阿津川辰海のレビュー一覧

  • 名探偵は嘘をつかない

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    ★3.5です。
    探偵ミステリーにファンタジー要素が組み込まれた変わり種。
    殺人事件の被害者が霊として、また現世に別人として転生して転生して、事件の真相究明に絡んでいくという、独特の構成。
    分かり易い伏線がチラホラ散りばめられており、どのように解決されていくのかと読手の推理想像を掻き立てられます。
    ファンタジーの矛盾を気にせずに読み進めると楽しめると思います。

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    2025年08月14日
  • 透明人間は密室に潜む

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    透明人間視点で描かれる苦悩などに共感できるはずもないが共感してしまう、不思議ミステリー。読後感も人が死んでいるのにコミカルな気がする。面白かった

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    2025年08月12日
  • 透明人間は密室に潜む

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    それぞれ趣向の違う4作が楽しめる。
    1作目では、透明人間がいる社会のディテールをしっかり設定しており、現実離れした世界観でも興味深く読むことができる。
    4作目では、謎解きゲームと実際の事件が同時進行する展開が珍しく、面白い。さらに登場人物同士が頭脳戦を繰り広げており、真の黒幕は…?という点でも楽しめる。

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    2025年08月08日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    学生時代の、昼休みの開放的な雰囲気と馬鹿なことに賭ける熱量。青春物語としてもおもしろいのに、世界が反転するミステリとしても見事な切れ味。「賭博師は恋に舞う」の駆け引きには息を呑む。
    些細なことでも快刀乱麻を断つが如くの名探偵キャラの振る舞いは、「小市民」の小鳩くんにも通じるものがあるのに、こうも生き方が異なるものか…

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    2025年08月03日
  • バーニング・ダンサー

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    ドラマSPECがやりたかったとのことですが
    これはジョジョなのでは…w
    平坦過ぎるとか文句はありつつも相変わらず上手い
    まあ、続編あるでしょう
    漫画かゲームどっちか偏見ないならなお良いのでは
    あの世界感で読者を楽しませようと書かれているのがいいです。設定考えてる時ニタニタしてたんだろうなあ。ただ平凡な僕が能力説明地点で予想してしまった展開そのままだったので次回たのんますよ
    (スパイクソフトファンとか本当そうだと思う)

    なんか僕阿津川さんに今までも煮え切らないこと色々書いてますけどすんごい好きな著者なんでそこんとこよろしこ

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    2025年08月02日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    新旧含め話題のミステリ作家が定番の名探偵を使って短編を書き、杉江松恋がミステリ論を展開する入門書。最近のミステリのみを読んでいる大人にも超おすすめの一冊です。なんとなくスルーしている昔の定番名作も紹介されていて、読みたい本が増える危険な一冊でもあります。ルビあり、229ページ。中学年ぐらいから大丈夫ですが、多くの子が読めるようになるのは高学年くらいからかなぁ。各中表紙に探偵挿絵あるのと、ミステリ論ごとに四コマまんがあり、手に取りやすくなっています。紹介される小説は完全に大人向け。
    「パブリック・スクールの怪事件」 楠谷佑
    ホームズとワトソンが男子寮で起こった事件を解決します。
    「アルセーヌ・ル

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    2025年07月29日
  • 録音された誘拐

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    久しぶりの阿津川さんミステリー。
    現代で成功させるのは難しい誘拐という犯罪を、しっかり成立させてしまう阿津川さんはさすがでした。
    文庫本で500ページ超えとなかなかのボリュームですが、ストーリーもわかりやすいし、構成もよく考えられていてとても面白かったです。
    登場人物の大野糺と山口美々香のコンビネーションがとても良く、また続編を期待したいです。
    普段ミステリーを読まない方にも読みやすい作品だと思うのでオススメです。

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    2025年07月23日
  • 蒼海館の殺人

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    阿津川辰海の館シリーズ4部作2つ目!
    絶対に1作目から読むこと!
    以上!!







    最初★3くらいの満足度だったんですけど
    推理の過程は明らかにこの作品のが上ですね
    再読で評価上がりました

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    2025年07月22日
  • 紅蓮館の殺人

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    ワトソン役の主人公
    嘘をついてる人がわかってしまう頭のキレる友達
    主人公が幼少期に世話になった超天才名探偵(女性)

    落雷で山火事に遭遇、逃げ込んだ山奥の館に避難するがそこで殺人事件が発生
    殺人事件を解くか
    それとも近くにいるのであろう加害者と共に山火事から脱出するのか

    はあああああああああ
    設定だけでヨダレですよ
    文章力が素晴らしすぎて439ページ一気です
    知能レベルの配置も素晴らしくて読者はおそらく主人公と同じ速度で話を追える
    そこがまたたまらないです
    4部作の1つ目!
    金田一の少年かよ!的ギミックも最高!!

