舞城王太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
芥川賞候補作wを含む7編の短編からなる今作。
書き下ろしも3編含まれなかなか読み応えある
ボリュームですが、あまり疲れる事なく、
かといってサラリと読む...でもない割と
充実した読書時間でした。単純に...面白いんですよね。
人同士の繋がりや関係の中での自分...。人によっては
甘くもあり厳しくもあるんでしょうが、自分というものと
他人との関係を書かれた内容が多かった...気がします。
家族、友人との関係の中で口論めいたやりとりが
妙に印象に残り、自分のイヤな部分と各主人公の
自分のこそが正論という主張が重なり...凹んでしまう。
でも...言葉に出来ないんですが...「でも」と
思ってし -
Posted by ブクログ
これはまた、あまりに難解で、何回読んでも(駄洒落じゃないよ)話の階層が把握できない、舞城ワールド全開の一冊でした。メタメタメタメタメタ構造、みたいな。第1話・第2話・第3話・第5話・第4話・第7話・第6話という目次の並びから、くらくらと眩暈。
基本的には、各章が小説という形で次章の主人公=九十九十九に送られるっていうメタのマトリョーシカ的な構造になってるんだけど、章をまたいだタイムリープがあったり「創世記」と「ヨハネの黙示録」の見立てがメタ世界を繋いだり…と、まあとにかくなにがなにやら。
でもカオス具合と世界観のでかさでは、『ディスコ探偵水曜日』が一枚上手かなあ。 -
Posted by ブクログ
7つの短編から成る。底を流れているのはいずれもYOUTOPIA。他者への現実的愛だ。妥協のないまっすぐな信念が個性を際立たせている。「やさしナリン」「添木添太郎」「すっとこどっこいしょ」「ンポ先輩」「あまりぼっち」「真夜中のブラブラ蜂」「美味しいシャワーヘッド」。タイトルを見ただけで期待感が喉元までせり上がってくる。いずれも玄妙なる深い意味がこめられているが、自分の想像するイメージとは悉くかけ離れており、どれもこれも綺麗に想定を裏切ってくれた。展開の飛躍はかなり抑制が効いており洗練された仕上がりにも好感を抱いた。芥川賞候補に4回ノミネートされる理由も判れば選に漏れる理由も判るような気がする。自
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Posted by ブクログ
―――「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」。
聖書/『創世記』/『ヨハネの黙示録』の見立て連続殺人を主旋律に
神/「清涼院流水」の喇叭が吹き荒れる舞台で踊りつづける
超絶のメタ探偵・九十九十九の魂の旅が圧倒的文圧で語られる。
舞城王太郎二作目若干表紙に惹かれたとこもあるけど
ちなみに読み方は「つくもじゅうく」
もうね、ハンパじゃない
現実と小説と嘘と真実とメタが
何層も何層も折り重なって
読んでるうちに、脳みそを直接揺さぶられてる感覚をあじわえた
でも エログロ含め、あらゆる意味で
露骨な表現が多用されてるから
そういうのに免疫というか耐性のない人 -
Posted by ブクログ
私はあまり本を読むわけではありませんが、
舞城王太郎ほど感覚の言語化が鮮やかな作家を知りません。
世界は壁だらけでぐにゃぐにゃしていて、
それを越えるために他の作家が言葉や世界をこねくり回してあっちゃこっちゃぐるぐるしている間に舞城王太郎はジェットエンジンを持って飛んでいってしまう。
でも操作がうまくないからよく墜落している。
この作品は、まさに舞城王太郎といったもので、
とにかくストイックに、走るスピードを追求しつづけている。
しかしなぜかこの社会においては、足の速さと走るスピードは比例しない。それは周りの念が邪魔をするから。
とにかく常識だとかルールなんていうものは、こと早く走ることに