阿津川辰海のレビュー一覧

  • 透明人間は密室に潜む

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    表題作が一番面白かったです。
    非現実的設定でファンタジー感はありますが、完璧なアリバイを持っている透明人間が犯行に試行錯誤する様に引き込まれました。

    4作目の「第13号船室からの脱出」は、作品の最後を飾るには印象が弱く、物足りなく感じてしまいました。

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    2025年02月21日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    豪華作家たちが書く有栖川有栖作品の登場人物たちが見られてとても嬉しい!!
    内容も推理ももちろんだけど、キャラの解像が素晴らしくて、あらゆる描写で(わかるわかる~!!)となりながら読めて楽しかった。

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    2025年02月01日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    最近勢いのある豪華なメンバーによる有栖川アンソロジー。めっちゃ期待して読み始め、そして期待通りの内容だった!

    個人的にはやっぱアリスシリーズが好きなので、青崎さんと今村さんの話がたのしかった。
    青崎さんのは有栖川先生も後書きで述べてたけど、先生本人が書いた?と言うくらい文体や、有栖と火村と台詞回し、事件の起こり方や解決の仕方、流れが完璧で、正直有栖川先生の短編より良かったかも…笑
    真相が1番気になったのは夕木さん。

    読む前はぜんぶ勝手に作家アリスシリーズを題材にしてるんだと思ってたけど中身は各作家さんそれぞれ個性が出て、でも有栖川先生へのリスペクトやメッセージが入ってて、これは読者はもちろ

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    2025年01月30日
  • 黄土館の殺人

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    天才芸術家が建てた規格外の館で起こる一族の連続殺人事件。当然災害により孤立する。ところが探偵は館の外で連絡も遮断されている。館の中には被害者たちと犯人候補、探偵の助手と友人と探偵行為を封印した元探偵だけ…。
    3章仕立てであまり間を置かずに謎が少しずつ解決されていくので読んでいてストレスが少ない。(が、それが正解とは限らないのがミソ)丁寧な事に所々謎をリストアップしてくれ、終盤には時系列を纏めた表まで!
    古式床しい本格推理小説。そしてラストにはちゃんとサプライズもあり、ぶち上げた不可能犯罪にきちんと結末もつき、大作でした。満足。
    分断された探偵と助手は有栖川さんの作品を、館もので外と中との交互?

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    2025年01月30日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    人が一人も死なない学園ミステリー。
    ミステリーと言うか謎解きですね。
    謎解き自体も面白かったのですが、それ以上に登場する高校生たちが、大人から見たら馬鹿馬鹿しいことを大真面目に、全身全霊でやっているところが何とも懐かしいなと思いました。
    本作は5つの短編から構成されていますが、その中ではポーカーの話が一番でした。
    私も高校時代、先生の目を盗んでは友達と花札をやっていたので、余計に懐かしかったですね。

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    2025年01月28日
  • バーニング・ダンサー

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    ネタバレ

    「コトダマ」による能力を駆使した犯罪と同じく「コトダマ」を駆使した警察組織SWORD。ゴリゴリのミステリ畑の阿津川による特殊設定ミステリ・・・ではあるんですが、なんというか異能力バトルなサスペンスというか少年漫画みたいだ。なんかこう、連載第一話というか第一シーズンみたいな感じ。まだまだでてこない「コトダマ」はたくさんあるし。黒幕は結局そのままだし。戦いはこれからだ感が。ミステリ要素もほどほどで本当にアニメだの漫画の原作にすると映えそうだなあ、と。
    しかしこのパターン続けたらシリーズ進むごとに黒幕の能力がどんどん強化されることになりはしないだろうか?

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    2025年01月27日
  • バーニング・ダンサー

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    特殊能力×ミステリー×警察
    この組み合わせは面白さは保証されたも同然!

    ミステリー的な展開やどんでん返しがあり最後まで楽しめました!

    シリーズ化希望!

    ドラマ化【SPEC】や【全領域異常解決室】が好きな方にはピッタリな作品です!

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    2025年01月25日
  • 黄土館の殺人

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    第一章が少し不完全燃焼感があったが、最終章に繋がったときは、このための話の流れなのかと納得しました。
    殺人トリックは少し現実離れしたところはある気がしたが、最後まで結末がわからない感じで楽しめました。

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    2025年01月25日
  • 黄土館の殺人

    匿名

    購入済み

    内容はおもしろい

    謎解きの前にある程度分かってしまったが、このシリーズはおもしろい。今回もノンストップで読めた。
    ただ誤字や、その場に一緒にいた人物を部屋に呼びに行く表現など、などちょいちょい気になるところがあった。
    推敲、校正、校閲をもう少ししたほうがいいような気がする(素人が偉そうにすいません)。

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    2025年01月21日
  • バーニング・ダンサー

