舞城王太郎のレビュー一覧

  • 淵の王(新潮文庫)

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    2016年第6回Twitter文学賞第1位受賞作

    怪奇で不条理な三つの物語から構成されるホラー作品です。

    「中島さおり」「堀江果歩」「中村悟堂」と、それぞれ主人公を変えながら、日常がふと怪異へと切り替わる瞬間を描いています。

    私が最も印象に残ったのは、「堀江果歩」の章でした。漫画家となった果歩は、自分では描いた覚えのない登場人物が作品に現れていることに気づきます。

    昭和のアイドルが、多忙すぎて当時の記憶がほとんどないと語る話を耳にすることがありますが、極限状態では、自分でも意識しないまま何かを生み出してしまうことは、案外現実にも起こり得るのかもしれない。

    それぞれの物語は、怪異やホラーとして「そこを突いてくるのか」と思わせる面白さがあります。

    一方で、会話の比重が大きく、また地の文の語り口が私には少し馴染みませんでした。舞城王太郎らしい文体なのだと思いますが、そのリズムに乗り切れず、作品世界へ深く入り込めなかったのが少し残念です。文体との相性が合えば、さらに面白く読める作品なのだろうと思います。

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    2026年06月30日
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)

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    なんかめっちゃぶっ飛んでて、でもやっぱちょっと軽すぎ感は否めなかった。でもまあ、バーっと読んで、怖っとか、は?とか、思いながら、ふーって感触になるのも悪くないね。
    併録の短編好きだった。

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    2026年06月26日
  • 短篇七芒星

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    書き出しがどれも気になる始まりだということで手に取ってみた。
    この方の小説は今回が初めてだったのだが、思っていたよりグロ描写のある小説だった。
    登場人物達の会話の言い回しが若干癖あるなと個人的には感じたが、短編集なので読みやすかった。

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    2026年06月17日
  • 短篇七芒星

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    ろくでもない人間がいる。お前である。

    幼い頃に拾ってきた石に懐かれた少年(『雷撃』)、生まれた時のことを鮮明に語る娘(『縁起』)。日常と異界を結ぶ短編集。

    怪異系寄りの作品群という印象で、どの話も冒頭の惹きつけから、奇抜で自由なアイデアが日常に落とし込まれる。行き着く先の読めないストーリーと、短いながら登場人物がしっかりとした自己意識を抱いてるのが素敵。特に短編『春嵐』は語り手の混乱やもやもやが、不自然なく予想外の帰結に至るのが面白かった。どれも口語調で読みやすい反面、描写が少ないのが好みを分けそう(266頁★3.4)

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    2026年06月14日
  • 短篇七芒星

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    ネタバレ

    友達が選書してくれた本
    知らない作者知らない本!だと思っていたけど、『代替』の書き出し、「ろくでもない人間がいる。お前である。」は、バキ童チャンネルで紹介されていて知っていた。

    不思議なお話が7編収録されており、どれもわりかしハッピーエンド

    「代替」と「雷撃」が好きだった
    「雷撃」は、小さい頃拾ってきた大きな石が、どこに捨てても自分の元へ戻ってくるお話。
    いじめられたりすると石が成敗してくれたり、それが理由で友達と疎遠になったりとちょっと怖くなりそう。
    でも人形とかじゃなく石だから、全然恐怖はない感じとかが不思議な読書体験だた

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    2026年06月14日
  • 淵の王(新潮文庫)

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    それぞれの物語がどう繋がるかわからないながらも、いちいち面白い。主人公を見つめる目が語るスタイルも斬新。ただ、物語の終わり方は解せないし、なんの話なのかわからない。自分の読解力の無さゆえなのだろうか、、、

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    2026年06月06日
  • 短篇七芒星

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    講談社文庫、朝井リョウさんセレクトで、はじめましての作家さん。
    不思議な世界観。1話目が好きでした。

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    2026年05月26日
  • 九十九十九

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    清涼院流水のコズミック・ジョーカーを読んでからの舞城王太郎の九十九十九を読む私。
    幻影城や鴉城 蒼司が出てくるが、全くの別物だ。美しすぎて相手が失神する所だけが同じ。舞城のエログロが辛い。
    第二話、第三話と読んでいくと、「ん?違う世界線?」
    となって引き込まれる。大爆笑カレーが登場。
    だんだん、本当の九十九十九が描かれる。のだけど、首が三つとか、醜いとか。オリジナルの世界の九十九十九と第七話の九十九十九と第六話の九十九十九……。ほぅ……。辛すぎる舞城の世界。
    これがメタ小説というものか!と今までわからなかったメタをかなり理解できた気がした!

    その一瞬の永遠の中で、僕というアキレスは先を行く亀に追いつけない。
    哲学だけど、かっこいい!

    舞城はもちろんだけど、清涼院流水の先駆者としての存在が、私の神だ。

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    2026年05月22日
  • 短篇七芒星

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    初、舞城王太郎。
    展開がすごすぎて、自分の悩んでることとかどうでもよくなる。それからエロはいらんし、ストームをちゃんと探せ!!

