阿津川辰海のレビュー一覧

  • 阿津川辰海 読書日記~ぼくのミステリー紀行〈七転八倒編〉~

    Posted by ブクログ

     相変わらずの読書欲。三宅夏帆さんと対談してほしくらい。
     読書日記であり、ブックガイドであり、研究書の趣もある。

    0
    2025年05月24日
  • ミステリー小説集 脱出

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    屋上からの脱出
    初心者に優しい〜!フックを作りつつも読みやすくて爽やかで、再現性がありそうなトリックがあって、シチュエーションが想像しやすくて、めちゃくちゃ脱出している。優しい。学校に天文台設備があるのいいな〜

    名とりの森
    所謂八幡の藪知らずってやつだ。好き!ただ、すわホラーか!?と席から立ち上がった瞬間から登場人物全員ド酷い目に合うかもしれないという過度な期待をしてしまったので読み終わった時にかなり反省しました。ホラーというより一夏の不思議な物語って感じだった。

    鳥の密室
    魔女裁判に関わる話は全部うっすら苦手なのかもしれないという気づきを得た。原液を飲むことによって、今まで触れてきた魔女

    0
    2025年05月22日
  • 録音された誘拐

    Posted by ブクログ

    探偵事務所の所長、大野が誘拐された。助手の美々香は大野の家族と共に犯人からの連絡を受けながら、警察とともに謎を解いていく。それと同時におこる美々香の実家の問題には、探偵事務所所属の元カウンセラー望田が向かう。いくつもの方向から絡み合う謎が、やがてひとつの結末を描きだす。

    物語の主人公は大野であり、望田でもある。そして、大野の弟も視点人物として描かれることが多いが、意外と美々香の視点はなくそこも印象的。
    個性的な人物が多く、登場人物の多さの割にごちゃごちゃせず後半は一気読み。

    個人的に阿津川作品は相性が良く好きな作品が多いので、それも含めて☆4で

    0
    2025年05月20日
  • 入れ子細工の夜

    Posted by ブクログ

    全編別の趣向を揃える短編集というのに、前回同様脱帽。もちろんお気に入りは、入試が謎解きになっちゃう「二〇二一年度入試という題の推理小説」。「六人の激昂するマスクマン」も阿津川辰海の上手いパターンだよね。ジャイロ面白いことやってるんだな〜。

    0
    2025年05月18日
  • 黄土館の殺人

    Posted by ブクログ

    緻密でないものを緻密に捜査していく構図になっているのがたいへん面白かった がんばるワトソンがみれます

    0
    2025年05月18日
  • あなたへの挑戦状

    Posted by ブクログ

    阿津川辰海と斜線堂有紀がお互いに事件の謎を提示してその解答をお互いが作り上げる競作を有名な2人がするという贅沢な本があっていいんでしょうか笑
    阿津川辰海の水槽城は館シリーズを彷彿とさせる特殊な建物の時点で期待が高まっている中、ここの中に犯人と被害者がいる、とかこの2人は犯人ではない、など読者が謎を解いていく上で解決のサポートが行われているからこそ絶対に解いてやろうと思いました。3回くらい読み戻しながら考えていい線までいけましたが私は名探偵にはなれませんでした!笑
    斜線堂有紀のありふれた眠りは、美術を志す人が設定になっていて、美術科を受験したことのある自分からしたらテンション上がらないわけないで

    0
    2025年05月16日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

    Posted by ブクログ

    有栖川有栖デビュー35周年企画。
    レジェンド作家へのリスペクトを胸に、気鋭の人気作家が執筆した、豪華トリビュート。


    2024年が有栖川有栖さんのデビュー35周年という事で、その記念企画で豪華作家陣が一堂に会したトリビュート・アンソロジーです。
    ひと言でいうと、めっちゃ豪華な有栖川有栖作品二次創作アンソロジーって感じ。

