あらすじ
ずっとずっと好きで仕方がない、僕の初恋の女の子。でも僕の告白はいつだって笑ってかわされる。この気持ちをどうしたらちゃんと、分かってもらえるのだろうか。表題作をはじめ、思春期のあの頃、誰もが直面したあの壁に、恋のパワーで挑む甘酸っぱすぎる作品集。
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初めて舞城王太郎さんの本を読んだけど、今まで読んだ本の中で、文章の書き方とか表現の仕方が独特だった。どの話も面白かったけど、最後の「僕が乗るべき遠くの列車」が良かった。自分の考えと重なる部分があって、共感できるところが多かった分、胸に刺さるところが多かった
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You are the apple of my eye という慣用表現にぴったりなほど、登場人物が可愛くて愛おしい。恋愛としての好きなのか好きじゃないのかはよくわからない中でも、そこには愛が溢れていた。舞城王太郎の愛の物語はとても好き。
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久しぶりに読んだ舞城王太郎の新作。高校生の頃『煙か土か食い物』にハマって、そこから九十九十九や阿修羅ガール、熊の場所など読み漁った。忘れていたこのスピード感。かつての記憶よりもギョッとする直接的な描写はマイルドだったけれど、時速100キロで展開していく世界は変わりなく、時にドキリさせられ時に美しさに打たれるこの感じ、舞城王太郎だ!すっかり大人になったような顔して生きてるけど、あの頃と何もかわらない、フフンって顔して生きてしまってる自分を見つめるなどした。
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青臭いけどわりとすき。これが三部作のひとつめなのか。
・私はあなたの瞳の林檎
酷い境遇にいたから少しの間でも救ってくれた人間を特別に思ってしまった女の子と、救ってしまったことで見た内側を特別に思ってしまった男の子のねじれ恋愛。自分から好きって言えなくても他の人のものになるのは嫌。もとから私のなんだから。愛し方も愛され方もわかってなくて苦しい。まあ子どもだから……。
・ほにゃららサラダ
芸大生のマウントとか焦りとか恋愛とか芸術観とか。冗談とかマウントとか悪意とかまっすぐに受け取っちゃうし、逃げたくて自虐しちゃうと持ってるものが見えなくなる。
・僕が乗るべき遠くの列車
誰を好きかもわからず中二病こじらせるのは中学生までにして。面倒でしつこい女に好かれたなあ。
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とても良かった。
中短編3作の短編集で、過去の作品ほどのぶっ飛んだ設定やキャラクターもなくて、文章も大きく規範から逸脱せず、構成も素朴なんだけど、過去作からも一貫した世界や私に対する肯定的な視点があって、読んでると穏やかな気持ちになる。
舞城王太郎の他の作品のように劇的に世界に対する愛を語れるように、本作のように素朴に世界に対する愛を語ることもできて、そういう周波数の高低のどちらにも同じものが流れていることで、読んだ人としては全体的に祈る感じになると思う。