舞城王太郎のレビュー一覧

  • バイオーグ・トリニティ 1

    匿名

    無料版購入済み

    とにかくついてこいと言わんばかりの破天荒な展開だが、きれいな絵と相まって、読み進めやすい。多用される見開きも素敵だった。

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    2024年01月06日
  • 煙か土か食い物

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    ネタバレ

    個性的な文体で、スピード感があった。あまり改行もなく、文量が多いが不思議と読みづらいということはなかった。主軸が傷害事件と家族の話。主人公の語りも含め好感を持った。タイトルが祖母のセリフというのも印象的だった。

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    2024年01月05日
  • 煙か土か食い物

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    密度の濃い文章で、スピード感ある展開。
    タイトルは、祖母の死に際の言葉
    「人間死んだら、煙か土か食い物や」から。
    とても印象的で収まりの良いフレーズなので、どこか古典に出所があるのかと思いましたが、舞城さんの創作のようですね。
    アメリカで働く腕利の外科医四郎。本人は、神の一人とまで言う。そこへ、日本の実家から母親が事件に巻き込まれた連絡が入る。急遽、帰国。
    久しぶりの実家で、母親も含めた5人の女性の殴打生埋め事件の犯人探し。
    事件解決への見事な推理を展開しつつも、振り切った暴力描写に何故か溢れる家族愛。
    時折、ハイテンションな軽めの会話が入るけど、作者の頭の良さが滲んでいるから認めましょう。

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    2023年11月24日
  • されど私の可愛い檸檬

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    3つの話はどれも面白かった。
    特にトロフィーワイフが面白かった。
    「人はどんな状況でもある程度は幸せになる」っていうのは確かにそうだなって思った。その人がいないとダメだとか、その人がいるから特別幸せなんだっていうわけではないということがわかった。
    読み終わって、自分はその人とって特別じゃないんだって思う反面、相手の人に対しても、この人じゃないとダメだって思わなくてもいいんだっていう安心感?みたいなのがあった。
    とりあえず、言語化できないと思ってた気持ちをこの小説で明らかにすることができたし、理解することができた。

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    2023年10月25日
  • キミトピア

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    舞城王太郎作品では、感動と切り離されているようでいて人とは別の道で誠実さや愛にたどり着く主人公が多く登場するが、本作の主人公たちの世界や人間に対する興味のなさはかなり徹底していて突き放されているような冷酷な印象を受ける。特に「やさしナリン」や「あまりぼっち」「真夜中のブラブラ蜂」の主人公たちは冷たい印象で、「興味ないけど幸せになってね」ではなく「興味ないから」でおしまいにしてしまうようなタイプ。小説を読みながら彼らの思考に触れているとだんだん息苦しい気持ちになる。
    最後に収録されている「美味しいシャワーヘッド」という短編がそういう行き場をなくしている息苦しさの逃げ道を作ってくれるような話になっ

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    2023年09月29日
  • ビッチマグネット

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    舞城作品の中で特に好き。
    これまでの舞城作品では、どこかしらファンタジー的だったり、SF的な要素があったが本作はそういったものがほぼない。かなりリアリティラインが高く
    設定されている。本作の主人公は、ひたすらうじうじ悩むタイプ。卑屈さこそないけれど、自分で考えを広げた先から否定してその先に進もうとしない思考回路は、ドストエフスキーの『地下室の手記』を思い出した。序盤で登場する「夜の闇の中で、線路に沿って歩いていこうとするんだけれどその先がどうなっているかわからないといって引き換えしてしまう夢」は象徴的。そういった「象徴的な闇」に向かっておそるおそる一歩を踏み出すまでの、主人公の成長を描いた小説

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    2023年09月01日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    ネタバレ

    結構ポップというか軽い文体だけれど、起こっていること、主人公が小説に書くことの周囲との隔絶は結構辛いですね。

    自分の経験を元にしたことって、絶対に説得力が出るし、なにより、だからこそ書き残す意味があるんですよね。

    まあ、自己満足と言われればそれまでなのかもしれませんが…

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    2023年08月20日
  • スクールアタック・シンドローム

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    元々は『みんな元気。』という単行本で出版されたのが、文庫化にあたって『みんな元気。』と『スクールアタック・シンドローム』に分冊されている。『みんな元気。』の収録作は「みんな元気。」「Dead for Good」「矢を止める五羽の梔鳥」。『スクールアタック・シンドローム』は「我が家のトトロ」「スクールアタック・シンドローム」に書き下ろしの「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」だ。
    電子書籍で全部読もうとすると『みんな元気。』は単行本版で電子書籍化してしまっているので『スクールアタック・シンドローム』(文庫)は「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」を読むためだけに買うことになる。もう少しど

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    2023年08月14日
  • されど私の可愛い檸檬

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    3作品とも舞城作品の中でもかなり上位の完成度。
    どの物語の主人公たちも試行錯誤してたまに思い直したりを重ねながら"自分の本質"や"本意"にせまろうとしていく。そして、その果てに高度な言語化や行動化を行う姿はまるでドストエフスキーの登場人物たちみたいだ。そういった"純粋性の探求"は舞城作品ではかなり頻発するテーマ、と言うよりも作家性と言うべきものかもしれないが、本作ではその結末に"この部分は考えたけどよくわからん"というのが見つかる。そして、それを"これ以上は解き明かせないもの"として受け入れるこ

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    2023年07月24日
  • 私はあなたの瞳の林檎

