舞城王太郎のレビュー一覧

  • 煙か土か食い物

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    ネタバレ

    暴力は嫌だ。
    特に家庭内の暴力は。
    誰も助けてくれない。
    自分で何とかするしかない。

    だから四郎はERの外科医になったのだろうしボクシングを習ったのだと思う。
    ただ暴力の後始末が出来たり暴力を暴力で抑えられたりしても救われなかった。
    相手を赦すことと自分の感情を外に出すことが必要だった。
    煙か土か食い物ではないのだと知ることが必要だった。

    初めて読んだ舞城王太郎さんの作品。
    独特な文体の疾走感とか事件の気味悪さとか推理を進めていく過程の面白さとかそういうものだけではなく人間とは家族とは愛とはというような純文学的な深さというか分からなさがあった。
    続編があるようなので読みたいし他の作品も読み

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    2025年08月24日
  • 熊の場所

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    恐いから、自分が傷つくから、行きたくない場所があって、会いたくない人がいて、でもそこに行かないと、会わないと、一生その恐怖を感じ続ける。
    「恐怖から逃れたければ、できるだけ早く、熊の場所に帰らなくてはならない。」
    そうか。逃げたいけど、そうか。と思った。
    熊の場所から逃げず立ち向かった日はとても感情が高なった。ぐぐぐと心でもがいて、知らないうちに体が動く様子に惚れ惚れした。

    自分にとって熊の場所とはどこか。誰か。考えた。そしてこれからは、恐くてもその場所に、熊の場所に戻ろうと思う。

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    2025年06月26日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    愛だ〜。書き出しがすべて。一生心に残る名文。
    めちゃくちゃ詩的に感じた。はじめて最果タヒを読んだ時の感覚に似てた。解ろうとして読むものではない。わたしは結構好き。

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    2025年06月17日
  • 煙か土か食い物

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    ネタバレ

    高校生の時 初めて読んで衝撃を受けました(笑) ノンストップで読ませる口語調の文章とバイオレンスかつアグレッシブな展開、一応ミステリのような形を取ってる独特なプロット。久々に再読したけどやっぱりいいですね。さてお次は『暗闇の中で子供』行ってみよう。

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    2025年06月03日
  • だから捨ててと言ったのに

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    25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
    全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
    知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
    このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
    今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。

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    2025年04月13日
  • スクールアタック・シンドローム

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    ネタバレ

    島崎和歌子さんが出てませんし、出てくるわけがないのですが、そして目を背けたくなる描写だらけでエグいのですが、クリティカルヒットなパンチラインだらけで上がりまくるし人間の究極の形を提示されてなんかだんだんと涙が出てくる激ヤバ本です。激重な事書いてるのにさらっと軽いトーン挟んでくるのとかもズルすぎて大好きです。

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    2025年03月25日
  • 世界は密室でできている。

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    ネタバレ

    舞城王太郎先生の作品は二作目!!!
    やはり大好きな文章の疾走感とワードセンス。
    しかしそれは面白いだけでなく、ダイレクトに登場人物の心を伝えて、直で自分の心を揺さぶられる感覚になる。
    起こる事件自体は様子がおかしいものが多いが、そこも面白がりつつ、人間の感情を極端に伝えてくれていると感じた。
    次読む本も楽しみ!

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    2024年11月04日
  • 畏れ入谷の彼女の柘榴

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    読み終えてもタイトルと内容の意味が私はよくわからなかった。
    けれどどの作品も現実ににじみ出してしまった怪異の不気味さが面白くてサクサク読み進めてしまった。
    「畏れ入谷の彼女の柘榴」「裏山の凄い猿」はどちらかといえばエンタメ的で各シーンが面白かった。
    単行本刊行時書き下ろしの「うちの玄関に座るため息」は人生における後悔と失敗について丁寧に書かれていて、理解するのに何度も終盤を読み返した。
    収録されている三作の中ではこの作品が一番好きだが、直哉の「男性が思う女性らしさ」的な雰囲気が不快で、とてもうまく描かれているなと感じました。
    購入して良かったです。

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    2024年09月10日
  • 煙か土か食い物

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    舞城王太郎面白すぎる…!なんだこの文体、痛いし怖いし共感できなさすぎる家族像なのに、面白くてやめられない!四郎視点の家族像がよく理解できるし、終わり方もよかった。シローイズファッキンアメージング!

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    2024年09月09日
  • 煙か土か食い物

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    すげーすげー。何がすげーって文体がすげえ。もう止まることなく留まることなくずっと思考が走り続けているようなこの文章なに読んだことないんだけどって本当にどこで読書を切り上げていいのか分からなくなって気づいたら読み終わっていたからビックリ。
    人は死んだら煙か土か食い物。
    とんでもない事件にとんでもない謎解きなんだけど、その中に家族とか暴力とか仕事とか親子とか色んなことが綯い交ぜになっていて今何の話してるんだっけと思いながら読後感はなんか爽やかでちょっと気持ちいい。
    ほんと、不思議な本だった。

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    2024年06月08日
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)

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    一人称小説の語り手って大体クールな感じだけど、この小説の語り手はただのアホなJKって感じで小説ってこんなこともできるんだと思った。面白かった。

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    2024年06月08日
  • ID:INVADED(3) #BRAKE-BROKEN

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    3は良い数字だ...

