阿津川辰海のレビュー一覧

  • 蒼海館の殺人

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    前作も面白かったですが今作も相変わらず面白い!
    お話はつながっていますが前作の紅蓮館を読んでなくても分かるのでとりあえず読んでみたい!という方はこちらからスタートでもあり。
    探偵役がいてホームズ役がいて、クローズドサークルで、とにかくTHEミステリー!という感じ。
    冒頭の書き出しにクライマックスを持ってくるなんて、、、一気読みするしかないじゃないですか!笑
    途中の展開には本当にびっくりして一度本を閉じてしまいました笑
    前作からの期待を裏切らない面白い小説でした。
    久々にうわー、面白かった!!と思ったミステリーです。
    他の作品も読んでみよう♪

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    2024年11月13日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    文句なしの5です!10にしたいくらい!
    青春ミステリー好きとしてはたまらない作品。
    高校のお昼休憩中に起こる様々な出来事について描かれるミステリーです。
    単話としては特にポーカーが良かったです。消しゴムを持ち寄りカードにしたポーカーバトルの勝者がクラスのアイドルに告白するといったくだらない内容なのに心理戦駆け引きがあり最高でした。
    また全ての話に共通して出てくるあるホームズ役とは、、、
    最後で全て繋がるのはベタかもしれませんがシンプルイズベストでした。
    当たり前ですがてんこ盛りミステリもただの平凡な高校生の1日にしか過ぎず、これから午後の授業を受けるといった最後も非常に叙情的。
    日常にミステリ

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    2024年11月11日
  • 蒼海館の殺人

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    分厚いので読むのを躊躇っていた。最近分厚い本こそ面白いんじゃないかと思う。
    前作は必ず読んでからのが良き。
    今回も騙されましたね。巧妙なトリックに拍手ものです。

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    2024年11月07日
  • 星詠師の記憶

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    阿津川辰海の長編小説。

    通常、未来視がテーマのミステリーは、未来視という能力をいかにミステリーとして組み込むかという部分が先走ってしまい、何かうまいことロジックにはめ込み、未来視とミステリーを融合させるパターンが多い印象がある。勿論、テーマが非現実的なため、作品の整合性を取るために無理をするから、ストーリーの中に歪みがうまれてしまい、少し残念に思う事が多かった。

    今作においては、水晶を媒体にした未来視について、未知のテクノロジーの様な扱いにする事で(録画機器の様に)、作中に違和感なく能力をひろめ、それに対するルールの整備も一級品で、殆ど違和感なく、まるでビデオカメラの様に馴染んでいる。

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    2024年11月06日
  • 蒼海館の殺人

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    シリーズ2作目。
    前作で傷ついた探偵と助手がどのように復活するのか。
    目の前で起こる事件と背後で起こる災害の緊迫感。
    ボリュームがあったが、その分満足いく作品。

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    2024年10月11日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    二〇二一年九月九日、木曜日。
    〝九十九ヶ丘高校〟が物語の舞台。
    文化祭を間近に控え、どこか浮き足立っている高校生たちが主人公だ。

    この学校の昼休みはほんの少しだけ長い。
    11:55〜13:00の65分間ある。
    この昼休みの間に様々な事件が起きるのだが、これがまさに青春!!
    バカバカしいほどの情熱がたまらなく愛おしい。



    5話からなる連作短編になっており、最初の【RUN!ラーメン RUN!】の情熱に私はすっかり心を奪われた。
    外出禁止の昼休み中、男子生徒二人でラーメンを食べに行く計画が面白すぎるwww

    第3話の【賭博師は恋に舞う】は、あるクラスの男子全員が〝消しゴムポーカー〟に熱中してい

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    2024年10月09日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    9月9日、文化祭直前で盛り上がる九十九学園の昼休みに起こるミステリー短編集。
    最後で「なるほど」と思わせる構成がすごく良い!!特に消しゴムポーカーの話が好き。真剣にふざけるのって、青春!!

