舞城王太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ書き出しが『だから捨ててと言ったのに』から始まる短編集。様々な作家さんがこの一言からそれぞれの物語を紡ぐので、本当にいろんなジャンルの話が読めるのが面白い。
個人的に印象に残っているのは多崎礼さんの『海に還る』、摩耶雄嵩さんの『探偵ですから』かな。短いからこそ、その世界にスッと入り込めてわかりやすい話が好み。『海に還る』は人魚の話で多崎さんの作品らしいファンタジーな世界観が8ページにまとまっていて良かった。『探偵ですから』はとにかくわかりやすい作品で読みやすかった。短い話なのに、物語の登場人物の心情もわかりやすかったし、飼ってる犬がしゃべりだすとか少し怖い感じもするけど、主人公が助かって良か -
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Posted by ブクログ
#阿修羅ガール
#舞城王太郎
人からの勧めと三島由紀夫賞入口で読み始めた1冊。
殴り書き感想文失礼します。
雰囲気に慣れるまでちょっと時間がかかったけど、内側から物語を読み進めれるようになってからは本当に一瞬で読んでしまった
浴びるほどの言葉の流れの中から
たまに顔見知りの感情を見つけたり。
話し言葉のような文章で主人公の軽さ?を感じるのに、起こってることはかなり重い。
そのギャップに戸惑いながら、続きが気になってどんどん読み進めてしまったという点ではかなり面白い読書体験だった。
なんというか本がずっと喋り続けてくるような小説だった。笑
急な坂道で何気なく走り出してみたら止ま -
Posted by ブクログ
テーマは家族と暴力!
結構グロ注意な感じ。
この作家さん初めて読んだけど、文章の主張が強いというか、子犬に全力で顔を舐めまわされる時みたいに息つく間もなく主人公の思考をどんどん上に重ねられていくので、受け止めるのが大変だった笑
子犬のワルツを聞けば私のイメージは伝わると思う
笑
テーマは暗い感じだけど中身はそんなに鬱々としているわけではない。
被虐待環境下ではあるんだけども反骨心がありすぎて可哀想...(涙)って感じにはなりすぎない。もちろん環境的にはとても可哀想なんだけども。
この本にはとても昭和を感じた。平成生まれだから実際には知らないけれど、家庭環境がこんなのでも悲しみに浸りすぎずある種