阿津川辰海のレビュー一覧
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タケシは、内気な小学5年生。2年前に編集者だった母親を交通事故で亡くしてから、今でも立ち直れずにいる。
彼は、母親がかつて担当した児童書『どろぼうルーカス』の懸賞品であったぬいぐるみを大切にしていたが、数ヶ月前に他の母親の遺品と一緒に父親に捨てられてしまう。そのぬいぐるみがある日、河原に落ちていてタケシは思わず、そのぬいぐるみを持ち帰ってしまう。
ぬいぐるみルーカスを持ち帰ってから、タケシの周りでおかしな出来事が連続する。
阿津川さんの作品は『午後のチャイムが鳴るまでは』に続き2作目。
まさに『チャイルド・プレイ』の〝チャッキー〟。小学生が主人公だし、内容が内容だから、本格ミステリ好きの方にはオススメできないけど、読みやすいので、読書が好きな小中学生から十分楽しめる。サスペンスというより、エンタメホラーな感じ。
夏休みに公開されるホラー映画になりそうな作品。
読みやすく、まぁまぁ楽しめたので星4つ。 -
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ネタバレ阿津川さんのことは「最後のあいさつ」で知りました。私の6歳上の方がこんな小説を…?!
と強く印象に残りました。
(このこんなというのは、貫禄を重ねた大御所のような凄い小説を…?!という意味です。)
その方が今度は児童書と聞き、大変驚きました。読んでみると読みやすく、面白い。
大人の私が読んでも面白いが、自分が子供の頃に読んでいたとしても夢中になっただろうなと感じました。天は二物を与えずと言うけれど、
大人向けも子供も書けるなんて…天は二物も三物も与えているじゃないか…!と思います。
子供向け、大人向けと両方書かれる方はもちろん他にもいますが、個人的にはファンタジー作品を書かれている方が多い印象で、ミステリーということになお驚きました。
そんな本作、大人からすると怪盗うみねこ…怪しい人物が初っ端からでてきます。ふんふんこの人だろう…と読み進めて間違ってはいない、のですが最後にあれ!?!と大人でも驚かされる謎がある。思わずええーっ!と子供の頃に戻ったように声を上げてしまいました。
本作を読んで、ミステリが気になって、作中に出てくる本も読んで、自分で好きなミステリ小説を探して…と本作が本を好きになるきっかけになるような子がいるのではないかと思います。 -
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ネタバレルーカスのいうとおり
2025年に阿津川辰海は二人の怪盗を世に出しており、一人は児童文学書として「怪盗うみねこ」、もう一人が今作に登場する絵本の「ルーカス」である。
前者は児童文学書だったため、とても読みやすいハートフルな作品であった。そのため、阿津川辰海という作家を大好きでありながら、「怪盗うみねこ」の余韻を引きずったまま、今作に手を出してしまった。
まさか、人形ホラー、本格ミステリー、クライムサスペンスだとはおもわず。
この作品を押し通す為、幾つか都合の良い部分もあり、転校してきた森少年と役割と、彼の父親である探偵が登場しなかった事、自分達の推理を通じて人形ルーカスに疑問を抱いた警察官の太刀川。
人形のルール、霊のルールについては整理されているが、結末まで読むと霊が実行出来る、理解している幅が広いのではと思った(映画を通じて学習しているとはいえ)
主人公であるタケシは、思春期真っ只中の小学生で、母親を交通事故で亡くし父親と二人暮らし。母親が死んでから父との関係うまくいっておらず、どこかぎくしゃくしたような親子関係である。
以前、母親が働いていた出版社で関わった絵本作家が描いた「どろぼうルーカス」の人形をめぐり、小さなトラブルが起きていく・・・。
クライムミステリーの書き方としては新しいがもっと絶望感や悲壮感があっても面白かった。ルーカス人形とのギャップは効果として見事に不気味さを発揮している。
最後、タケシがとある言葉を叫ぶが、この考えは見事、一方、先に読者に明かしてしまい、何故そうなのが。という事でも良かった。
一点、物凄く残念だった点は、帯に「フーダニット」の記載があるせいで犯人当てにフォーカスされている点だ。このミステリーの面白さは’そういうこと'ではない筈なので、変な先入観を持ってしまった。
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よくあるバディもので、よくあるキャラと特殊能力。特徴的なクローズドサークルとからくり屋敷。
第1作のようだけど、かつての名探偵とその過去編があって、それにまつわる因縁があって、本編の殺しと重なって、そして最後の最後にどんでん。
エンターテイメントの応酬だった。おもしろかったけど、何と言うかミステリーのおもしろさとちょっと違う、かな。
