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腹に刻んだあのムカつく刺青が、きっと西川濠に鼻クソご飯のおかわりを何倍でも与えてくれることだろう。
爽やかなのに、エログロバイオレンス。「無軌道な生、理不尽な奇跡…」というより、殺傷害不良青年小説、と言ったほうがいい感じ。周りが何を言おうがどう分析しようが、キレるし血は流れ人は死ぬ。精液、睾丸、セックスといった言葉のオンパレードで、電車の中で読んでてひやひやした。
「アンフーアンフー」「無駄口を数える」舞城さんはぶっ飛んで最後が収拾つかなく終わるイメージでしたが、この短編は勢いは弱いものの、まとまりがあってよかった。