舞城王太郎のレビュー一覧

  • ディスコ探偵水曜日(上)

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    文句なしの舞城節。でも久しぶりだったのでついていくのちょっと息切れ。でもまあこんときは良かった。まだ全然良かった。

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    2011年12月28日
  • ディスコ探偵水曜日(中)

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    ミステリー作家・暗病院終了こと三田村三郎の死の謎を名探偵が次々に推理していくが、その後に自ら目を潰していく名探偵たち……いよいよ皆に煽られたディスコがとうとう推理を始めた♪ てことで、福井県西暁町パインハウス事件解決☆ くわぁ〜まじイカれ過ぎ!! 伏線の散らばりようがハンパない(≧ω≦)b さぁー頑張れー迷子探偵ディスコ・ウェンズディ(p^-^)p いざ!! 完結編【下】へ進めε=ヾ(*~▽~)ノ

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    2011年12月25日
  • ディスコ探偵水曜日(上)

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    2年前に単行本【上】を読んだが、【下】を読む機会を逃し完結知らずのまんまだったから文庫本で再読。やっぱりディスコかっこいい♪ 梢かわいい♪ マイジョウ天才だぁ♪ 一瞬にしてマイジョウワールドに引き込まれ一気読み!! このまま【中】【下】に続けε=┌( ^^)┘

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    2011年12月25日
  • みんな元気。

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    『目を覚ますと、隣で姉の体がベットからだいたい十五センチくらい浮いている。』

    『あのさ、これ、ゆりちゃんに内緒な ー だってやっぱ可哀想だろ、夜中に浮いてたなんて。恥ずかしいじゃん』

    『昔の恋愛なんて、全部架空の話みたいなもんだからさ ー お互いが好きだったらこうなるっていう、条件結果の話だろ?恋愛のことって。好きっていう前提がなくなったら、起こったことだけが残って、起こった理由とか根拠とかなくなってるから、凄い宙ぶらりんな感じなんだよな。やっぱりいくら事実でも、それが起こるための前提とかなかったら、小説読んだのと感覚変わんないよ』

    『南田の大学時代の彼女は秋元則子って名前で、それを聞いただけで私はのりこって名前の女がいきなり全員嫌いになる。のりこなんてろくな女いないと思う。』

    『弱くないよ全然強いよ。怖いって別に弱くないんだよ秀之ぃ。歯が痛いのと一緒でさ、痛いのわかんなかったら身体の悪いところわかんないだろ? そういうのと一緒で怖いってのは大事なんだ』

    『どうせあんた、ホントはどっちでもような感じなんじゃないの?実際さ、中途半端な無気力君の脱力人生、気張って見せたって底が知れてるよ。やめとけば?みっともないから』

    『嫌なら言い返してきなよ。このままじゃまずいと思うんだったら何とかしなよ。いじいじしてたってどうしようもないでしょ?』

    『いつまでが子供なの? ー ちょっとさ、ねえ、子供っていつまでよ』

    『あんたね、子供のまんまでいたら大人になんないよ』

    『こういう泣き方をしている私は母に泣けば済むと思ってるでしょとよく言われてしまう。泣けば済むんだったらいいけど、泣いても済まなくて、それがまた悲しくてくやしくて泣いてしまう。』

    『父はハンドルに両手を置き、目をつぶっているが泣いてはいない。でも涙が流れていないだけで、本当は泣いている。』

    『欲しい物があるから欲しがるんだけど、本当に欲しいのは、同じ種類の中の、ただ一つなんだよね。種類が同じだったら何でもいいって訳じゃないんだよなあ』

    『タイミングはいつだって悪いもんだよ。』

    『もっと頑張るべきだったんだ。もっと愛するべきだったんだ。もっと考えるべきだったんだ…。』

    『恋愛に怯え、セックスに怯え、怯えることにも怯えてもうぐるぐる訳が分かんない。』

    『大体枇杷にはセックス無理なんだよ、そもそも。自分のこと傷つけるか甘やかすか、どっちかのための道具にしかなってないもん。そういうのってちょっと幼すぎるだろ』

    『みんな選んでんだよ。こういう選択いくつもいくつもやってって人生生きてんだから。首はいくつも切り落とされてんだよ。このちょっと錆びた植木バサミでちょきんちょきんとさ』

    『この世の全ては偶然と必然が同時に作用してるって知ってた?』

    『愛されている。これからいろいろあるだろうし、あるけれど、愛されて起こるいろいろだから、きっと大丈夫。でもそんなふうに言えば、実は全てがそうなのだ。みんな大丈夫。みんな元気。』

