呉勝浩のレビュー一覧

  • ライオン・ブルー

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    架空の町「獅子追町」に生きる警官らの生き様を描く物語。前半の凡庸さと結末の強引さがやや気になるものの、全体的には良く出来たエンターテインメント作品。

    どんでん返しと事件の真相は驚愕ではもののズルさと飛躍しはやや興ざめさせられる。とはいえ田舎の陰湿さや息苦しさ、それらと狡猾に付き合いながら歪んだ理想郷に向けて己の信念を持つリアリストたちの攻防はなかなか読み応えがある。

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    2024年02月04日
  • 道徳の時間

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    「爆弾」が面白かったので読んだ。
    最初からこの作者さんは「人間」が書きたかったんだなぁと感じた。若干入り組みすぎてる感じもあったけど展開は好みだった。

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    2023年12月16日
  • 蜃気楼の犬

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    架空の地方都市を舞台に、県警本部捜査一課のベテラン刑事の番場が挑む5つの事件を描く短編集。長編作品で発揮される呉氏の構成や展開の妙が生かされておらず、逆に呉氏の苦手とする殺害動機や人物描写の粗さが目立ってしまう。刑事小説としての面白さはあり。

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    2023年12月13日
  • 道徳の時間

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    面白かったが、周囲から見た犯人・向の人物像と、終盤で明らかになった向の犯行動機が、自分の中では一致しなかった。
    単行本で読んだが、文庫本の方には「文庫化で大幅加筆、完全リニューアル」と紹介されてるので、どう違うのか気になるところ。

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    2023年11月26日
  • 白い衝動

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    難しい…
    なんというか、正直よく分からない…。オチもモヤモヤ。
    最後の最後は驚いたけど
    集団ヒステリーの様子はかなりリアルだし、生徒や入壱と対面した時の描写はかなり【手に汗握る】ものがあった
    絶対悪、あるやろ!って大抵の人は思うだろうけど、千早はそうじゃない、と信じてたんだね〜

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    2023年11月14日
  • スワン

    購入済み

    いずみは

    白い鳥なのか?黒い鳥なのか?
    を、ずっと予想しながら読み進めて行きました
    ので、そこに至るまでの他の登場人物真実への
    驚きや、最後の真相が意外にあっさり感じてしまいました。

    爆弾から著者の作品を漁り読みしてきましたが、
    そろそろ潮時かな?

    残り3冊レビュー評価は低めですが、値引きセールだったので
    購入しました。もう少し読んでみます。

    #シュール

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    2023年10月04日
  • 白い衝動

    購入済み

    共感ゼロ

    簡単に言うと、目を背けたくなるような犯罪を犯した人にもその後の生活があるから守らなきゃねってことなのだけど、多くの人々はその真逆の結論にカタルシスを感じるはずです。
    私個人は責任能力があろうがなかろうが、やったことに対する罰は受けるべきと思っていますので、(元)加害者を守ろうとする態度には不快感しかありませんでした。
    とは言え、この作者の作品は初めて拝読しましたが、筆力は相当のものです。
    何作か読ませていただきたいと思います。

    #笑える #シュール

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    2023年10月01日
  • おれたちの歌をうたえ

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    呉勝浩『おれたちの歌をうたえ』文春文庫。

    『スワン』『爆弾』と傑作を上梓し、波に乗っている呉勝浩の長編ミステリー小説。

    本作は余り話題にもならず、読む前からこれはハズしたかという危惧があったのだが、全くその通りであった。M資金詐欺のネタである金の延棒、往年の作家を題材にした暗号だとか、余りにも詰め込み過ぎで、消化出来ていないように感じた。

    やっと『スワン』で、この作家と波長が合ったと思ったのだが、残念。


    令和元年。訳ありの元警官で現在はデリヘルの運転手に甘んじている河辺は、チンピラの茂田から電話を受け、長野県松本市に呼び出される。指定された安アパートに行くと、その部屋でかつての友人であった佐登志が萎びた状態で亡くなっていた。その首筋には注射痕があり、他殺と考えられた。

    一体、何者が佐登志を殺害したのか。時代は令和から昭和へと遡り、昭和の時代に5人の少年たちが経験した幾つかの事件から、再び平成、現在へと佐登志の死に纏わる謎を追い、時間が経過していく。

    本体価格1,290円
    ★★★

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    2023年08月22日
  • ライオン・ブルー

    購入済み

    爆弾から

    著者を知り、他作品を読み漁り中

    主人公の巡査が置かれた環境があまりに暗く、辛く
    途中走り読みになりましたが、いきなりの展開に
    熟読に変更。

    こんな作法もあるんですね
    最初から決めつけて読むのはダメと勉強になりました。

    主人公もこっちじゃなくて、立て髪の巡査の方かも
    タイトルもそうなっていましたね。

    #シュール #ダーク

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    2023年08月10日
  • 白い衝動

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    それぞれが独立しているものの、凶悪事件と精神世界は切り離すことのできない事柄なんだろう。

    被害者家族(親族)の痛みは、そうでないものには想像もつかないぐらいに傷つき痛みつけられ苦痛と哀しみにに溺れそうになるのだろう。

    ーーということは、私たちにも容易に想像がつく。

    だがしかし、世間を震撼させる事件を起こした加害者家族(親族)に真っ先に思いを寄せる人は少ないのではないだろうか。

    そういう事件を見聞きしたり大きく報道された時

    『可哀想に。まずは被害に遭われた方が回復されること、残念ながら亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。』