    名探偵になる条件は揃っていたけど、アニメでは投入されずに終了したあのキャラがついに覚醒!
    こういうのも正統続編ならではの醍醐味。

    まず思ったのはデザインかっこいい!
    しかもこの2人1組なの最高!
    今まで穴井戸も含めて4人の名探偵がいるけど、一番癖が強かった。

    イドの世界だからこその謎解きが本当に面白い。
    全てに意味があった。

    これでコミカライズ#BRAKE-BROKENも終わるが、また何らかの形で続編を作ってほしい。
    大蛇の件もあるし、何より飛鳥井木記を救ってほしい。

    #エモい #アツい #ドキドキハラハラ

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    2025年11月29日
  • ID:INVADED(2) #BRAKE-BROKEN

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    予測不能

    紙の本でいう裏表紙のあらすじに
    『事件は多層化し、混乱は広がり、謎は加速する。』
    とあるのだが、まさにそれ!

    アニメでもそうだったけどまるで予想できない。
    いろいろ衝撃的で相変わらず惨い。
    読んでて辛くなった。

    今回は酒井戸につづき聖井戸も登場。
    名探偵にもそれぞれ特性があり、違うアプローチで事件を解決していくのがいい!
    パイロットが自他の名探偵の特性を把握してるのもなんか好き。

    #ダーク #ドキドキハラハラ #切ない

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    2024年06月05日
  • ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN

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    正統続編!

    オリジナルアニメ『ID:INVADED』のコミカライズ。
    コミカライズと聞くとだいたいは原作をそのまま漫画に落とし込んで無難に仕上げてくる印象。

    しかし本作は正真正銘の続編。
    スピード感溢れるストーリー展開で仮想世界(井戸)と現実世界で同時並行で動く事件捜査。
    アニメ本編と比べても全く遜色のない熱量と情報量。
    面白いの一言に尽きる!

    作品づくりに一切妥協しない姿勢が本当にすごいしファンとして嬉しい。
    そういったものがID:INVADED独自の設定や世界観、果てはコミカライズの取り組み方にも現れてると思う。

    アニメが好きな人はコミカライズも絶対好き!
    興味ある人はまずアニメから!

    #アツい #カッコいい #ドキドキハラハラ

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    2024年06月01日
  • 畏れ入谷の彼女の柘榴

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    なんだこれ、すごい。想像してた展開をがんがん上回ってくる。
    表題作「畏れ入谷の彼女の柘榴」語呂が良すぎる。こっちの先入観を殴り殺してくる展開に文字通り畏れながら読んだ。殺すより強い生命の冒涜があるんだな……
    「裏山のすごい猿」ファンタジーでさるかに出てくるのにじっとり嫌な感じがつきまとってすっきりしない。
    「うちの玄関に座るため息」明らかに怪異系のホラー導入なのに着地!!!こんな夜中に感想書いて明日の朝後悔するだろうけど、それをわかっていてもこれも必要な後悔なんだなあ。自分の軸だからといってそれに支配されない、すべてにしない。

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    2024年05月04日
  • ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN

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    めちゃ面白い

    アニメのID:INVADEDの続編。アニメが好きだった人はもちろんのこと、アニメ未視聴の人にもおすすめ。この内容をOVAにしてほしい。

    #ドキドキハラハラ

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    2024年04月29日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    ネタバレ

    「愛は祈りだ。」
    こんなに痺れる小説の書き出しが他にあるかな。このフレーズも、一見敬遠されそうなバカみたいにまっすぐなタイトルも、文体も、あたしはぜんぶ大好き。舞城王太郎が大好き。

    ASMAの話、智依子が内側から光るASMAに照らされた自分の身体を眺めるシーンが美しくて切なくてずっと頭に残ってる。それと、柿緒の弟の賞太が火葬場で棺に飛び乗って燃やすなと泣いたこと、それを見て泣いた治の涙は悔し涙で、本当は僕がそれをやりたかったと思っていること! なんだか衝撃で、でもあたしも、そんなふうに思えるような恋がしたい。その人が死んだときにその人の肋骨を胸に突き刺すような、突き刺せなくても、突き刺したか

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    2024年03月17日
  • 煙か土か食い物

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    ネタバレ

    サンディエゴで医者をやっている四郎のもとに、母親が事件に巻き込まれたとの知らせが届く。故郷に帰り、事件を解決しようと奮闘する物語である。
    しかし、そこに舞城王太郎先生の直接脳に意味が届くような文体と、四郎を始めとする登場人物の清々しいほどの暴力、暴言、天才的な比喩表現でスイスイと読めてしまう。
    小説、音楽、映画の名前が多数登場するため調べながら読みすすめるのも楽しかった。
    親、兄弟、友達への愛、恨み、怒りがダイレクトに伝わってくる本当にすごい作品でした。

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    2024年03月14日
  • 畏れ入谷の彼女の柘榴

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    読みながら感動した。
    短編集だけど、同じテーマが散りばめられている。

    正しさを押し付けること。
    1作目柘榴の登場人物は、全員自分にも他人にも正しさを押し付けるだけ。

    2作目で、他人に対して正しさを押し付けることの問題提起をする。優しさより正しさを先行する必要があるのか。
    「結婚て、奥さんと二人で話し合ったりしながらやってくもんやろ?そのとき奥さんに対してじゃなくても、誰かに対する優しさより在り方としての正しさを求められたら辛くなってくんでないかな」
    だから、「俺は優しさを発揮しなくてはならない」
    勇気を出して歩き続けるところが好き。舞城だー!って感じ。

    3作目で、正しさを自分に押し付ける

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    2024年01月12日
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)

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    阿修羅を、自分を壊すのだ
    それは割と誰にでもある欲求で
    とりあえずリセットして新しい自分に期待したいのだ

    舞城王太郎が好きだ

    自分と同じ名前の男が女に冷たかった

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    2024年01月03日