    『まだいろいろもっとたくさん選択肢はあるに違いない。いや、選択肢はもっと作ることができるんだ。まだ選択肢になってないところからもっと選べるんだ。そうして増やしたい選択肢の中から私はもっとよく考えて選べるはずだ。もっとよく考えて選んでいかなくてはならないのだ。植木バサミを振るって人の首をちょきんちょきん切るような重い決断をしていかなくてはならないのだ。でも人が人生を生きるというのはそもそもそういうことで、みんなそうやって生きているんだ。平気で、元気に、気づかずに。』

    『私は目を開ける。まっすぐ落ちる私の目の前にまず三つの選択肢。迷うことなく私は唯士に向かって手を伸ばす。言わなくちゃ。』

    【Dead for Good】
    『人間という命の長い、知性を持つ生き物は、それゆえひたすら退屈を厭い、楽しみためなら何でもする。苦しみ、悲しみ、それに耐え、悪意にとらわれ、人を騙し、殺し、それを悔やみ、惜しみ、泣き、涙が枯れた後には死のうと思い、死ななくてはいけないと思い、死ねない自分は駄目だと思うが、それらはすべてそういう気分を楽しんでるだけなので、死なない。』

    『人は自分を変えようとするよりは状況を変えようとする。』

    『死んだら永遠に死に続けて長いんだし、生きてる時間なんかせいぜい百年のもんだから、俺はひたすら生きまくるよ』

    『誰かを殺すと自分も一部死ぬ。誰かを傷つけると自分も一部傷つく。俺は長い長い自傷行為を楽しんでいる。ゆっくりと時間をかけた自殺。でも俺は俺を殺すことで、またさらに深く強く俺を殺しており、その連鎖は俺を死に対して鍛えている。俺はもう死なないんじゃないかと思う。死ぬにはもうすでに死にすぎている』

    『前にさ、すんごい何にもやることなくてさ、調布の駅のそばの八百屋の柱に貼ってあった、猫の飼い主探していますってポスター見て、一日で五匹全員、クラスの子とかから飼い主見つけてあげたじゃん?あれってゲームだったけど、あのときすんごい楽しかったし、あれで私、なんて言うか、胸があったまったんだよね。そのときだけじゃなくて、ずっと。なんかこれからもずっと安心して生きていけるって感じ』

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    2012年12月23日
  • ディスコ探偵水曜日(中)

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    事件の裏には、超常的な何らかのルールが働いているようだ
    名探偵という名のパラノイア共がぞろぞろ顔を出すものの
    新事実も後出しジャンケンのようにぼろぼろこぼれ出てくるもので
    ことごとく推理は否定されていく
    推理を外した奴は死ぬ、なぜか

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    2011年05月13日
  • 山ん中の獅見朋成雄

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    普通の小説と思いきや途中からどんどんおかしな展開になっていきますが、いえいえ、それでも舞城らしくぐいぐいと、山ん中でのアリエナイ空間が当たり前のように、どんどん進んでいって、成雄も成雄で適応していって、それでもやっぱり、ちゃんと進むべき道を歩く、いや、突っ走る物語。

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    2011年05月16日
  • ディスコ探偵水曜日(下)

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    この本を読んでる最中に「JOJOノベライズ」の発表を知った。参加した作家は三人。おおっ上遠野浩平!作品からリスペクトがあふれてるもんな。西尾維新!自身が尊敬する上遠野先生と一緒に大好きな漫画をノベライズするなんてヤバい。舞城王太郎…?えっ?以外ッ!!そう思ってた時期が僕にもありました。しかし、時空を超える能力をディスコが得るプロセスと丞太郎がザ・ワールドを得るプロセスはなんだか似ていると気づいてしまった。ぶっ飛んだ会話と世界観も近いかも?え?本の感想?舞城スゲェっすよね。

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    2011年04月17日
  • ディスコ探偵水曜日(下)

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    ネタバレ

    上中下巻の「下巻」

    ≪あらすじ≫
    時空探偵となったディスコは過去へ未来へ飛びまくり。
    パインハウスの31人失踪事件
    パイナップルホームとムチ打ち男爵
    ≪吊るされた男≫自殺事件
    ラミア症候群(3億人の子供攫い)
    すべての謎を解決すべくディスコは未来のJJのもとへ向かう。

    そして明らかになる子供の虐待を商売とする『梢式』。
    梢が起こした魂の分裂よろしく
    子供を虐待することにより魂を人間に入れ出し空の肉体を作成し
    需要者は意識の転送を行うことにより不老状態となる。
    それを商売とし億万長者となったJJ。

