舞城王太郎のレビュー一覧
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ネタバレ前話が次の話の中で作中作として消化されていく入れ子構造をとったとんでもなくメタメタな作品。
一見すると意味の見えない行動、現象もその後の話の中で見立てとして回収され、意味のないものを全て消し去る勢いであらゆるものに意味付けがなされていく。
作品内で自分が登場する小説を読まされる九十九十九は読者の視点を共有しながらも自身が虚構内の存在にすぎないためどっちつかずの宙ぶらりんな状態に放っておかれる。
その不安定さをだんだんと九十九十九自身自覚していき、最終的にはその不安定な状態を積極的に肯定する形で作品は終わる。
東浩紀の『ゲーム的リアリズムの誕生』で取り上げられていた通りの解釈だけに留まる作品とは -
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『苦しみがあるのなら、その愛情は諦めて、別の相手を探した方がいい。世界には他にも自分の愛情を注ぎたくなる人間がたくさんいる。』
『知識には必ず限界がある。それはちゃんと知っておかないとね。自分が何でも知ってると思ったら、それこそ無知の表れ。』
『誰かと争ってるからいろんなものが見えなくなるんだよ。意味もなく争うのは控えなさい。争うのは、その争いが誰かを育てるときだけ』
『言いたい言葉を捜して選んで直して整えているのだ。』
『頭がいいのとは違う。僕は知ってることと知らないことをちゃんと分けてるだけ。他の人の中には、知らないことも知ってるつもりになる人がいて、そういうに人が間違えたり勘違い -
Posted by ブクログ
ネタバレ上中下巻の「中巻」
≪あらすじ≫
『パインハウス殺人事件』を解決すべく
集結した名探偵がそれぞれ解答を導き出すもすべてがハズレ。
更には過去名探偵が係わった事件とも繋がりをみせ
名探偵の「九十九十九」(←JDCシリーズより)と
「ルンババ12」(←世界は密室でできている。より)
が登場!
≪占星術≫≪旧約聖書≫≪オーディーン≫≪ロボトミー≫・・・すべてが”水曜日”に通じ
ディスコは事件の謎を解決する。
すべては「空間の歪み」「意識の力」によるものであり
17歳の梢も≪17歳の梢の気持ち≫により生まれたものであり
『パンダラヴァー』事件の被害者の魂も梢のものであった。
そして「時空を曲 -
Posted by ブクログ
怒涛の485P! 上巻以上に読み疲れるぞーw。グルグルと回る
パインハウスでのまるでセオリー無視の異能の推理合戦を
伏線にしつつ、意識が空間を決定する...という哲学的な
着地をすることによって、パインハウスでの事件の真相を
解くとともに、この物語を更に無限な広がりを持たせ、
よりカオスに雪崩れ込むという荒業を見せるこの中巻。
しまいにゃラスト近辺で梢を取り巻く不可思議な
現象にもしっかりとカタを付けつつ、更に事件の
核心へと切り込んでいく展開はもはやブッチギリで
こんな作品誰にも書けないし、書かないんじゃないでしょうか?
大袈裟かもしれませんが...もはや奇書の粋にいってるんじゃねーのw?