    それぞれの作品も、前情報なく読んだらご本人の作品だと思わず考えてしまうような「完コピ二次創作」から、ホラーミステリ、ダークな雰囲気と作家さんのカラーがしっかり出たものまで。バラエティに富んでいて面白い。

    個人的なお気に入りは、作風の完コピに徹した青崎有吾さん『縄、綱、ロー

    0
    2025年05月14日
  • ミステリー小説集 脱出

    Posted by ブクログ

    「罪喰の巫女」が一番良かった。人間二人の一人称をどちらも「私」にし、所々回想を挟むことによる撹乱。これから犯す罪まで見通し、実行されなかったことにしてしまう巫女の能力。
    「鳥の密室」も拷問の描写がピカイチですね。もちろん褒めてます。

    0
    2025年05月13日
  • 透明人間は密室に潜む

    Posted by ブクログ

    館シリーズから作家さんのファンになりました!
    透明人間が起こす殺人事件。普通の人間だったら絶対にやれないトリックだからこそ面白みがありました。しかも特殊設定だからこその動機も含まれることでちゃんと深みのある物語になっているのが短編なのに驚きです。
    打って変わって裁判員裁判の話は笑えてしまいました。こんなポップな話も作れるなんて頭の切り替えが楽しすぎます!
    全部で4作入っていますが、表題作が1番好きでした。
    最後の話はそれぞれが相手の行動の裏の裏をかいていく頭脳戦にも見えてきて、頭のいい人達の思考回路がなんでそうなるのかと面白かったです。1番ミステリーっぽいのは最後かな?
    それぞれがどこか特徴的

    0
    2025年05月08日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

    Posted by ブクログ

    半分ほど、読んだことある先生がいらっしゃった

    有栖川有栖先生のファンなので、これは!と読んでみたらあらまぁ、なんて豪華なアンソロ!!
    とても面白かった

    特に「完コピ」をめざした青崎先生の
    縄、綱、ロープ
    1番すきだった
    読みながらあー、有栖川有栖の世界だなぁと
    あとがきで完コピ二次創作との記載をみて
    なるほど、やっぱり、さすが
    と思いました

    主に火村先生シリーズだったけど、
    今村先生の
    型取られた死体は語る
    の学生アリス、江神さんもよかった
    懐かしいメンバーの名前に学生アリスシリーズを読み返したくなった

    有栖川有栖先生のファンと言いながら全て読破してるわけではないので、心霊探偵気になる

    0
    2025年05月06日
  • 黄土館の殺人

    Posted by ブクログ

    緻密なトリックと重厚な人間ドラマが魅力的だった。
    元名探偵・飛鳥井はシリーズ第2巻の葛城をどことなく思わせ、彼女がどのような役割を果たしていくのかも興味深かった。
    前2作に比べて複雑な感じはしたが、本格ミステリとしても、登場人物たちの成長物語としても満足度の高い小説だった。

    0
    2025年05月05日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

    Posted by ブクログ

    作品にあまり触れたことはなかったが、十分楽しめる内容であり、最後の解説と合わせて満足度の高い一冊だった。

    0
    2025年05月04日
  • 紅蓮館の殺人

    Posted by ブクログ

    山火事が迫る館での脱出ミステリー。ひと癖もふた癖もある人物たち。それぞれの秘密が絡み合い、読むうちにサラリ、またサラリと解かれていく。館ミステリーらしい仕掛けもあり、謎解きとしても楽しめました。
    それ以上に、最後まで繰り広げられる探偵達の生き方と苦悩。なかなか新鮮でした。
    新しい探偵に出会えて、彼らが気になるので次も読みたいと思います!

