舞城王太郎のレビュー一覧

  • バイオーグ・トリニティ 1

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    舞城さんの本を読むのを止めていたのだけど、この本を読むとまた読みたくなってきた。これはいろいろ面白くなりそうなので、原作と漫画の相乗効果でどれだけ面白くなるのか楽しみ。

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    2013年06月27日
  • SPEEDBOY!

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    これはまた違った趣向の成雄シリーズ。過去に遡ったりしてるのか?と思ったけどパラレルなのかな。ちょっとずつ設定は違えど、結局は同じテーマというか、同じところに導かれている感じはする。「獣の樹」でもそうだったけど、「木」とか「森」がなんだか禍々しいものとして描かれているのが印象的。それにくらべると石は神聖かな。とにかくどの成雄も人の痛みには鈍感なようでいて、女の子を守ることには熱心。

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    2013年06月23日
  • キミトピア

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    全7編を収録。そのうち、好きだと思ったお話は、まず「やさしナリン」!可哀想な人に弱く、自分を傷付け、身近な人に迷惑をかけてでも、冷静な判断ができなくなり、可哀想な人に親身になってしまう兄妹。優しさっていうのは決して間違いではないからこそ、優しさの振る舞い方でとんでもない醜悪な展開となってしまう。そして「ンポ先輩」!これは全体を理解できているわけではないけれど、空気読んでよ、という圧力に、私は空気の奴隷じゃない・・っていう主人公の主張に痺れた!!最後の「真夜中のブラブラ蜂」もカッコ良くて興奮した。子供を大学まで育て上げた若い奥さんが、「散歩」を極める話。この3点に共通するのは、主人公がある主張に

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    2013年05月27日
  • キミトピア

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    舞城ワールドでも比較的読みやすくてソフトな中篇集かな。
    「真夜中のブラブラ蜂」、「やさしナリン」、「美味しいシャワーヘッド」
    の拘り方はやっぱりね^^って思います。

    誰かと誰か・・・それがもしかしたら自分であったとしても、
    必ず交じり合わないところがあるんですよね。
    その交じり合わない状態に自然に向き合える自分が
    いるのか?相手はどうなのか???

    分からないことだらけだから、悲しいこともあるけど、
    楽しいこともいっぱいあるんだと思います。

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    2013年04月27日
  • 世界は密室でできている。

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    ☆3.5
    舞城王太郎って、よくわかんないんだよねー。純文学の人?
    『好き好き大好き超愛してる』も、うーん、って感じだったし。

    なんか生理的に無理な描写がちょくちょくと。
    白いぶつぶつをざらざら飲み込んだりとか。おえー。
    でも全体的にミステリーだったので、とっつきやすいっちゃとっつきやすい本だったかも。そして何回読んでもあらすじを忘れる『阿修羅ガール』。装丁だけ覚えてるんだなー。もう一回読もうかな。ちなみにこの本も、読んでる途中に「あれ、読んだことあるわこれ・・」って気づいたり。

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    2013年04月22日
  • 熊の場所

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    ネタバレ

    舞城さんの作品は話一つ一つに明確なコンセプトがあると感じた。

    ピコーン!
    が一番すき。
    舞城さんのぶっ飛んでていろんな意味でキレてるオンナノコがどうしようもなく好きで、どうしようもなく憧れてしまう。

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    2013年02月11日
  • SPEEDBOY!

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    薄っぺらくてとっつきやすそうな題材の割に、構成が難解だったなあ。。音速を超えちゃうような俊足のナルオくんの、あらゆる仮定の集積?みたいな。
    ひしひしと孤独なナルオくんがようやく救われるエンドは、後腐れなくさっぱりしてはいるけど、なんだか違和感。
    舞城王太郎の作品の中では、いまひとつかも…と思ったけれど、もっともっと読み込んでナルオくんの境地に近寄りたいな~と思わせるあたり、やっぱり舞城王太郎すごい。

    ヒュパパパパッ!

