舞城王太郎のレビュー一覧

  • みんな元気。

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    13冊目。

    表題作、『Dead for Good』、『矢を止める五羽の梔鳥』3編を収録。

    表題作は人が空飛んだりパラレルワールドが交錯したりかなりSFチック。

    『みんな元気』は言葉足らずな朝ちゃん(5歳)のお別れの言葉から来ているんですが、素敵な響きですね。

    僕もこれからもそして今までも、植木バサミを振るって人の首をちょきんちょきんと切るような思い決断をしていかなくてはならないわけで、でも人が生きるというのはそもそもそういうことで、みんなそうやって生きているそうです。

    平気で元気に、気づかずに。

    自らが植木バサミを振るう、まさにちょきんちょきんの時期に読めてよかった。

    ちょきんちょきん。

    『Dead〜』は舞城のほとばしるサディズムが堪能できます。

    『矢を〜』は文章が破綻しまくりの実験作兼意欲作。KoRnのTwist的な。まあおまけ。

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    2009年10月04日
  • みんな元気。

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    “みんな元気。”と“Dead for Good”と“矢を止める五羽の鳥梔鳥”の3つからなる本。

    もう、この人の書く本に常識とか一般とか普段生活する上で必要不可欠な概念が通用しないのが改めてよく分かる一冊です。

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    2009年10月07日
  • 山ん中の獅見朋成雄

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    相変らずのまいじょー文体。
    他のまいじょー作品に比べれば、確かに目立たない。

    けれど、目立たないからといって駄作なわけでは決して無い。
    読めば分かる。

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    2009年10月04日
  • みんな元気。

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    お気に入りの舞城さん。
    短編を3篇収録なのですが、なかなか。
    愛をテーマにしてるんですかね?そういう意味ではいつもとちょっと色が違ったかも。少し爽やかなようなそうでもないような。後の2つは短すぎて難しかったなぁ。
    だけど好き。癖になるよね。

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    2009年12月30日
  • 九十九十九

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    こんな人に薦められない小説ないなあと。

    小説読んでると、空気を掴むような話でさっぱり意味わかんないとかよくあるじゃないですか!
    でもこれはそんなんじゃなくて普通に話が難しすぎてよくわからない。1話の内容は実は二話の主人公のもとに届いた小説の内容で、実際その二話の主人公(1話の主人公と同一人物)が体験した過去とリンクしてるんだけど、そこには嘘と真実が混在しててどれが実際に起こったことかわからないです。で、その二話の内容も三話の主人公の元に届いた小説で…という風になっています。それぞれの話で創世記やヨハネの黙示録に見立てた殺人事件が起きるんだけどそれも嘘だったりホントだったり、そもそも見立てても元ネタ知らないからそれもよくわからない。それぞれの話で共通の人物(主人公の弟とか)も出てくるけど、それぞれの話で言ってること違うからどれが真実かもわからず。

    話自体はよく分からないだけど、そもそもこの話はその難しい構造を分からせようとしているんじゃない気がします。ただ遊びたかったんじゃないかと。
    実際に言いたいことはやっぱきっとそんで愛で、恋人に対する愛だとか、自分の子供に対する愛だとか、兄弟に対する愛だとか、育ての親に対する愛だとかそんなんな気がします。グロかったらりエロかったりするんだけど愛がにじみ出てるのです。それがまた心地よいです。

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    2012年01月05日
  • 山ん中の獅見朋成雄

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    <僕の首の後ろにも、他人よりもちょっと濃いめの産毛が生まれたときから生えていて、これが物心ついたころから僕の抱えた爆弾だったのだけれど、十三歳になってすぐのある晩、自分の鎖骨をこすっていて、そこにいつもとは違う感触を感じてうつむいて、首元に赤くて長くてコリコリと固い明らかな鬣の発芽を確かめたとき、それまでは祖父と父と同じように背中に負ぶっているつもりだった爆弾が、気づけば僕だけ胸の上にも置かれていたと知ってショックで、その上さらにその導火線にとうとう火が点けられたのを実感して、僕は絶望した。―福井県・西暁の中学生、獅見朋成雄から立ち上がる神話的世界。ついに王太郎がその真価を顕し始めた。ゼロ年代デビュー、「ゼロの波の新人」の第一走者が放つ、これぞ最強の純文学。>
    現実と薄い膜で隔てられた(というような)異世界の話なので、疲れたときなんかにいいと思う。おもしろかった。

