舞城王太郎のレビュー一覧

  • 九十九十九

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    ―――「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」。
    聖書/『創世記』/『ヨハネの黙示録』の見立て連続殺人を主旋律に
    神/「清涼院流水」の喇叭が吹き荒れる舞台で踊りつづける
    超絶のメタ探偵・九十九十九の魂の旅が圧倒的文圧で語られる。


    舞城王太郎二作目若干表紙に惹かれたとこもあるけど
    ちなみに読み方は「つくもじゅうく」

    もうね、ハンパじゃない
    現実と小説と嘘と真実とメタが
    何層も何層も折り重なって
    読んでるうちに、脳みそを直接揺さぶられてる感覚をあじわえた

    でも エログロ含め、あらゆる意味で
    露骨な表現が多用されてるから
    そういうのに免疫というか耐性のない人

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    2012年12月30日
  • スクールアタック・シンドローム

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    「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」
    なんだこれは?この読後感は?
    ザワザワした嫌な感じ。でも背けられない感じ。

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    2012年12月26日
  • スクールアタック・シンドローム

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    モラルとか目的とか感情抜きの暴力ってなんか美しいかも。
    『ソマリア、サッチ・ア・スウィート・ハート』が好き。

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    2012年09月27日
  • ディスコ探偵水曜日(下)

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    相対性理論が天下を獲ったこの現代に、時間や空間の概念そのものを覆した話をでっちあげたのがミステリ作家というのがまた面白いではないか。そりゃ、SF的視点から見ればパラドックスやラグナレク(時間の折り返し)のところは相当怪しいんだけれど、それもまたいいじゃないか。そこに近寄らせない勢いがこの作品にはある。今はまだ習作の域を出ていないかも知れないが、この作者はいずれとんでもない傑作をものするに違いない。いや、ひょっとしたらもう書いているかも知れないわけで。そんなわくわくを感じることができた。80点(100点満点)。

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    2012年09月17日
  • ディスコ探偵水曜日(中)

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    中巻以降の展開が「世界の在りかた」講座になるとは思わなかった。でもこの舞城氏の超自慰的次元論が私には非常に面白かった。意識が空間を決定する、という考えは哲学的には古くからあるが、それを小説の中で物理学的に真理としたのはまさにエポックメイキングな発明で、そうなりゃ当然「なんでもアリ」になるのだけれども、その「なんでもアリ」の中で大風呂敷をとんでもない大きさに広げきったあげくラストまでの綱渡りを渡りきる、という離れ業に成功している。80点(100点満点)。

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    2012年09月17日
  • ディスコ探偵水曜日(上)

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    ネタバレ

    上巻はまぁいい(良い、って意味ではない)。メタミステリかなんか知らんが、一冊まるまるおバカ探偵たちのおバカ推理合戦に使ってどうすんねん!とやり場のない怒りに悶えながら読んだ。だいたい私はあの見立て殺人とやらが苦手である。その苦手種目がこれでもかとばかりに延々と続いたとき、私にもちょっと世界の果てが見えた気がした。ここだけ読むと本格ミステリへのアンチテーゼともとれるのだが、最後まで読むとそういうわけではなかったらしい。
    80点(100点満点)。

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    2012年09月17日
  • SPEEDBOY!

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    私はあまり本を読むわけではありませんが、
    舞城王太郎ほど感覚の言語化が鮮やかな作家を知りません。

    世界は壁だらけでぐにゃぐにゃしていて、
    それを越えるために他の作家が言葉や世界をこねくり回してあっちゃこっちゃぐるぐるしている間に舞城王太郎はジェットエンジンを持って飛んでいってしまう。
    でも操作がうまくないからよく墜落している。

    この作品は、まさに舞城王太郎といったもので、
    とにかくストイックに、走るスピードを追求しつづけている。
    しかしなぜかこの社会においては、足の速さと走るスピードは比例しない。それは周りの念が邪魔をするから。
    とにかく常識だとかルールなんていうものは、こと早く走ることに

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    2012年08月09日
  • 熊の場所

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    物語の横糸として社会現象を織り込んで行くのがものすごくうまい。縦糸がしっかりしているから、単なる色物メタ小説で終わらない。本自体は薄くて読みやすいのに、とっても濃い読みごたえ。

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    2012年08月07日
  • ディスコ探偵水曜日(上)

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    ダメだ、舞城王太郎が太田克史にしか思えなくなってきた。
    あと『短篇五芒星」に出てた本郷タケシタケシってここにも出てるんだね。

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    2012年07月30日
  • SPEEDBOY!

