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「鳥になって空を飛びたい」と思ったことがある人はたくさんいるはず。そんな“昔ギリシャのイカロス”な方に朗報!この作中に出てくる「バイオ・バグ」でバシっと実現できますよ。
両掌に穴が空き、好きなものと融合できてしまうという病気「バイオ・バグ」。作中には、蝶やバイク、金魚や重機といったものと一つになった人が登場。読めば、あなたも何かを取り込みたくなるはず!
と、「バイオ・バグ」を中心としたストーリー展開ではあるが、気になる設定も満載。背景で巨大ロボが戦ったり、川に巨大生物がいたりと、大した説明もなく当然のこととして進行する展開は謎の一言。そして、細かな描写は超スタイリッシュで。謎と相まって、引き込まれ。ハマる。
「大暮維人×舞城王太郎」のまさかのコンビに、してやられてしまう作品。何も考えずにハマってはいかが。
Posted by ブクログ
完璧な漫画ほど、読んでいてつまらないモノはない
けど、完璧にギリギリまで近づく事が出来た漫画は理屈抜きで面白い
この『バイオーグ・トリニティ』は正に、それに当たる
とことん、画からもストーリーからも無駄を、作中に登場するコンバットナイフで1mm単位で削ぎ落としているような印象を受けた
ストイック、とも違うのだが、飢餓感が際立っているのか? 読み手からの賞賛、なんてチンケなもので腹を満たしたいのじゃなく、自己満足感を強く欲しているように思える。面白い漫画を描ける→嬉しくなる→物足りなくなる→もっと、面白い漫画を描きたくなる、これが舞城先生と大暮先生、両名の中で半永久的にループしている故に、これほどの内容でなく、作品としての質が暴力的な、最高の漫画が生み出されるに違いない
極端な話、舞城先生は大暮先生と、大暮先生は舞城先生と、一つの漫画を世に出すために、小説家と漫画家を今まで続けていたんじゃないだろうか?
一読み手に、そう思わせるだけのタッグである
バトル漫画の仮面を被った、正道恋愛漫画ってのも個人的にはツボ
また、『天上天下』級に伏線を張り巡らせて、読み手の拙い想像力を刺激してくれるのも最高である
この2巻で、改めて、藤井のアブノーマルさが浮き彫りになった
絶対に守りたい一人の為に、1mgも躊躇しない、物怖じしない、思い切りの良さが、彼が現時点で持っている『武器』の中で最も強く、何よりも恐ろしいモノだろう。ある意味、修羅の貌を持つ穂坂よりも、死の香りを漂わせている・・・
個人的に気に入っているキャラは、委員長
こう、世界全体を数歩ばかり引いて俯瞰で見れている点や、独特の恋愛観を穏やかな調子で、清らかな詩を紡ぐように語れる点など、今後、作中で重要なポジションを担いそうな匂いがプンプンする
あと、ノーマルに変態な鈴木ちゃんも、私の中では上位ランカー
Posted by ブクログ
最高に面白い。
1巻では伏せられていた世界の設定が明らかになり、物語に輪郭が与えられ始めたので、ぐっと「わかりやすくなった」。一方でどこまでも、全く新しい漫画を読んでいるという感覚が失われない。
他の追従を許さないリッチでアグレッシヴな作画については最早言葉もないわけでコメントは差し控える。さらに、この作品を最高に新しくてチャレンジングなものにしているのは、やはり藤井と穂坂が合体してしまったことに由来する一個人内の複数人格の混在(又は、混在からの脱出)が物語のキーに据えられた点である。
同誌掲載作品「ジョジョリオン」も奇しくも一個人の内なる二人格(の融合)が物語の謎の根幹となっているわけだが、これは偶然である以上に、時代の必然と言える。現代日本の若者たちにとって、内なる複数のキャラクターの統合は最重要テーマの一つだ。哲学者・平野啓一郎の提示した「分人」概念は注目を集めており、「個性」を根本から問い直す流れは最早不可逆といってもいい。
そのような「内なる人格」の一つとしてデザインされた藤井のありようは非常に洗練されていて、あまりマンガの主人公として描かれてこなかった造形だけれども、時代とテーマにガッチリはまっている。あと、もう一人の主人公であるキワが典型的な「キャラクター」なのに、どこまでもお約束の枠をはみ出ていくような「逞しさ」を感じさせてくるのも、作り手の腕の確かさに唸った点だ。
とにかく面白い。まじで面白い。強烈にエグイつくりで一般向けとか推奨とかしづらそうだけど、自分はこういう作品を待ってた。
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