    子供を虐待していたのはブラックスワン(黒い鳥の男)であり
    その計画を防ごうとラミア症候群・子供攫いをしていたのはディスコ本人であることがわかる。

    パインハウスをメビウスの輪に・・・水星Cはパックマンに・・・


    ≪感想≫
    言葉の渦に飲み込まれ疲れた。。。
    中巻の探偵による謎解き合戦はどれもこれもそれが正解で良いのでは?と思える程の素晴らしいものだったけど、結局どれも不正解なんだよねぇって解っていながら読むのはナカナカしんどかった。
    でも先が読めない展開はさすがでした。

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    2011年04月11日
  • ディスコ探偵水曜日(上)

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    ネタバレ

    上中下巻の「上巻」

    ≪あらすじ≫
    主人公のアメリカ人迷子探し専門探偵・ディスコ水曜日 は
    織田建治に盗まれた6歳の幼女・山岸梢 を保護し
    親の元へ返すが、すったもんだで東京で共に暮らすことに。

    ある日、梢が急に17歳の少女に変身!
    彼女曰く、【パイナップルトンネル】を通過して
    未来から来た梢本人であるらしい。

    そして、心身共に6歳と17歳を交互に繰り返す梢が6歳のとき
    14歳の少女・島田桔梗の魂が移り住む。
    彼女は連続魂泥棒事件『パンダラヴァー』の被害者だった。

    桔梗により梢の意識の闇【黒い鳥の男】の存在を知り
    梢の子宮から人間の指が4本産まれる。

    桔梗の魂を戻すべくパンダラヴァー事件を調査するディスコは
    17歳の梢より未来の啓示を受けた青年・星野真人 に
    調査協力を頼むが、彼の先輩・水星Cの襲撃にあう。

    そして桔梗が17歳の梢になる姿を目撃した人達に
    ディスコは事のいきさつを説明。
    すると【パイナップルトンネル】つながりで
    パイナップルの形◎をしたパインハウスで名探偵が次々と殺害される
    『パインハウス殺人事件』の存在を知る。

    更に最近になってパインハウスには
    ”踊りたい”女の子の霊が出没するらしい。

    その霊を”ディスコ”を呼んでいる6歳の梢だ思い至ったディスコは
    水星Cを連れてパインハウスへ向かうことになる。

    果たして『パインハウス殺人事件』は解決されるのか?
    そして梢の魂は?

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    2011年04月01日
  • ディスコ探偵水曜日(中)

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    ネタバレ

    「九十九十九」と「ルンババ12」と「愛媛川十三」。なんなんだっ?今までの舞城作品はこの作品のタメにあったんじゃないのかよオイっ!というくらい集大成的な作品だろコレ。結局何をしにパインハウスにきたんだ?ってなるくらい探偵達による推理合戦で読んでるコッチもディスコも忘れかけてしまうけど結局梢のためなんだよね。最後の方の怒濤の伏線回収は流石だなぁ。一見意味がないように見える推理の応酬は梢を助けるという目的を撹乱させるためのミスリード?なんだろう。いやしかしいいとこでおわったなー。いやまだこれからが本番か。

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    2011年03月24日
  • ディスコ探偵水曜日(下)

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    怒濤のクライマックス! 一気読みの下巻、603P!!
    正直半分くらいはついて行けない様な展開なのですが
    そこを脳みそを必死コイてのフル稼働で、喰らい付いて
    行く先には、なんとも言えない脳内麻薬がジワーっと!
    いやー、凄い、もの凄い作品ですなー。
    ストーリーの着地点は途中から見えては来たものの、
    そこに至るまでの運びは何度もハラハラさせらるし、
    中盤での推理合戦がこうやって後半に活きてくるのを
    感じるだけでもニヤニヤしてしまう。
    そして何より...「水星C」の存在感! 133Pで書かれた
    イラスト図がこんな伏線だったなんて!! 最高にカッコいい!!

    単に紙に印刷された文字の羅列を目が追い、その内容を
    理解しようとするだけで、自分の中で、その紙に書かれた
    活字は上下左右、奥行きを持ち、自由に脳内にその世界を
    構築するのだ。きっと自分が小説を読む事が止められない
    理由がそこにあるんだろーなー。
    ラストに書かれるインドのムンバイのカエルのシーンには
    あまりの美しさに思わず涙が溢れ出てしまった。

    もっと自分がジジイになった時に必ず読み返そう!

