。みんな闇バイトとかしないであくせくはたらこ。
【掟上今日子】
この作者が原作の「暗号学園のいろは」(漫画。完結済で超おもろいから全人類読んで)に激ハマリしてたので、期待値高め。
…だったんだけど、やはりアレね。
シリーズ物をつまみ読み(?)するの、アテクシ苦手だわ。
内容そのものより、作品内の空気感とか登場人物のキャラを把握することに気がいっちゃって、純粋に話を楽しめないのよ。
もちろん、こういうのに載せる短編は、初心者でも入り込みやすいように色々説明してくれてるのはわかる。
でもそうすると話が必要以上に回りくどくなるし、理解を諦めて話だけ追うと、所々に挟まる「このキャラのいつものこの感じ~」の部分が妙に白々しくて読んでられないというか…
まあつまり、シリーズ未読の私が悪いんです。誠にすまんのきもち。
そんで今回の事件、まあ胸糞だったわね。
真相が今日子ちゃんの言う通りだったら…被害者兼加害者の両親のメンタルが心配。。
これが真実であろうと無かろうと、この可能性については3人の胸の内に閉まっておいてほしいわね。
世の中、知らない方がいい事ってごまんとあるんだなあ。みつお。
【虚構推理】
シリーズ物は以下略。つまりこちらも未読です、すまんのきもち(2回目)
そんでなになに、主人公は…特異体質の彼女と、また別の特異体質の彼氏?
…だから、設定モリモリなやつは1回で世界観飲み込みきれないんだってば…頼むからシリーズ物続けてもってこないでおくれ。。
とまあそこは置いといて、怪異の相談役ってなると色々な方向から話が作れそうね。1番怖いのは人間だぞ~的なのも出来るし。
自分で言ったやつ自分で論破してくの、刀城言耶みたいだったなあ。とか考えつつこれ書いてる今、どうしよ。結末が思い出せない。結局どの説が採用(?)されたんだっけ。
…印象に残ったかどうかは正直そのレベルでした。ごめんな。
【ホームズ】
小説ってあったけど、これ完全に論評よね?
確かにコナン・ドイルがホームズ嫌ってたってのは聞いた事ある。
そこで無意識に【影】の存在を作り出し、そいつにホームズをうっちゃってもらう…というのは、まあ出てきそうな流れかなと。
でもそこからが流石で、その影が1人だとは限らないよねって。え、医者も?え、犬も?!
でも言われてみれば、医者の名前は誤植かってくらいそっくりだったわ。しかも端役同士ならまだしも、片方準主役よ?絶対にわざとよね。
表面的にしか話をさらえない残念な脳みそなので、こうやって論理的に掘り下げて考察できる人たちって尊敬するわ。こういう思考回路があると、1つの話を色んな角度から楽しめて羨ましい。考察厨になりたい。
そんなこんなで、論評といえど最後まで楽しく読めました、まる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ他作品の外伝のようなものもあったりして、一話だけでは何とも。。な作品も。
「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ
→大人になったら何でもないことが、初めての時はそうだよな、と懐かしくなる。
『大人はすっかり忘れているかもしれないけど、十代の子供にとって、誕生日は大きな節目だ。』
「表面張力」凪良ゆう
→この奥さんを怖い、と思うかどうかは人次第だろうけれど、逆に自分の想いに素直で、かつ波風たてずである意味可愛らしいのではないかなぁ、とラスト夫の想いにもやっとしてしまった。
『どちらも間違っていない。スタイルが違うだけ。』
『誰かを嫌うというのは心の負担になるからだ。…見ないふりをすればいいだけなのに、みんなよく疲れることをするものだといつも不思議に思う。』
『みんな話を聞いてもらいたがる。本当の自分を理解されたがる。』
「これは運命ではない」城平 京
→曖昧なままであるが、そういった作風なのだろうか??
