あらすじ
「お前が謎を解くと、決まって俺は相手と引き裂かれる。
お前は俺にとって、失恋の悪魔─いや、失恋名探偵だ!」
名探偵にあこがれる女子高校生・瀧花林。
彼女の幼馴染である幣原隆一郎には、ある「特異体質」がある。それは、隆一郎が好きになった女性は、必ず何らかの犯罪に関与していることである。
悪女にどうしようなく惹かれる隆一郎(花林いわく、「女の趣味が悪い」)の
特殊体質をヒントに、花林は数々の事件の謎を解き明かす。
そして、恋は衝撃の結末を迎える――!?
本格ミステリ界の若き俊英・阿津川辰海が贈る、どんでん返しのラブコメ×本格ミステリ!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
犯人は分かるので、犯人だと特定するための推理をしないといけない、という設定の短編集なんだなと思って読みはじめると、お話ごとに様々な展開があって、ワンパターンに陥ってないのがすごい!改めて作者さんの工夫や発想に脱帽です。高校生たちの関係性も、爽やかながら意外と切ない展開なんかもあって…。このまま終わってほしくないなぁ。続編希望です!
収録作
「死者からの伝言」まずはジョブの中学時代のエピソード。DM に萎えるの、共感!
「四月はアリバイ狂騒曲」犯人=幼なじみの想い人を少ないヒントから推理する。
「キミが犯人じゃなければ」犯行時、犯人は密室にいた?
「海岸通りでつかまえて」大トリック
「ポイズン・レター」下駄箱に入っていたチグハグなラブレターの差出人を少ない証拠から絞り込む。
「あなたの愛を…」ミステリのこの展開をここで使うのか!という衝撃。
本当にこの設定をフルに活用して書いておられると、読んでいて気持ち良かったです。
Posted by ブクログ
かるーい&あまーい青春恋愛ミステリーなのに本格ミステリの魅力がたっぷり! #犯人はキミが好きなひと
■あらすじ
探偵気取りの女学生・瀧花林は、幼馴染の幣原隆一郎と学生生活を送っていた。隆一郎には不思議な特徴があり、彼が好きになった女性は、なぜか犯罪に関わっているらしいのだ。花林は彼の特徴を利用して、様々な事件を解決していく。
■きっと読みたくなるレビュー
現代の本格ミステリー作家といえば、まず名前のあがる阿津川辰海先生。これまで、館四重奏シリーズや『午後のチャイムが鳴るまでは』など、青春ミステリーを書いてこられましたが、今回は恋愛要素もはいっているとのこと。こりゃ楽しみな作品ですね。
ミステリーの設定がまさしくタイトル通り。幼馴染の幣原隆一郎が好きになってしまう女性が犯人であることをヒントに、探偵役である瀧花林が事件の謎を解いていくというもの。
単行本300頁ほど、全6作の連作短編集なので1話がかなり短めです。文体もライトなのでするすると読めちゃう。普段本を読まない方や、中学・高校生の皆さんなんかには特におすすめですね。
読みやすくはあるけども、ミステリーの中身としては本格派です。ダイイングメッセージ、アリバイトリック、密室殺人など、しっかりとした謎解きが待ってます。もちろん阿津川辰海先生ですから、謎のひとつひとつが単純な仕掛けではありませんよ。
ちなみに私のイチ推し『死者からの伝言』です。ダイイングメッセージものは「犯人にメッセージを改変されてしまう課題」をどう扱うかってのがポイントになると思っているんだけど、なるほどなーって感心させられました。
あとあとあと、読んでてずっーーーと思ってたんですけど、恋愛要素が少なくないですか? きゅんきゅんしちゃうところを、どんな風に描いてくれるのかを楽しみにしてたのですが… 少しもの足らないなーと。
ご安心ください。この本作の基本設定と恋愛モノをどう収束させていくのかってところは、さすがはミステリーの達人阿津川辰海先生です。しっかりと堪能させてもらいましたよ!
かるーく&あまーい読み口なのに、本格ミステリーの魅力を上手にアレンジしてくれてるところが最も素晴らしいところですね。面白かったです!
