阿津川辰海のレビュー一覧

  • 紅蓮館の殺人

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    よし、これはシリーズ読破だ!と久しぶりに思いました…!

    最近のミステリらしく、単なる館モノではない。
    葛城と田所が山火事から逃げ込んだ先は有名な文豪の館、落日館。そこで起こる殺人事件と、元探偵。気弱な男と男前な女性。

    ワトスン役の主人公田所と彼の名探偵葛城は、山火事・殺人事件・過去の連続殺人事件と元探偵の謎を解決できるのか…という時間制限アリの館モノ。

    山火事は最近よくニュースになっていたので本当に怖い……。

    舞台がからくり屋敷なので、なんとなく綾辻行人さんを想起しました。トンデモな感じも。

    気になったのは、この作品で繰り返し出てくる【探偵とは何なのか】という問い。
    また、【ワトスン

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    2025年04月25日
  • バーニング・ダンサー

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    コトダマ遣いという異能。100種類あり能力者が死ぬと別の誰かに引き継がれる。能力を発揮するためには何らかのトリガーが必要。
    設定が特殊設定ミステリであるがストーリーはハードボイルド風。警察組織に作られた異能集団はどこかで見たような設定だが、ミステリ的な謎解きはあり面白い。
    最後は次回作に繋がるオチだったので楽しみ。

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    2025年04月23日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    実力者ばかりが揃ったレジェンド有栖川有栖に捧げるトリビュート作品!

    有栖川有栖作品読んでなくても楽しめましたが、読んでる方はより楽しめるはず!?

    個人的には阿津川辰海のお話が好きでしたが、良作ばかりの本でお腹いっぱい!

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    2025年04月22日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    ひとつのテーマに沿ったアンソロジーはよくあるけれど、1人の作家さんを軸にしたトリビュートって聞いたことない気がして新鮮でした。
    でもよく考えたら音楽ではトリビュートはよくあるし、漫画家の先生もよく違う漫画家さんの有名なキャラを書いて公開していたりするので、そんな感覚に近いですね。
    有栖川さんの小説はそんなに数は読んでませんが、それぞれにその作家さんらしさと有栖川先生へのリスペクトが感じられたので単純に面白かったです。小説でもこういったトリビュート、色んな作家さんのも読んでみたいと思いました。

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    2025年04月20日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖トリビュート本。
    トリビュート本初めて読んだ。元ネタはあまりわからないけどこういうのもいいね。
    夕木先生、阿津川先生、織守先生あたりおもしろかった!
    夕木先生ほんとおもしろすぎて笑った笑
    阿津川先生のやつみたいな読みやすくて構築的でコミカルさもありつつツイストしていくやつが早くこの世のミステリーの水準になってほしい。久々に心に潤いが満たされました。
    こういうやつがもっと読みたい…!
    この話みたいなのは何で読めるんだろう?

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    2025年04月20日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    豪華で楽しいミステリ入門。
    古典メインの海外ミステリ作品の紹介、名探偵パスティーシュ、豆知識など、楽しみ方満載。既にミステリに慣れ親しんでいる身にも、改めてまとめられたものを読むことで再発見があります。

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    2025年04月17日
  • あなたへの挑戦状

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    二人のミステリー作家の共作という良さが詰まった小説。「挑戦状」ってそういうこと!と納得しました。

    どちらの話も面白いし、二人ともまじで天才。ミステリー愛をバシバシ感じる素敵な小説でした。

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    2025年04月12日
  • バーニング・ダンサー

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    ジェフリーディーヴァー「リンカーン・ライム」シリーズに、日本式警察もの/異能バトルのスパイスを添えて。
    シリーズ化する気満々の道具立てに見えたのに、終盤畳んでしまいそうだったので「あれ?」と思ったが、やはりシリーズものだった。

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    2025年04月12日
  • 入れ子細工の夜

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    予測不可能なハードボイルド、「犯人当ての推理小説」を必須科目にした異常な入試問題、二転三転どころじゃない二人劇、覆面プロレスラー達による抱腹絶倒の推理劇の四編の短編集で、どの作品も阿津川先生のトリックスターぶりとミステリー愛が詰まったものばかりで面白かった。

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    2025年04月04日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    表紙に一目惚れして買った為有栖川さんの事をこれまで読んだことがなかったがここまで面白いとは!
    語り手として作者の名前が出てくるのが斬新に思えた。
    元ネタが随所に織り込まれているので、そっちを読んでから再度読むと面白さも倍増するのかもしれない……。

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    2025年03月31日
  • バーニング・ダンサー

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    ネタバレ

    「コトダマ遣い」という能力者が存在する世界では、コトダマを使った犯罪が横行していた。それに対抗するために警察はコトダマ遣いで構成したSWORDを設立する。主人公の永嶺は捜一時代のトラウマをかかえつつも、SWORDの班長として「燃やす」のコトダマ遣いを追い始めるのだが……。
    コトダマは全部で100種類あって、「燃やす」や「入れ替える」などその能力は様々。そしてそれらには力を使うための限定条件や縛りが存在する。たとえば永嶺のもつ「入れ替える(対象物と対象物の位置を入れ替える)」は、自分との距離が5メートル以内でかつ指をすり合わせないと使えない、というように万能ではないようになっている。
    能力もので