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    超能力とか特殊能力みたいなのが出てくる話はあまり好きじゃないのですが、こちらは面白かったです。
    自分だったら何のコトダマが欲しいかな〜、とみんな考えるでしょう。「治す」いいですね!
    キャラクターがみんな個性的で良かったですが、きっと次回作があって、そこでもっと踏み込んだ話になるのかなと思ってます。
    特に坂東はプンプン匂わせているので期待してますよ。
    飴玉ななんかありそう。

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    2025年01月18日
  • ミステリー小説集 脱出

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    若手作家陣による豪華読みきり短編集。全てのお話がタイトル通り「脱出」を軸に据えたミステリーです。なんとなく暗い、難しいイメージを持って読み始めたのですが、予想よりは読みやすく読後感も悪くなかったです。
    「屋上からの脱出」阿津川辰海
    天文部の屋上観測で起こった閉じ込め事故。それは事故なのか?
    故意だとしたらだれが何の目的で起こしたのか?
    高校生の話なので、思惑はあるにせよ殺人などもなく読み心地良好です。
    「名とりの森」織守きょうや
    民族学的昔話を調べるのが好きなノキ。皆が恐れる森に夏の探検に行こうという。しかも最も入ってはいけないという時に。そんなノキを探しに森に姉と入ったタネチン目線で話は始ま

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    2025年01月15日
  • 黄土館の殺人

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    地震により孤立化した館での連続殺人。
    凝っているのは、館と関係者が滞在する近くの温泉旅館それぞれで事件が起き、それが微妙に絡み合っていることで、様々な伏線が張り巡らせているうえに、謎解きも緻密。

    なのに、今一つ楽しめないのはキャラが魅力に乏しい事。ここらは好みなのだろうが、キャラがデフォルメされてはいても、どれもありきたりでセリフにも現実感がないため、全く感情移入できない。

    作者がフェアに伏線を張ってるがゆえに、結構事件の謎の多くは分かってしまうし、肝心の犯人も簡単に想像できてしまうのは残念。

    過去シリーズのキャラと絡みが結構持ち越されているので、以前の作品を読んでいるとより楽しめる。

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    2025年01月11日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    青春ですね。
    これがみんな同じ日のしかも昼休みに起きた出来事なのもすごいし、それを全て解決?解明したのが1人の男の子なのもすごい。呼び名が違ってたから気づかなかったものの。今やってる事が何かに繋がらなくてもいいって考えかたっていいな。

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    2025年01月07日
  • ミステリー小説集 脱出

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    SFから怪異、現実的な話まで多様な世界観だったので様々な状況下での脱出が楽しめ、最終的にどうなるのかよめないものが多くて面白かった。

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    2024年12月29日
  • 黄土館の殺人

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    ネタバレ

    館ものならではのからくりも、内と外に分かれた展開も好き。
    ただ、犯人が内側の方では名前もない、さらっと説明が入っただけの人だったのが残念…

    葛城、田所、三谷の関係がどうなるのかと思っていたけど、何となくまとまったかんじ?

    光流と美登里に続いて、雪絵と月代の関係もなかなか百合でよいです

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    2024年12月19日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    白井さんの短編が気になって購入。斬新どんでん返しではないけれど楽しめる一冊。
    白井さんのは短編でもしっかり多重推理入れてくるところが好き。あとわかっているのに、最初の方からあちこちに伏線ありまくりなのが、これこれ〜となる。内容が内容なので人には勧めにくいけれど好きだなぁ。

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    2024年12月14日
  • 蒼海館の殺人

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    葛城くんと田所くんは悲惨な事件に遭いすぎ!三谷くんが可哀想 笑
    何となく犯人はわかっていたけれども、中々狡猾な犯人だこと…。ネチネチ系や、絶対…。
    こんな人がこの仕事なんて嫌だよ〜

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    2024年12月12日
  • 黄土館の殺人

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    ネタバレ

    エレベーターの稼働履歴のところで外にいる人でもいけるな、となって犯人がわかった
    前半の小笠原さんともキレイに話がつながってちょっと感動的でよかった 事件はめちゃくちゃだったけど…

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    2024年12月07日
  • 阿津川辰海 読書日記~ぼくのミステリー紀行〈七転八倒編〉~

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    とても楽しそうに紹介してくれるので全部面白そう。すごいボリュームなので、普段読まない翻訳物レビューはざっと眺めただけ。百鬼夜行シリーズの全作レビューがあって嬉しかった。これだけでも満足。

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    2024年12月06日
  • 黄土館の殺人

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    シリーズ第3作目。おもろでした!
    今作も流石のボリュームで、フーダニット感も感じた。
    フェアプレーのフーダニットでもあり、クローズドサークルでもある。
    殺人という消去法で、容疑者が絞られていく運命のクローズドサークルだから、山勘で犯人は当てられるかもしれんけど、全ての謎に筋道立てて全てを説明するのは難しい。
    そして何より。
    葛城と飛鳥井の名探偵コンビもほんとに好き。
    オヌヌメです!

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    2024年11月27日