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    2024年10月06日
  • 蒼海館の殺人

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    一作目も良かったのですが、本作もとても面白かったです。殺人だけでなく、迫り来る自然災害の緊迫感。
    読むのが止まらなかったです。

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    2024年09月12日
  • 阿津川辰海 読書日記~かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉~

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    ネタバレ

    ミステリ作家、阿津川辰海の読書日記。
    web連載の内容をまとめたもの。
    先日続編が出たので、慌てて読み終えた(webで追っているので、実質再読)。

    何はともあれ凄い熱量。圧倒的な読書量で、毎月どのくらい読まれているんだろうと思う。
    特に嬉しいのは、日本人作家がメインの回でも、毎回必ず翻訳ミステリが紹介されていること。
    ガイドブックとしても使えて、非常に参考になる。

    続編も楽しみにしています。

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    2024年08月22日
  • あなたへの挑戦状

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    ネタバレ

    自分にも解けないか、考えながら読んでいたがタイトルはそういう意味だったのか!と挑戦状を開封して驚いた。
    著者2人のほかの作品は未読だけど、両方のファンは垂涎ものだと思う。執筆日記にはやみね先生と松原先生の競作(いつも心に好奇心!)の話が出ていて、同世代かも…!と思うとわくわくした。

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    2024年08月14日
  • 透明人間は密室に潜む

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    ヒボさん推しの阿津川辰海さん。✧。・゚
    お薦めして頂いた一冊目は『透明人間は密室に潜む』

    なるほどദ്ദി^._.^)
    四編のお話なんだけど、どの話もしっかりみっちりミステリー色満載で、個性が強い
    本格的なミステリーは読み慣れていないのだが、短編とは言えない仕上がりで面白かった° ✧ (*´˘`*) ✧

    表題の『透明人間は密室に潜む』
    勝手に消えたり現れたりするイメージのある透明人間が、完全に消えるのに苦労するというのが意外
    ここでは透明人間病が流行っているという設定
    透明人間と完全犯罪
    Pレディの「透明人間」の歌詞は、”つかまらないのが、透明人間なんです♪〜”だけど……??
    (昭和でし

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    2024年06月26日
  • ミステリー小説集 脱出

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    収録作

    「屋上からの脱出」 阿津河辰海
    閉じ込められた深夜の学校の屋上から抜け出す方法を探せ

    「名とりの森」 織守きょうや
    入ると自分の名前を奪われる森から、親友を助け出せ

    「鳥の密室」 斜線堂有紀
    魔女として処刑される前に、塔の最上階から逃げ出せ

    「罪喰の巫女」 空木春宵
    不可解な仕掛けに囲まれた神社の秘密を解き明かせ

    「サマリア人の血潮」 井上真偽
    謎の研究上の出口を目指し、失った記憶を取り戻せ


    どれも面白い話でした。物語を全て読んだ後にもう一度読んでみると「あっそういうことだったのか!」と気づかせてくれる作者にはもうやばいとしか言いようがないです(笑)また記憶を消してもう一

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    2024年05月23日
  • あなたへの挑戦状

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    阿津川辰海『水槽城の殺人』
    水槽の館だなんて、何だかあの『中村青司さん』が建てた館のようでワクワクする。
    刑事の川村のキャラクターが面白くて、川村をシリーズで見たいと思うくらいに好きになってしまった。鯖江の存在も面白くしている。

    斜線堂有紀『ありふれた眠り』
    初めての斜線堂さんの本だったけど、読み始めてすぐに「好きだ」と感じた。
    心情が詳しく書かれているので感情移入しやすい。他の作品も読みたくなった。

    そして、いよいよ挑戦状を開ける。
    読者にこんな楽しみをもらえるなんてありがたい。ドキドキしながら開封すると、そういうことか!!この発想は面白すぎる〜。本はこれだから楽しくて最高だ^⁠_⁠^

