阿津川辰海のレビュー一覧

  • 星詠師の記憶

    Posted by ブクログ

    特殊設定ミステリって、「何でもあり」にならないために、「普通の」のミステリより、緻密に論理的に、世界の境界条件を定めなくてはならないので、非常に難しいんだなって、改めて。
    最近何かと話題なジャンルだけど、一方で、ラノベ的とか、お花畑とかってバカにした評を聞いたことあるけど、まずは本書を読んでみてからにほしい。

    0
    2022年08月07日
  • 星詠師の記憶

    Posted by ブクログ

    最近の作家らしく、本格物と言っても超変化球。
    未来を予測できる人々(星詠師)を中心とした組織内で起きる殺人事件。当然、証拠として未来を予測した動画が犯人を示している…、という凝った設定。

    他の作品と同じく、錯綜した謎が整然と解決されるラストは圧巻だが、あまりにも精緻すぎてややこしいレベル。なんといっても過去と未来が複雑に絡んでいて、読んでいてもこちらがこんがらがってしまう。

    それでも、星詠師という架空の設定をリアルに肉付けしてあり最後まで楽しめた。

    ただし、キャラがどれも作り物めいていてあまり魅力がないのが残念だし、会話が不自然なのも残念。

    0
    2022年05月20日
  • ベスト本格ミステリ2018

    Posted by ブクログ

    小説が10本、評論が1本のテンコ盛りだが、表題の「ベスト本格ミステリ」の名前にはややそぐわない感じだった.特に面白かったのは『透明人間は密室に潜む』だった.内藤謙介・彩子夫妻を軸に透明人間病の話が展開されるが、川路昌正教授が開発しようとしている非透明になれる薬を阻止する彩子の行動が楽しめた.

    0
    2022年03月28日
  • 名探偵は嘘をつかない

    Posted by ブクログ

    SFが入っているが、話の大きな山が3つも4つも盛り込まれた読み応え抜群の1冊。
    オチはなんとなくわかりやすく、これでもかというくらいにきれいに伏線を拾ってくれるので、初心者にも楽しめるかも。
    なかなかエグい内容ではありつつ、ラストはハッピーエンドっぽく終わるのもよい。
    キャラも個性的でよかった。

    0
    2022年02月24日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    人が死なないミステリーを求めて勧められて読んでみたけど、確かに人が死なないミステリーになっててよかったです。大抵死んじゃうんですよね、ミステリーって。
    特に好みだったのは凪良ゆうさんのお話。
    城平京さんは、リアタイで虚構推理見てた自分としてはニヤニヤしちゃったけど、原作知らない人からしたらいまいち腑に落ちないうまく言いくるめられた話になっちゃうのかも知れない。
    でも一番面白かったのは、表紙のイラストです。
    大量の食パンやおにぎりやら鳥までいて、思惑が渋滞しております。紫のはブルーベリージャムかなぁ、ベーコンエッグも美味しいよね!

    0
    2021年12月16日
  • 新世代ミステリ作家探訪

    Posted by ブクログ

    既読作家のインタビューは面白く読めたが、それ以外の方のは上滑りする感じで読んだ。しかし、作家さんたちや、書評家の方々は本当に本を読み込んでいるのだなぁと思う。澤村伊智と阿津川辰海は読もうと思っていた作家で、更に早く読まねば、と思った。あと、大学のミステリ研で、ミステリーよりも「ジョジョ」「カイジ」「ガンダム」が会話に出るというエピソードや、京大ミス研にはジョジョ全巻置いてあるのとか面白かった。デスノートもインタビューのあちこちにでてきたし、マンガ・アニメのストーリーがミステリー界に与えている影響も大きいのですね。
    今、高校生だったら賢い大学行ってミステリ研入る目標も楽しそうだなぁ。読み仲間が増えそう。

