舞城王太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
舞城王太郎という人の作品には、いつも
甘えとかわがままとかいった、エゴの発達途中に生ずる必要悪
みたいなものを肯定しなければならないとする思想が
根底に置かれていて
それはたしかに大事なことだなあ、と言いたいのはやはり
それがきちんと自覚されなければ
きちんと乗り越えることができないものだからであろう
甘えとかわがままを自覚しないままに抑圧させてきた者は
どこかで不満の爆発を起こしてしまい
舞城作品にしばしば登場するような
きちがい犯罪者になってしまうことも、これあるのだと思う
「短編五芒星」には、そのようにならなかった人々
危ないところに追い込まれながらも
なんとか世界と折り合いをつけた人々 -
Posted by ブクログ
キモチワルイ。覚せい剤キメた人の思考を覗いたような。
……………でも読み切れる。ふしぎ。気持ち悪い。
どうせ自分もほかの読者と変わらないレビューを書いているのだろう。ということはこの本は成功だ。
「人が人で足りえるのは社会性を持っているからである。
だから本能丸出しの人間の行動や言動は気持ち悪くてしょうがない。なぜならそれは、人のカタチをした人ではない何かクリーチャーがうごめいて見えるから。」
この文言を思い出したな。人なのに人じゃないから気持ち悪いんだな。よく表現できるな、むき出しの本能なんて。
そしてこの本を読んですっきりしてしまった人は「赦し」を求めていた -
Posted by ブクログ
ここに言う密室とは、家庭のメタファーみたいなもんである
核家族化の進んだ現代において
それは確かに、世間の目から遮断された、密室内の営みと言えるんだ
そしてそれゆえに、しばしば不健康なものとして
立場の弱い子供たちを束縛する
家庭の束縛と、タテマエ社会の自由とのあいだで板挟みにされ
精神のつじつまが合わせられなくなってくると彼らは
密室という茶番に反抗して無軌道に走ったり
あまりにちっぽけな世界の支配者をわざと無視したり
自分自身が別のところにつくった密室で、暴君になってしまったりする
甚だしきに至っては
家族関係にまつわる鬱屈を誰かにわかってほしいあまりに
自己表現として、密室殺人を演出して