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    2009年10月04日
  • みんな元気。

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    内容がくるくると変わっていくのについていけずむーんと唸っていたけど最後のまとまり方は素敵だなと。舞城さんの作品はもっと読んでみたいと思いました。

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    2010年03月26日
  • 山ん中の獅見朋成雄

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    こんなところにも擬音師匠!
    しゅきりじゃしん しゃ がしお
    しゅきりじゃしん しゃ がしお

    キャラクターが全員憎めない感じ。
    モヒ寛とか濡暗樹とか名前もかわええ〜

    すごく爽やかだった。サワヤカ!

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    2009年10月07日
  • 熊の場所

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    3作収録。「熊の場所」、「バット男」、「ピコーン!」。
    「熊の場所」が新書で発売されたときに『あなたの「熊の場所」はどこですか?』という帯がついていた。
    熊の場所とは自身の逃れられない恐怖の拠。私の熊の場所はどこだろうと考えさせられた。
    「バット男」は個人的にはあまり好きな話ではないが、人間の弱さというか、本質について考えさせられる。
    「ピコーン!」は悲しいけれど主人公のチョコちゃんがいい。読み終わった後すっきりとした気分にさせてくれる。
    あと話によって書体を変えているのは凝っていていいと思った。

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    2012年06月10日
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)

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    好き好き大好き超愛してるで芥川賞の候補になるも選ばれなかった舞城さんの小説。出だしからつかみはOKで、女子高生の主人公のセリフに無理がないのもいいです。同時収録の短編も好きです。この人他には軽めの推理小説もかいていて映像化されるそうですがわたくしはこういう小説のほうが好きですね

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    2022年07月21日
  • 煙か土か食い物

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    チャッチャッチャッチャッ、と軽快な感じで始まったと思ったら、なかなかの重たいストーリー。
    家族間でのいじめ(?)の話は苦手。

    この人の文章でもう少し明るい話を読んでみたいかも。

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    2026年09月22日
  • 短篇七芒星

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    なんか不気味な短編集。
    その中で、「ろくでもない人間がいる。お前である」という書き出しにめっちゃ心惹かれて読んでみたんだけど、話の内容は好きになれなかった。
    よく理解出来ない話があったり、全体的に好みじゃなかったけど、面白くない訳ではなかった。

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    2026年09月16日
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)

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    えっえっえっ???
    なんか全然わかんないんだけど!!!!

    佐野と好きでもないのにやってしまった。そしたらみんなにシメられる。反撃してマキをボコボコにする。そしたら佐野は今日来てないらしい。そして殺された?

    佐野がいなくなって封筒の中に佐野の右足の小指が入ってて、佐野の実家に一千万円よこせという手紙と一緒に入っていた。

    お兄ちゃんがトマトソースパスタを作ってくれる。アルマゲドンと称する殺し合いの騒ぎが起こっていて、お兄ちゃんは出て行ってしまう。マキが金槌持って家の前にいる。

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    2026年09月15日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    究極の「愛」の小説!
    冒頭の『愛は祈りだ。』からはじまり、とにかく愛が詰まったお話だと感じました!
    でも、この小説を読むと「愛」と一言でまとめるのはどうなのか…と考えてしまう。それほどに深く深く「愛」について書かれていました。

    主人公の小説家が恋人を亡くしたお話です。そして、小説家の作中作も挟まれています。ファンタジー要素も強く、全部を理解しきれたわけではないですが、想いの強さは受け取った気がします。
    ASMAのお話とアダムとイブのお話が印象的でした!