    0
    2021年10月24日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

    Posted by ブクログ

    どの作品も、それぞれ趣向が凝らされていて面白かった。特に芦沢央さんの短編には衝撃を受けました。普段は手に取らない人の小説を読めるのがアンソロジーのいい所ですね。

    辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
    ほろ苦く心温まるストーリー。主人公の不安や苛立ちが丁寧に描かれていて、共感しやすい内容でした。

    凪良ゆう「表面張力」
    すみれ荘ファミリアを先に読みたかった。あと少しでコップの水が溢れてしまうような、ギリギリの関係性。不穏な空気を感じるストーリー。作中で、作家が編集者に話した一言が、この話の全てを表している。

    城平京「これは運命ではない」
    虚構推理を読んでいない為、説明が欲しい部分があって少し残念。読後感はスカッとしてよかった。

    木元哉多「どっち?」
    イヤミス。細かい仕掛けが面白かった。登場人物が全員嫌な人で、もやもやする。

    阿津川辰海「成人式とタイムカプセル」
    青春ミステリー。日景が完璧な存在だったりと、リアリティは薄いけれど、予想外の展開でほのぼの。

    芦沢央「この世界には間違いが七つある」
    遊びを効かせたサイコスリラーで面白かった。まさかの展開にやられました!世界観も狂気を感じる。

    0
    2021年10月20日
  • 名探偵は嘘をつかない

    Posted by ブクログ

    阿津川氏の作品は数作読んで、どれも凝った設定で楽しめた。このデビュー作はなんとなく装丁が子供っぽくて読んでなかったのだが、作品が無くなってきて今回読ませてもらった。

    ジャンルで言えば緻密なロジックで殺人事件の真相を追いかけるわけだから本格モノになるが、この凝った『探偵』と言う職業の設定に始まり、二転三転するだけでなく、次々と起こる事象はこちらの想像の斜め45度上をいく展開。

    もはやロジック遊び的な部分もあるが、それすらも本格モノの真髄の一つではあるから、話の展開に身を委ねて楽しんだ。
    それにしてもよくぞこんなストーリーを考えられるものだ。まさに異才。

    0
    2021年10月05日
  • 新世代ミステリ作家探訪

    Posted by ブクログ

    言い回しや考え方にそれぞれの個性や人柄を感じられ、同じ本をあげていても視点が違ったりする所があったりしたのが読んでいて楽しめた。

    0
    2021年09月30日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

    Posted by ブクログ

    がっつりミステリーと思い込んでいたら、「日常の謎」の非日常編。いや、そのままなんだけども。タイガお馴染みの作家さんで全部面白かった。すみれ荘は未読なので気になる。九郎先輩出てきたのは嬉しかった。芦沢さんのは何目線で読めばいいの?

    0
    2021年08月11日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

    Posted by ブクログ

    とにかく作家がとても豪華!!さすがにどれもハズレなしで楽しめました。中でも木元さんの「どっち」は女性の裏の顔というか、それこそどっち??私ならそんな疑惑があったら怖くてその先一緒に居れない。城平さんの「これは運命ではない」はたまたま漫画で虚構推理を読んだので九郎が出てきて嬉しかったし、辻堂さんのはお父さんにほっこりし、凪良さんの「表面張力」もとても良かったので長編を読んでみたい。

    0
    2021年04月13日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

    Posted by ブクログ

    ミステリーとは、大きな事件が起きてそれを解決するものだと思ってた。この小説のミステリーは、大きな事件が起きる訳では無い、日常の中の違和感の正体がだんだん明らかになってくる、そんな不穏な描写が多い、色んなミステリーの形がある。ミステリー小説の最後のネタばらしを一気に6回楽しめる要素もある。

    0
    2025年12月16日
  • 名探偵は嘘をつかない

    Posted by ブクログ

    2021年1冊目。
    スピーディーでテンポの良い展開で、600ページ弱を1日で読めた。探偵と密室、本格のセオリーを踏まえつつ、ミラクルも繰り出されて、行き先がわからないジェットコースターのようだった。
    デビュー作でここまで楽しませてもらえるなんてすごい。次も楽しみ。

