舞城王太郎のレビュー一覧
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どうしてなのか自分でもよく分からないけど、読み終わった後しばらく心に居座り続ける本がある。これもそうだった。
話は3つに分かれていて、それぞれの主人公を見守る『何か(もしくは誰か)』が物語を語る珍しい二人称の小説。
色々な解釈の仕方があるだろう。こういう不思議な掴みどころのない話は。
『これはこうだからこうなのだ』というほとんどの人が辿り着くような明確な結論はなく、悪意の近くに吸い寄せられるように現れるブラックホールのようなものの正体も、そしてその空間をいったりきたりする裸の男が誰なのかも分からない。
文章なのにそれらはわたしの頭の中でビジョンとして居座り続けるから、ついついそのことについ -
Posted by ブクログ
久しぶりの舞城作品第二弾、本当に胸を貫く。
「ドナドナ不要論」が一番好きだった。椋子の母が、うちの母と、似てる~!!!去年結婚したこともあり、自分が膵臓がんになったら、うーん…そうなるかも。わからん。想像は無意味。舞城を大好きになったきっかけである「煙か土か食い物」の衝撃を思い出すが、苦痛は人を全く別の存在に変えてしまう、それもあれもその人でしかなくて、本当の私、とか繕ったあなた、なんてものは机上の空論でしかない。人間は他者によって認識されたそれぞれのかたちでこの世に発現するだけだ。四苦八苦、人生はほんとうにかなしいものだが、かなしみはかなしみ一色ではない。複雑でリアルな感情を想起させる作品は -
Posted by ブクログ
ネタバレ舞城王太郎スタイル健在。
破綻しそうな危うさを常にちらつかせつつ、勢いに乗ってなんとか崩れることなく最後まで突っ走った感じ。それでいてクライマックスの盛り上がりにはすっかり心を持っていかれ、終わればやっぱり☆5つ付けてしまう。
人生はこんなふうに、キレイにまとまらずに疾風怒濤と流れていくものかもしれない。
ルンババこと番場潤二郎とユキオこと西村友紀夫の12歳から19歳までの物語。基本、ユキオ目線でルンババが観察される。
ユキオが暴力的な子じゃないおかげで、今回の話はいくぶん暴力に怯えることなく読めた。まぁ、周囲の人間にぶっ飛んだヤツが多すぎるけど。
それなりにミステリ調の事件はいくつか起き -
Posted by ブクログ
舞城王太郎さんの小説を初めて読んだのですが、鮮烈でした。驚きました。
文字を読んでるというよりは耳元で見知らぬ音楽を大音量で流されてるような体感に近くて、もしくは読んでいる間ぶっ通しで耳元で大声で叫ばれてるような。
でもその絶え間なさをウンザリさせないくらいの端切れのよさ、トリッキーな文章展開、確かに好きな人と苦手な人にはっきり分かれそうな感じがありますが、誰とも似ていないこの作風は、好き嫌いを超えて、読んだら二度と忘れられないエネルギーがあると思います。
一人称の口語で書かれてるゆえの読み手を力ずくで引っ張るスピード感があるのですが、文章の一つ一つが強いので軽さ・やさしさ・柔らかさのようなも -
購入済み
アニメの続き
前にも小玉先生がキャラデザでNAZ制作のオリジナルアニメがあり、その時は時系列で言うとアニメの前の話だったのですが、今回はアニメの後になる話だというのを最終回で気づいて膝を打ちました。
アニメで明らかにならなかったことが解消されるのか楽しみです。