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Posted by ブクログ
何かを読んで心を動かされるのにも2種類あって、ひとつは作品と自分の中身がマッチした心地よい心動かされ方、もうひとつは心なんか動かされたくないのに無理やりに、強制的に、ほとんど暴力的にその辺を引きずり回されるような、そんな凶暴な感動だと思っているんですけど、私の中で舞城作品は完全に後者。小説と云うより劇物と呼びたいくらいです。
で、『短篇五芒星』。
5篇全てが芥川賞候補作!と言われても文学賞に疎い私には、それがどんだけのどういう事なのかちょっと分からないんですけど、読んでみてなんかスゲー!というのは思い知らされました。
言ってる事もやってる事も推理も結婚も要は起も承も転も結も突拍子もなくて、その突拍子のなさが怖くて、でも続きが気になるから読んじゃって、読んだら読んだでまた怖い目に遭わされて、あまりの怖さに変な汗をかいていたら急になんか優しくされて、え?怖いの?優しいの?どっちなの???って私ポカーン。安定の舞城ワールド。
あの団体やあの探偵(もちろん西暁町)も登場するので、過去の長編再読したい熱まで高まりました。
【収録作品】
美しい馬の地
アユの嫁
四点リレー怪談
バーベル・ザ・バーバリアン
あうだうだう
Posted by ブクログ
舞城王太郎という人の作品には、いつも
甘えとかわがままとかいった、エゴの発達途中に生ずる必要悪
みたいなものを肯定しなければならないとする思想が
根底に置かれていて
それはたしかに大事なことだなあ、と言いたいのはやはり
それがきちんと自覚されなければ
きちんと乗り越えることができないものだからであろう
甘えとかわがままを自覚しないままに抑圧させてきた者は
どこかで不満の爆発を起こしてしまい
舞城作品にしばしば登場するような
きちがい犯罪者になってしまうことも、これあるのだと思う
「短編五芒星」には、そのようにならなかった人々
危ないところに追い込まれながらも
なんとか世界と折り合いをつけた人々の物語を集めている
ただし、その折り合いのつけ方が正しいものかどうかはわからない
「熊の場所」に戻るのではなく
「熊の場所」に二度と近づかないことを心に誓ったものではないか?
しかしとにかく人々は、自らの生を自らに許していく
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