舞城王太郎のレビュー一覧
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ネタバレ上中下巻の「下巻」
≪あらすじ≫
時空探偵となったディスコは過去へ未来へ飛びまくり。
パインハウスの31人失踪事件
パイナップルホームとムチ打ち男爵
≪吊るされた男≫自殺事件
ラミア症候群(3億人の子供攫い)
すべての謎を解決すべくディスコは未来のJJのもとへ向かう。
そして明らかになる子供の虐待を商売とする『梢式』。
梢が起こした魂の分裂よろしく
子供を虐待することにより魂を人間に入れ出し空の肉体を作成し
需要者は意識の転送を行うことにより不老状態となる。
それを商売とし億万長者となったJJ。
子供を虐待していたのはブラックスワン(黒い鳥の男)であり
その計画を防ごうとラミア症候群・子 -
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ネタバレ上中下巻の「上巻」
≪あらすじ≫
主人公のアメリカ人迷子探し専門探偵・ディスコ水曜日 は
織田建治に盗まれた6歳の幼女・山岸梢 を保護し
親の元へ返すが、すったもんだで東京で共に暮らすことに。
ある日、梢が急に17歳の少女に変身!
彼女曰く、【パイナップルトンネル】を通過して
未来から来た梢本人であるらしい。
そして、心身共に6歳と17歳を交互に繰り返す梢が6歳のとき
14歳の少女・島田桔梗の魂が移り住む。
彼女は連続魂泥棒事件『パンダラヴァー』の被害者だった。
桔梗により梢の意識の闇【黒い鳥の男】の存在を知り
梢の子宮から人間の指が4本産まれる。
桔梗の魂を戻すべくパンダラヴァー事 -
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怒濤のクライマックス! 一気読みの下巻、603P!!
正直半分くらいはついて行けない様な展開なのですが
そこを脳みそを必死コイてのフル稼働で、喰らい付いて
行く先には、なんとも言えない脳内麻薬がジワーっと!
いやー、凄い、もの凄い作品ですなー。
ストーリーの着地点は途中から見えては来たものの、
そこに至るまでの運びは何度もハラハラさせらるし、
中盤での推理合戦がこうやって後半に活きてくるのを
感じるだけでもニヤニヤしてしまう。
そして何より...「水星C」の存在感! 133Pで書かれた
イラスト図がこんな伏線だったなんて!! 最高にカッコいい!!
単に紙に印刷された文字の羅列を目が追い、そ -
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『《手負いの熊》って俺ら全員そうだよ。皆何かに傷付いて怒って危険な状態なんだよ』
『部屋も人生もゆっくり悪くなるからどこまで酷くなってるんだか判断がつきにくい。』
『お前はお前で、《学校襲撃イメクラ》楽しんでたんだろ?コスプレだったんだろ?猫殺しも小説もあの包丁も、単なる衣装だよな』
『レスカが太陽でりえが地球なら、月は僕なのだ。永遠にりえと一緒に運動を続けるのは僕なのだ。』
『別にいいんだよ。自分のこと好きな男の人なんて、私他にいらないもん。慎平だけでいいよ』
『証明なんてどうでもいいよ。ホントに俺はりえのこと好きだし、好きなふりでも何でも、りえが俺に優しいなら何でもいいよ』
『 -
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★あらすじ★
アイコは片思い中、でも他の男の子とやっちゃった、最低最低返して私の自尊心!その間街ではバラバラ殺人は起きるは同級生は誘拐されるは子ども達はアルマゲドンをやりはじめる始末。東京と魔界を彷徨い、妄想と現実を彷徨い、アイコが見つけるものとはーーー?
感想
若者の話し言葉がそのまま綴られたかの如き文体は、一見ただのライトノベルのよう。しかしこれはただのラノベではない。独特でスピーディーな文体は、読む側に問うてくる。カラダと意識が分離したら、手足と脳みそが分離したら、いったい自分は誰で、どれが自分なんだろうということを。
淡々として跳ぶような文体と自己の定義という重厚な主題のミスマ -
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大澤真幸の「不可能性の時代」で紹介されたため読んだ本。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の
レビューでもちらりと触れました。
舞城王太郎が書いたこの小説、
世間のライトコンテンツで描かれる無限ループ性に、終止符をうってみる、
ということをしたかったのかもしれない。
大澤真幸の言う「選択」の象徴、「同人誌の流行」。
自由にキャラクタの物語を変えられる同人誌は
「自由」「選択」という時代の表れらしい。
また、世間のライトコンテンツに見られる「無限ループ」という設定も、
同人誌のような「書き換え」によって無限な膨張の象徴、らしい。
ここで九十九十九を見てみる。
無限ループ性を -
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ソマリア、サッチ・ア・スウィートハートだけで★5つです。
ヤバい。これはヤバい。
特に主人公がボッコボコにされるのをソマリアが庇う場面、主人公がソマリアにほとんど愛情に近い感情を持ったあたりがたまらーん!
「キスしようか」「バカ」とか、泣きながら言ってんじゃないよう、こっちも泣きそうになるじゃないですか、ううう。
世界の痛みを背負う少女、ヒロインを救えない少年、衝動に素直なせいで板ばさみの彼女。
なんてセンチメンタルなんだ、と思わせそうで絶対悪の淳一に対して憎悪を感じさせるところが舞城。
エロくてグロくてスカトロジーでカニバリズムなのにホロッとさせるのが舞城。
タイトルに「スウィートハート -
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ピコーン!はもう何度読んだか分からないくらいですが、何度読んでも素晴らしすぎる。
「クレッソワーントなのでございます」でガッチリ掴まれました。声に出して読むと分かりますが、文章のリズムが完璧なんです。
アクセルガンガン吹かしたテンションで、読んでてちっとも飽きない。一見考えなしにまくしたてているように見えるけれど、腹立っていることを「うわーん!ボケボケボケボケ!」って書いてちゃんと伝えられる作家がどれくらいいるだろう。
哲也が死んだって全くくたばれないチョコがわんわん泣きながら哲也を忘れていく所から「自分のフェラチオはどこまで「ああ頼む」に近づいただろうか」に続いてちょっと泣いて幸せな気持ち