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    2011年02月25日
  • スクールアタック・シンドローム

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    『《手負いの熊》って俺ら全員そうだよ。皆何かに傷付いて怒って危険な状態なんだよ』

    『部屋も人生もゆっくり悪くなるからどこまで酷くなってるんだか判断がつきにくい。』

    『お前はお前で、《学校襲撃イメクラ》楽しんでたんだろ?コスプレだったんだろ?猫殺しも小説もあの包丁も、単なる衣装だよな』

    『レスカが太陽でりえが地球なら、月は僕なのだ。永遠にりえと一緒に運動を続けるのは僕なのだ。』

    『別にいいんだよ。自分のこと好きな男の人なんて、私他にいらないもん。慎平だけでいいよ』

    『証明なんてどうでもいいよ。ホントに俺はりえのこと好きだし、好きなふりでも何でも、りえが俺に優しいなら何でもいいよ』

    『ゆっくりでいいんだよ。これ以上勉強したら、人生じゃなくなっちゃうもん。』

    『戦争のない世界。汚職のない政治。薄れない愛情。いつか必ず叶う恋。馬鹿馬鹿しいけど、そういうものってやっぱりホントは皆欲しいのだ。』

    『でも、今ちゃんと生きることを考えて、そのまま明日、明後日のことを考えていたら、いつか死んじゃうなんてこと自然と考えないだろ?…ね?それでいいんだよ。大事なのは今をちゃんと生きることと、その次のことをしっかりと考えること、そうしていれば、いつか誰かが死んじゃうなんてこと、考えなくても問題ないからね。』

    『愛している人間の言う、自分にとって「正しい」ことを目指して生きていけば、そして、そういうふうに今、今、今を生きて、明日、明後日、来年のことを考えていけば、それで僕は人生満足だ。』

    『いいやろ最後に本当のことくらい!あんたには私の身体あげるんや!心もちょっとくらいはそん中に入ってるわ!言葉くらいいいやろ他の人にあげても!』

    『杣里亜。ありがとうはいいよ…友達なんだから、できることをしたかっただけや。それができんくて、本当にごめん。それだけや、俺は』

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    2012年02月23日
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)

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    ★あらすじ★
     アイコは片思い中、でも他の男の子とやっちゃった、最低最低返して私の自尊心!その間街ではバラバラ殺人は起きるは同級生は誘拐されるは子ども達はアルマゲドンをやりはじめる始末。東京と魔界を彷徨い、妄想と現実を彷徨い、アイコが見つけるものとはーーー?

    感想
     若者の話し言葉がそのまま綴られたかの如き文体は、一見ただのライトノベルのよう。しかしこれはただのラノベではない。独特でスピーディーな文体は、読む側に問うてくる。カラダと意識が分離したら、手足と脳みそが分離したら、いったい自分は誰で、どれが自分なんだろうということを。
     淡々として跳ぶような文体と自己の定義という重厚な主題のミスマッチが目に新しい。また、ラノベによく見受けられる、「文字の大きさを変える」という技を効果的に使用している点も素敵(バリバリ純文学ではありえないんじゃないか?)。文字という羅列が持つ視覚的効果も十分に利用している点は前例がない(ような気がする)。
     形態はラノベでありながら中身は純文学、という、枠にはまることのない素晴らしい一品だと思う。

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    2019年01月16日
  • みんな元気。

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    空飛ぶ家族?
    家族の交換??

    家族って愛ってなんなんだろ???

    不思議かわいいダークな世界観

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    2010年04月12日
  • 九十九十九

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    大澤真幸の「不可能性の時代」で紹介されたため読んだ本。
    「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の
    レビューでもちらりと触れました。


    舞城王太郎が書いたこの小説、
    世間のライトコンテンツで描かれる無限ループ性に、終止符をうってみる、
    ということをしたかったのかもしれない。

    大澤真幸の言う「選択」の象徴、「同人誌の流行」。
    自由にキャラクタの物語を変えられる同人誌は
    「自由」「選択」という時代の表れらしい。
    また、世間のライトコンテンツに見られる「無限ループ」という設定も、
    同人誌のような「書き換え」によって無限な膨張の象徴、らしい。

    ここで九十九十九を見てみる。

    無限ループ性をしっかり備えている。
    そして次章が前章を内包していき、終わりがない。
    「自由」「選択」の象徴である無限ループの世界。

    そこに舞城は、ピリオドを打つという作業をした。

    「自由による束縛感」からの開放が必要なんじゃないの?
    もしくは、それをみんな望んでいるんじゃないの?

