舞城王太郎のレビュー一覧

  • スクールアタック・シンドローム
    デスメタルで演奏されるマタイ受難曲のような、3つの短編。どれも死が過ったり、直面したりもするけれどトイレをするように軽い。
    好きじゃないけど、凄い熱量で一気に読んでしまった。
  • 熊の場所
    久々の舞城。
    エキセントリックでサイコ、それでいて最高な青春小説としての爽やかさを持っているのが舞城作品だと思います!
    まー君との奇妙な関係とか、フェラチオのチョコちゃんとか、共感は全然出来ないくせに、なんだか胸が熱くなる。この読み味が堪らない。
    相変わらず、句読点ガン無視の文章とか、クスッと笑える...続きを読む
  • 煙か土か食い物
    読んでみて、世の中にはまだまだ私の知らない面白い本が大量にあるんだわ……!月4冊じゃとてもじゃないが読み切れないわ……!と痛感。

    とにもかくにもテンポが良い。今まで知らなかった文体とテンポ。一応分類的には推理小説になるんだろうけど、いやがっつり推理してるから推理小説なんだけど、なんていうんだろう、...続きを読む
  • 好き好き大好き超愛してる。
    愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。(中略)
    僕達はたまたまお互いのことを知らないけれど、知り合ったら、うまくすれば、もし...続きを読む
  • 好き好き大好き超愛してる。
    僕は読む前からこのタイトルや表紙に惹かれてましたけど、読んだ後の方がしっくりくるな〜
    恋愛だからという建前じゃなくてもっと根本的な部分からの言葉に感じました曖昧な表現ですけども
  • 好き好き大好き超愛してる。
    確か「阿修羅ガール」以来
    (内容は忘れている)

    一條次郎さんが話を進めるにつれて加速させるヤツ
    小山田浩子さんがじわじわ貯めて最後にゾッとしたものを置いてくような感じとすると、
    舞城王太郎さんの作品は、冒頭から飲み物のようにドドドドドドと流れ込んでイメージを連鎖させてくる。
    そしてガムみたいに噛む...続きを読む
  • イキルキス
    人のままならなさ、自分だけの文脈では世界はわからないということ、そして当たり前だけど他者を操ったり従わせたりは普通はできないよねということが書かれているように思った。
    舞城王太郎作品では、そこで暴力が生まれるのかもしれない。人を従わせたいと思って暴力は振るわれるのではなく、なんで従わないんだよと思っ...続きを読む
  • 好き好き大好き超愛してる。
    男女間、兄弟間、様々な深い愛のお話。
    最後がとてつもなく良かった。
    小説家というド文学脳での、ある出来事に対する解釈が素敵すぎた。
  • 世界は密室でできている。
    ミステリのン謎解きよりも、キャラが面白い。
    特に、狂ったねーちゃんの存在感が半端なく、クソ笑った。
  • 淵の王(新潮文庫)
    どう評価すべきか迷う小説はだいたい良い小説だ。傑出したリーダビリティ、その速度から突如脱線する筋の奇妙さ、ロジカルな会話、などなど舞城らしさを感じずにはいられない。登場人物たちは何と闘っていたのか?僕は物語そのもの、想像力そのものだと思う。彼らを葬るのはだれか。作者か読者か、それとも。
  • 煙か土か食い物
    理不尽に対する怒りと不信と暴力と、その向こう側にある圧倒的な光と愛が詰まったお話だった。
    熱量がすごい為、止まらずにあっという間に読める。
  • 短篇五芒星
    舞城王太郎は舞城王太郎でしかない。
    舞城王太郎の文体とリズム感、世界観が心地いい
    物語や台詞によってフォントを変える所なども好き。
    小説という名の作品だなぁ。と感じる
  • ディスコ探偵水曜日(下)
    久しぶりにこの作者の本を読んだけれど相変わらずのスピード感。上・中・下と割と長いのに全くそれを感じさせなかった。沢山のキーワードと大量の文脈があったけれどあまり混乱せずに最後まで読めたな。内容は読んだらわかるというかスケールがでかすぎる話。主人公ディスコも面白い奴だったけど水星C、お前最高に面白い奴...続きを読む
  • 山ん中の獅見朋成雄
    久しぶりの舞城ワールドを楽しんだ。

    本作品も福井が舞台で福井弁で、いつもながらの圧倒的文圧で見開き2ページが文字で埋め尽くされてて、スピード感満載で、擬音だらけだけど的確なので本当に音が聞こえてくるようで、それでいて純文学ぽくもあってでも最後の方は結構しっちゃかめっちゃかで、しっちゃかめっちゃかな...続きを読む
  • 月夜のグルメ 1
    染みる!おいしそう!舞城王太郎のグルメ語彙の心地よさと鉛筆で描かれた漫画のやさしさ……。実在の店の名前は出てこないけど、なんとなくその土地に行ってお店を探してみたくなる。早く冬にならないかな
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)
    最近の、林檎のと檸檬のがとても好きで
    舞城王太郎3冊目!
    最初の方はやっぱりこの人最強〜
    好きな作家発見〜って思ったけど、
    だんだん変な展開になり、、
    最初の感じで進んで欲しかったなぁーと思ったけど。。
    おもしろかった。
    他のも読んでみたい。
  • 好き好き大好き超愛してる。
    ロマンチックな情景、情けない感情など、この作品あるいはこの作者ならではのタッチや視点がとても気に入った。表紙や本文のフォントにもこだわりを感じて非常に良い。
  • この恋はこれ以上綺麗にならない。 1
    殺し屋ボーイmeetsお掃除ガール。潔癖症の子がゴミ屋敷に監禁されるの平山夢明ぽいが、そこから恋に目覚めたらあとは一直線の展開。まだ何もわからないけど勢いはそこそこあって面白い。
  • 世界は密室でできている。
     例によってミステリーとしても小説としてもメチャクチャ( ´ ▽ ` )ノ

     ミラーやフォークナー、ジョイス系列の「意識の流れ」小説を、一人ノリツッコミ満載の漫談仕立てにしたところがミソ( ´ ▽ ` )ノ
     ちゃんと書けば普通(以上)のミステリーを書く腕を持ってる作家であるからこそできる「お遊び...続きを読む
  • SPEEDBOY!
    自分で作っちゃった枷のはずし方。
    弱い自分との戦い方。
    なんて事考えずに、先ずはこの疾走感が好き。
    ニヤッと終われる、ラストシーンも心地よかった。