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    2025年07月23日
  • 透明人間は密室に潜む

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    短編集
    もう、完全に2編目の「六人の熱狂する日本人」にやられました。もう読んでない人はこれだけでも読んで欲しいです
    裁判員制度の話、と書いたらすんごい硬そうで人選びそうですが終始声出して笑いました。こんなん笑うわ!特番ドラマとか無理ですか!?えっ?なめすぎ?死んじゃうアイドルとか、あのちゃんあたりでもうねfjdiwiskdjfjfgueow

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    2025年07月21日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖さんのトリビュート短編集。

    以前から気になる存在でありつつ、何から読んだらいいかわからなくて手を出せていなかった作家さん。

    今回こんな形で、有栖川作品ちょっとつまみ食い、みたいにして味わえたので、読んでみてよかった!
    原作を知らなくても十分楽しめる作品集。でも知っていたらにやりとするところも、たくさんあるんだろうな。

    よし、オリジナルもこれから少しずつ読みます!楽しみ。

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    2025年07月18日
  • 透明人間は密室に潜む

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    久々の阿津川さん♪
    4つの中編集。
    どの話も面白かったです。
    ミステリなのに、くすりとしてしまう話が盛り沢山かと思いきや、それだけじゃない話もあったりで
    短編集にしてはややボリュームがあるので
    中編集かなと。
    どことなく、某芸人の脚本ドラマに似ているような
    世にも奇妙な的な雰囲気を感じたのは気のせいかな。
    読み応えもあってかつ、4つの物語が独立しているのでお得感満載な物語でした。

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    2025年07月18日
  • バーニング・ダンサー

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    主要登場人物が多いのと、超能力の設定に慣れるのにちょっと時間がかかったが、全体的に楽しかった。近頃、警察ミステリばかり読んでいる気が。続編はどんな内容になるのだろう。

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    2025年07月14日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    若手作家によるどんでん返しの短編集。
    どの短編も後味が悪く、面白かった。
    特に『遣唐使船は西へ』は殺人の動機が苦しく、希望もなかったし、『人喰館の殺人』は最後が狂気を感じて怖すぎる(自分を食べていたよね…?)

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    2025年07月12日
  • 星詠師の記憶

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    特殊設定かつ本格。なに食ったらこんなの考えつくんでしょうか、ただただ圧巻です。
    未来視を完全に現実離れした存在にさせず、プライバシー問題や利権問題など「本当にそんな力があったらそうなるかも」と思えるようなところに着地させてるから、地に足をつけて読めました。

    「そんなピンポイントでポンポン見られるものなのか?」とは正直思いましたが、未来視は小説でも漫画でも多少ご都合主義にしないと扱えないものだと思ってるのでそこまでノイズにはならずに済みました。いずれにせよトリックは正統派本格ミステリって感じだったので大大満足♪

    それにしても、特殊設定と本格、どちらの味も殺さず両方を100%引き立たせてるのが

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    2025年07月14日
  • 蒼海館の殺人

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    今回もボリューム満点、読み応え抜群の作品です。
    前作と異なり、今作の舞台は葛城家の別邸、そして犯人は葛城家の中にいるかもしれないという、手に汗握るストーリー。
    若者たちの青臭い葛藤も、読んでいて懐かしく感じる部分もありました。
    それにしても「館」、それも孤島や山中奥深いところに行ってはいけない。

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    2025年07月01日
  • 名探偵は嘘をつかない

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    阿津川辰海さんのデビュー作。
    やや難解ではあるが論理的。中盤あたりでどうなるの?と思ってたが流石でした。伏線回収も見事でした。

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    2025年07月01日
  • 紅蓮館の殺人

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    名探偵に館の本格ミステリと来たら、面白くないはずがない。
    迫ってくる火の手により、その館が焼失するまでの時間が明記され、手に汗握る展開だった。
    阿津川辰海の館四重奏、これから高校生探偵の葛城とその助手田所の成長にも期待したい。

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    2025年06月21日
  • 蒼海館の殺人

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    ネタバレ

    ●蜘蛛といい認知症の祖母といい、京極夏彦の絡新婦の理に影響を受けている今作。絡新婦は蜘蛛の存在を感知しつつもそれを止められずどんどん人が死んでいくドキドキがあったが、こちらは既に全員死んだ後に蜘蛛というワードが出て来たのでイマイチ入り込めなかった。蜘蛛すごい蜘蛛すごいと言われても入り込み難い。絡新婦の理を読んでいなかったらドキドキできたかも?
    ○爆弾と避難民のトリックは特に良かった。
    ●一方で、探偵の都合のいい解釈がちらほらあったの、そこはもう少し詰めて欲しかった。誘導する際のシリンジの赤い線の発言は言い方に違和感があるし、あげたスマフォなのだから付いていて当然の指紋をわざわざ拭いたり、序盤か

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    2025年06月21日
  • ミステリーツアー

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    ・青崎有吾・阿津川辰海・伊吹亜門・似鳥鶏・真下みこと、が15作のミステリーを2ページ以内で紹介した本。つまり、全部で75作。かなり、危険な本です。何故なら、読み終わると読みたい本が増えているから。悲しいことに、75作中、既読は一割位でした。お勧め文も勿論楽しめるので、ミステリー好きなら★5なのでは?
    本の紹介がすごく上手だなぁと思ったのは伊吹亜門さんで、読んでて面白かったのは似鳥鶏さんで、読みたい本が多かったのは真下みことさんです。
    さあ、これから、家みたくなった本をメモらなくては……。
    大人の本の紹介なので、高校生くらいから。中学校以上。

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    2025年06月11日