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    2024年05月18日
  • 透明人間は密室に潜む

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    傑作ミステリ短編集。四編はどれも「もしもこのような状況になったら」「もしもこういうことが起きたら」という設定であり、あまり読んだことのないテーマの作中が多い。どの作品も最後に驚かされ、思わず「やられた!」と叫ぶこと間違いなし。
    表題作『透明人間は密室に潜む』はタイトル通り「透明人間」が登場する“特殊設定”ミステリ。透明人間が存在する世界の作り込みにリアリティがあり、作中の透明人間の課題や社会問題が色濃く描かれている。倒叙ミステリで、犯人の用いたトリックは分かったが、最後のどんでん返しは衝撃だった。
    『六人の熱狂する日本人』は法廷ミステリであり、アイドルオタクが裁判員裁判に参加するという設定。コ

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    2024年05月11日
  • あなたへの挑戦状

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    あなた=読者 のいつものパターンかと思いきや、まさかの阿津川先生×斜線堂先生のお互いの挑戦状だったんですね。
    各々の作品のみでしたら★3かも。お互いに挑戦するという、ありがちな競作本ではなかったため★4。巻末の日誌のようなお二人の備忘録が読み応えありました。これで★5。
    テーマだけ相手に与えて、それで書いてもらう。騙されました。とても素敵。この競作方法、ぜひ他の作家さん同士でやってほしい企画です。(もちろん、此方のお二方ぐらいの仲の良さは必要かもしれないが。)

    館三部作など、阿津川先生の作品を読んでいつも思うことは、阿津川先生の性格の根っこ部分は大変優しい方なんではないでしょうか。水槽城でも

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    2024年05月11日
  • 名探偵は嘘をつかない

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    読んでて思ったのは作者「逆転裁判」好きすぎでしょw
    節々にオマージュやリスペクトを感じられて、逆裁シリーズ全作品プレイ済みの自分は読んでてめっちゃ楽しかったです。
    もちろん本格ミステリとしても、探偵に特殊裁判に輪廻転生と、色々な要素が絡んできて、骨太な仕上がりになっていて、後半の解決パートは見応え満載でした!

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    2024年04月02日
  • 透明人間は密室に潜む

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    どの短編も設定が面白く、すぐ再度読み返したいと思えるほどに面白かった。どれも特殊な設定ながらしっかりと本格ミステリーで読み終えた後の満足感が素晴らしい。

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    2024年03月31日
  • あなたへの挑戦状

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    阿津川辰海×斜線堂有紀の競作「あなたへの挑戦状」。なんて豪華な競作なんだろう。
    作家それぞれが自分では解けないが最高に面白い謎を互いに用意し挑戦する。
    読者への挑戦状と思って読んでいたから読み終えた最後にこれが明らかになって、これはすごい!面白い!と改めて思いました。
    お互いに自分の得意とする物語の構成にきちんと謎を落とし込んで尚且つ面白い極上の物語を完成させる。
    本当にすごいしワクワクする読書体験をさせてもらいました - ̗̀( ˶'ᵕ'˶)b
    最後におふたりの競作執筆日記が書かれているのも嬉しい

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    2024年03月29日
  • 星詠師の記憶

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    ネタバレ

    未来が見える弟と見えない兄が作った星詠会そこで未来を見る事を研究していた2人が実はお互いに無いものを羨望しそれが殺人にまで行き着く。未来を使った見立て殺人の発想は新しく予想外でした

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    2024年03月24日
  • 名探偵は嘘をつかない

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    ネタバレ

    探偵物の常識を覆す作品であった。(自分的に)
    探偵物なのに、転生というシステム。
    主人公である探偵が死ぬ。
    などなど、これまでにない要素が面白く素早く読み終わった。
    そして切なさも残るこの感覚。
    やはり阿久津は人殺しではなかった。
    どこか道を間違えただけの優しい人間であった。

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    2024年03月10日