舞城王太郎のレビュー一覧
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ネタバレ表題・個々の題名が良い。
【やさしナリン】
人の不幸に対してパニックになってしまい、自分の安全が確保できないほど相手に親切にしてしまう。(お金をあげてしまったりなど)
そしてそれに対して「人に優しくすることの何がいけないの?」とう態度を取る夫。
【添木添太郎】
「神に愛された子」の周りにいると、自然と彼女を助けるように「何か」に利用されてしまう
【すっとこどっこいしょ。】
将来を決められなくて、何にでもなれるように理系も文系も勉強したりしている高校生の主人公。
人生は目標を決められなくても進んで、そのために新しい選択肢が出たりすることもある。友達の彼女の浮気を問いただしたら腹をさされ、そ -
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ネタバレ第148回芥川賞候補作「美味しいシャワーヘッド」を収録した中短編集。
舞城王太郎さんの作品は初体験。かなりクセのある文体の作家さんだというのは聞いていて、初めてならこれがお薦めと何人から言われたので手に取りましたが……うーん、文体よりも物語にクセがあるなぁ。
7編の物語とも物語が向かう方向に意外性があって、言葉の選び方一つ一つが特徴的。現実の世界で、あまりウチの周りにいないタイプの登場人物でその違和感が時々、イラッとさせられます。
「やさしナリン」は夫婦の物語。人の可哀想に異常に反応してしまう夫とその妹に振り回されながら、関係を再構築していく過程が伺えます。
「やさしナリン」という言葉の選 -
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全7編を収録。そのうち、好きだと思ったお話は、まず「やさしナリン」!可哀想な人に弱く、自分を傷付け、身近な人に迷惑をかけてでも、冷静な判断ができなくなり、可哀想な人に親身になってしまう兄妹。優しさっていうのは決して間違いではないからこそ、優しさの振る舞い方でとんでもない醜悪な展開となってしまう。そして「ンポ先輩」!これは全体を理解できているわけではないけれど、空気読んでよ、という圧力に、私は空気の奴隷じゃない・・っていう主人公の主張に痺れた!!最後の「真夜中のブラブラ蜂」もカッコ良くて興奮した。子供を大学まで育て上げた若い奥さんが、「散歩」を極める話。この3点に共通するのは、主人公がある主張に
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―――中学生の獅見朋成雄はオリンピックを目指せるほどの駿足だった。
だが、肩から背中にかけて鬣のような毛が生えていた成雄は世間の注目を嫌い、より人間的であることを目指して一人の書家に弟子入りをする。
人里離れた山奥で連日墨を磨り続けるうちに、次第に日常を逸脱していく、成雄の青春、ライドオン。
ひさびさ舞城
それにしてもこの改行の少なさよ笑”
本編は230ページやけど、文圧は500ページ分ぐらいある感じ
最初のほうで
「わー!レロレロンバンバブラブラアアアア!」
とか言う主人公も
「罪とは何だろう。」
と悩む。
このカオスっぷりも舞城の魅力の一つ笑”