■ぜっさん推しポイント
本作はいくつもの事件を解決していく連作短編集。事件の謎だけでなく、瀧花林と幣原隆一郎の関係性がどう変化していくのかってところも大事な読みどころ。
読み終わって振り返ってみると、まだまだこれからの二人を見たくなるんすよね~! ふたりとも幸せになってほしい。
Posted by ブクログ
犯人はキミが好きかなひと
阿津川辰海の連作短編集。
主人公花林は名探偵に憧れる女性。彼女の幼馴染である隆一郎は、好きになった人が必ず犯罪者になるなという特異体質。つまり、隆一郎が好きになった人物が必ず犯人であるという条件が必ず決まっており、その前提を元に花林が推理をするというストーリーだ。
死者からの伝言
花林と隆一郎が通う高校で、先生が殺害される。隆一郎が近野先生に想いを寄せていた事がわかり、花林は近野先生が犯人である前提に、謎のダイイングメッセージの謎に挑む。
花林の兄、裕也は刑事であり、花林にデレデレなので花林のお願いは断れない、また妹の推理力には一目おいており、結果として自身の手柄になる為、渋々捜査状況を花林に伝える。
トリックはよくある「手」だが、設定が面白い為、とても楽しく読みやすい。隆一郎の立場であればこれ程悲しい体質はないだろう。
四月はアリバイ狂騒曲
二人が通う高校の美術室で先生が殺害された事件。花林は隆一郎が現在誰を好きになっているかを探る。隆一郎が想いを馳せる別の先生には事件当時のアリバイがあり、彼女が犯人であれば花林はアリバイトリックを解決しなければならない。
キミが犯人じゃなければ
花林を疎ましく思っている隆一郎だが、せっかく見つけた喫茶店(憧れている女子大生)に通っているところを花林に嗅ぎつかれてしまう。
花林はまた何かしらの事件が起きるだろうと隆一郎が通う喫茶店に張り込むが、二人が喫茶店にいるタイミングで事件が起こり、マスターが刺殺される。
隆一郎が憧れる女子大生は鍵のしまった部屋に匿われており、花林は密室の謎に挑む。
この辺りからストーリーが一辺倒にならない様な仕掛けが組まれていく。
海岸通りで捕まえて
隆一郎に想いをよせる千棘の別荘に招待された二人は、他のメンバーと一緒にプライベートビーチで楽しむ予定だったが、メンバーの一人が殺害され、別行動をしていた隆一郎が乗ったタクシードライバーに恋をするという雑多な展開に。
花林の探偵は隆一郎のセンサーを頼りにしていたが、この回に関しては花林の才能が存分に発揮される。
ポイズン・レター
隆一郎がもらったラブレターを元に、彼が時間が経ってからラブレターの差出人に気持ちが向いて行った事を告げられ、花林は差出人を調査する。
事件の発生や概要について、今回の様なケースでも隆一郎のセンサーが反応するのであれば多少なりとも彼は救われるのではないかと思う。
あなたの愛を・・・・・・
隆一郎と千棘が付き合いだし、改めて千棘の別荘に招待された二人。今度は福島の別荘、雪の山荘。意図しない登場人物も現れ、千棘の家族事情も段々と明かされていく。千棘の家族の遺産相続問題に関わりながら、別荘で起きる殺人事件の調査に乗り出す花林。
最後、まあ、当然そうなるだろうと予測したオチに。隆一郎の優しさと寂しさ、こういった毒々しい作品はとても好きだが、どうしても麻耶雄嵩の「化石少女」シリーズと比べてしまった。
Posted by ブクログ
なかなか良かった。
ミステリとしたら古典的ガシェトを犯人がわかることを利用し、うまく取り入れたり、外したりといいし連作としたらある設定からくるラストの落ちに案外グッときました。
さすが阿津川さん。
3144冊
今年43冊目
Posted by ブクログ
名探偵に憧れる女子高生・瀧花梨と恋愛に関する「特異体質」を持つ男子高校生・幣原隆一郎が遭遇する6つの事件を扱った恋愛×特殊設定×本格ミステリーで、ポップな雰囲気と反比例した論理的な謎解きと事件が解決する度に失恋する隆一郎の不憫さが印象的で、特に最終話に全て持っていかれた。
Posted by ブクログ
好きな人が犯人。の設定だけでこのバリエーションの豊かさはお見事。
この設定に本格要素が融合されており、新鮮な展開は楽しめたが、トリック部分は割と変化球なくよくある一般的な味になっていて少し物足りなかった
設定の面白さと、短編の読みやすさはミステリ初心者にオススメできる完成度だった
Posted by ブクログ
CL 2026.2.25-2026.2.26
殺人起こりすぎ(笑)
隆一郎の特異体質と合わせて、そんなメチャクチャな設定は置いとくとして、
ダイイングメッセージ、アリバイ、密室、場所のトリック(ふたつの場所)、時間のトリック(今年と去年)、二重殺人、
と一話ごとにトリックの趣向を凝らして、古今東西のミステリを読み尽くしている作者らしい作品。軽くてサクサク読めてしっかり楽しめました。
Posted by ブクログ
設定が面白かった。幼馴染の隆一郎が好きになった人だから犯人というのが前提で花林が犯人を突き止めていく。
3話目に「キミが犯人じゃなければ」が好きでした。
ただ、話数を重ねるごとに「隆一郎の好きな人が犯人」というルールが曖昧になってるように思いました。それは好きな人なのか?とかそれは犯人と呼んでいいのか?と感じました。特に最後のが無理やりというか。花林は自分で言ってて恥ずかしくないのかなと思いました。大分黒歴史…。
最後で拍子抜けしました。
Posted by ブクログ
好きになった人が何かしらの犯人である、という特殊体質を持つ男と名探偵になりたい女の幼馴染コンビが事件に巻き込まれてく短編集。
想像の斜め上をいく結末に仕上がってる。
もし、続編があるなら長編で、大人になった2人の話がみたい。
ミステリの本筋だけでなくコミカルな人間関係の描写も見どころ。
Posted by ブクログ
そうかー
阿津川さんの作風ちょっと合わんかもなー
まぁ、わかるんだけどさー
やりたいことは
ちょっとトリックありき過ぎるっていうかー
せっかく「犯人の女性を好きになる」男の子と名探偵きどりの幼なじみの女の子っていうすんばらしい設定なのに、なんか活かしきれてない気がするなー
もっとこうはちゃめちゃな感じにできたような…小さくまとまってるというか…
面白くなくはないんだよ
面白くなくなくなくはなかなかないんだよ
でも、もっと出来るんじゃね?ってのがさ
いやもうめちゃくちゃ失礼な言い草だけどさ
もったいない感じなんよな〜