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    2013年01月16日
  • 熊の場所

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    すぐ読めます。【熊の場所】最初のシーンがすごく好きです。まー君のキャラも。スクールアタック・シンドロームの手負いの熊の話を思い出しました【バット男】構成が荒削り感。好きだが。これもちょびっとソマリア、サッチアスウィートハート思い出した。苛められる弱い存在は常にある。【ピコーン!】舞城氏の書く女の子一人称は可愛くてキュンキュンします。途中までは良かったけど最後らへんあっさりしすぎかな…スピード感は最高

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    2013年01月11日
  • SPEEDBOY!

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    着想の奇抜さ、意想外の展開に一気に引きずり込まれる。常人には到底図り知ることができない非日常世界。異なる7つの短編は脈絡なく重なる。微妙な重なりが心地よい錯誤と混乱を生じせしめ不思議なファンタジーをより幻想的なものにする。さしたる根拠もなく限界を作る愚かしさ、限界を作るのも自分なら、それを突き抜けるのも自分。多くのメッセージがこめられており考察を深めることができた。

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    2013年01月20日
  • 山ん中の獅見朋成雄

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    ―――中学生の獅見朋成雄はオリンピックを目指せるほどの駿足だった。
    だが、肩から背中にかけて鬣のような毛が生えていた成雄は世間の注目を嫌い、より人間的であることを目指して一人の書家に弟子入りをする。
    人里離れた山奥で連日墨を磨り続けるうちに、次第に日常を逸脱していく、成雄の青春、ライドオン。


    ひさびさ舞城

    それにしてもこの改行の少なさよ笑”
    本編は230ページやけど、文圧は500ページ分ぐらいある感じ

    最初のほうで

    「わー!レロレロンバンバブラブラアアアア!」

    とか言う主人公も

    「罪とは何だろう。」

    と悩む。

    このカオスっぷりも舞城の魅力の一つ笑”

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    2012年12月30日
  • スクールアタック・シンドローム

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    ―――崇史は、俺が十五ん時の子供だ。
    奴がノートに殺害計画を記していると聞いた俺は、崇史に会いに中学校を訪れた。
    恐るべき学校襲撃事件から始まった暴力の伝染―。ついにその波は、ここまでおし寄せてきたのだ(表題作)。
    混沌が支配する世界に捧げられたダーク&ポップな作品集


    慣れてくるとめちゃくちゃ楽しい舞城作品

    表題作では『暴力・狂気の伝染』に少し納得させられ

    「我が家のトトロ」では
    トトロ考察の新境地を見て

    「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」では変態と女子割礼の話で背筋が凍る

    マジで女子割礼のくだりは勘弁していただきたい痛すぎる

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    2012年12月30日
  • 熊の場所

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    ―――猫殺しの少年「まー君」と僕はいかにして特別な友情を築いたのか(『熊の場所』)。
    おんぼろチャリで駅周辺を徘徊する性格破綻者はゴッサムシティのヒーローとは程遠かった(『バット男』)。
    ナイスバデイの苦学生であるわたしが恋人哲也のためにやったこと(『ピコーン!』)。
    舞城パワー炸裂の超高純度短編小説集。


    舞城の短編集
    舞城王太郎は圧倒的な疾走感と口語的な文章の中に
    伝えたいことが見えてくるような作品が多いような気がするんやけど

    今回のはそれが押しつけがましいというか説明臭くてあんまりやった

    それでもやっぱりガーーッと読める感じは好きやなぁ

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    2012年12月30日
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)

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    誰とでもセックスしちゃうアホな女子高生の自分語りなので軽い印象だけど読み進めると濃い。疾走感がある文章なのに所々読みづらい。狙っているのか。

    以前読んだ作品は死と愛がテーマだった。今回は人間の心の闇について書いている。

    とある事件がきっかけになって発生した中学生狩りが大きくなって収拾つかなくなってアルマゲドンという更に大きな事件になっていく様がリアルだった。天の声という某掲示板に似た存在も真実味を作るうえで一役買っていた。

    グッチ裕三がパパっていうありえない設定も普通に受け入れてるのが夢っぽい。

    ビッグ・リボウスキ、ブシェーミ、ジョン・グッドマン、自分の好きな映画ネタが出てきて嬉しかっ

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    2015年05月12日
  • SPEEDBOY!

