舞城王太郎のレビュー一覧

  • 煙か土か食い物
    すげーすげー。何がすげーって文体がすげえ。もう止まることなく留まることなくずっと思考が走り続けているようなこの文章なに読んだことないんだけどって本当にどこで読書を切り上げていいのか分からなくなって気づいたら読み終わっていたからビックリ。
    人は死んだら煙か土か食い物。
    とんでもない事件にとんでもない謎...続きを読む
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)
    一人称小説の語り手って大体クールな感じだけど、この小説の語り手はただのアホなJKって感じで小説ってこんなこともできるんだと思った。面白かった。
  • ID:INVADED(3) #BRAKE-BROKEN

    3は良い数字だ...

    最終3巻にしてコミカライズで数えて3人目の名探偵が登場。
    3は良い数字だ。
    3といわず、7までも、どこまでも続いてほしいと思える作品。
    本当に名残惜しい。

    名探偵になる条件は揃っていたけど、アニメでは投入されずに終了したあのキャラがついに覚醒!
    こういうのも正統続編ならではの醍醐味。

    まず思った...続きを読む
  • ID:INVADED(2) #BRAKE-BROKEN

    予測不能

    紙の本でいう裏表紙のあらすじに
    『事件は多層化し、混乱は広がり、謎は加速する。』
    とあるのだが、まさにそれ!

    アニメでもそうだったけどまるで予想できない。
    いろいろ衝撃的で相変わらず惨い。
    読んでて辛くなった。

    今回は酒井戸につづき聖井戸も登場。
    名探偵にもそれぞれ特性があり、違うアプローチで事...続きを読む
  • ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN

    正統続編!

    オリジナルアニメ『ID:INVADED』のコミカライズ。
    コミカライズと聞くとだいたいは原作をそのまま漫画に落とし込んで無難に仕上げてくる印象。

    しかし本作は正真正銘の続編。
    スピード感溢れるストーリー展開で仮想世界(井戸)と現実世界で同時並行で動く事件捜査。
    アニメ本編と比べても全く遜色のない熱...続きを読む
  • 畏れ入谷の彼女の柘榴
    なんだこれ、すごい。想像してた展開をがんがん上回ってくる。
    表題作「畏れ入谷の彼女の柘榴」語呂が良すぎる。こっちの先入観を殴り殺してくる展開に文字通り畏れながら読んだ。殺すより強い生命の冒涜があるんだな……
    「裏山のすごい猿」ファンタジーでさるかに出てくるのにじっとり嫌な感じがつきまとってすっきりし...続きを読む
  • ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN

    めちゃ面白い

    アニメのID:INVADEDの続編。アニメが好きだった人はもちろんのこと、アニメ未視聴の人にもおすすめ。この内容をOVAにしてほしい。
  • 好き好き大好き超愛してる。
    「愛は祈りだ。」
    こんなに痺れる小説の書き出しが他にあるかな。このフレーズも、一見敬遠されそうなバカみたいにまっすぐなタイトルも、文体も、あたしはぜんぶ大好き。舞城王太郎が大好き。

    ASMAの話、智依子が内側から光るASMAに照らされた自分の身体を眺めるシーンが美しくて切なくてずっと頭に残ってる。...続きを読む
  • 煙か土か食い物
    サンディエゴで医者をやっている四郎のもとに、母親が事件に巻き込まれたとの知らせが届く。故郷に帰り、事件を解決しようと奮闘する物語である。
    しかし、そこに舞城王太郎先生の直接脳に意味が届くような文体と、四郎を始めとする登場人物の清々しいほどの暴力、暴言、天才的な比喩表現でスイスイと読めてしまう。
    小説...続きを読む
  • 畏れ入谷の彼女の柘榴
    読みながら感動した。
    短編集だけど、同じテーマが散りばめられている。

    正しさを押し付けること。
    1作目柘榴の登場人物は、全員自分にも他人にも正しさを押し付けるだけ。

    2作目で、他人に対して正しさを押し付けることの問題提起をする。優しさより正しさを先行する必要があるのか。
    「結婚て、奥さんと二人で...続きを読む
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)
    阿修羅を、自分を壊すのだ
    それは割と誰にでもある欲求で
    とりあえずリセットして新しい自分に期待したいのだ

    舞城王太郎が好きだ

    自分と同じ名前の男が女に冷たかった
  • 畏れ入谷の彼女の柘榴
    凄いお話です。3編とも、文章のリズム、ストーリーの荒唐無稽さ、「舞城さん、コレコレ」と思いながら読み進めつつ、どれも何かザワザワした感が胸の底にあって、「うちの玄関に座るため息」で思わずフーッとなった。
  • 私はあなたの瞳の林檎
    全編よかった。悩む主人公もそれを暖かく包み込んだり押し返したりする登場人物も全部よかった。
    やりたいことは自分を信じられないうちはやらない。
  • されど私の可愛い檸檬
    家族に関して描かれた3篇の小説集。
    簡単に関係を断ち切れない『家族』がテーマだからか、たくさん考えさせられたし文章が重く響いた。特に『ドナドナ不要論』は、自分の今の年齢や家族構成に近いキャラクターの話だったので身近に感じたし共感しやすかったと思う。
    親やきょうだいは選べないし、配偶者選びだって正解は...続きを読む
  • 好き好き大好き超愛してる。
    「愛は祈りだ。僕は祈る。」という屈指の痺れる1文から始まり、ページの隅から隅まで祈りと愛がこれでもかと詰まっている。1つの文章にこれ以上愛を詰め込むのは無理だろうと思う。
    さらにこの小説は構成さえも祈りになっている。一見バラバラの短編が詰め込まれているようにみえるが、そうではない。恋人をなくした小説...続きを読む
  • 好き好き大好き超愛してる。
    とても良かった。

    どんな状態になってもいいから死ななでくれ
    と私だったら言われたいんじゃないだろうかと読みながら思った。


    最初の話の途中で「二階で自分の伯母さんを飼っていたのだが……」は二度見したが、ツッコミどころ満載の話もまるで当たり前の普通の事のように、すんなりと読み進めてしまった。

    ...続きを読む
  • 私はあなたの瞳の林檎
    初めて舞城王太郎さんの本を読んだけど、今まで読んだ本の中で、文章の書き方とか表現の仕方が独特だった。どの話も面白かったけど、最後の「僕が乗るべき遠くの列車」が良かった。自分の考えと重なる部分があって、共感できるところが多かった分、胸に刺さるところが多かった
  • バイオーグ・トリニティ 1
    大暮維人の絵は相変わらず好き。
    どうやって描くんだろう、こんな絵を。

    そして、序盤の読者おいてけぼり感からの展開も舞城王太郎的で大好き。横書きの吹き出しも個人的にはそんなに違和感なかったし、この漫画や良し
  • されど私の可愛い檸檬
    「愛」「哀しい・悲しい」という言葉の解釈を解釈にしては長い物語に載せて著している
    舞城さんがこれらの言葉の意味をどのように噛み砕いて再構築しているのかがよくわかる作品。興味深かった。

    『トロフィーワイフ』
    愛情の捉え方の違い
    あたかも善いように振る舞っている人の言動が受け手にとっては苦しいことなの...続きを読む
  • JORGE JOESTAR
    怪作。

     確かにジョジョではあるものの、確実にジョジョとは別の〝何か〟。ここにジョジョファンが求めるものは存在しない(と思う)ものの、そーゆーのを特に気にもしないジョジョファンである私は非常に楽しめた。
     まずとにかく笑える。カーズ先輩は何かスゲーいい奴になってるし、荒木飛呂彦のキャラクターでも舞...続きを読む