あらすじ
ジョナサン亡き後、カナリア諸島で母エリナと暮らす少年ジョージ・ジョースターは、リサリサと愛を誓い、成長してパイロットとなり、世界大戦の空を駆る! 一方、日本では、福井県西暁町の少年探偵ジョージ・ジョースターが、杜王町へ向かう! 二人のジョージの<運命>とは…!? 作家・舞城王太郎が渾身のJOJO愛を込めた究極のノベライズ<舞ジョジョ>が電子書籍となって降臨! 何が起こるかわからない、これぞ<奇妙な冒険>!
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Posted by ブクログ
怪作。
確かにジョジョではあるものの、確実にジョジョとは別の〝何か〟。ここにジョジョファンが求めるものは存在しない(と思う)ものの、そーゆーのを特に気にもしないジョジョファンである私は非常に楽しめた。
まずとにかく笑える。カーズ先輩は何かスゲーいい奴になってるし、荒木飛呂彦のキャラクターでも舞城王太郎のキャラクターでもない清涼院流水の九十九十九(あくまで同名の別人だけど)は登場しちゃうし、「ぼくのかんがえたさいきょうのすたんど」みたいなのが登場するし、各部のボス同士が戦うし、杜王町とネーロネーロ島は足が生えて動き始めるで、とにかく笑える。2022年で一番笑った小説は本作だろう。
洪水のようなアイデアも楽しい。スタンドバトルは置き去りに、個々のスタンドがあるギミックを成立させるための理論となる。「そうならこういうこともできんじゃん」的なノリで、もはやSFな現象が生じる。特にキング・クリムゾンとバイツァ・ダストの使い方が驚き。
要は本作は祭りだ。どんちゃん騒ぎが過ぎて上手くまとまっているとは言い難いものの、祭りとはそういうもんだ。とりあえず、「ジョジョとはうんちゃら」などという言説は忘れて、舞城のスピード感あふれる文体に身を預けよう。
Posted by ブクログ
ひたすら分厚くて、ずっと何を読まされているんだろうと思いながらとりあえず読んだけど、結局のところカーズ様最強
「世界が円環ならば、勝ち逃げはできないのだ、ディオ・ブランドー。絶望の用意はいいか?」