阿津川辰海のレビュー一覧
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ネタバレまことさんのレビューからポチっとゲットした一冊。
これはまたとてつもなくすごい本を手に入れてしまった。
若干28歳(かな?)の若手作家によるミステリ愛ほとばしる書評・解説・エッセイ集。
何かの解説で見ていたことがあったのは『オクトーバー・リスト』と『レイン・ドッグズ』でした。
これらの解説を読んでフラグを立てていた自分を褒めたいぐらい。
何がすごいってこの年齢にして古今東西のミステリを押さえ、完璧なまでのクリティー評を備え、ディック・フランシス、ヘニング・マンケル、D・M・ディヴァインの攻略を記すことができ、泡坂妻夫、土屋隆夫、鮎川哲也にまで通じながら、伊坂幸太郎が入口だと言う圧倒的な土台。 -
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6人の作家による6話の短編集。気に入った作品は作者の他の作品も読んでみたい。特に辻堂ゆめと阿津川辰海は気になる。
辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
小5から高2まで父おやの転勤で4年のアメリカ生活から誕生日にビジネスクラスで帰国する。
思春期を馴染めない外国で過ごす事になった恨みから父を毛嫌いする娘。
我が家もこんな感じかも。この話はとても好き。
凪良ゆう「表面張力」
アパートの取り壊しで見つかった壁一面のお札の謎。
怨念か?
城平京「これは運命ではない」
恋愛物の定番の様な出会いを何度も繰り返す謎
先輩の謎解きがすごい。
木元哉多「どっち?」
妻の友人との不倫を解消しようとするが。
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ネタバレ警察庁の補助機関として探偵機関なる組織が存在する世界。その世界における名探偵,阿久津透が,その特殊世界でも初めてとなる探偵弾劾裁判に掛けられる。「探偵機関」,「探偵弾劾裁判」という2つの特殊設定に加え,もう1つS Fじみた特殊な設定として「転生」が加えられる。あるペンダントを身につけて死ぬと,誰にも発見されていない死体に転生できるという。
警察官の補助機関として探偵機関が存在し,100人もの探偵士がいる世界で,転生をして生まれ代わっている人物を絡めながら,探偵弾劾裁判で被告人とされている阿久津透が,過去に解決した4つの事件について議論をするという盛り沢山のミステリ。分量もそれなりの分量とな -
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犯人は分かるので、犯人だと特定するための推理をしないといけない、という設定の短編集なんだなと思って読みはじめると、お話ごとに様々な展開があって、ワンパターンに陥ってないのがすごい!改めて作者さんの工夫や発想に脱帽です。高校生たちの関係性も、爽やかながら意外と切ない展開なんかもあって…。このまま終わってほしくないなぁ。続編希望です!
収録作
「死者からの伝言」まずはジョブの中学時代のエピソード。DM に萎えるの、共感!
「四月はアリバイ狂騒曲」犯人=幼なじみの想い人を少ないヒントから推理する。
「キミが犯人じゃなければ」犯行時、犯人は密室にいた?
「海岸通りでつかまえて」大トリック
「ポイズン -
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やはり阿津川辰海は上手い♪
と再認識した1冊。
夏休みに従兄弟の家のあるうみねこ町に泊まりに来たケン。
この町には、うみねこという怪盗がいて、「価値のないもの」ばかり盗むらしい。ケンと従兄弟のヒサト、カオリの3人は怪盗の謎解きに乗り出す。
んだけど、正直、オトナなら、最大のナゾ=怪盗の正体、なんかはすぐに検討がついてしまうw
それでもおもしろく読ませるのが、阿津川さんのスゴイところ。
各話それぞれの「どうやって盗んだのか」「なぜそれを盗むのか」という謎解きはミステリの基本パターンをきれいに押さえてあり、ミステリマニアにも楽しめるし、ホワイダニットを考える過程で小学生が成長していく姿を描いて -
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ネタバレ異能力ミステリーって感じ?
ミステリーはすきだけど現実離れした設定やSF的な要素は苦手なところがあるので、あらすじも読まずに読み始めてしまって最初は「苦手な作品かも...」と思いました
が、割り切って読めば阿津川さんの読みやすい文体もあってすんなり作品の中に没頭することができました
単純にストーリーが面白いというものあります
ただの異能力バトルではなく、きちんと推理要素もあったのでミステリーとして楽しめました
三笠さんは最初から胡散臭かったので何かあるんだろうなと思っていたので最後出てきた時あまり驚かなかったです
続編で三笠さんがちゃんと追い詰められててくれたらいいな(?)続きが楽しみです -
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かるーい&あまーい青春恋愛ミステリーなのに本格ミステリの魅力がたっぷり! #犯人はキミが好きなひと
■あらすじ
探偵気取りの女学生・瀧花林は、幼馴染の幣原隆一郎と学生生活を送っていた。隆一郎には不思議な特徴があり、彼が好きになった女性は、なぜか犯罪に関わっているらしいのだ。花林は彼の特徴を利用して、様々な事件を解決していく。
■きっと読みたくなるレビュー
現代の本格ミステリー作家といえば、まず名前のあがる阿津川辰海先生。これまで、館四重奏シリーズや『午後のチャイムが鳴るまでは』など、青春ミステリーを書いてこられましたが、今回は恋愛要素もはいっているとのこと。こりゃ楽しみな作品ですね。
ミ -
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ネタバレ犯人はキミが好きかなひと
阿津川辰海の連作短編集。
主人公花林は名探偵に憧れる女性。彼女の幼馴染である隆一郎は、好きになった人が必ず犯罪者になるなという特異体質。つまり、隆一郎が好きになった人物が必ず犯人であるという条件が必ず決まっており、その前提を元に花林が推理をするというストーリーだ。
死者からの伝言
花林と隆一郎が通う高校で、先生が殺害される。隆一郎が近野先生に想いを寄せていた事がわかり、花林は近野先生が犯人である前提に、謎のダイイングメッセージの謎に挑む。
花林の兄、裕也は刑事であり、花林にデレデレなので花林のお願いは断れない、また妹の推理力には一目おいており、結果として自身の手柄に -
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タケシは、内気な小学5年生。2年前に編集者だった母親を交通事故で亡くしてから、今でも立ち直れずにいる。
彼は、母親がかつて担当した児童書『どろぼうルーカス』の懸賞品であったぬいぐるみを大切にしていたが、数ヶ月前に他の母親の遺品と一緒に父親に捨てられてしまう。そのぬいぐるみがある日、河原に落ちていてタケシは思わず、そのぬいぐるみを持ち帰ってしまう。
ぬいぐるみルーカスを持ち帰ってから、タケシの周りでおかしな出来事が連続する。
阿津川さんの作品は『午後のチャイムが鳴るまでは』に続き2作目。
まさに『チャイルド・プレイ』の〝チャッキー〟。小学生が主人公だし、内容が内容だから、本格ミステリ好きの方