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    「孤独だからいいんだ。孤独だからこそ速くなれる。孤独だからこそ遠くまで行けるーーー。」

    相変わらず文章のスピード感が駿足で滑る滑る早い早い爽快感!クールワード!
    『山ん中の獅見朋成雄』、『獣の樹』とループしてる。楡?楠夏?も成雄と一緒に登場していて個人的にニヤニヤしている。作品の前後関係バラバラだけど。

    「僕が登場するまで皆が壁を破れなかったのは、それが無理だと思ってたからだ。壁を破ってみせたら、結構ついてくる人間も出てきた。人の意識は自分の身体にブレーキをかけるのだ。無理だと思えば無理になる。できると思えばできるようになる。
    では他人の意識はどうだろう?他人の意識は自分の身体にブレーキを

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    2012年09月24日
  • SPEEDBOY!

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    ネタバレ

    「成雄シリーズ」のひとつ。
    うん。相変わらず意味が分かりません。
    シリーズの中では「山ん中の獅見朋成雄」が一番好きです。

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    2012年08月11日
  • SPEEDBOY!

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    ネタバレ

    全七編の短編で構成されるお話。
    全篇を通して主人公は成雄という少年であり、登場人物も変わらない。
    しかし、パラレルワールド的な作りになっており、それぞれの話で主人公・成雄の立ち位置や他の人物との関係性はがらりとかわってくる。
    どのお話でも、成雄は一貫して「速さ」を求めて行動する。
    走って走って走って。遂には音速に到達する。
    そうして手に入れた速さで成雄は何を得たのか。

    終始荒唐無稽な世界観が展開されており、なんだこりゃと思う間もなく、主人公は次の行動に移っている。
    それはそれで面白いんだけど、七編にわけるんじゃなくて、やっぱり長編で読みたいなと思った。
    章が変わるたびに主人公の立場が変わるた

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    2012年07月31日
  • SPEEDBOY!

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    速さを追い求めるというよりも、速いがゆえに孤独な主人公。強烈な才能は人を孤独にさせる。タイトル通りの疾走感。マイジョウの斜め上らへんに突き抜けた文章が苦手でなければすぐ読めてしまう。然しながらスピードを追い求めるならもっと荒ぶっても良かったのではと思う。「阿修羅ガール」を既読ならそう感じるところもあるだろう。

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    2012年07月19日
  • みんな元気。

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    「目を覚ますと、隣で姉の体がだいたい十五センチくらい浮いている。」という、冒頭から前触れもなくいきなり舞城節炸裂でうごごごごごごごごごごおおおおおー!ってアドレナリン勝手に燃焼。全体のスピード感も相変わらずはやいはやいはやいはやい。個人的に『阿修羅ガール』やら『ビッチマグネット』やらに似た女性一人称スタイルをキープしていて、テーマはやはり「家族愛」に落ち着くんだろう。もちろん読めばわかるけど、そんじょそこらの家族愛の枠にははまらないだろう強烈な家族愛だけど。「にゃ~だ~。はわ~ん枇杷ちゃんにゃだ~、にゃだよ~。もう~にゃ~だ~~」とせがむ朝ちゃんの猫語がめっちゃ可愛い!「Dead for Go

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    2012年04月10日
  • 熊の場所

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    ネタバレ

    熊の場所は小学生のドキドキ感と恐怖感がよいね。
    バット男は後味わるい。
    ピコーンは快活で、最後のオチもすきだ。悲しいのにチョコのおかげで、なぜか清々しい。フェラチオは男子が好きなのだね。

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    2012年02月21日
  • 熊の場所

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    恐怖を消し去るには
    その場所にもどらなければならないってのが
    なんだか心にぐっときたなw
    3作品とも楽しめました。

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    2012年02月13日