「どっち?」木元哉多
→人の業というかなんというか。。自分が原因だけれども、妻の前での生活が苦しくなって、また他を求めて、と繰り返した結果今度は自分側に仕返しされる未来を想像してしまった。
「成人式とタイムカプセル」阿津川辰海
→ある意味しんどい結末だけれど、彼女が隣にいてくれての謎解きでよかった。。
「この世界には間違いが七つある」芦沢 央
→二度読み必須。トイストーリーじゃないけれど、これから間違い探しを見るたびに この話を思い出しそう。。 なるほどなぁ。。 -
Posted by ブクログ
5人の人気作家が贈る、5つの脱出をテーマにしたミステリアンソロジー。
脱出をテーマにしたアンソロジーです。閉ざされた空間から脱出する、というテーマは同一でも、閉じ込められた屋上から脱出する学園ものから、魔女として処刑される前に繋がれた等から脱出する、だったり、記憶喪失の主人公が謎の研究所の出口を目指したりと、ミステリだけでなくファンタジーやホラー要素のある話まで、幅広い意味での脱出を扱い、バリエーション豊かな作品が収録されています。
阿津川さんの『屋上からの脱出』は学校に閉じ込められた生徒が抜け出す方法を探す話。一番スタンダードに脱出がテーマ、という感じがします。期待通りに面白い。
織守さんの『名とりの森』と空木さんの『罪喰の巫女』がホラー味が強く、『名とりの森』は少年たちの冒険を描いた神隠しのような話。『罪喰の巫女』は美しくも悍ましい巫女を祀る神社の話。こちらは少しグロテスクですが、怪しく幻想的な雰囲気が個人的には好きです。
斜線堂さんの『鳥の密室』も、痛々しい描写など多いですが、ロマンシス? シスターフッド? の要素も感じる魔女狩りの話。こちらも好きでした。
最後の井上さんの『サマリア人の血潮』は、謎の研究所からの脱出。記憶喪失の主人公がだんだんと記憶を取り戻し、謎が明らかになっていく過程が、ゲームのようでワクワクします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレどれもあともう一歩ほしい作品だったなという印象…。ミステリーをあまり読まないひとに向けてなのか説明がいちいち丁寧だったなという。
1作目の『透明人間〜』は透明人間の設定がしっかり作り込まれてるなあと思った。食べたものだとか血液とか。短編なのが勿体無い。
2作目はめっちゃ『キサラギ』に似てるなと思ってたら作者さん自身が『キサラギ』から着想得ていてどおりでだった。『キサラギ』は派手さはないのに今でも割と細部まで覚えてる作品。(最後ミキちゃん!ミキちゃん!てみんながダンスするとことか笑)
3作目はちょっとさっぱりしすぎ?ミミカの聴力に対する所長の持ち上げがわざとらしく感じたし探偵のくせに色々免疫ねえなと思った。
4作目は豪華客船での脱出ゲームという設定自体はすごく好みな感じだったのに内容があまり好みじゃなかった…スカした少年が見下してた同級生のさらに弟にすら及ばなかったよって話? -
Posted by ブクログ
阿津川辰海さんのミステリー短編集
どれもバラエティに富んだ意欲作で良くも悪くも作者の趣向が濃厚で独創性に溢れた作品だった。
賛否は分かれると思うが、どれもエンタメ性に特化した内容だと思う。
収録作品4作の紹介と簡単なレビュー
『透明人間は密室に潜む』
細胞の変異により全身が透明になってしまう透明人間病。
透明人間が殺人事件を起こしたらどうなる?
そしてその犯行動機とは?
透明人間という突飛な設定ながら面白かった。
長編では読み飽きそうな内容だが、短編なので端々にある違和感も割り切って楽しめた。
『六人の熱狂する日本人』
アイドルオタクが裁判員裁判に参加し、裁判なのに事件を何故か解決?していくお話
その末に隠された真実とは?
作者のアイドル好きと拘りが感じられる作品。
コメディ感もあるが、先が読める内容だったのでもう一捻り欲しかった。
『盗聴された殺人』
推理が得意な頭脳派所長と、耳がとてもいい事務員がタッグを組んで事件解決に取り組むと・・・
真犯人は誰か?という謎解きが楽しめる作品。
後半の大きな違和感は、作中で解決されていたが設定にやや無理があったように思う。
第2の事件、起きちゃいますよ・・・
『第13号客室からの脱出』
謎解きミステリーイベント中のクルーズ船で誘拐事件が発生する。誘拐犯は人違いをしていた。犯人の目的とは?
頁数ではこちらが一番ボリュームのある作品。
時系列や目線を頻繁に変え、まさに謎解きミステリーを楽しむ作品だった。
阿津川さん、謎解き好きなんだろうなぁ。
-
Posted by ブクログ
読みたい本が溜まっていく中でまた溜まっていってしまうと思いながら恐る恐る手に取った。結果、既読の本がまあまああったのもあるが、そこまで読みたい本が増えることはなかった。安堵(笑)
現役作家たちの書評を読むのは楽しいし、各話の終わりにある読者アンケートも楽しかった。自分の選んだ選択肢が少人数だと少し嬉しい。
読んでいてはっきり思ったのは、私が好きなミステリは「犯人の動機がしっかり納得できるものであり、その動機がびっくりするようなものであったらなお楽しい」だということ。
あと帯文に関しては「どんでん返し」とか「二度読み必須」等できれば書かないで欲しいということ。書かれていたからと言ってその本を敬遠する訳ではないのだけれど、一定の層の人は帯文で敬遠してしまう。それは勿体無いと思うからだ。
ミステリを読むことは人生にとって不可欠。本書は良書だと思うが、ミステリ含め読みたい本を片っ端から手に取るのみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
「屋上からの脱出」 阿津川 辰海
「名とりの森」 織守 きょうや
「鳥の密室」 斜線堂 有紀
「罪喰の巫女」 空木 春宵
「サマリア人の血潮」 井上 真偽
「屋上からの脱出」中学の天文部仲間の結婚披露宴。招かれた一ノ瀬は、十年前の合宿のときに、ここにいる6人が屋上に閉じ込められた事件を思い出す。
「名とりの森」小学生のタネチンは友だちのノキに名とりの森に誘われる。そこは立ち入り禁止で、夏至から十日の間に入ると、帰ってこられなくなるという言い伝えのある場所だった。
「鳥の密室」魔女狩りの狂気。監禁されていた「魔女」が塔から消え失せる。
「罪喰の巫女」罪人の罪を喰らうという巫女の噂。ミステリというよりホラー。
「サマリア人の血潮」研究所内での逃走劇。何が起きているのかがなかなかわからない仕掛けになっている。