    0
    2021年01月03日
  • 名探偵は嘘をつかない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    探偵助手となった女性は、兄を見殺しにしたとその探偵を恨んだ。
    その探偵は、幼少期より探偵としての才能を開花させ、ある事件の容疑者となったのち、潔白を主張。果たして、真犯人xなる人物を創出し、見事無罪となった。
    ところが、その時、取り調べをした刑事は汚名を着せられたため、真実を求めて奔走する。
    果たして、探偵は弾劾されるのか?

    新たなる探偵の誕生かと思いきや•••

    0
    2020年06月26日
  • ベスト本格ミステリ2018

    Posted by ブクログ

    様々なアンソロジーで読んだものもあったが、改めて面白い。虚構推理は次から次へと推論が出てきた上で結局は、というのが楽しい。

    0
    2019年03月10日
  • ベスト本格ミステリ2018

    Posted by ブクログ

    昨年発表された本格ミステリ短編のベスト集。
    同じ趣旨の『ザ・ベストミステリーズ』(こちらは広義のミステリ短編)と比べられがちだが、ここ数年は後者の方がバランスが良くて面白かった。だけど、今作は数年の不振を一掃する位に傑作が揃った。本格好きとして大いに喜ばしい。
    特に大山誠一郎さんの作品は凄い。犯人が被害者の顔を潰す理由で、こんなに斬新なアイデアを考え付くとは! これだけでこの一冊を読んだ価値あり。

    0
    2018年07月12日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

    Posted by ブクログ

    ミステリの楽しさを伝えるのに
    有名どころの作品へのオマージュを
    当代の推理作家に書いてもらうという
    ちょっと素敵なガイドブック。

    さすが、どの作家さんも
    担当キャラに対する愛をもって
    それらしい謎解きを作り出している。
    普通にミステリ短編集としても楽しい。

    どれも良かったけど
    やっぱりポアロさん好きとしては
    斜線堂有紀の話が好きだ!
    直接ポアロさんを出さないで
    レストランの客として
    ふたりの女性の噂話に登場する展開。
    こういうこと言われてそう( ^∀^)

    0
    2026年10月19日
  • 少女は殺人の夢を見る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「原典を読んだことなくてもお楽しみいただけます」とのことなれど、やっぱそこそこにしか楽しめんなぁ。読んでて細かいところを理解しきれず、分かったふりしてた。ミステリーも読むがフリークとまではいかず、この作中で紹介されるのでは『そして誰もいなくなった』と『十角館の殺人』を読んだだけで、内容は記憶の彼方だ。舞台設定が「夢の世界」なので、誰が殺されようと安心。でも虚構の中の幻想に安堵してていいんだろうか。最終話『九角館の殺人』では、富士雄の死体の顔と両手が焼けただれていた瞬間に、死体は替え玉、犯人は富士雄と確信。

    0
    2026年10月18日
  • 紅蓮館の殺人

    Posted by ブクログ

    「面白い!」と「後付けが強すぎるのでは?」が半々。もっと謎を深掘りしてほしかったかも。謎や事件よりも、探偵と助手のストーリーがメインな気がしてきた…。人物設定は好き。

    シリーズ前提なのかな?とりあえず続きを読んで、それから再読してみたら感想も変わるかもしれない…。

    0
    2026年10月16日
  • 黄土館の殺人

    Posted by ブクログ

    寸断された道路の向こう側にいる、顔の知らない相手との交換殺人……というプロットは魅力的だが、片方はほぼ即落ち、もう片方の犯人もかなり予想しやすい部類。機械仕掛けのトリックは好き嫌いがあるからよいとして、ややキャラもののきらいがある。特に探偵役がいつまでもグズグズしていて芝居がかった展開が続き、純粋にミステリを読みたい読者にとってはノイズ。

    0
    2026年10月09日