    短編毎にフォントが違う…!?もしかしてノンブルもと思ったけど、ノンブルは共通だった。残念。

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    2026年05月20日
  • されど私の可愛い檸檬

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    重い。母親という存在が嫌いになりそうな描写。特に「ドナドナ不要論」の出てくるお母さんみんな結構嫌いに思えた。嫁のお母さんは死に値する意地悪さを持ってるしwママ友も連絡しろよな!
    嫁も。わかるよ、自分が一番しんどい時に大切にされなかったと呪う気持ちはさ!綺麗事じゃない、人って、そういう事言っちゃう時ある。自分が大事、が根底にしっかりあっちゃう。修正する事ができるかどうかも大事だよね。
    「トロフィーワイフ」は、八方美人だと言われてきた自分にも、棚子が少し分かるかもと思う部分もあって。だから扉子が正論なのだろうが、よくわからない。
    「されど私の可愛い檸檬」はもっとわからなくて。ただ、嫌な気持ちになった事。
    はじめて舞城で合わない本と出会ったが、これも舞城。舞城はそういう気持ちや考えがあるんだね、って。また知れた。良い悪いはない。

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    2026年04月20日
  • 短篇七芒星

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    スラスラ読める、ライトな作品。落ちはファンタジー色が強く、いわゆるセカイ系が好きな好きそうかな?と感じた。このぐらいあっさり本が読めてもいいよなあ、と本に対しての認識が広がる。石の話が好き。

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    2026年04月06日
  • 短篇五芒星

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    ページをめくる手が止まらない相変わらずの中毒性。訳の分からない話ばかりだったけど、やはり舞城王太郎はこうでなくてはと許してしまう自分がいる。切ない話が多かったけど「鮎の嫁」がお気に入り。

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    2026年03月27日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    ネタバレ

    存在に対しての思いは線ではなく点なんだなと瞬間なんだなと点だからまとまんないんだなと思いました。今の自分に分かんないことは分かんないままでいいです笑佐々木妙子って短編がよかった。

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    2026年03月21日
  • 短篇七芒星

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    snsでバズってて読んだ。
    普通に面白かったけど期待値を上げすぎてしまった。
    短編集で、どれも視点が面白い。ぐんぐん読める。
    奏雨が好きだった

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    2026年03月01日
  • だから捨ててと言ったのに

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    タイトルに惹かれて読んだ。
    同じフレーズで始まるけれど、全然違う話がたくさん。
    初めて読む作家さんも多くて面白かった。

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    2026年02月23日
  • 短篇七芒星

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    舞城王太郎さん初読みです。
    すごく面白かった。突飛な感性、思わぬ切り口、リアルな会話文…全部こんなの初めて…という独特さ。こういう変てこで、(良い意味で)わけの分からない小説大好きです。
    どうやったらこんなお話思いつくんだろう…と思うような話ばかりでした。
    特に好きだったのは引っ越した初日にマンションで飛び降りがあり以降周りで怪異が起こる家族を描いた「落下」と不思議な石を飼っている(!)中学生の話「雷撃」です。

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    2026年02月13日
  • されど私の可愛い檸檬

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    されど私のかわいい檸檬、は身近などこにでもありそうな話で、そこに付随するやるせなさだったり諦めだったりが滲み出る。綺麗に締められた感があったけれど、要は夢を諦めた人の話で舞城作品のなかでもかなり鬱々とした内容だったなと。でもそれを緩和しているのは淡々と語られる文体だけど、心理描写はかなり丁寧。

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    2026年02月06日
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)

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    初めは、改行無く文字で埋め尽くされたページに圧倒され、意味の分からない言葉を読むのに苦労したが、慣れてくるとクセになる文体に登場人物たちがイキイキとしてくる。舞城王太郎はクセがクセになる作家なのかも知れない。

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    2026年01月27日
  • スクールアタック・シンドローム

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    舞城作品を半分くらい読んできたけどいまだに彼がわからない。いや、理解できるところは深みを増していくのに対し、理解し難い箇所はますますわからない。(エログロ要素とかいるの?)
    あと、文学とはなんなのかわからなくなる。

    今作は1と3話目は面白かった。


    ふと何故舞城氏はこんなにも話が書けるのだろうと思う。
    彼の根底にあるのは理不尽に対抗していく人間の強かさを描くことなのかもしれない。

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    2026年01月26日
  • だから捨ててと言ったのに

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    ネタバレ

    2026.01.22 (木)

    短編で手に取りやすく読んだことのない作家さんも多い中、読みやすかった。
    金子玲介目当てで購入したけど、いくつか気に入った作品があって嬉しかった。
    岡崎隼人 「パルス、またたき、脳挫傷」
    砥上裕將 「母の箪笥」
    五十嵐律人 「累犯家族」
    荒木あかね 「重政の電池」
    金子玲介 「恋文」
    背筋 「こわくてキモくてかわいい、それ」
    多崎礼 「海に還る」
    柾木政宗 「切れたミサンガ」
    夕木春央 「擲たれた手紙」
    麻耶雄嵩 「探偵ですから」

    この作品たちが好きだった。なかでも 「重政の電池」が1番良かったかも。余韻も好きだった。

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    2026年01月22日