阿津川辰海のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
どの作品も、それぞれ趣向が凝らされていて面白かった。特に芦沢央さんの短編には衝撃を受けました。普段は手に取らない人の小説を読めるのがアンソロジーのいい所ですね。
辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
ほろ苦く心温まるストーリー。主人公の不安や苛立ちが丁寧に描かれていて、共感しやすい内容でした。
凪良ゆう「表面張力」
すみれ荘ファミリアを先に読みたかった。あと少しでコップの水が溢れてしまうような、ギリギリの関係性。不穏な空気を感じるストーリー。作中で、作家が編集者に話した一言が、この話の全てを表している。
城平京「これは運命ではない」
虚構推理を読んでいない為、説明が欲しい部分があって少し残念。読 -
Posted by ブクログ
阿津川氏の作品は数作読んで、どれも凝った設定で楽しめた。このデビュー作はなんとなく装丁が子供っぽくて読んでなかったのだが、作品が無くなってきて今回読ませてもらった。
ジャンルで言えば緻密なロジックで殺人事件の真相を追いかけるわけだから本格モノになるが、この凝った『探偵』と言う職業の設定に始まり、二転三転するだけでなく、次々と起こる事象はこちらの想像の斜め45度上をいく展開。
もはやロジック遊び的な部分もあるが、それすらも本格モノの真髄の一つではあるから、話の展開に身を委ねて楽しんだ。
それにしてもよくぞこんなストーリーを考えられるものだ。まさに異才。 -
-
-
-
Posted by ブクログ
とあるぬいぐるみに願うとその相手が願い通りに害される。
基本的に主人公が小学生男子なのでちょっと児童書というかヤングアダルトっぽくもある動きな前半です。謎めいた転校生が現れて・・みたいな。いじめられてるけどかばってくれる勝気な女子がいたり。そういう展開かと思ったら最終的にはそんなキャラの濃い二人はほとんど空気に。
そしてぬいぐるみの動きを把握してからはなんだかパニックホラーというかサスペンスというか。で、最終的にはぬいぐるみにやどった魂は誰のものなのか?というところがミステリ要素な感じ。
サクッと読めてそこそこ楽しかったのはいいけど、なんというかホラーとしてもミステリとしても薄味。霊視能力 -
Posted by ブクログ
透明人間、オタクと裁判、特殊能力×探偵、豪華客船上の密室と多種多様な4つの舞台をもとにストーリーが紡がれていく短編集(どっちかというと中編)です。
・1作目(透明人間)→現実世界に透明人間がいる設定での殺人事件。見たことのない設定で理解に時間を要したけども、慣れたら世界観に引き込まれる!
・2作目→あるものに熱狂する6人の男女のやり取りが面白くも馬鹿らしくて一番読みやすかった笑。全員が馬鹿になり切るのではなく、1人のストッパーを配置することで読者の自分も登場人物の熱に浮かされることなく読み進められました。
・3作目→一番好き。登場人物の魅力もしっかり出てたし、犯人当てとしても十分楽しめた!この