感情タグBEST3
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王道の本格ミステリー。やや芝居がかったセリフや、名探偵の在り方に関しての言及は、ミステリーを読んできた読者を意識したものだろう。真相の驚きも十分でした。他のシリーズも読みたくなる名作です。
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山火事が起こる中、落日館に集まったメンバーは、探偵とその助手、元探偵、館の住人を装っていた詐欺師、登山客を装った盗賊、実は解決した事件の犯人であるシリアルキラーの近隣住民と…とんでもない状況。
そして山火事が迫っているというタイムリミット付き。館で起こった凄惨な殺人事件の解決と並行して隠し通路を見つけ出さないといけないという緊迫した状況の中、登場人物たちの過去が巧妙に絡み合い、起きた事件が偶然ではないことが明らかになっていきます。
最初は、ザ・自称探偵モノのような感じが一種の胡散臭さを漂わせている感じに抵抗がありましたが、徐々に慣れるというか、むしろそれが癖になるというか笑笑
途中からは一気読みでした。
確かに、光流がそこまでするのは、さすがに行き過ぎかとも思いましたが…かつての盟友を自分のせいで殺され、自殺したと思っていた犯人が実は生きていて、目の前でまたその存在をひけらかしている状況に、彼女が何を思ったのか…と考えると。
解散したあの憎めない(笑)悪人たちとはまた再会する日があるのでしょうかね。
次作も読んでみたくなりました(^^)
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本屋さんで「これ何か面白そう」と手にした本。
今まで読んだことの無い作家さんは合う合わないがあるけど今回後者でした。
とっても読みやすかったし読み返したくなる本。
最初難しいかなって思ったけどスラスラ読めました。
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作者の探偵への愛が溢れたミステリー。名探偵の達成感と苦しみ、助手の信頼と嫉妬を軸として、山火事に巻き込まれそうな館の中での一人の女性の死。探偵により苦しい真相がわかっていく過程が面白かった。
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充実感があってとっても面白かった。2024年はこれ以上面白いミステリーに出会えるのだろうか?と思ったくらい。ここのここがその伏線だったのか、と早く読み返してさらに充実感を得たいです。後半に入れば展開が凄まじく、夜中でも読む手を止められなかったです。
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ミステリー作家さんらしい文章でよかった。探偵のキャラ付も特徴的でよい。
(クローズドサークル系で近い作家だと今村さんの大ファンだが、あちらは文章が若干ラノベ感がある)
バカミスに思えるところもあったが、驚かされたので全体的によかったし、最後のエピソードでも一つの動機がクリアするので面白かった。
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生き方としての探偵、そしてその助手。
新しい視点で最初は戸惑いましたが二転三転とする謎解きに最後までハラハラでした。
探偵が高校生の設定は青臭さがかえって新鮮で物語に入り込めました。
ただ、「館」感は少し薄味かな。
複数の方のレビューでは次作の方が面白いとの評価。
ラストの余韻のまま蒼海館へ直行。
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後半からどんどん面白くなってページをめくる手が止まらず、気がついたら5時、、、
ただただ伏線が張られて、種明かしされていくだけじゃなく、登場人物の言動や心がよく分かるように描かれていて、ミステリーでありなんていうんだろう、ドラマ?って感じだった。
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事件あるところに探偵あり。
探偵あるところに事件あり。
フィクションにおいては
人を死に追いやるという意味では
探偵とシリアルキラーは表裏一体。
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真実に向き合うこと
真実から目を背けること
この2つは行為であって目的とすべきではないのかもしれない。
“探偵”として、真実と向き合うことを目的とした葛城は、その行為がもたらす結果によって痛みを得た。
“探偵”をやめ、これらを手段として捉えた飛鳥井は、結果のためにこれらを選択し、目的を達成した。
このような手段と目的の混同は、我々の日常生活でも度々起こることである。
