舞城王太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【本の内容】
猫殺しの少年「まー君」と僕はいかにして特別な友情を築いたのか(『熊の場所』)。
おんぼろチャリで駅周辺を徘徊する性格破綻者はゴッサムシティのヒーローとは程遠かった(『バット男』)。
ナイスバデイの苦学生であるわたしが恋人哲也のためにやったこと(『ピコーン!』)。
舞城パワー炸裂の超高純度短編小説集。
[ 目次 ]
[ POP ]
まー君の猫殺しに気がついたのはぼくとまー君が2人とも11の時。
猫殺しの少年まー君をめぐる恐怖とは・・・
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆ -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わるまでだいぶ時間がかかった気がする。
読み終わりが見えてきた頃には、物語初期(成雄が記憶喪失だとか、中学校に編入したりとか、鬣触ろうとした同級生の皮膚をえぐったりとか)からはだいぶ成雄も変わっていて。
ボアダムスのワンサクの演説は、読んでいて、「まじよく書いたなー」と、帯の「凄まじい文圧!!」という煽りに納得。
楡が、頼まれたからやらせてあげちゃう、という舞城小説によく出てくるふつーの女の子だったところに私自身がっくりして、成雄の白けた気持ちにとても共感した。
罰太郎はどうなったの?とか、
結局義経と成雄はそもそも生まれが違うの?とか、
ボアダムスって結局なにがしたいの?とか、 -
Posted by ブクログ
『ドグラマグラ』のように堂々巡りし、『黒死館殺人事件』のように奇想夢想蘊蓄がゴージャスに詰めこまれ、『虚無への供物』のようにメタメタしく人を食った一大衝撃小説。
ついでに終わり方は『ナルニア王国物語』を思い出した。
こんなものよく書けるな。凄まじい。
と、感心はしたけれど、途中のディスコが時空を好き勝手しはじめたあたりから正直気持ちはさめてしまった。
何でもありすぎてどうでもよくなったと言うか。
それにディスコと小枝が最後まで好きになれなかった。
どうしても「親の気持ち」を考えてしまう。
熱狂的な子供好きの、けれど「親」ではない男(その子供の成長した姿とセックスする夢を見るような)が
「俺