    なんて言いたげに。
    そういう社会背景性が、読み取れる(あるいはこじつけられる)。

    というのが大澤真幸の論のばっくりしたものだが、
    やはり、これはいえていると思う。


    何故なら、主人公が狙い済ましたように、同人誌的だからだ。
    主人公「九十九十九」は、別の作家の小説の、主人公なのだ。
    ここに「同人誌性」への意識が見られる。

    つまり、主人公も「自由」「選択」の象徴なのだ。
    その象徴的な主人公が、象徴的な無限ループの物語を生きる。
    おそらく舞城王太郎はこれを意識してやっている。
    それくらいの裏を期待をさせる作家なのである。

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    2010年02月16日
  • スクールアタック・シンドローム

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    ソマリア、サッチ・ア・スウィートハートだけで★5つです。
    ヤバい。これはヤバい。

    特に主人公がボッコボコにされるのをソマリアが庇う場面、主人公がソマリアにほとんど愛情に近い感情を持ったあたりがたまらーん!
    「キスしようか」「バカ」とか、泣きながら言ってんじゃないよう、こっちも泣きそうになるじゃないですか、ううう。

    世界の痛みを背負う少女、ヒロインを救えない少年、衝動に素直なせいで板ばさみの彼女。
    なんてセンチメンタルなんだ、と思わせそうで絶対悪の淳一に対して憎悪を感じさせるところが舞城。
    エロくてグロくてスカトロジーでカニバリズムなのにホロッとさせるのが舞城。
    タイトルに「スウィートハート」とか入れてくるところが舞城。

    ソマリア、助けて欲しかったな。でも17歳なんて非力なものですよね。
    世界を守るために食われ続けて増え続けるソマリアを、この話では救うことが出来ないけど、それを救済する話がディスコ探偵水曜日なんでしょうね。
    どちらにせよ名作です。

    09.03.29

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    2011年11月11日
  • みんな元気。

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    「みんな元気。」は声に出して読みたい日本語。もうたまらない長い台詞。これは外人ですね。お話の国あたりで市村正親に読んでもらいたいな〜
    「矢を止める5羽の梔鳥」は非常にロジカルな言葉遊びの連続のような作品。庄野頼子と似てるようで何か大きな違いを感じるんだけど、ずっとその何かがわからなかったんだけど、発想法がそもそも違うんですね。二次創作の二次創作何ですね。(長くなるのでちょっと休憩)

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    2009年10月07日
  • 熊の場所

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    ピコーン!はもう何度読んだか分からないくらいですが、何度読んでも素晴らしすぎる。
    「クレッソワーントなのでございます」でガッチリ掴まれました。声に出して読むと分かりますが、文章のリズムが完璧なんです。
    アクセルガンガン吹かしたテンションで、読んでてちっとも飽きない。一見考えなしにまくしたてているように見えるけれど、腹立っていることを「うわーん!ボケボケボケボケ!」って書いてちゃんと伝えられる作家がどれくらいいるだろう。

    哲也が死んだって全くくたばれないチョコがわんわん泣きながら哲也を忘れていく所から「自分のフェラチオはどこまで「ああ頼む」に近づいただろうか」に続いてちょっと泣いて幸せな気持ちになって、無茶苦茶な事が起こっているのに暖かいんですよ。すごいなー。本当にすごい。大好きです。

    バット男はソマリア、サッチアスイートハートにちょっと似てますね。重心と終わり方が。

    10.07.23 再読



    舞城の中では「ピコーン!」が一番好き。

    「ハァ!?」ときて「またか」ときて、でも最後にホロリ。
    ネタのチョイスと持ち出し方が凄いいいな。

    春樹とまっちゃんかい!
    みたいな。

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    2012年08月31日
  • 山ん中の獅見朋成雄

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    なんだか平和な感じです。いや、これも結構なことをやっていらっしゃるから、平和というのは危ない気もしなくもないのですが、やっぱり「煙か土か食い物」とか「九十九十九」と比べるとのほほんとしてます、舞城さんの中では。それでも十分面白いですよ!一気に読んでしまう。私も一日で読みました。やっぱり舞城さん素敵。

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    2009年10月07日
  • だから捨ててと言ったのに

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    ネタバレ

    ショート・ショートなので、一編が8ページくらい。その短い中で背景をぼかしつつも確信に迫る書き方してたりするものもあり、うまく咀嚼できないまま終わったものもあり、でも面白い短編集だった。

    始まりが不穏なので、大体不穏な話が多い中、最初から最後までハッピーに終わる「切れたミサンガ」が好き。
    人でも殺したんかと思いつつ、同じ格好ときたのでSFかと思ったら 笑

    安定のホラーの「こわくてキモくてかわいい、それ」も好き。
    それが不気味だけど、主人公が見下されてることに気付きながらも知らないふりして難を逃れてて、性格悪い私はざまみろと思ってしまった。

    「久闊を叙す」も良い。
    こんな形で、我が友李徴子を読むとは。新鮮な感覚だった。

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    2026年09月23日