阿津川辰海のレビュー一覧
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二〇二一年九月九日、木曜日。
〝九十九ヶ丘高校〟が物語の舞台。
文化祭を間近に控え、どこか浮き足立っている高校生たちが主人公だ。
この学校の昼休みはほんの少しだけ長い。
11:55〜13:00の65分間ある。
この昼休みの間に様々な事件が起きるのだが、これがまさに青春!!
バカバカしいほどの情熱がたまらなく愛おしい。
5話からなる連作短編になっており、最初の【RUN!ラーメン RUN!】の情熱に私はすっかり心を奪われた。
外出禁止の昼休み中、男子生徒二人でラーメンを食べに行く計画が面白すぎるwww
第3話の【賭博師は恋に舞う】は、あるクラスの男子全員が〝消しゴムポーカー〟に熱中してい -
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ヒボさん推しの阿津川辰海さん。✧。・゚
お薦めして頂いた一冊目は『透明人間は密室に潜む』
なるほどദ്ദി^._.^)
四編のお話なんだけど、どの話もしっかりみっちりミステリー色満載で、個性が強い
本格的なミステリーは読み慣れていないのだが、短編とは言えない仕上がりで面白かった° ✧ (*´˘`*) ✧
表題の『透明人間は密室に潜む』
勝手に消えたり現れたりするイメージのある透明人間が、完全に消えるのに苦労するというのが意外
ここでは透明人間病が流行っているという設定
透明人間と完全犯罪
Pレディの「透明人間」の歌詞は、”つかまらないのが、透明人間なんです♪〜”だけど……??
(昭和でし -
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収録作
「屋上からの脱出」 阿津河辰海
閉じ込められた深夜の学校の屋上から抜け出す方法を探せ
「名とりの森」 織守きょうや
入ると自分の名前を奪われる森から、親友を助け出せ
「鳥の密室」 斜線堂有紀
魔女として処刑される前に、塔の最上階から逃げ出せ
「罪喰の巫女」 空木春宵
不可解な仕掛けに囲まれた神社の秘密を解き明かせ
「サマリア人の血潮」 井上真偽
謎の研究上の出口を目指し、失った記憶を取り戻せ
どれも面白い話でした。物語を全て読んだ後にもう一度読んでみると「あっそういうことだったのか!」と気づかせてくれる作者にはもうやばいとしか言いようがないです(笑)また記憶を消してもう一 -
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阿津川辰海『水槽城の殺人』
水槽の館だなんて、何だかあの『中村青司さん』が建てた館のようでワクワクする。
刑事の川村のキャラクターが面白くて、川村をシリーズで見たいと思うくらいに好きになってしまった。鯖江の存在も面白くしている。
斜線堂有紀『ありふれた眠り』
初めての斜線堂さんの本だったけど、読み始めてすぐに「好きだ」と感じた。
心情が詳しく書かれているので感情移入しやすい。他の作品も読みたくなった。
そして、いよいよ挑戦状を開ける。
読者にこんな楽しみをもらえるなんてありがたい。ドキドキしながら開封すると、そういうことか!!この発想は面白すぎる〜。本はこれだから楽しくて最高だ^_^
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傑作ミステリ短編集。四編はどれも「もしもこのような状況になったら」「もしもこういうことが起きたら」という設定であり、あまり読んだことのないテーマの作中が多い。どの作品も最後に驚かされ、思わず「やられた!」と叫ぶこと間違いなし。
表題作『透明人間は密室に潜む』はタイトル通り「透明人間」が登場する“特殊設定”ミステリ。透明人間が存在する世界の作り込みにリアリティがあり、作中の透明人間の課題や社会問題が色濃く描かれている。倒叙ミステリで、犯人の用いたトリックは分かったが、最後のどんでん返しは衝撃だった。
『六人の熱狂する日本人』は法廷ミステリであり、アイドルオタクが裁判員裁判に参加するという設定。コ -
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ネタバレあなた=読者 のいつものパターンかと思いきや、まさかの阿津川先生×斜線堂先生のお互いの挑戦状だったんですね。
各々の作品のみでしたら★3かも。お互いに挑戦するという、ありがちな競作本ではなかったため★4。巻末の日誌のようなお二人の備忘録が読み応えありました。これで★5。
テーマだけ相手に与えて、それで書いてもらう。騙されました。とても素敵。この競作方法、ぜひ他の作家さん同士でやってほしい企画です。(もちろん、此方のお二方ぐらいの仲の良さは必要かもしれないが。)
館三部作など、阿津川先生の作品を読んでいつも思うことは、阿津川先生の性格の根っこ部分は大変優しい方なんではないでしょうか。水槽城でも -
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作者のノンシリーズ短編集。
以前「入れ子細工の夜」を読んで面白かったのでこちらも読んでみたのですが、物凄く楽しめました!
以下各短編感想。
「透明人間は密室に潜む」
表題作だけあってクオリティは折り紙つき。
透明人間になる病気が蔓延している世界での、特殊&倒叙ミステリ。ミステリを成立させるための設定が細部まで考えられてるなと思った。
特殊設定ミステリ特有の、そのシチュエーションだからこそ出来るトリックとかそういうのが大好物なのです...!
そしてラストに明かさせる真相によって、作者の掌で転がされていたことが分かります。綺麗に騙されて快感でした!
あと参考文献にジョジョ4部があってち