舞城王太郎のレビュー一覧

  • ディスコ探偵水曜日(下)

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    怒濤のクライマックス! 一気読みの下巻、603P!!
    正直半分くらいはついて行けない様な展開なのですが
    そこを脳みそを必死コイてのフル稼働で、喰らい付いて
    行く先には、なんとも言えない脳内麻薬がジワーっと!
    いやー、凄い、もの凄い作品ですなー。
    ストーリーの着地点は途中から見えては来たものの、
    そこに至るまでの運びは何度もハラハラさせらるし、
    中盤での推理合戦がこうやって後半に活きてくるのを
    感じるだけでもニヤニヤしてしまう。
    そして何より...「水星C」の存在感! 133Pで書かれた
    イラスト図がこんな伏線だったなんて!! 最高にカッコいい!!

    単に紙に印刷された文字の羅列を目が追い、そ

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    2011年02月25日
  • ディスコ探偵水曜日(上)

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    いつ、どこで終わるのかもわからないジェットコースターに乗っている気分。

    ディスコ・ウエンズディは、舞城王太郎の主人公にしては珍しく全能感がない。
    梢を守りきれるかとても不安で、それでも梢を守ろうと必死。2人の絆が微笑ましい。
    舞城王太郎の書く少女はいつも可愛いけど、ディスコと梢のやりとりはいちいち超可愛い。

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    2011年02月12日
  • スクールアタック・シンドローム

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    『《手負いの熊》って俺ら全員そうだよ。皆何かに傷付いて怒って危険な状態なんだよ』

    『部屋も人生もゆっくり悪くなるからどこまで酷くなってるんだか判断がつきにくい。』

    『お前はお前で、《学校襲撃イメクラ》楽しんでたんだろ?コスプレだったんだろ?猫殺しも小説もあの包丁も、単なる衣装だよな』

    『レスカが太陽でりえが地球なら、月は僕なのだ。永遠にりえと一緒に運動を続けるのは僕なのだ。』

    『別にいいんだよ。自分のこと好きな男の人なんて、私他にいらないもん。慎平だけでいいよ』

    『証明なんてどうでもいいよ。ホントに俺はりえのこと好きだし、好きなふりでも何でも、りえが俺に優しいなら何でもいいよ』

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    2012年02月23日
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)

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    ★あらすじ★
     アイコは片思い中、でも他の男の子とやっちゃった、最低最低返して私の自尊心!その間街ではバラバラ殺人は起きるは同級生は誘拐されるは子ども達はアルマゲドンをやりはじめる始末。東京と魔界を彷徨い、妄想と現実を彷徨い、アイコが見つけるものとはーーー?

    感想
     若者の話し言葉がそのまま綴られたかの如き文体は、一見ただのライトノベルのよう。しかしこれはただのラノベではない。独特でスピーディーな文体は、読む側に問うてくる。カラダと意識が分離したら、手足と脳みそが分離したら、いったい自分は誰で、どれが自分なんだろうということを。
     淡々として跳ぶような文体と自己の定義という重厚な主題のミスマ

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    2019年01月16日
  • みんな元気。

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    空飛ぶ家族?
    家族の交換??

    家族って愛ってなんなんだろ???

    不思議かわいいダークな世界観

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    2010年04月12日
  • 九十九十九

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    大澤真幸の「不可能性の時代」で紹介されたため読んだ本。
    「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の
    レビューでもちらりと触れました。


    舞城王太郎が書いたこの小説、
    世間のライトコンテンツで描かれる無限ループ性に、終止符をうってみる、
    ということをしたかったのかもしれない。

    大澤真幸の言う「選択」の象徴、「同人誌の流行」。
    自由にキャラクタの物語を変えられる同人誌は
    「自由」「選択」という時代の表れらしい。
    また、世間のライトコンテンツに見られる「無限ループ」という設定も、
    同人誌のような「書き換え」によって無限な膨張の象徴、らしい。

    ここで九十九十九を見てみる。

    無限ループ性を

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    2010年02月16日
  • スクールアタック・シンドローム

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    ソマリア、サッチ・ア・スウィートハートだけで★5つです。
    ヤバい。これはヤバい。

    特に主人公がボッコボコにされるのをソマリアが庇う場面、主人公がソマリアにほとんど愛情に近い感情を持ったあたりがたまらーん!
    「キスしようか」「バカ」とか、泣きながら言ってんじゃないよう、こっちも泣きそうになるじゃないですか、ううう。

    世界の痛みを背負う少女、ヒロインを救えない少年、衝動に素直なせいで板ばさみの彼女。
    なんてセンチメンタルなんだ、と思わせそうで絶対悪の淳一に対して憎悪を感じさせるところが舞城。
    エロくてグロくてスカトロジーでカニバリズムなのにホロッとさせるのが舞城。
    タイトルに「スウィートハート