そんな自身の青さを、高校生探偵の青さとして投射し、感情移入できる作品であった。
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山火事で閉じ込められた館から全員無事に脱出出来るのかハラハラしながら読み進めました。
10年前の連続殺人鬼の正体はなんとなく予想がつきましたが、話の展開は面白かったです。
でも、読後感は、う〜ん。。。という感じでした。
続編も積読してるのでいつか読もうと思います。
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蒼海館の殺人を読みかけて、シリーズ前作があることがわかり、この紅蓮館の殺人を読むことになった。
期待していただけに、多少評価が低い。
本格ミステリで面白いが、葛城と田所、小出、その他の人物のキャラクターが会話のなかで掴みにくかった点が残念。私の理解力不足であるが。
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山火事が迫る館に閉じ込められた高校生探偵2人と館の人々。クローズドサークルの醍醐味、突然現れる不審な人。
そして、殺人事件発生。
果たして犯人は誰なのか、迫り来る火災から無事に逃げる事はできるのか、、
探偵として生きるとは??みたいな、話し多めの、青いなぁ、若いなぁ。
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これほどまでに「探偵」という言葉を連呼されると、こちらが赤面してしまう。
高校生に「探偵としての生きざま」みたいな事を語られると、もう勘弁してくれ、と。
吊り天井の仕掛けが見せ場なのだろうけど、その説明がさっぱりわからん。
後に図で説明されるが、それでもわかりにくい。
今誰がしゃべってるのか、誰の行動なのか、わからないシーンが多い。
一人称が「俺」の女性がいるせいもあるが。
全体的に集まった人間達が御都合主義というか、「そんな確率で出会う?」と思うし、
怪しい奴はやっぱり怪しくて、犯人に驚きはない。
何より、
山 火 事 が せ ま る 危 機 感 を 全 く 感 じ な い
あ、そういえば今山火事だったんだっけ、
とたまに出る山火事の記述で思い出すカンジ。
全体的に惜しい。
ラノベチック。アニメ化前提。
そんな雰囲気。
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これ、シリーズ物の数作目かな?と思ってしまった。葛城、田所、飛鳥井の前提条件としてのキャラ描写が省かれがち。こういうライトな文体のミステリにはキャラ性を求めてるんだけどなぁ。
仮定を検証する、という話もあったけど、どうしても「あれ?でもこういう場合もあるよね?」みたいな抜け穴が数点あるのが気になってしまった。例えば、絵についた煤。あれのせいで火事の後に額に入れられたみたいな話になっていたけれど、別に今回の火事の煤に限らないのでは?と思ったり…。もしかしたら説明を見落としたのかもだけれど…。
と色々言ってはみたものの、やはり館のまわりの山火事によるクローズド・サークルというシチュエーションはあがる。そして、館に集まった面々の正体には驚かされた。詐欺師たち、よく許せたよね…。なんだか尻切れトンボで終わってしまったので、次回作に期待。
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新たな作者さんに挑戦したいと選んだ一冊。
シリーズの3作目が気になり、1作目から読もうとこちらを読みました!
全体を通して、会話部分が誰が喋っているのか分かりにくいのと、間違えて2作目読んでるのかな?と思うくらい過去の話が多いなと思い、その部分が読み難かったです。
ストーリーとしては嫌いでは無いのですが、探偵に拘りすぎ感は否めないです。
とは言え次作に期待。
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山火事が広がって屋敷に閉じ込められるくだりと、探偵にやたらこだわる感じにどうも違和感を感じました。
後半大きく展開が変わっていきますがそれまでが長く感じてしまいました。
シリーズもので他の作品の評価は高いようなので期待したいです。
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『碧海館』が面白かったので、順番が逆になったけど読みました。
「探偵」にこだわり過ぎていて「探偵とは」の話が多すぎて、そこまで探偵には興味がないんだけどな…と何度も思った。
タイトルが『探偵○○』ならば納得できるけど、『館シリーズ』なのでもっと『館』中心で進めて欲しかった。
探偵好きな人には良いかもしれないけど、自分は館が好きなので、そこが気になってしまった。
高校生の話し方のクセが強すぎて、中二病っぽい感じが苦手だった。もしかしてシリーズ1作目なのでわざと高校生探偵の青臭さを出しているのかな?
