舞城王太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かったー
初めて読む作家でした。
タイトル通り短編7編
『奏雨』
『狙撃』
『落下』
『雷撃』
『代替』
『春嵐』
『縁起』
今まで味わったことのない魅力がありました。
どの話もゾワゾワする所があり、それがそれぞれ異なる怖さなんですよね。
そんな気持ちがありながら何となく最後には微笑んでしまうような。
不思議な読後。
世界観が独特でした。
落下、代替がお気に入り。
でも奏雨のSAWもねー
ハッとする。
狙撃はジョジョを思い起こさせるし、縁起は感情が追い付かない。
雷撃も困惑させつつ、青春がある。
春嵐は普通っぽく見えちゃうのがこの小説の恐ろしいところだ。 -
Posted by ブクログ
読み終えてもタイトルと内容の意味が私はよくわからなかった。
けれどどの作品も現実ににじみ出してしまった怪異の不気味さが面白くてサクサク読み進めてしまった。
「畏れ入谷の彼女の柘榴」「裏山の凄い猿」はどちらかといえばエンタメ的で各シーンが面白かった。
単行本刊行時書き下ろしの「うちの玄関に座るため息」は人生における後悔と失敗について丁寧に書かれていて、理解するのに何度も終盤を読み返した。
収録されている三作の中ではこの作品が一番好きだが、直哉の「男性が思う女性らしさ」的な雰囲気が不快で、とてもうまく描かれているなと感じました。
購入して良かったです。 -
購入済み
正統続編!
オリジナルアニメ『ID:INVADED』のコミカライズ。
コミカライズと聞くとだいたいは原作をそのまま漫画に落とし込んで無難に仕上げてくる印象。
しかし本作は正真正銘の続編。
スピード感溢れるストーリー展開で仮想世界(井戸)と現実世界で同時並行で動く事件捜査。
アニメ本編と比べても全く遜色のない熱量と情報量。
面白いの一言に尽きる!
作品づくりに一切妥協しない姿勢が本当にすごいしファンとして嬉しい。
そういったものがID:INVADED独自の設定や世界観、果てはコミカライズの取り組み方にも現れてると思う。
アニメが好きな人はコミカライズも絶対好き!
興味ある人はまずアニメから! -
Posted by ブクログ
ネタバレ「愛は祈りだ。」
こんなに痺れる小説の書き出しが他にあるかな。このフレーズも、一見敬遠されそうなバカみたいにまっすぐなタイトルも、文体も、あたしはぜんぶ大好き。舞城王太郎が大好き。
ASMAの話、智依子が内側から光るASMAに照らされた自分の身体を眺めるシーンが美しくて切なくてずっと頭に残ってる。それと、柿緒の弟の賞太が火葬場で棺に飛び乗って燃やすなと泣いたこと、それを見て泣いた治の涙は悔し涙で、本当は僕がそれをやりたかったと思っていること! なんだか衝撃で、でもあたしも、そんなふうに思えるような恋がしたい。その人が死んだときにその人の肋骨を胸に突き刺すような、突き刺せなくても、突き刺したか -
Posted by ブクログ
読みながら感動した。
短編集だけど、同じテーマが散りばめられている。
正しさを押し付けること。
1作目柘榴の登場人物は、全員自分にも他人にも正しさを押し付けるだけ。
2作目で、他人に対して正しさを押し付けることの問題提起をする。優しさより正しさを先行する必要があるのか。
「結婚て、奥さんと二人で話し合ったりしながらやってくもんやろ?そのとき奥さんに対してじゃなくても、誰かに対する優しさより在り方としての正しさを求められたら辛くなってくんでないかな」
だから、「俺は優しさを発揮しなくてはならない」
勇気を出して歩き続けるところが好き。舞城だー!って感じ。
3作目で、正しさを自分に押し付ける -
Posted by ブクログ
「愛は祈りだ。僕は祈る。」という屈指の痺れる1文から始まり、ページの隅から隅まで祈りと愛がこれでもかと詰まっている。1つの文章にこれ以上愛を詰め込むのは無理だろうと思う。
さらにこの小説は構成さえも祈りになっている。一見バラバラの短編が詰め込まれているようにみえるが、そうではない。恋人をなくした小説家の物語が一応は主軸になっており、ほかのエピソードは作中作と"しても"読めるようになっている。全ての物語は、死に行く想い人の前でなにもできない男の物語として緩くリンクしており、いずれの物語も恋人をなくした小説家の想いの発露としての読解可能であるからだ。一方で、作中の小説家の自己言