阿津川辰海のレビュー一覧

  • 最後のあいさつ

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    妻殺しの容疑で逮捕された俳優雪宗衛。逮捕後に証言を翻し突如として犯人の名前とともに推理を披露する。そして30年後、類似した手口の殺人が起きる・・・逮捕が原因でお蔵入りになった主演ドラマの最終回に謎を解く鍵が?

    ミステリではあるんだろうけど、真相を推理してという類のそれではあんまりないかな。推理というよりは「捜査」というのがしっくりくる。いろんな人に聞き込みをしてだんだんと真相が明らかになる。手がかりは最初期に全部提示されてたり、無意味なエピソードみたいなものは基本的に省かれていたり・・みたいなロジカルないわゆる本格とかとはまた違ったものだけどこういうのはこういうので嫌いじゃないです。
    ただ、

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    2025年11月07日
  • あなたへの挑戦状

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    斜線堂先生の本が好きで手に取った。
    前半の阿津川先生の話は名前が似ている雰囲気で混乱したが、すっきり解けるザ・ミステリーで後味が良かった。後半の斜線堂先生のお話はこれまた大好きな系統だった!!!!!すべて読み終わったあとこの本のコンセプトを知り、なんて面白いことをしてらっしゃるんだろう!!!!!と感激した。

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    2025年11月06日
  • 怪盗うみねこの事件簿

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    良かった良かった。
    いわゆる子ども向けですが、大人が読んでも満足出来る作品です。
    連作でなおかつわかりやすい表面とわかりにくい裏。
    子ども向けだからのわかりやすさと大人に向けたミステリ的面白さ。いいね。
    3055冊
    今年283冊目

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    2025年11月05日
  • 紅蓮館の殺人

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    憧れのミステリー作家、財田雄山に会うため、彼が住む森の中にある落日館にやって来た高校生二人組、一見キラキラした青春モノの雰囲気を漂わせるが、まさかの山火事が発生!迫り来る火の海に刻一刻と表示される時間に緊張が走る。そんな絶体絶命の状況下で、まさかの殺人事件!犯人は全く空気が読めないらしい…笑
    大仕掛けの物理トリックや探偵のあり方についての人間ドラマと非常にてんこ盛りなミステリー作品でした!

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    2025年11月04日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    杉江松恋さんから、たくさんのミステリを教わっています。本書でも「ガイド」と銘打ったコラムで、またまたいろいろ教わり、時間が足りない…とうれしい涙目になっています。

    「ガイド」は、4回目までミステリマガジンに連載され、5.6回目は書き下ろし。ミステリについて教わるのも、何歳になっても楽しい。

    オマージュの短編も粒揃い。
    個人的にはネロ・ウルフものが一番好みでした。
    本家を読んでないので、来年(笑)の課題図書にしようと思ったところ。
    扉絵は、エラリイが特に雰囲気良し。
    007も、まあパンチとお色気は控えめだけど、かなり良い線に感じました。

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    2025年11月17日
  • バーニング・ダンサー

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    特殊能力「コトダマ」を持つ100人の能力者が登場する世界を舞台にした警察ミステリ。主人公は、違法捜査も厭わなかった元捜査一課の刑事。相棒を失ったトラウマを抱えつつ、「コトダマ犯罪調査課」に異動し、そこで出会った個性的な仲間と共に殺人犯「ホムラ」と対峙する。

    作品の最大の魅力は、「コトダマ」という設定を単なるファンタジー要素として扱うのではなく、捜査の文脈に組み込んでいる点だ。一人ずつ異なる固有の能力が捜査に絡むことで、知能戦的要素を持ちながらテンポよく物語が展開する。本格ミステリのような要素もありながら少年漫画のような読みやすさがあるのが良い。

    キャラクター造形はややテンプレ的ながらも漫画

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    2025年11月02日
  • 怪盗うみねこの事件簿

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    怪盗うみねこの事件簿
    阿津川辰海の児童向けミステリー。
    海辺の町、うみねこ町で発生する奇妙な盗難事件。伝説の怪盗うみねこの謎に小学生のケン、ヒサト、カオリの6年生トリオが挑む。

    児童向けと侮るなかれ。そこは阿津川辰海。あっさり味もしっかりと楽しむ事が出来る。

    児童向けという事もあり読みやすく整理されていれる。作風もほのぼのした雰囲気がありながら、所々でピリピリ感があり、飽きる事なく読めた。
    当然、余りにも衝撃的な結末や、筆者得意のどんでん返しは少ないが終幕にて驚きを孕んでおり、続編があれば読んでみたいと思た作品だ。

    世界観ぎ見事で、うみねこ町が実在している様な気持ちになるし、大人が読めば

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    2025年11月01日
  • 蒼海館の殺人

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    紅蓮館が面白かったので読んでみた。
    600ページ越えは読むのが大変かなと思ったが、エンジンがかかってくると一気に読めた。

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    2025年11月01日
  • 黄土館の殺人

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    館四重奏シリーズの3作目。無駄に長いとは思うけど、このシリーズらしい作品。あと、1作なのね。山火事、洪水、地震と来て次は何? それが楽しみだわ

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    2025年10月26日
  • 録音された誘拐

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    阿津川辰海の新作。ハズレが少ない作者の作品で安心して読める。相変わらず、作中に散りばめられた多くの伏線がクライマックスに向けて収束していく手腕は見事だなと思う。

