ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
あまりの美しさに、素顔を見せるだけで相手を失神させてしまう僕は加藤家の養子となり、九十九十九(ツクモジュウク)と名づけられた。九十九十九は日本探偵倶楽部(JDC)に所属する探偵神でもある。聖書、創世記、ヨハネの黙示録の見立て連続殺人事件に探偵神の僕は挑む。清涼院流水作品の人気キャラクターが舞城ワールドで大活躍!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
九十九十九はその名前を理由に3人いる。最後にラスト6話の九十九十九と前章7話の九十九十九が戦って、更には1話から通して世界を経験している九十九十九とも戦う。戦いを通じて、ラスト6話の九十九十九は次の新7話に移行することを拒む。だけどなんだかんだ6話にいちゃいけないと6話のお嫁さんに説得されて新7話に...続きを読むいくことを決意する。まだアポカリプスの見立ては終わってない。 家族愛の存在を信じ、その在りかを求める九十九十九永遠の旅。 登場人物はオリジナルでなくJDCものなので、この後のディスコ探偵水曜日のための習作なのかなと思う。
こりゃもうほんとに衝撃だった。 初の舞城王太郎体験。 息苦しいほどに句読点もなく詰め込まれた文章、 だけど謎のスピード感にどんどん読んでしまう。 「読めてしまう」んでなく、「読んでしまう」。 グロくてクレイジーで限りなく悲しくて意味不明で。 元ネタを全く知らないけど、 メタ的に進むストーリィに...続きを読む引きこまれた。 何度巡っても、世界の形は残酷で、悲しみが広がる。 九十九十九がどんな存在だったとしても、 直視すれば気絶するほどの美形だろうが、 三ツ頭の恐ろしい存在だろうが変わらない。 物凄く力のある現代ポップアート(しかも露悪的なやつ)を見た感じ。 本当に衝撃のひとことに尽きる。
大澤真幸の「不可能性の時代」で紹介されたため読んだ本。 「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の レビューでもちらりと触れました。 舞城王太郎が書いたこの小説、 世間のライトコンテンツで描かれる無限ループ性に、終止符をうってみる、 ということをしたかったのかもしれない。 大澤真幸の言う...続きを読む「選択」の象徴、「同人誌の流行」。 自由にキャラクタの物語を変えられる同人誌は 「自由」「選択」という時代の表れらしい。 また、世間のライトコンテンツに見られる「無限ループ」という設定も、 同人誌のような「書き換え」によって無限な膨張の象徴、らしい。 ここで九十九十九を見てみる。 無限ループ性をしっかり備えている。 そして次章が前章を内包していき、終わりがない。 「自由」「選択」の象徴である無限ループの世界。 そこに舞城は、ピリオドを打つという作業をした。 「自由による束縛感」からの開放が必要なんじゃないの? もしくは、それをみんな望んでいるんじゃないの? なんて言いたげに。 そういう社会背景性が、読み取れる(あるいはこじつけられる)。 というのが大澤真幸の論のばっくりしたものだが、 やはり、これはいえていると思う。 何故なら、主人公が狙い済ましたように、同人誌的だからだ。 主人公「九十九十九」は、別の作家の小説の、主人公なのだ。 ここに「同人誌性」への意識が見られる。 つまり、主人公も「自由」「選択」の象徴なのだ。 その象徴的な主人公が、象徴的な無限ループの物語を生きる。 おそらく舞城王太郎はこれを意識してやっている。 それくらいの裏を期待をさせる作家なのである。
2014年の1冊目。 これまでに読んだことのないタイプの小説だったのでものすごい衝撃を受けました。 面白いことは面白いのですが、粗筋が説明できない。それくらい難解。 でも不思議な中毒性があるので、もう何回か読み直すかも…
舞城王太郎の九十九十九は、やっぱり舞城王太郎の九十九十九でした。 てか、加藤九十九十九って! 名字、別にあるのかよっ、みたいな。 キャラも全然違うしね。 あたしとしては、舞城王太郎の九十九十九の方が好きです。 というのも、清涼院流水の九十九十九は、なんか人間味がない。 で、それゆえにあまり魅力的...続きを読むとは思えないのだけど、舞城王太郎の九十九十九は、それとは違って、全然完璧でなく、悩んだり、迷ったり、困ったり、いろいろ「ふつー」だから。 とはいえ、清涼院流水の九十九十九とは違う意味で、人間を逸脱している感は否めないけど(目玉の取り外しが出来たり…)。 ストーリーの方は、ん〜…ぐちゃぐちゃ? 九十九十九がいっぱい。 舞城王太郎のこういうジャンルの本の書き方は、考える暇を与えないくせによく考えないとわかんない、っていう…。 その複雑ぐあいは、もう、目次構成で一目瞭然です。 1章→2章→3章→5章→4章→7章→6章。 目次で章を入れ替えるって、初めて見た。 びっくりです。 単純に入れ替わってるだけだったら、まだ混乱しないけど、これは…この書き方は…そりゃ、何人もの人が「5章以降わからなかった」って言うわけだ…。 興味がある人は直に読んでみて下さい。 この複雑加減は、読まなきゃわからないのです。 さて、長くなってきたので、最後に、この本の主題とはまったく関係ないところで一番おもしろかったとこ。 それは、清涼院流水のJDCメンバー、それぞれの推理法に対する記述です。 みんなそう思ってて、言わずにいたのに…みたいな。 抜け駆けちっくです。 …でもこれも、あたしがここで引用するより、直接読んだ方がおもしろいと思うので、JDCについて多少知っていて、興味がある方は、書店で流し読みでもしてください。