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    個人的に舞城王太郎はとっつきにくいような内容を書く方だと思っていました。
    今回この作品が初読みなのですが、結構満足しています。

    異常に足が速い少年。
    これを基本設定として各章で彼の心の変化を知っていける。

    映像化すれば結構おもしろいと思います。

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    2012年07月27日
  • スクールアタック・シンドローム

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    設定は相変わらずめちゃくちゃだし、筆致は独特なんだけれど、この人が言おうとしていることは、真っ当なんだよなあ。

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    2012年06月16日
  • ディスコ探偵水曜日(下)

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    水曜日の次は木曜日とかになるシリーズモノかと思ったら、、

    普段どうりの舞城王太郎節。読んでて気持ちいい。

    内容よりも活字のリズムとかで好き。

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    2012年04月10日
  • 九十九十九

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    時系列めちゃくちゃだけど、一応どっかとどっかはつながってて整合性は保たれてる。

    嘘と気づけないならばそれは真実。
    ラストのゼノンのパラドックスの引用は渋い。
    まぁとにかく舞城氏は「書き出し」と「結び」がうますぎるので、どれだけ中身がぐちゃぐちゃしてても読めてしまうのが魅力かと。

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    2012年08月01日
  • ディスコ探偵水曜日(中)

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    面白かった。推理モノという擬態をしていた上巻から、いよいよ奇天烈なプチ「セカイ系」スメルが香りはじめ、おお。そういえば舞城ってこんなだったかも。とノスタルジックな感傷を起こさせる中巻。でもところどころ「んん?」ってなり始めたところだったかな。

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    2011年12月28日
  • ディスコ探偵水曜日(上)

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    相変わらずぶっ飛んだエログロナンセンス・メタ推理小説。これでいいのか芥川賞候補作家。愛してる。
    作風としては九十九十九に近い。調子のいいときの村上龍が書くファンタジーな雰囲気が少し。中だるみは数カ所。水星Cが良いキャラすぎる。

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    2011年12月25日
  • 山ん中の獅見朋成雄

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    らしい青春小説!独特の感じがかなり薄いです。が、読みやすいです。
    若者がくさくさと悩んだり試して見たりする末に舞城王太郎的エンドを迎えます。
    この人の書く人物からは、先真っ暗でもとりあえず進めば?という勇気を貰えます。

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    2011年10月10日
  • ディスコ探偵水曜日(下)

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    この壮大な内容をこの文体で書ききったことを賞賛すべきだろう。
    舞城王太郎を一度でも読んだことのある人なら分かるだろうが、舞城の文体というのは、一人の人間の意識を途切れさせずに一本の糸のように描いていく。
    読者は一つの人格の思考をひたすら追いかけていくうちに、世界観の大きな変容とコペルニクス的転換を何度も何度も体験することができる。

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    2011年09月09日
  • ディスコ探偵水曜日(中)

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    全体のレビューは下巻で。

    えええここで終わるの?
    すべて解決したような気でいたけれど終わったのは推理合戦と伏線回収「だけ」だったという。
    根本的解決はなにもしていなかったとかもうね…。
    にわかに終盤は時間モノ・SFチックになってきて予想を裏切られた。

    さて今後の展開のカギを握るのは水星Cだと思うんだがどうだろう。
    エンジェルバニーズの連中は本当にウザい。なにか意味があるんだろうか。それともただの大道具係なのか。

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    2011年09月05日
  • ディスコ探偵水曜日(上)

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    全体のレビューは下巻で。

    とりあえず雑感。
    「九十九十九」がアクの強すぎる文体のため一時敬遠していたマイジョウワールド…だったが、印象が随分変わっていた。
    あくまで個人的感想だけれども、長々としたモノローグが読みやすいテンポに整理してあった、ような。冒頭の一文からそう感じた。

    どうでもいいが一番印象に残った名前は垣内万々ジャンプ。
    脇役に目がいってしまうのは悪いクセですね。

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    2011年09月02日
  • 九十九十九

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    ネタバレ

    前話が次の話の中で作中作として消化されていく入れ子構造をとったとんでもなくメタメタな作品。
    一見すると意味の見えない行動、現象もその後の話の中で見立てとして回収され、意味のないものを全て消し去る勢いであらゆるものに意味付けがなされていく。
    作品内で自分が登場する小説を読まされる九十九十九は読者の視点を共有しながらも自身が虚構内の存在にすぎないためどっちつかずの宙ぶらりんな状態に放っておかれる。
    その不安定さをだんだんと九十九十九自身自覚していき、最終的にはその不安定な状態を積極的に肯定する形で作品は終わる。
    東浩紀の『ゲーム的リアリズムの誕生』で取り上げられていた通りの解釈だけに留まる作品とは

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    2011年08月17日