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    とても良かった。
    中短編3作の短編集で、過去の作品ほどのぶっ飛んだ設定やキャラクターもなくて、文章も大きく規範から逸脱せず、構成も素朴なんだけど、過去作からも一貫した世界や私に対する肯定的な視点があって、読んでると穏やかな気持ちになる。
    舞城王太郎の他の作品のように劇的に世界に対する愛を語れるように、本作のように素朴に世界に対する愛を語ることもできて、そういう周波数の高低のどちらにも同じものが流れていることで、読んだ人としては全体的に祈る感じになると思う。

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    2023年07月07日
  • 世界は密室でできている。

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    青春カケル殺人事件
     冒頭の、肌を搔きむしって全身が乳首のやうになるシーンは、なかなか想像するとグロテスクだ。
     下品でくだらなくて気色悪いのだが、最後まで読むと、まあめちゃくちゃでヘンテコリンな小説だけど、アリかなといふ気がしてくる。

     登場人物はみんなどこかをかしい。けれど、まあツバキエノキ魅力的だしアリかな。連続殺人もバカミスすぎてアホらしい。けど、ここまで飛ばしてると、全体と調和してるしまあアリかな。で、最後もよく書けてゐる。
     いままで読んだ舞城王太郎のなかでいちばんおもしろかった。

     たとへばツバキさんが屍体を使ってしてしまったことが、たいへん狂ってゐる。度肝を抜いた。しかしそ

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    2023年06月09日
  • 煙か土か食い物

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    東西ミステリ72位。自意識の垂れ流しをミステリーの仕掛けの中に取り込むと言う意欲作です。ミステリーの体裁を取っているけど、私小説、それも家族の物語ですね。

    途中の回想シーンも、含めて作品全体だと理解すると楽しめると思います(読んで不快とかそうじゃなくて圧が凄いです)。

    "これが噂のMaijoだ"のキャッチコピーに偽りは無いですね。圧倒的な読後感でした。20代の多感な時期にこの本に出会えた人は幸福ですね。

    蛇足ですが、舞城王太郎は"清涼院チルドレン"らしいです。清涼院流水さんが後世に残した功績って途方もないんでしょうね。☆4.4

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    2023年05月16日
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)

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    キュートでポップでテンポ感の良い文章、なのにとってもおどろおどろしくてどこか恐くて、とにかく強烈な印象を受ける作品だった。
    利己的で弱くて脆いっていう誰にでもある一面を精一杯肯定して強かに自分のあるがままに生きる、生きようともがくアイコはほんとにすごいと思う。
    世界観もはちゃめちゃでよく分からないままどんどん話が展開していく感じ、中々ない読書体験だった。
    作中に出てくる映画いつか全部みたいなー

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    2023年04月28日
  • 熊の場所

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    小川哲の「君のクイズ」に「熊の場所」が出てきたからどうしても読みたかった。サイコパス感強めだけど、恐怖を取り去るためにその場所に戻るという話はよくわかる。
    「バット男」も気持ち悪い話だったけど、チョー刺さった。薄気味悪い社会のシステムを傍観し続ける語り手に共感してしまう。
    「ピコーン!」は馬鹿馬鹿しいことばっかり言っているけど、やっぱり刺さる。なんだかんだで愛が深すぎる。こんなに変な内容で愛を描けるのは、舞城王太郎にしかできないと思った。好き。

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    2023年04月16日
  • キミトピア

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    面白いとか感動するとかではなく、とにかく好き。
    何故、好きなのか理屈をつけてしまうと好きでなくなってしまいそうで怖いので思考停止しておくのがいいなあと漠然と思っているうちに10年以上経ってしまったくらいに好き。

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    2023年03月26日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    自分が相手にこう思われたい、みたいな自意識で気持ちを覆ってしまってストレートに想いを伝えられなかったりするけど、今好き、好きだから好き、みたいな包み隠さない純度120%の好きを伝えられるのってすごいことだなって思った。
    よく分からないって思う箇所もあったけど、それもそのままでいいのかなって思う。
    今関わりのない人も自分の人生で出会ったことには変わりなくて、その人と出会わなければ自分という人間が今とはちがう形で形成されてただろうな、そういう出会いが自分の中に確実に溶け込んでいるんだろうなって思うと自分の人生が愛おしく思えた。

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    2023年03月26日
  • バイオーグ・トリニティ 11

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    これをお薦めできる相手が誰一人として思いつかないんだけど面白かった。あの決め台詞(?)はズルいよなあ。

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    2023年02月26日
  • バイオーグ・トリニティ 14

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    圧倒的な舞城節に圧倒的な大暮維人の画力。
    結局、舞城王太郎は愛で密室だな(それがいい)。
    そして、最終巻に収録された小説「自転車」「自転車II」を読んで、やっぱりこの人の文章が好き、と。

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    2023年02月26日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    人を愛することの美しさ、切なさ、儚さがぎゅって詰められた話だった
    愛する誰かを亡くしたことはまだないけど、この前大好きだった人に振られてとんでもない地獄を味わったとき、死別って耐えられないよなって感じたのを思い出した
    でもやっぱり人は生きていくんだなっていうのは共感。どんだけ辛くてもいつかは記憶になってしまう日が来る、それがいいことか悪いことかはわからないし、誰かが決めるようなものでもない

    好きって気持ちって不思議だよなあ
    永遠なんてないって思いつつもそれを信じたいくらい好きと思える人に出会えた奇跡を噛み締めたいし、ずっとそういう恋愛をしたい
    常に好き好き大好き超愛してる!って思えるように胸

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    2023年02月16日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    ネタバレ

    同僚に勧められて読んだが、変な話をいつも勧めてくる子なので、過激なコメディかなと思って読み始めたら、予想外に純粋な話で、とても感動した。

    電車の中で何度も涙が出てきた。
    大切な人を亡くしたことのある人は、慰められるような物語だと思った。

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    2023年02月01日