舞城王太郎のレビュー一覧
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『歯磨きというものは途中で終わらせることのできない営みなのだ。』
『悪いってそういうものなの。見た目には判んないものなんだよ』
『疑わない奴は考えられない奴だよ。賢くなろうと思ったら、まずはいろいろ疑いな』
『私がここで大変だみたいに勝手に言わないでよ。決めつけないで。私の状況は私が作ってる状況なんだから。』
『次第に涙も引いてくる。良かった。僕はゆっくり全身が溶けて全て涙になっちゃうのかと思ったのだ。』
『これは命令ではありません。トマス・ホッブスは言いました。「命令とは、それをいう者の意志以外の何らかの理由も予想せず、これをせよとかこれをするなとか言う場合である。すなわち、命令す -
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講談社BOXとか言う、よく分からんボッタクリラノベレーベルから出ていた作品だったので未読だったが、文庫化されたのを機に購入。
相変わらず舞城作品にハズレは無い。
成雄サーガの一つに数えられる短編集で、彼を取り巻く人物が全7篇に共通して出てくるが、それぞれがパラレルワールド的な世界観になっているので、成雄と彼らの関係性もその都度違っている。
「どこまでも早く走れる少年」をモチーフに、今作も他の成雄サーガ同様フラットな価値観で善悪の判断に鈍い成雄が、他者との交流を通して精神面が徐々に成長していく物語。
自分を信じ続ける事で限界を超えていく成雄の凄まじさと、一方で自らを頂点と思っている為中々他 -
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『速く走ることに大事なのは筋肉でも技術でもない。血だ。血こそが全ての源泉なのだ。』
『人の意識は自分の身体にブレーキをかけるのだ。無理だと思えば無理になる。できると思えばできるようになる。』
『人間の気持ちはすぐに満足するし、すぐに限界を感じる。もうこれでいい、もう無理だ、と思いやすき生き物なのだ。』
『あれが僕の本当の限界だろうか? よせよせ。そうなふうに考えることが限界を生むんだ。何度も言ってるだろう。信じるんだ。限界はない。』
『目覚まし以外の何かに起こされた朝は嫌な一日の始まりだ。』
『まあどうせ勝てると思ってたら勝てるし、負けてもいいかもと思うなら負けるかもしれないだけの話 -
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こりゃもうほんとに衝撃だった。
初の舞城王太郎体験。
息苦しいほどに句読点もなく詰め込まれた文章、
だけど謎のスピード感にどんどん読んでしまう。
「読めてしまう」んでなく、「読んでしまう」。
グロくてクレイジーで限りなく悲しくて意味不明で。
元ネタを全く知らないけど、
メタ的に進むストーリィに引きこまれた。
何度巡っても、世界の形は残酷で、悲しみが広がる。
九十九十九がどんな存在だったとしても、
直視すれば気絶するほどの美形だろうが、
三ツ頭の恐ろしい存在だろうが変わらない。
物凄く力のある現代ポップアート(しかも露悪的なやつ)を見た感じ。
本当に衝撃のひとことに尽きる。 -
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ネタバレ単行本『みんな元気。』より、「みんな元気。」「Dead for Good」「矢を止める五羽の梔鳥」の3篇を収録。
『阿修羅ガール』のアイコもそうだったけど、舞城の書く女子主人公ってどうしてこんなにも身に積まされるんだろう。って云うか舞城本当は女性だったらどうしよう。とあらぬ妄想が始まってしまう位、女の子の描き方とか考え方が生々しい。
「ぺろっとめくれて表と裏反対に……」ってならねーよ!ならねーけど何か言われてみればあーなるほど納得しちゃいそう。みたいな。
「Dead…」「梔鳥」では文章のドライブ感を満喫。
特に「梔鳥」の見立て?こじつけ?とにかくそれをあのスピードでやられてポカーンとするの -
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ネタバレ単行本『みんな元気。』より、「スクールアタック・シンドローム」「我が家のトトロ」を収録。に、加えて書き下ろしの「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」。
数年振りに読み直したら初読の時より10倍くらい面白く感じた。
自分が作品に追いついたようで嬉しい。
「スクールアタック…」の暴力性、「トトロ」の観念的な雰囲気は、どちらも舞城入門としてうってつけ。まだ舞城読んだことないんだけど私舞城好きになれるかなー?という人にオススメしています。
コレ読んでグロすぎ!とか意味わかんねー!って感じるんだったら多分体質的に舞城向いてないよ無理して読まない方がいいと思うよっていう。
「ソマリア…」は私の中 -
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『違う。何ができるかじゃない。何かをするんだ。何でもするんだ。』
『世界は人の信じるように在り、その世界観は絶えず他人によって影響され、揺らいでいる。』
『深刻ぶってたって問題は解決しねえぞ? 罪悪感だか自己憐憫だか知らないけど、くだらねえ情緒的な苦しみなんか苦しんでないで考えろよ。』
『何しろ知識も経験も論理も時間も、全て積み重ねなんだからな。』
『親は頑固でも意地っ張りでもないし世界を敵に回しても構わないとも思ってない…護りたいものを護るだけなのだ。』
『俺に正しく強い意志があれば、運命はちゃんとついてくる。』
『…え?酷いって、どれくらい』
『世界が終わるくらいだよ』
『俺 -
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『そんなのちゃんと説明してあげれば大した罪にはなるはずないよ。女の子の恋心を誰が責められるの?』
『梢のためと言われたら俺に躊躇はない。何でもする。何でもだ。』
『影響? お前みたいな奴が何をベラベラ喋ってようが俺の世界はびくともしねえよ』
『しますよ。他人の存在って大きいんです。そして世界は絶えず揺らいでいる』
『怯えるんじゃねーよ探偵 ー 怯えてるうちは十分戦えねーよ』
『信じるも良し、信じないのも良しだ。大事なのはどっちかに決めることなんだよ。いつまでもどっちにしようか迷ってるからいちいち動揺したり考え込むんだ。ビシッとしろ!』
『いつも俺が仕事に向かうときに言ってくれる台詞だ -
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『いろいろあって、風が吹いたら桶屋が儲かる的に迷子捜し専門の探偵になる。俺のキャデラックのボディには俺の名前と事務所の住所と電話番号の上に「ベイビー、あんたが探してんのは結局あんた自身なのよ」って書いてある。』
『餌で釣るような真似をしたくないのと同じで、電気ショックで柵に近づけさせないみたいなことはしたくない。』
『この世の出来事は全部運命と意志の相互作用で生まれるんだって、知ってる?』
『とにかく何がこれから起こるか判ってるよりも、何も判らない方がいいよね。恋愛だって悲しい結末なら、ない方がいいってもんじゃないかな』
『人は、自分より先に死んで悲しいに決まってるペットを、それでも飼う -
Posted by ブクログ
『目を覚ますと、隣で姉の体がベットからだいたい十五センチくらい浮いている。』
『あのさ、これ、ゆりちゃんに内緒な ー だってやっぱ可哀想だろ、夜中に浮いてたなんて。恥ずかしいじゃん』
『昔の恋愛なんて、全部架空の話みたいなもんだからさ ー お互いが好きだったらこうなるっていう、条件結果の話だろ?恋愛のことって。好きっていう前提がなくなったら、起こったことだけが残って、起こった理由とか根拠とかなくなってるから、凄い宙ぶらりんな感じなんだよな。やっぱりいくら事実でも、それが起こるための前提とかなかったら、小説読んだのと感覚変わんないよ』
『南田の大学時代の彼女は秋元則子って名前で、それを聞い