呉勝浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026.06.23 ★4.1
人生で誰にも見向きもされず、誰にも必要とされた経験が無いと怪物が生まれるのか。
それとも誰の内にも怪物が住まうのか。
その怪物はどんな拍子に表に現れ、それを認識するのか。
いつ「まあいいか」が「もういいか」になってしまうのか。
映画化で有名になったスズキタゴサクが、実写よりもリアルに動き、爆弾の熱風に煽られる感じがした。
↓↓↓内容↓↓↓
東京中に爆弾。怪物級ミステリ-!
自称・スズキタゴサク。
取調室に捕らわれた冴えない男が、
突如「十時に爆発があります」と予言した。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。
爆破は三度、続くと言う。
ただの“霊感” -
Posted by ブクログ
前作「爆弾」も面白かった。
佐藤二郎が演じた映画も面白かった。
その続編のこの作品は爆弾2と副題が付いている。
これはこの次もあるな、と思わせる。
スズキタゴサクは前作では頭が良いのか悪いのか、何のために事件を起こしたのか分からなかった。
この作品で彼の真意は相変わらず分からないが、類家と対等に闘う頭脳を持っていることが分かる。
私にとって、星がひとつ落ちるのはその残虐性だ。
爆発や人が殴りつけられることは想像するだけで嫌だ。
今回の作品でも想像したくない場面が数々あった。
それでも作者のストーリー性に惹きつけられる。
次はどこでどの様にして二人は相まみえるのか⁈ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「たまたま運よく、すべてを投げ捨てたくなる憎しみに出会ってこなかっただけなのだ。その幸運にあぐらをかいて、偉そうに犯罪者を捕まえてきた。まるで正義の顔をして。」
正義感を失いながらも大切な家族の安全のために刑事で居続ける男の話
何作目かの呉勝弘作品
この人の作品は世間の人の悪意が蔓延るものであるものであるという前提で描かれることが多く、そんな中で主人公がどう生きるかという葛藤が見える。
その中で明確な正しさに進むことはあまりないけれど、自分の中の決意や哲学のようなものに準じて生きていくことを決めるシーンに力強さを感じる。
この刑事も一貫して妻や身籠る子供に悪意ある事件が降りかからない -
Posted by ブクログ
けっこう文字数が多い作品ですが、テンポも良くスリルがあって一気に読み進めることができました。場所が変わってもやることは変わらないというのは不思議だった(笑)
テーマはAIを用いた教育と洗脳なのかなと私は感じました。今やChatGPTなどAIの意見に従う人も多く、人間はこういう未来に向かうのかなと非常に興味深かったです。その中では支配する者とされる者に分かれるのか⋯。与太郎はまさに自分で思考することを放棄し、支配される楽な生活に慣れた結果を見ているようでした。与太郎がマサルから離れて少しずつ「おかしい」と自分の意思を持っていく姿も良かったです。
人類みんながロボットのようにただ『正しい』とされる -
Posted by ブクログ
ネタバレ疾走感――それが本作を読み終えたとき、最も強く胸に残る感触だった。ページをめくる手が止まらない、という表現は使い古されているが、本作においてはそれが決して誇張ではない。物語は躊躇なく加速し、登場人物たちの選択と衝突が連鎖的に展開していく。そのテンポの良さは単なる読みやすさにとどまらず、作品全体の緊張感そのものを支える骨格となっている。
特筆すべきは、そのスピードが決して軽薄さに流れていない点だ。むしろ、余分な説明や逡巡を削ぎ落とすことで、登場人物たちの“今この瞬間”の切迫した感情がむき出しのまま読者に突きつけられる。彼らは立ち止まって内省する余裕などなく、流れに抗い、あるいは飲み込まれながら