一般論に「世界を変えたければまず自分が変わるべき」というのがありますね そりゃ、物事の順番として 「まず自分が」というのがスジであろうと僕なんかも思う しかし、そうであるからといって、いったい誰が保証してくれるだろうか 「自分が変われば世界も変わる」なんてことを? そうだ、自分を変えたからといって...続きを読む、それに合わすように 世界のほうでもその形態を変えてくれるわけでは、必ずしも、ない 特に、彼がこの世界における「異物」だったりなんかした場合にはね そして、世界の変わらないことを「自分の変わりかたが足りないからだ」 「自分の変わりかたが間違っているからだ」 などと思い詰めたあげく 寛大さや誠実さや正直さなんかをかなぐり捨てて モンスターになっちゃったりする人も、まあ、いたりするわけだ そんなことになるぐらいなら、一生自分の殻にとじ込もって 妄想の世界に生きたほうがマシかもしれない けれども、人は老いてゆくものであり 老いは人を否応なしに凡庸な死へと追いやる だから、やっぱり アキレスは立ち止まることなく亀を追い越してゆくべきなんだ それがどんなに恐ろしいことでも 後悔のないように、手遅れにならぬうちに 平行世界モノに見せかけて、これは一種の夢オチであると思う 主人公の「メタ探偵」ぶりは第一話から圧巻、なんだけど…
これはまた、あまりに難解で、何回読んでも(駄洒落じゃないよ)話の階層が把握できない、舞城ワールド全開の一冊でした。メタメタメタメタメタ構造、みたいな。第1話・第2話・第3話・第5話・第4話・第7話・第6話という目次の並びから、くらくらと眩暈。 基本的には、各章が小説という形で次章の主人公=九十九十九...続きを読むに送られるっていうメタのマトリョーシカ的な構造になってるんだけど、章をまたいだタイムリープがあったり「創世記」と「ヨハネの黙示録」の見立てがメタ世界を繋いだり…と、まあとにかくなにがなにやら。 でもカオス具合と世界観のでかさでは、『ディスコ探偵水曜日』が一枚上手かなあ。
―――「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」。 聖書/『創世記』/『ヨハネの黙示録』の見立て連続殺人を主旋律に 神/「清涼院流水」の喇叭が吹き荒れる舞台で踊りつづける 超絶のメタ探偵・九十九十九の魂の旅が圧倒的文圧で語られる。 舞城王太郎二作目若干表紙に惹かれたとこもあるけど...続きを読む ちなみに読み方は「つくもじゅうく」 もうね、ハンパじゃない 現実と小説と嘘と真実とメタが 何層も何層も折り重なって 読んでるうちに、脳みそを直接揺さぶられてる感覚をあじわえた でも エログロ含め、あらゆる意味で 露骨な表現が多用されてるから そういうのに免疫というか耐性のない人にはオススメできない
時系列めちゃくちゃだけど、一応どっかとどっかはつながってて整合性は保たれてる。 嘘と気づけないならばそれは真実。 ラストのゼノンのパラドックスの引用は渋い。 まぁとにかく舞城氏は「書き出し」と「結び」がうますぎるので、どれだけ中身がぐちゃぐちゃしてても読めてしまうのが魅力かと。
『苦しみがあるのなら、その愛情は諦めて、別の相手を探した方がいい。世界には他にも自分の愛情を注ぎたくなる人間がたくさんいる。』 『知識には必ず限界がある。それはちゃんと知っておかないとね。自分が何でも知ってると思ったら、それこそ無知の表れ。』 『誰かと争ってるからいろんなものが見えなくなるんだよ...続きを読む。意味もなく争うのは控えなさい。争うのは、その争いが誰かを育てるときだけ』 『言いたい言葉を捜して選んで直して整えているのだ。』 『頭がいいのとは違う。僕は知ってることと知らないことをちゃんと分けてるだけ。他の人の中には、知らないことも知ってるつもりになる人がいて、そういうに人が間違えたり勘違いしたりする』 『どうしようもないことをどうにかしたいと思いすぎているのだ。』 『解消された問題を、さらに解決しなきゃいけないことだってあるんだよ』 『判んなかったら考えて欲しいの、私』 『判んなかったら教えて欲しいよ僕は』 『いろいろありがとう。お前が僕のためにやってくれたこと、たぶん僕は判ってる。全部判ってるかどうかは判んないけど、いろいろ判ってる。判んないところはこれから考えるよ』 『愛してるよツトム。何があろうと。どんなことが起ころうと。あなたがどんなふうであっても。どんなことをしても』
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
九十九十九
新刊情報をお知らせします。
舞城王太郎
フォロー機能について
「講談社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
短篇七芒星
煙か土か食い物
ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN
畏れ入谷の彼女の柘榴
キミトピア
試し読み
熊の場所
獣の樹
されど私の可愛い檸檬
「舞城王太郎」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲九十九十九 ページトップヘ