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    2011年11月11日
  • みんな元気。

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    「みんな元気。」は声に出して読みたい日本語。もうたまらない長い台詞。これは外人ですね。お話の国あたりで市村正親に読んでもらいたいな〜
    「矢を止める5羽の梔鳥」は非常にロジカルな言葉遊びの連続のような作品。庄野頼子と似てるようで何か大きな違いを感じるんだけど、ずっとその何かがわからなかったんだけど、発想法がそもそも違うんですね。二次創作の二次創作何ですね。(長くなるのでちょっと休憩)

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    2009年10月07日
  • 熊の場所

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    ピコーン!はもう何度読んだか分からないくらいですが、何度読んでも素晴らしすぎる。
    「クレッソワーントなのでございます」でガッチリ掴まれました。声に出して読むと分かりますが、文章のリズムが完璧なんです。
    アクセルガンガン吹かしたテンションで、読んでてちっとも飽きない。一見考えなしにまくしたてているように見えるけれど、腹立っていることを「うわーん!ボケボケボケボケ!」って書いてちゃんと伝えられる作家がどれくらいいるだろう。

    哲也が死んだって全くくたばれないチョコがわんわん泣きながら哲也を忘れていく所から「自分のフェラチオはどこまで「ああ頼む」に近づいただろうか」に続いてちょっと泣いて幸せな気持ち

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    2012年08月31日
  • 山ん中の獅見朋成雄

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    なんだか平和な感じです。いや、これも結構なことをやっていらっしゃるから、平和というのは危ない気もしなくもないのですが、やっぱり「煙か土か食い物」とか「九十九十九」と比べるとのほほんとしてます、舞城さんの中では。それでも十分面白いですよ!一気に読んでしまう。私も一日で読みました。やっぱり舞城さん素敵。

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    2009年10月07日
  • バイオーグ・トリニティ 6

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    いやぁ

    委員長の見開きページがえぐい
    細かいタッチだし
    委員長(ウラノス)かっこいいじゃねえか
    藤井お前やれんのか????

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    2025年12月02日
  • バイオーグ・トリニティ 5

    匿名

    購入済み

    画力

    画力が凄すぎる
    マルボロの殺気の見開きがすごくいい
    カッコ良すぎて見惚れてしまう
    後半につれてもっとすごい絵が見れるのかなぁ

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    2025年12月02日
  • バイオーグ・トリニティ 3

    匿名

    購入済み

    やばい

    まず話も面白くなってるのに画力が半端ない
    生原画を見たいレベルで凄すぎる

    やっぱりおかっぱキャラってかっこいいんだよな

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    2025年11月29日
  • バイオーグ・トリニティ 2

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    なるほど

    謎が解明されてって面白くなってきたぞ
    フミホを守らないといけない戦いになるってことだな
    てことは結構化け物なのか?

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    2025年11月28日
  • New Manual

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    めちゃくちゃオシャレな一冊。目が眩むような。読んでてテンション上がる。アンソロジーとあるけど雑誌みたい。写真も文章も装丁も、完成度高すぎた。

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    2025年11月26日
  • 短篇七芒星

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    豚神殿だけでも読んだ甲斐があった。読んだ後にじわじわ愉快さがくる。ただ、石の下ネタがちょっとキモかった。

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    2025年11月13日
  • 煙か土か食い物

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    おもろかったな〜…
    舞城王太郎作品は毎回初めての読後感をもたらしてくれる…

    四郎、善性と悪性のはざまを行き来していて面白いキャラクターだった

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    2025年10月08日
  • 煙か土か食い物

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    主人公の感情表現がストレート過ぎるくらいストレートで、詩的な言い回しをしないのでスっと入ってくる。ミステリー(?)小説らしいが、犯人の考察はほとんどせず一気に読み進めてしまった。読み進めさせられた。丸雄嫌い。

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    2025年08月22日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    ネタバレ

    柿緒IIが特に印象深い。柿緒は手紙という鎖で「僕」を縛り付ける。特別な工具があればその鎖を壊して自由になれるが、自ら解こうとしなければ一生束縛され続ける。きっと一番好きなところを記した手紙は存在しなくて、柿緒の心の中だけに留めてあるのだと思う。

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    2025年08月19日
  • 山ん中の獅見朋成雄

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    自分が自分でアイデンティティだと思って固執していたもの、それを失うことは案外ふとしたキッカケであって、失くした後も意外にうまくやっていけるものだよな。変化するてことは何かを喪失することで、何かを喪失したからには何かを新しく獲得しなければならない。成雄の場合はそれがウサギであったのかな。

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    2025年08月18日