『碧海館』ではそこまで気にならなかったので、『黄土館』は更に高校生が成長して、気になる部分はなくなって面白くなっていると期待している。
その部分を除けば、終盤の嘘をどんどん暴いていく場面は面白かったし、まさか!という予想できないこともあって楽しめた。
Audibleにて。
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本格ミステリ作品として勧められた一冊。
偶然が偶然をよび偶然となる。
これはそういう本として読んだのでクスッと笑えたが解決編がくどい。
でも、2冊目もこういう感じで読もう。
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SL 2024.3.28-2024.3.30
"探偵"にこだわり過ぎている点を除けばなかなか面白かった。
素人探偵として事件を解決する人たちが、自分のことを探偵と自負していることが不自然に思えてしまった。
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主人公が高校生ということで、人間としての未熟さや素直さが所々に現れててよかった。
続編も読んでみたい。
にしても、著者が歳下だということに軽い衝撃を受けた笑
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シリーズ1作目なのかな?と思うくらい過去のことが書かれているので、はじめは少し読みにくかったのと、探偵論ありきで話が展開されていく様子がわかりにくかったです。普通の高校生じゃないの?って感じで。
物語は中盤から面白くなっていきます。登場人物について色々明かされるたびに、単純なクローズドサークルとは違った面白さがありました。
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ミステリーの中でも館ものが好きなので本屋さんで積んである表紙を見てずっと気になっていてやっと読みました。
久々に読む館ものということもあって期待しすぎていたのもあってなんだかちょっともやもやする展開で、残念とも言い難いけど面白かったとも言い難いというのが私の感想でした。
探偵とは・・・というのがメインテーマなのかな?ところどころこれは誰がしゃべっているのかな?と思うこともあり今作だけだと評価しがたい作品でしたので次の作品も読んで3作目も読むかどうかを決めようと思っています。
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館系(?)のミステリーが久しぶりに読みたくなりまして
シリーズ一作目から読まねば、と思いまずはこの作品を読ませていただきました
なーんとなく雰囲気は伝わったのでそれなりに楽しんで読めました
登場人物の個性が想像し辛かったり、進行中の状況がわかり辛かったり、あれやこれやはありましたが、、、
館シリーズとして成長していって欲しいなと思いました
二作目も読もうと思います
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誰のセリフなのか?どのような屋敷の作りなのか?がぱっと解らず、最初は読みづらかった。
後半にかけては、それらも多少解消されたのか、私が慣れてきたのか、あまり気にならなくなったかな。
内容自体は、まぁ面白かった。次作も読んでみようと思う。
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めっちゃBLだった。
結構読むのに疲れたし、は?と思うところもあった。けど、まぁ、BLだからいいや。
普通に館ミステリとして読むならちょっと微妙。
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Xで著者が新作の宣伝してるのをみて、お、館もの書いてたのかと手に取った一冊。書きたいものとして先にトリックと名探偵の苦悩があってあとはどんどん盛られていった、という印象。大胆なトリックだけに、文章からイメージしづらいのが残念。あと過去の事件と今回の件とのつながりで無理が多く、特につばさ周りのことが顕著で気になってしまった。そのネタで葛城を追い詰めようとするのはこじつけがすぎるのでは?て感じ。全体的に内容も登場人物たちも若いな!と思いながら読んだ。
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全焼まで残り35時間。
館に山火事迫る!殺人の真相を明かし、絡繰だらけの館から脱出せよ。
阿津川さんの館シリーズ第1作目。
吊り天井の仕掛けがやや分かりにくかったり、誰のセリフなのかわからなくなる箇所がありましたが、館での事件に過去の殺人事件が絡んできたり、タイムリミットがあったりと読んでいてワクワクする要素が詰め込まれていました。
探偵として生きていく上での苦悩や葛藤が描かれているのも良かった。
次作を手に取りたくなるようなラストでした。
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登場人物それぞれが癖が強い割に、話し方が似ていることから誰が喋ってるのか分からなくなる。ちょっと読みづらかった。
殺人の流れはなんとなく分かったけど、天井裏に絵を仕掛けたのは誰でどのタイミング?
