呉勝浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
問題。悪い人は、誰でしょう?彼を裁いたのは、「ルール」ですか?「モラル」ですか?-。
『スワン』以来の呉勝浩san。
ビデオジャーナリストの伏見祐大、QM(クエッション・オブ・モラリティ)、監督の越智冬奈、鳴川市、現在の連続イタズラ事件と13年前の小学校での講演者刺殺事件とのリンクなど。
「これは道徳の問題なのです」というキーワードに惹かれ、あっという間に読み終えました。とにかく、終始冷静で鉄面皮な越智冬奈が魅力的で、エビ料理屋で出会った時から釘付けでした。
黙秘の犯人、証言者の撮影、先生たちの真実、そして向家の過去。。最後の宮本先生のインタビューから、刑務所前エンドロールへの展開は感動しました。
【第61回江戸川乱歩賞】 -
購入済み
いずみは
白い鳥なのか?黒い鳥なのか?
を、ずっと予想しながら読み進めて行きました
ので、そこに至るまでの他の登場人物真実への
驚きや、最後の真相が意外にあっさり感じてしまいました。
爆弾から著者の作品を漁り読みしてきましたが、
そろそろ潮時かな?
残り3冊レビュー評価は低めですが、値引きセールだったので
購入しました。もう少し読んでみます。 -
Posted by ブクログ
呉勝浩『おれたちの歌をうたえ』文春文庫。
『スワン』『爆弾』と傑作を上梓し、波に乗っている呉勝浩の長編ミステリー小説。
本作は余り話題にもならず、読む前からこれはハズしたかという危惧があったのだが、全くその通りであった。M資金詐欺のネタである金の延棒、往年の作家を題材にした暗号だとか、余りにも詰め込み過ぎで、消化出来ていないように感じた。
やっと『スワン』で、この作家と波長が合ったと思ったのだが、残念。
令和元年。訳ありの元警官で現在はデリヘルの運転手に甘んじている河辺は、チンピラの茂田から電話を受け、長野県松本市に呼び出される。指定された安アパートに行くと、その部屋でかつての友人であった佐登志が萎びた状態で亡くなっていた。その首筋には注射痕があり、他殺と考えられた。
一体、何者が佐登志を殺害したのか。時代は令和から昭和へと遡り、昭和の時代に5人の少年たちが経験した幾つかの事件から、再び平成、現在へと佐登志の死に纏わる謎を追い、時間が経過していく。
本体価格1,290円
★★★ -
購入済み
爆弾から
著者を知り、他作品を読み漁り中
主人公の巡査が置かれた環境があまりに暗く、辛く
途中走り読みになりましたが、いきなりの展開に
熟読に変更。
こんな作法もあるんですね
最初から決めつけて読むのはダメと勉強になりました。
主人公もこっちじゃなくて、立て髪の巡査の方かも
タイトルもそうなっていましたね。 -
Posted by ブクログ
それぞれが独立しているものの、凶悪事件と精神世界は切り離すことのできない事柄なんだろう。
被害者家族(親族)の痛みは、そうでないものには想像もつかないぐらいに傷つき痛みつけられ苦痛と哀しみにに溺れそうになるのだろう。
ーーということは、私たちにも容易に想像がつく。
だがしかし、世間を震撼させる事件を起こした加害者家族(親族)に真っ先に思いを寄せる人は少ないのではないだろうか。
そういう事件を見聞きしたり大きく報道された時
『可哀想に。まずは被害に遭われた方が回復されること、残念ながら亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。』
よく聞くコメントはこんなところだろうか。
当たり前なのだが、被害者同様、大抵の加害者にも天涯孤独でもない限り家族はいる。
事件の外のものは、加害者側の立場にどれだけ寄り添えるか。
加害者の精神によるものが、判断力を上回ってしまった場合、
罪を償った事実で、社会がその人を受け容れなければならないのは頭では分かっているが。
そして『自分に対して自分が思う違和感』がある人は
辛いだろうな。
という平凡なことしか思い描けない自分の凡庸さが身に沁みた。