舞城王太郎のレビュー一覧

  • SPEEDBOY!
    少し前に福井で九十九橋を見かけたため
    久しぶりに舞城氏が読みたくなった
    相変わらずのぶっ飛んだ限界超過っぷり
    その横にいる透明感のある女子も健在

    確かに限界は自分および他人に
    つくられるものなのかもしれないと思い
    自分で限界を作っていた あることに
    挑戦してみることを決めた

    自己啓発本でうたって...続きを読む
  • キミトピア
    間違いのほうが正しい答えよりも正しい場合があって、これがそうなのである。
    (冒頭より)

    やさしナリン
    添木添太郎
    すっとこどっこいしょ
    ンポ先輩
    あまりぼっち
    真夜中のブラブラ蜂
    美味しいシャワーヘッド


    全てのお話で、誰かが何かしら混乱してて、それに共感したり、笑ってしまったり、なるほど〜と思...続きを読む
  • バイオーグ・トリニティ 1
    “榎本芙三歩のことを好きになってから僕はずっと落ちつかなくて、そわそわもぞもぞ、それは興奮していると言うよりいささか混乱しているのだった。なぜなら好きというのは僕の中に生まれた全く新しい気持ちだったし、僕はそれがこんなふうに乱暴でとっ散らかっててちっとも休もうとせずにぶくぶく脹らんでゴンゴンいろんな...続きを読む
  • 獣の樹
    久々の舞城ワールド!なんかいつもより画が浮かび安くて読みやすかったような。実写はもちろんムリだけどアニメとかにならないかなぁ。最後の方は、まだまだ先が読みたいし解決してないのに残りページ数がどんどん少なくなって「ええ!ここで終わり!?」というかんじだったけど、つまりは物語の本質はそこにないってことだ...続きを読む
  • 熊の場所
    時々思い出す熊の場所。
    「恐怖を消し去るには、その源の場所に、すぐに戻らねばならない。」ほんとそのとおり。
  • 世界は密室でできている。
    密室、大量殺人、不倫、死体編集、めちゃくちゃつぎこんだ異常な展開と、流れるような冗長文に圧倒されるけど、当たり前の愛みたいなものが底にあるから、最後に力技で感動させられてしまう。
    当たり前のこと言うのに、わざわざ悪趣味な描写は不要ですって人には受け入れられないかもしれない。
    生理的な気持ち悪い描写や...続きを読む
  • スクールアタック・シンドローム
    自宅に闖入してきた犯罪者の耳をいきなり食べちゃうような、
    最悪な父親なんだけど、息子達にはしっかり善悪の指導をしてくれる。
    そして、息子のために学校の先生とも対決をしてくれる。
    良い選手は必ずしも良いコーチとは限らず、良い導き手は必ずしも聖人である必要は無い。
    良い選手に越したことはないのだろうけど...続きを読む
  • バイオーグ・トリニティ 1
    読み始めは混乱しまくりで舞城原作じゃなかったら買わなかったし最後まで読むことも無理だったであろうと思われる。
    ざーっと読んで、さてもう一回、で、やっとすこし読み込めた気になる。
    手に穴が空いちゃう病気(?)があって、その穴から何かを融合することができて、その特質を使うことができる、仮想未来の話。

    ...続きを読む
  • バイオーグ・トリニティ 1
    適度に舞城王太郎っぽいけど、大暮維人の絵でずいぶん違う印象。文字情報と画像情報だと舞城王太郎の、味わい方違うわ…(ちなみに西尾維新は同じ印象だと思う)後半クライマックスの展開は普通に熱かった!
  • バイオーグ・トリニティ 1
    いやぁグレイトさんのセンスはさすがですわぁ。   
    舞城王太郎のことは知らないけど、とてもファッショナブルだということは分かりました。    
    もっとエロ多めでもいいんですよ?
  • バイオーグ・トリニティ 1
    読む画集なんて呼ばれることもあるグレ吉の漫画だが、舞城王太郎とタッグを組んだことでどう変わるのか。

    人外や武器のデザイン・描き込みは健在で、設定も作り込まれているのでとにかく情報量が多い。
    その上台詞の大部分が(右綴じなのに)横書きという実験的なことをしているものだから、読み進めて世界観を掴むのに...続きを読む
  • バイオーグ・トリニティ 1
    チェック漏れしてたー危ない危ない

    いやー、今回も各キャラいい味だしてるというか
    読んですぐに大暮ワールドに入りこまされる画力がスゴイ

    ストーリーの方は舞城さんが担当しているようで
    ノベルとはまた違った舞城作品が見られるというのも嬉しい。

    実力派同士のコラボってことでこれからも期待。
  • SPEEDBOY!
    初めて舞城王太郎の作品を読んだが、びっくりした。
    よく分からないのに、何故か引き込まれてしまう。
    不思議な魅力を感じた。
  • キミトピア
    どんどん内容がやさしくなってきますねー。
    好き好き大好き超愛してるも物凄く分かりやすく表現していましたけど、今回はさらに。
    これは中高生向きかもしれないですが、読み応えあって気持ち良かったです。
    舞城さんは女性一人称が巧みになってきて、谷崎めいてきましたな。

    13.03.20
  • キミトピア
    冒頭に書かれてた「間違いの方が正しい答よりも正しい場合があって、これがそうなのである」これが全ての短編集。なので疲れるし納得出来なくてストレス溜まる。でも時折笑っちゃったり、ほほぅと思ったり、うーんと考えたり、でも読み終わるとそれぞれのラストにニヤッとしたりする。すっとこどっこいしょがいちばん好き。
  • キミトピア
    芥川賞候補作wを含む7編の短編からなる今作。
    書き下ろしも3編含まれなかなか読み応えある
    ボリュームですが、あまり疲れる事なく、
    かといってサラリと読む...でもない割と
    充実した読書時間でした。単純に...面白いんですよね。

    人同士の繋がりや関係の中での自分...。人によっては
    甘くもあり厳しく...続きを読む
  • 九十九十九
    これはまた、あまりに難解で、何回読んでも(駄洒落じゃないよ)話の階層が把握できない、舞城ワールド全開の一冊でした。メタメタメタメタメタ構造、みたいな。第1話・第2話・第3話・第5話・第4話・第7話・第6話という目次の並びから、くらくらと眩暈。
    基本的には、各章が小説という形で次章の主人公=九十九十九...続きを読む
  • キミトピア
    7つの短編から成る。底を流れているのはいずれもYOUTOPIA。他者への現実的愛だ。妥協のないまっすぐな信念が個性を際立たせている。「やさしナリン」「添木添太郎」「すっとこどっこいしょ」「ンポ先輩」「あまりぼっち」「真夜中のブラブラ蜂」「美味しいシャワーヘッド」。タイトルを見ただけで期待感が喉元まで...続きを読む
  • キミトピア
    『ユートピア』を何となく『YOUTOPIA』だと思い込んでいて、大好きなあなたと一緒にいられるのならそりゃその場所は楽園だわなと考えていた。≪君とピア≫の≪ピア≫が何のことかは判らないけれど語感は明るいし何だか可愛いし。
    でも君が笑って指摘する。
    『ユートピア』は『UTOPIA』で、イギリスの政...続きを読む
  • 世界は密室でできている。
    次々に続く会話や激しい出来事の後にやってくる
    短くゆっくりとした終わりにちょっと感動できる。

    そのスピード感覚や連続する率直な表現は、作者特有の
    楽しめるところと思う。

    『王』の字を裏返した屋根の図が間違ってるんじゃ…(汗)