舞城王太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人を愛することの美しさ、切なさ、儚さがぎゅって詰められた話だった
愛する誰かを亡くしたことはまだないけど、この前大好きだった人に振られてとんでもない地獄を味わったとき、死別って耐えられないよなって感じたのを思い出した
でもやっぱり人は生きていくんだなっていうのは共感。どんだけ辛くてもいつかは記憶になってしまう日が来る、それがいいことか悪いことかはわからないし、誰かが決めるようなものでもない
好きって気持ちって不思議だよなあ
永遠なんてないって思いつつもそれを信じたいくらい好きと思える人に出会えた奇跡を噛み締めたいし、ずっとそういう恋愛をしたい
常に好き好き大好き超愛してる!って思えるように胸 -
Posted by ブクログ
ネタバレお名前は見かけていましたが、その名前故に避けていたところがあります。だって、なんというか狙っている風のネーミングというのでしょうか、ちょっとふざけている?感を勝手に感じていたのです(作者名も作品名も)。読む前から「キャッチーな外面で内面をごまかしてはいないか?」という疑念がありました。
でも、やっぱり名前が、そしてタイトルが、気になるのです。そして、いくつかの機会をやり過ごしたのち、この度とうとう購入に至りました。
結論としては、自分の思い込みは大いに翻りました。
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な、なんなの、この作風は?
感想をぎゅっと絞ると、これです。
主人公は米国で救急外科医として勤務する奈津川四郎。彼 -
匿名
購入済みわかる!!
舞城王太郎さん気になっていましたがちゃんと読んだのは初めてでした。
天才とか才能とかに対して、よくわかんないけど感じる心のざわめきが言語化されてこの小説にあるのを感じました。読んでるうちにそうそう!そういうことだよ!わかる!!と思わず言ってしまうような言葉が散りばめられていて、テンポも良くて、とても面白かったです。 -
Posted by ブクログ
疾走感とハチャメチャ感が満載! パンクでキュートな少女の思考を味わえる作品 #阿修羅ガール
またもや変態世界に引き込まれてしまった…
相変わらずのグルーヴ満載の文章で、もはや文字の麻薬。少女のパンクな脳みその中を、山盛りで堪能させていただきました。
本作はなんといっても主人公の少女が最高!
彼女はなにもかも楽しいことが最優先で、自分の気持ちに鬼正直。純粋で幼稚で馬鹿な魅力がたっぷり伝わってきました。しかしこれは真理だと思いますよ。
仕事、政治、人間関係、経済、社会、戦争、宗教などなど、生きていると考えないといけないことがいっぱいあるけれど、楽しんで生きなきゃ自分に嘘をつくことになる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレNINEまでは作者と主人公の癖の強さについていけず何度か断念しそうになったが、TENで奈津川家の過去が深く掘られていくとようやく四郎の全体像がなんとなく掴めたので、同じ気持ちの人たちはどうにか断念せずに読み進めてほしい。全体像を雰囲気だけでも掴めたら、あの躁状態に近い気持ちについても推し量ることができ、内容が前よりも噛み砕きやすくなると思う。
初めは主人公は実際には力もお金も女も無い男が心の内飲みで強い自分を演じているのかと思っていたが、話を読み進めていくとルックスも頭も良く、一般的に優れた人物であること、それでも四郎を始め兄弟も父も祖父も突飛な性格であることなど、想定外でかつこれまで読んだ -
Posted by ブクログ
暴力、性欲、狂気、生と死、そして家族愛! 疾走感とリズミカルな文章に浸れる傑作 #煙か土か食い物
海外で外科医をやっている主人公は、母が事件に巻き込まれたと連絡を受ける。急いで日本に戻って事件解決のために尽力するが、彼の家庭環境は壮絶だったことが明るみになっていく。猟奇的な殺人と家族のゆがんだ関係性は解決に至るのか…
猛烈なバイオレンス、スピード感で迫る本作。これがうわさの舞城節ですか。
改行がほとんどなく、文章が襲い掛かってくる感じ。まるでスラッシュメタルやメロコアパンクの音楽を聴いているような感覚に陥りますね。これは癖になる、読む手が止まらない。なんだこれは!
しかも猟奇性あるあふ