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    2025年03月26日
  • 紅蓮館の殺人

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    ネタバレ

    《館四重奏シリーズ》第1作。嘘がつけず惚れっぽい少年・田所くんと、ひとの嘘を見抜く達人である名探偵・葛城くんのコンビが活躍するミステリ小説。

    読み終わった印象として、著者紹介で表されている「緻密な論理のアクロバット」という評がしっくりきた。
    館ものらしい大仕掛けもあるけれど、基本は小さな気づきの積み重ねで謎を説いていき、気づいた頃には読者が想定していた筋書きや設定とは全く違うところに辿り着いている、という作品だったと思う。

    登場人物たちの素性が二転三転する展開も面白かったけれど、一番の見せ場は葛城くんと、元名探偵・飛鳥井による「探偵」という「生き方」についての議論。
    探偵の独善を巡る議論と

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    2025年03月24日
  • 蒼海館の殺人

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    ネタバレ

    最初にまず書きたいのが、前作の感想でも書いてしまった学校の様子が、ここできちんと少し書かれていたということ!一応すっきりできました。

    楽しく読めました。
    定番かなと思うと覆され、それも覆され、そして覆されて…、こういう推理小説好きだな。

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    2025年03月22日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    青春小説はそれほど好きなジャンルではなく、本書もはじめはタッチが軽くてイマイチかなぁと思っていたのですが、話が進むにつれてどんどん引き込まれていきました。ある日の昼休みに起こる様々な事件の絡まりが、丁寧に作り込まれた作品。阿津川さんのあとがきも含めて、読後感が非常に良かったです。

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    2025年03月22日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖デビュー三十五周年記念トリビュート

    錚々たる作家が7人も参加していてすごく豪華な短編集

    「昨今のミステリ界を牽引する作家の中には、世代的に有栖川有栖作品に親しんだ経験を持つ人が多いことに着目」した企画とのこと
    有栖川有栖作品には魅力的なキャラクターが多く存在するので書きやすくもあり、書いてみたかったのではないかと思う


    有栖川有栖らしさの完成度で言うと
    『クローズド・クローズ』 一穂ミチさん
    『縄、綱、ロープ』 青崎有吾さん
    『型どられた死体は語る』今村昌弘さん
    は上手かった が、上手いだけに所々で本家らしくない違和感のある表現が気になってしまう

    でもまたそれも良しと思える

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    2025年03月16日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    六人の作家さんによるミステリーアンソロジー。辻堂ゆめさん目当てで購入したけど、買ってから思ったのが豪華メンバーだ!

    どれも面白かったけど、やっぱり辻堂ゆめさんの《十四時間の空の旅》は良かったー。
    アメリカに小学6年から4年間父親の転勤で住んでた少女の日本への帰国の飛行機での話。
    あー、ホッコリしました

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    2025年03月12日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖デビュー35周年記念トリビュート企画に参加した作家たちのアンソロジー。

    名だたる作家の完成された作品に有栖川先生の幾つかの本をもう一度振り返りたくなるほど。
    何も知らされなければ有栖川先生が書いたのでは…と思いそうでもあり、とても楽しめた。
    各々作家さんのこれまでのイメージが少し違って見えたりして短編であるのが残念なほどで、もっと堪能したかったという気分。
    個性が光り、それぞれの特徴も魅力もあった。
    どれも良かったが、一穂ミチと夕木春央が特に好き。

    ○縄、綱、ロープ〈青崎有吾〉
    ○クローズド・クローズ〈一穂ミチ〉
    ○火村英生に捧げる怪談〈織守きょうや〉
    ○ブラックミラー〈白井智之

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    2025年02月27日
  • バーニング・ダンサー

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    ネタバレ

    面白いけど序盤からSPECがちらつく。能力がばーっと出てきてシリーズ化するのか?と思いつつさらっと読めた。キャラに振り切ったエンタメで著者にしては新しい。三笠さんはさすがに怪しすぎるし説明されたコトダマだけ出てくるご都合主義には笑った。いや、マキマさんまんまじゃん。
    ミステリ愛に満ちた作品が好きだったから、 この路線に進むのは残念。

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    2025年02月27日
  • 紅蓮館の殺人

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    登場人物はラノベっぽい

    謎解きの手順には若干気になる点がなくもないものの、それを重大な瑕疵とまでは言い切れず——むしろ視点を変えれば、巧みな計算のうちとも取れるほどです。そして、謎解きを経た結末は、まるで作者自身が“名探偵”という存在に挑戦しているかのような印象を受けます。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年02月24日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    なんて贅沢なアンソロジーなでしょうか。
    全ての作品に有栖川さんへの愛が感じられます。
    トリビュートとはよく言ったものです。
    青柳さんのものと、今村さんの二作品が特に良かったです。

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    2025年02月20日