舞城王太郎のレビュー一覧
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舞城王太郎の脳内で行われた思考実験を、特等席で観ることができた。こと創作において、時空飛行はよく観られる設定であるかと思うが、そこにはいくつかの矛盾を孕まざるを得ないものが殆どであるかつ、それをどの様にして処理しているかの説明は省かれている。しかし本書はこれまでにないほど誠実に過去と未来について向き合う。そしたらいつの間にか時空より大きな、世界に向き合う羽目になって、どんだけスケールの大きい話なんだよ、と思うが、世界のルールである時間と空間を相手にしているのだ。それだけの覚悟が無いと向き合うなど到底言えない。
本当に面白かった。謎が謎を呼ぶ、という作品をいくつか読んできたが、その最高峰にいて、 -
Posted by ブクログ
上巻に引き続き、めっちゃくちゃ面白かったのに、引きの展開から先を読みたくなさ過ぎて困ってる。コレまでに描かれてきた事を考えれば、この先は想定したくない結果になってしまいそうで......その辺は、実際読んでからか......
相変わらずむちゃくちゃな展開と要素が繰り広げられる。「出来事は運命と意思の相互作用で起こる」この一文は相変わらず根底にあり、全ての出来事が本当にその通りであるのだ。意思と運命が絡み合う、運命が意思を飲み込む、意思が運命を巻き込む。この三つのどれかであるのだ。
繰り返しになるが、地の文や会話劇のテンポ感と軽やかさが本当に素晴らしい。しかしながら、エンジェルバニーズらの会話劇 -
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とにかくめちゃくちゃかつ、めちゃくちゃに面白い。著者にしか持ち得ない、その文章自体の魅力がふんだんに溢れていて、読む快楽的な中毒性がある。「この世の出来事は全部運命と意思の相互作用で生まれる」まさに本書を体現する一文で、それを証明するように流れていく時間に惚れ惚れしてしまう。展開の数が異常なほど多いにもかかわらず、それらを異様なテンポ間で処理していくのは、著者にしかできないでしょう。その魅力は、読み手によっては受け付けない人も居るかも知れないが、私としてはどんどんそれを出してほしい。すごい好きな作品にになりそうな予感。
梢が可愛すぎるのも問題。梢が出てくるだけで嬉しくなって読み進めたくなっち -
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ネタバレ外傷外科医を囲むドタバタミステリ
人間死んだら煙が土から食い物。果たして本当に?
煙となり土となり野生動物の食い物になっても、生きた証を残すことはできる。人生に意味はある、そう言えるように生きたいものだ。
(以下面白かったので、感想が長く見苦しい文章となることをお許しください。)
主人公四郎は、4人兄弟と父の間で巻き起こるいざこざに心底うんざりしていた。大人になりそれぞれの人生を歩む中、母が倒れるという事件に失踪した二郎を除く家族が一堂に会する。
四郎は兄弟達や両親を深く愛する一方、憎悪や無関心も併せ持っていた。「人間死んだら煙が土か食い物」、生きてることに意味などないと言う死生観の持 -
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ネタバレ本好きの人間がいる。俺である。
全編体の内側にねじ込まれるかのような重め短編集だった。どれも主人公の自問自答で深みにハマっていくようなシーンがあり、読み手であるわたしも同じような深みにハマってしまうような感覚だった。
ファンタジックでありながら、会話劇のリアルさが物語の没入度を上げていると思った。だからこそ話の重さに自分自身も引っ張られていくような、心を揺さぶる読書体験だった。
読んでいい気分になったのは「雷撃」と「春嵐」、心にズドンときたのは「落下」「代替」「縁起」だった。「代替」は導入がとても有名だが、内容もとんでもなかった。「縁起」はどんどん不安感が募る感じだったが、最後のファンタ -
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ネタバレ芙三歩と
デート。最初で最後の。
深夜の教室デート。
誕生日。
かくれんぼ。
目印にリボン、靴などを脱いで、場所を辿らせる。
ラスト。教室のカーテンに芙三歩。
カーテンから出てくると真っ裸。
教室でセックス。
馬の比喩表現、いるか。。
芙三歩、
ホサになった主人公、に殺されるためナイフを差し出す。
芙三歩の中の40年前に行ったオレの手にも穴があった。
その穴で「今のオレ」が「40年前のオレ」を吸い込めばらあの世界の時間軸出存在し続けることが可能だろう。
そうすればオレは全てのことを知っているから、芙三歩乃殺害を、止めることも難しいことじゃない。
でも、それでは芙三歩が永遠に「世