    0
    2025年04月29日
  • 録音された誘拐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    推し作家、阿津川辰海の長編ミステリー!
    前読んだ短編集で好きだったコンビの話ということで即買いしたけど、
    やっぱりおもしろかった!
    冒頭は「はいはいまた気取った奴が出てきたよ」と思ったけど、その悪役がまた魅力的でさ~最後の方ではかなり好きになった。容赦なく爪は剥がすけど。こえーよ。
    犯人は誰かというより、どういう手順で!?っていうのが気になって気になってしょうがなかった。なので犯人が明らかになったときは特にふうん、って感情にしかならない。ていうか途中でなんとなく目星つくし。
    それよりも二転三転する展開に思考がやられる。
    そして最終的な真相が明らかになったとき、こりゃすげえわ……って感嘆。は~~

    0
    2025年04月28日
  • 入れ子細工の夜

    Posted by ブクログ

    前作の透明人間より断然好みな短編集(4話)でした!
    ミステリ好きにはたまらない古典(クイーンなど)〜現代(有栖川など)ミステリの知見が多く非常に捗りました!
    2話目の「ミステリの謎解き問題」が入試問題として出題される話が特に面白く星5でした!
    阿津川先生もミステリ大好きなんだろうなと感じさせられる一作です。

    0
    2025年04月28日
  • 紅蓮館の殺人

    Posted by ブクログ

    よし、これはシリーズ読破だ!と久しぶりに思いました…!

    最近のミステリらしく、単なる館モノではない。
    葛城と田所が山火事から逃げ込んだ先は有名な文豪の館、落日館。そこで起こる殺人事件と、元探偵。気弱な男と男前な女性。

    ワトスン役の主人公田所と彼の名探偵葛城は、山火事・殺人事件・過去の連続殺人事件と元探偵の謎を解決できるのか…という時間制限アリの館モノ。

    山火事は最近よくニュースになっていたので本当に怖い……。

    舞台がからくり屋敷なので、なんとなく綾辻行人さんを想起しました。トンデモな感じも。

    気になったのは、この作品で繰り返し出てくる【探偵とは何なのか】という問い。
    また、【ワトスン

    0
    2025年04月25日
  • バーニング・ダンサー

    Posted by ブクログ

    コトダマ遣いという異能。100種類あり能力者が死ぬと別の誰かに引き継がれる。能力を発揮するためには何らかのトリガーが必要。
    設定が特殊設定ミステリであるがストーリーはハードボイルド風。警察組織に作られた異能集団はどこかで見たような設定だが、ミステリ的な謎解きはあり面白い。
    最後は次回作に繋がるオチだったので楽しみ。

    0
    2025年04月23日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

    Posted by ブクログ

    実力者ばかりが揃ったレジェンド有栖川有栖に捧げるトリビュート作品!

    有栖川有栖作品読んでなくても楽しめましたが、読んでる方はより楽しめるはず!?

    個人的には阿津川辰海のお話が好きでしたが、良作ばかりの本でお腹いっぱい!

    0
    2025年04月22日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

    Posted by ブクログ

    ひとつのテーマに沿ったアンソロジーはよくあるけれど、1人の作家さんを軸にしたトリビュートって聞いたことない気がして新鮮でした。
    でもよく考えたら音楽ではトリビュートはよくあるし、漫画家の先生もよく違う漫画家さんの有名なキャラを書いて公開していたりするので、そんな感覚に近いですね。
    有栖川さんの小説はそんなに数は読んでませんが、それぞれにその作家さんらしさと有栖川先生へのリスペクトが感じられたので単純に面白かったです。小説でもこういったトリビュート、色んな作家さんのも読んでみたいと思いました。

    0
    2025年04月20日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

    Posted by ブクログ

    有栖川有栖トリビュート本。
    トリビュート本初めて読んだ。元ネタはあまりわからないけどこういうのもいいね。
    夕木先生、阿津川先生、織守先生あたりおもしろかった!
    夕木先生ほんとおもしろすぎて笑った笑
    阿津川先生のやつみたいな読みやすくて構築的でコミカルさもありつつツイストしていくやつが早くこの世のミステリーの水準になってほしい。久々に心に潤いが満たされました。
    こういうやつがもっと読みたい…!
    この話みたいなのは何で読めるんだろう?

    0
    2025年04月20日