    慶喜くんの「メタ化された友達」についてもちょっと共感してしまった。友情からくる行動か、友達という役割からくる行動か…、何だか友達関係について考えさせられました。

    舞城さんの作品は初めて読みましたが他の作品も気になる。ちょっとクセが強い作風だけど読んでみたいです。

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    2026年09月07日
  • 短篇七芒星

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    ホラーです!って言われてる作品よりよっぽどホラーだった。石のやつとか最後の「縁起」とかもう何読まされてんの?は?ってなって理解不能な所がホラー。
    台詞以外の文体も喋り口調で面白い。この作家さん初めて読んだけどいつもこんな感じなのかな?
    一息で捲し立てるオタクみたいな。
    「狙撃」のフォントが読みにくい

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    2026年09月06日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    過剰な程に強調された「好き」が溢れるタイトルは、決して過剰では無いと同時に過剰である。過剰である事が唯一の愛情の反映であるからこそ、それは過剰で無いと言えてしまう。
    私は本書を最強の「恋愛小説」であると思う。本書は「恋愛の小説」であると同時に、「恋愛と小説」であるから。それは大きな挑戦であったと思うが、見事なまでに成功を果たし、恋愛と小説を嘗てないほどの強いイコールで結び出して見せた。
    語りかけるようでいて、大人びていない真っ直ぐな文体は心地良い。恋愛を描く上で、人と人の複雑な接触は避けられないだろうけども、その絡みでさえも軽々しくも、重厚に感じさせたのだと思う。人間が抱く、矛盾したような二面性の気持ちが至る所に姿を見せて、それは物語の中だけでなく、読者である自分たちにも同じ様に感じさせる技術は素晴らしい。

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    2026年08月14日
  • 好き好き大好き超愛してる。

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    ファンタジーな感じで、内容がよく分からなかったけど、そういうものを楽しむ小説なのか。
    愛を考えさせられる部分もあった。

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    2026年08月12日
  • 山ん中の獅見朋成雄

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    舞城は、読むまでに気合いが相当必要で、なかなか読みはじめられないのだが、読みだしたらもう止まらない。
    噂の擬音が確かに異常だった、はじめて聞く擬音すぎて、しっくりこなさすぎるw
    舞城の中でもファンタジー度が高い。でもいつものグロもユーモアも哲学も健在で、繰り返す。
    終わり方も途中って感じで、モヒ寛が気になる。

    「ナルちゃん、前に気に入ってたもんにこだわる必要はねぇんやぞ。目の前にあるもんでやってみれや。」
    が、すき。
    スピードボーイも買ったんだけど、これは繋がりあるのかな?

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    2026年08月09日
  • 煙か土か食い物

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    ネタバレ

    独特のリズムと速度で、目玉が文章に運ばれていくような感覚に陥る。そして、倫理観が結構ぶっ飛んでいる。過去も現在も暴力が蔓延っているので、読んでいて麻痺してくるというか。犯人が奈津川家に乗り込んでくるシーンのインパクトが少し薄まった気さえする。

    前述した暴力の連鎖には、(世間的には?)名家が家庭内に抱える不和が根本原因にあり、ミステリにはお約束の舞台となっている。
    異様な形で曰く付きの蔵から姿を消した次男、招かれた名探偵、目的不明の連続襲撃事件など、こう書き出してみると本格ミステリ的要素がてんこ盛りなのだが、先の展開が読めないまま、もの凄いスピードで話が進むのが一番の特徴かと。

    ただ、二郎が失踪するまでの経緯は他の場面と雰囲気が違い、丹念に描かれていた気がして、一番ひきこまれた部分だった。
    事件自体というより、事件を通して自分と家族に向き合って蟠りを解くお話だったと考えると、納得がいった。

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    2026年07月20日
  • 短篇七芒星

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    「雷撃」まで 〜6/11
    「縁起」まで 〜7/7


    書き出しがすごいと期待していた「代替」は思ってたような話ではなかった。新しく体に入った「俺」は生まれた時から「お前」を見守ってたという描写から、生まれた時からあった二重人格的なものなのかなと感じた。
    「落下」が1番好き。思い込みが幻想を作り出すのってよく聞くけど不思議で神秘的。

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    2026年07月07日