阿津川辰海のレビュー一覧
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ネタバレ巨大な水槽の建物での密室。犯行後に寝た犯人。2つの作品ともめちゃくちゃおもろくてよかった。
競作というのがあまりわからなかったため、あなたへの挑戦状というタイトルから「さあ読者よ、この謎を解いてみろ」と言われたような感じがして、頑張って謎を解くぞと思いながら読み進めていたから、最後のあなたへの挑戦状を見た時「?」となった。そして作者同士で謎を相手に挑戦状として渡し、それを完成させた作品を今まで読んでいたのかということに気づいて、作家はこれほどすごいのかと感銘。
また2人の作品を作るにあたっての日記も書かれていたのもとても良かった。作家はこのように作品を作るのかと尊敬させられた。 -
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ネタバレタイトルどおり
どんでん返しを集めたアンソロジー。
「踏み台」芦沢央
「おれ以外の奴が」阿津川辰海
「遣唐使船は西へ」伊吹亜門
「雌雄七色」斜線堂有紀
「人喰館の殺人」白井智之
最初からどんでん返しがあるもの、という
前提で読み進めながらも楽しく読めました。
芦沢さん目当てで読んだので安定の面白さ。
しかし、主人公の顛末は自業自得にしか思えないので、
何を感傷に浸っているのだ、と思ってしまった。
「おれ以外」はハードボイルドで良かった。
主人公がやられてしまうのか?と
ヒヤヒヤしていたけれど、セーフ。
でも、最後はちょっと哀愁。
「遣唐使」は、今までみたことのない時代背景で
描かれた -
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ネタバレ23/9/1〜9/7
『虚構推理』短編目当てだったけれど、面白い作品が読めてよかった
城平京さんと芦沢央さんが特に面白かった
23/9/1 ★★★
辻堂ゆめ『十四時間の空の旅』
初読み作家さん
思春期のこだわりやうるささがしんどい
そう言えば、『魔女の宅急便』の2巻以後も思春期描写が苦手だったな
理不尽にイライラして、周りに当たり散らすタイプの思春期描写が苦手
些細なことで色々悩むタイプなら大丈夫なんだけど、、
最後はお父さんの気持ちが通じてよかったな
23/9/1〜9/7 ★★
凪良ゆう『表面張力』
『流浪の月』しか読んだことがなかった
軽い感じで不倫が出てきてげんなり
ピリッと -
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ネタバレ● 感想
特殊設定モノのミステリ。未来の予知ができる水晶が存在し、水晶に殺害シーンが映っているという点が大きなポイントとなっている。
未笠木村からとれる水晶に、側で眠ることで未来を映すことができる人物がいる。その特殊な能力を持った人を星読師という。最初の星読師であった石神赤司を息子である石神真維那が殺害した。そのような「未来」が映っている水晶が存在することから、石神真維那は、星詠会という組織の中で殺人犯として監禁されている。
容疑者を逮捕する際に誤って射殺してしまったことから、謹慎として故郷の未笠木村に来ていた獅童刑事のもとに、「師匠を助けてほしい」といって、星詠師である香島という少年が -
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ネタバレ● 感想
紅蓮館の殺人の続編。紅蓮館の殺人では、山火事という極限状態で事件が発生したが、今回は、大雨、水害という極限状態で事件が起こる。
事件は4つ。1つ目の事件は2か月ほど前に亡くなった葛城惣太郎は自然死だったのか、毒殺だったのかというもの。2つ目の事件以降は、本作の視点人物である田所が蒼海館に着いてから起こる。葛城正(と思われる人物)が散弾銃で撃たれる事件、黒田という家庭教師の失踪、坂口という記者の死である。
これらを1つずつ分析すると以下のとおり
● 惣太郎殺し
葛城正と黒田による毒殺。ただし、この毒殺を坂口に気付かれ、揺すられる。
● 葛城正と思われた黒田殺し
葛城正による -