2人いないと無理なんだよね?
つばさに仕掛けを持ちかけられたタイミングで、久我島は絵を置いてくるよう頼んだのかな?
どこかにそのトリック書いてたかな…………
「新本格」ブームを思い出した。
2022年4月読了。
ココのレビューを書いている皆さんは、かなりお若い方々なんでしょうね。中盤から終盤にかけての、探偵と元(?)探偵のやり取りを読んでいて、若干気恥ずかしい様な、ムズムズする感覚を憶えたのですが、皆さんのレビューを読んでいて色々と思い出しました。
20年程昔に成りますが、島田荘司先生が音頭を取って、講談社と仕掛けて大成功を納めた「新本格」ブームと云う事象が有りました。
その中でも、内省的な作風で他者とは明瞭に異なっていた「法月綸太郎」先生の著作を思い出したからです。
『名探偵は「推理マシーン」で良いのか?!』と云う、フィクション(虚構)の中なのに、「真実を導き出す事」の本質論に悩む探偵を描き出し、
「エラくめんどくさい事に悩む探偵さんだなぁ~」と思って読んでいました。
「読者を差し置いて、本の中の探偵が先に本質論を語っちゃ野暮でしょうよw」等と一人前のクチを利きつつも、熱心に読んでいたのですから、まだまだ自分も若かったんだなぁと思った次第です。若い方には新鮮に映りますよね。
さて本作、根本的なトリックやロジックはしっかりしていますので、問題無く楽しめましたが、読者がトリックを探そうとする前から、探偵役が(上記について)悩む場面を書いてしまうと、「事件の真相などどうでもいい事だ」と言っている様に見えてしまいます。
「A⇒B⇒C⇒真相」と、レール式に当たり前の様にサラッと真相が分かってしまう「推理小説」ばかりで良いのか?! と云う作者の意気込みは買いますが、法月先生もこのやり方でその後悩んでおられましたし、オッサン読者としても「苦悩や理屈はいいから、早く話を進めなさいよ」と感じたのは、年齢のせいだけでは無いとも思いましたので、ちょっと厳しい判定です。
興味の有る若い方は、法月先生の諸作を読んで見ることをお奨めします。
匿名
ミステリは普段あまり読まないが、非常に読みやすい文章で物語が進められていた。他の館モノを読んだことが無いためわからないのだが、仕掛けはわかりづらかったと思う。
あくまで初心者の感想
推理もの初読みでした。
作者はあえて描写を省くことで謎を作っていたので、タネ明かしされたときは驚きましたが、同時に初めから読書に謎を解かせるつもりはなかったのだなと思い、不満にも感じました。
それより気になったのは女性キャラです。
男性が書く女性キャラが「~だわ」とか「~よ」とかは、こんな女性は現実にいないよと思いつつもそんなものだと割りきれますが、女性が乱暴な言葉を使うのは違和感が強すぎました。
こんな女性、まず現実にいませんよね。それがフィクションの醍醐味では?と言われたらそれまでですが、フィクションが過剰で話に入れないなら本末転倒だと思います。
すでに人気の作家さんのようなのでどうでもいいのかもしれませんが、女性ファンを得たいなら女性キャラを見直したほうがいいと思います。
あと最終的にこの小説でなにが言いたいのかわかりませんでした。
ただの推理ものならそれでも気になりませんけど、ああいう終わりにするなら作者の言いたいことを明確にしないと消化不良だと思います。
そういう部分で個人的に星1なんですけど、推理ものということで星上げました。