つばさの死はフェイク、という予想をしていたけどこれはハズレ。実は爪の正体は…とぼかすには、ちょっと登場人物が足りないなぁ。
飛鳥井さんの判断は、一票入れるに足る。現実にも、どうしようもなく周りに構ってもらいたくて変なことする人間はいる。あれはスカすに限る。 -
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面白かったのは、各作家が描く殺人鬼たちが、それぞれ**自分の信念や“筋”**を持っているところ。
ただそれは立派な「ルール」というより、自分を正当化するための言い訳にも見えて、その危うさが怖かった。
怪物になりきれないからこそ、言葉で理屈を作って“人間の形”を保とうとする――でもその理屈が、狂気を長持ちさせてしまう感じがある。
そして何より、怪物がふと見せる人間性を感じた瞬間に、「これは特別な誰かの話じゃなく、誰でもなり得るのかもしれない」と思ってしまう。その距離の近さがいちばん恐ろしかった。
改めて、シリアルキラーという題材はアンソロジーとの親和性が高いと思った。怖さの種類が作家ごとに変わるぶん、“闇の食べ比べ”みたいに読めてしまう。
さらにタイトルの『人殺し日和』がまた怖い。殺人が特別な出来事じゃなく、天気のいい日常にすっと紛れ込むような感触があって、読後にじわじわ効いてくる。
短編で楽しんだ後、じっくり各作家さんの作品も読んでみたくなる一冊だった。 -
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名作を読もうキャンペーン②
ミステリのオススメとして、かなりの頻度で登場する作品シリーズの第1巻『紅蓮館の殺人』。
高校生コンビが探偵と助手として事件を解決&
火事により焼失寸前の館からの脱出!くらいの
イメージでのスタート!
私めも、少しはミステリを読んできているので
騙されないぞ!伏線はどこぞや!と読みすすめて
いきました。
登場人物も限られているので、
さほどこんがらがることもなく、
読み進められるのですが・・・。
探偵葛城くん、頭が良すぎて。
あんまり共感ができず、淡々とすすんじゃう!
もちろん、前半で〇〇がそんな亡くなり方しますか!という事件が起きますが、ストーリー上必要ですね。残念でしたが・・・。
迷探偵のワタシでも、犯人はわかっていましたよ!ꉂꉂ( ˙ꈊ˙ *) 犯人は、お前だぁー!
でもね、この作品は犯人当てじゃないんだよね。
探偵とは何か、どう生きるべきか?を
もんもんと語っちゃうのよね(*´ `*)
大人vs子供と言ってしまったらおしまいですが、
葛城くんの青臭さも、今後にどうなっていくのか
楽しみです。
ワタシの悩みは青ミカンもコウドカンも
積読コーナーに鎮座しています。
次行くべきか否か?あー探偵さん、どーしよ! -
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題名に惹かれて購入。
サイコパスが必ず物語に登場する短編集。どのサイコパスも新たな欲求に目覚めるきっかけだったり数字へのこだわりみたいなのが強く出ていて共感は出来ないがきっかけは突然起こることもあるんだなと思い、誰にでもきっかけはあると思うと怖かった。
どれもそれぞれの著者の良さがあり良かったが、木爾チレンさんとくわがきあゆさんの短編集が良かった。
⭐︎木爾チレンさん 『脳JILL』より
「欲求というものは、一度、上を知ってしまうと、もうそれ以下では満足できなくなるんです。」
→本当にそうだなと共感。上を求めればキリがないないし終わりがないなと思った。
⭐︎くわがきあゆさん 『私の伴侶』より
→人を救おうとする老人と人を掬う男性を掛けているのが上手いなと思い良かった。 -
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「小説推理」に掲載された4編と結城真一郎氏の書き下ろし。
人気作家の人殺し(*☻-☻*)
「シリアルキラー vs 殺し屋」阿津川辰海
派手な対決ものに見えるのに、
「技術」と「倫理」の差だったり。
やっぱりプロはプロ。といったところでしょうか。
「脳JILL」 木爾 チレン
チレンさんぽさを安心して味わえる“人殺し”
という感じがします。
この文体の軽妙さと心理の深さの
高低差が魅力。
「テキストブックキラー」櫛木理宇
短編なのにハッとしてグッとくるなあと思ったら 櫛木さんでした。
“殺人”書いたら際立つものがあります。
「私の伴侶」くわがきあゆ
自殺の名所の崖の上。
止められぬなら落としてしまおうか。
落ちてしまったご遺体を拾うもあり。
「ご乗車の際は」結城真一郎
女郎蜘蛛を愛でる男は、殺す条件を常備するタクシードライバーとなる。巣を張ったつもりが同種の人間に乗り込まれる。
なんとなく 最初の数ページが道尾さんに似ている気がした。
技術的な殺人、殺人の思考、殺人との関係性
殺人者の反転と 皆さん殺人へのアプローチを変え楽しませていただきました。