    よく聞くコメントはこんなところだろうか。

    当たり前なのだが、被害者同様、大抵の加害者にも天涯孤独でもない限り家族はいる。

    事件の外のものは、加害者側の立場にどれだけ寄り添えるか。
    加害者の精神によるものが、判断力を上回ってしまった場合、
    罪を償った事実で、社会がその人を受け容れなければならないのは頭では分かっているが。

    そして『自分に対して自分が思う違和感』がある人は
    辛いだろうな。

    という平凡なことしか思い描けない自分の凡庸さが身に沁みた。

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    2023年08月01日
  • 白い衝動

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    苦しかった
    ひたすらに苦しかった
    殺人衝動が抑えきれなくなりそう、という男子中学生と服役を終えた残虐な強姦魔
    社会的包摂は可能なのか
    彼らを救う為には必要とわかってはいても自分にはとても受け入れられそうにない
    すごく考えさせられる本だった

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    2023年07月09日
  • 道徳の時間

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    「道徳の時間をはじめます。殺したのはだれ?」のフレーズとストーリーの骨組みは好きだった。
    しかし、たしかに浅さが目立っていた。

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    2022年11月19日
  • マトリョーシカ・ブラッド

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    山中の白骨死体の傍らにあったマトリョーシカの謎。
    被害者は、5年前の行方不明の医師。
    神奈川県警の組織ぐるみの隠蔽と反目しあう警視庁の捜査班。
    いわゆる警察小説になるのだが、この作家さんの警察ものは、初めて。
    なかなかの複雑さだが、結末が気になり一気読みになる。
    好みかというと…。ちょっと違うかな。

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    2022年06月24日
  • 雛口依子(ひなぐちよりこ)の最低な落下とやけくそキャノンボール

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    ネタバレ

    これはかなり好き嫌いわかれるかな~狂った人ばかりでてくるし、理不尽オブ理不尽すぎる。
    リツカと葵に出逢ったことが、依子の「生きねば。」に繋がったのだろうなとおもう。
    文体がちょっとコミカルだったりして、ノリがよく読みやすいのだけど全編暴力と悲しいことばかりなので誰にも勧めない。
    葵ちゃん結構好きだな。かなり危ない子だけど気に入りました。あの事件と関係ない世界線の葵ちゃんも見てみたかった。どんなだったろうな。

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    2021年11月23日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    読みたい本が増えた。
    ミステリー作家のトークイベントとインタビューをまとめてある。
    読んだことのある本には共感。読んだことのない本には興味津々。まだまだたくさんの知らないことがあるようだ。読んでいて楽しかった。

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    2021年11月13日
  • 道徳の時間

    S

    ネタバレ 購入済み

    冒頭から

    不勉強で鯨幕の意味が分からず(汗)、出だしから躓いてしまったのが悪かったのか、物語に入り込みづらかったです。
    ある女性の凄絶な生い立ちは、もはや道徳の問題じゃなく嫌悪感で吐き気がしました。それを逆手に取って金儲け、いや復讐かな?それを成し遂げようとするのは強さというより、精神的にもう壊れてるんだろうなぁとも。

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    2021年10月14日
  • 道徳の時間

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    面白かったっちゃあ面白かったけど、所々いまいち釈然としない。
    確実にベストセラー作家になる為に注目を集める殺人を犯すのは合理的なのか?と思ってしまうからか。
    理屈としては合っているんだろうけど、筋が通ってるかと言われると、うーん、腑に落ちない。

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    2019年09月02日
  • 蜃気楼の犬

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    あっ〜残念!
    個人的に短編嫌いなので連続短編なのだけど好みじゃないんです…だから残念!これ長編なら…と思う。

    「月に吠える兎 」時間があるなら信念を貫け!

    「真夜中の放物線 」笑える話にも真面目に取り組んだ結果…

    「沈黙の終着駅」恨み怨み…因果応報は必ずあるんだよ。

    「かくれんぼ」 心の特効薬なんて無いんだよね。だから真摯に向き合う事が重要だ。

    「蜃気楼の犬 」これも心の物語…苦渋するけどこうなる…だから争いは無くならない。正義感を貫くのは難しいし、その前に気づく事は難しい…。ありふれた物語だけど心に突き刺さるものがあった。

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    2019年08月19日
  • 蜃気楼の犬

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    二回り以上年下の女性と結婚した刑事を主人公にした連作短編ミステリー。
    犯行のトリックがわかりづらい話もあれば、辻褄があわない話もあったりして、読むのが少ししんどいかなと思ったが、徐々に面白味が増してきた。それは主人公・番場の刑事でいることの動機と、妻との関係。
    表題作は、連作としての構成が光っていてなかなか面白かった。そう考えると序盤の話がもったいない気がする。

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    2018年08月25日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

    購入済み

    深みが足りない気がしました

    これはシリーズモノの1作目なのかな。
    登場人物の掘り下げが少なく、ぶっちゃけ誰が主人公なの!?と思いました。
    もう少し、各キャラの役目をはっきり与えてもらえたら読みやすかったかな。
    結局、タゴサクが主人公ってことになるのかも知れないけど、パーソナリティも動機も良く分からない理由で、最後まで読んでもカタルシスゼロ、フラストレーションが溜まる一方でした。

    タゴサク嘘ツカナイの割に記憶喪失が嘘だしさ笑
    あんな大掛かりな連続爆破事件もリアリティが全くないし、、、
    作者はもう少し筆力高い方かと思っていましたが、うーん。

    #じれったい

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    2025年11月10日