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    2025年10月26日
  • 録音された誘拐

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    ネタバレ

    誘拐の仕掛けについて早い段階で気づき、なんだ先が読めちゃったなぁなどと思い込んだのも束の間、それが序盤も序盤のジャブ程度の仕掛けで、その後にどんどん展開されるあれやこれやに、もはや伏線だったことにすら気がついてないオンパレードで、撃沈。透明人間は密室に潜む、を読んでいたから大野と美々香のコンビについてちゃんと認識した上で読んだけども、解説にも書いてあったけどまさかこのコンビでそんな話を展開しちゃうとは。とても面白かった。

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    2025年10月24日
  • 蒼海館の殺人

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    長かったけど、読み始めると引き込まれてあっという間。前回の事件を引きずる葛城と、そんな葛城を心配する田所。閉じこもったままの葛城にヤキモキしながら、最後まで犯人が分からず真相には驚き。今回でまた2人の絆が深まったので次回作はどんな風になるのか楽しみ。

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    2025年10月23日
  • 最後のあいさつ

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    刑事ドラマの主役が逮捕されて打ち切りに… エンタメ感覚で楽しめる本格ミステリー #最後のあいさつ

    ■あらすじ
    30年前の刑事ドラマ『左右田警部補』の主役である雪宗衛、彼は自宅で妻を殺害した容疑をかけられ逮捕されてしまった。そのためドラマは打ち切りになってしまうが、その後雪宗衛は無罪を勝ち取ることになる。

    再び同様の手口の殺人事件が発生。ノンフィクション作家の風見と友人の小田島は、雪宗衛の真実を追って関係者に取材を開始する。雪宗衛は妻の殺害に関与しているのか、現在の事件との関わりは…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    おもろいっ!

    やっぱり阿津川辰海先生は現代の本格ミステリーを書かせたら国内

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    2025年10月22日
  • 黄土館の殺人

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    シリーズ3作目。
    面白いけど、今作品は結末が想像できた。
    次回で最終作かな⁇
    いい意味で裏切ってくれる作品を期待したい。

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    2025年10月19日
  • 黄土館の殺人

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    609頁にも及ぶ力作で読み応えがある。これだけの大長編、しかも今回は地震という災害を描きつつ推理も披露する展開でなかなかに面白かった。
    中盤に至り、少々中弛みと思えてしまう箇所もあったものの、結末でのまとめ方は巧みでトップランナーの技を感じた。
    推理小説というとどうしてもトリックや事件の内容に終始しているが本作は人間ドラマにも焦点が当たっている。探偵の苦悩を描いた作品はもちろんたくさんあるが、本作はその中でも間違いのない存在感を放っている。

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    2025年10月11日
  • 最後のあいさつ

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    ネタバレ

    読んでいる間中、ずっと相棒と古畑任三郎がチラチラ思い浮かぶ…のが、嫌な人には耐えられないかも

    奇抜なトリックもなく、結局はヒト、みたいな動機が相棒や古畑に通ずるところがあって、何やらドラマ的だった

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    2025年10月05日
  • 紅蓮館の殺人

    購入済み

    面白かった!

    読みやすい文章。
    魅力的な探偵と助手。
    山火事によるクローズドサークル。
    一癖も二癖もありそうな登場人物。
    好みの要素が盛りだくさんで楽しく読めました!
    続編も買いました!

    #ドキドキハラハラ

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    2025年10月05日
  • バーニング・ダンサー

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    バーニング・ダンサー、燃えている踊り子、とでも訳すのだろうか。
    特殊設定ミステリは沢山あるけれど、本作はSF色が濃く出ている。ただ一口にSFと言っても車が空を飛んだりビームを撃ったりしない。
    本作に登場するキャラクターたちはいずれも特殊な能力を宿している。もしもこの世界に特殊能力を持つ人間がいたら? と考えるとヒーローよりも犯罪者の方がしっくり来るのが何とも皮肉である。それだけこの世界は歪んでいるのだ。
    閑話休題、犯罪者に迫る捜査陣と犯行グループの攻防は息が詰まりそうだし、ラストまで息つく間がない。大変よい作品だった。

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    2025年10月01日
  • 黄土館の殺人

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    要所要所で、論点や時系列がまとめられており、読みやすかった。
    だからこそ、現実離れしすぎている感は否めないが、それはあくまでも小説ということで。

    シリーズ第一作目からの読者としては、葛城の成長と飛鳥井の復活に、すごく感動した。
    出来れば、前作と前々作の記憶が新しい内に、読まれることをオススメする。

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    2025年09月29日
  • 紅蓮館の殺人

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    山奥に隠遁した推理作家。
    大ファンである高校生の僕と、友人であり探偵の葛城は、彼に会いに合宿を抜け出す。
    そんな中山火事が起こり、館では作家の孫が圧死で発見される。
    火が回るまで35時間のタイムリミット、犯人は?トリックは?

    時間はかかったけれど、気持ち的には一気読みだった。
    想定外の方向に進む物語。
    館といえばで綾辻行人さんを、僕と葛城の関係が『本と鍵の季節』を、探偵としての生き方のやりとりが『名探偵の有害性』を、想定外の密室状態が『屍人荘の殺人』を彷彿とさせて、いろいろな感情が湧き出てきた。
    今まで楽しみながら読んできた本たちとその時間はやっぱり幸せだった。
    そして、ああ、やっぱり本を

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    2025年09月28日