呉勝浩のレビュー一覧

  • スワン

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    白か黒か、外野はあれこれ勝手に想像し決めつける、決めつけたがるあるある。事件の最中当事者たちは何か起きるたびに咄嗟に決断し、行動に移す。その結果がどうであれ、その決断はその時最善だと思ってほとんど本能的に選択したはずで責められない、と思っても。本人も周りも、もしあの時あぁしてれば…こうしていれば…という絡まった思考から逃れるのは大変なこと。踊り切ろうとする片岡こずえに拍手!

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    2026年06月25日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    爽快な最後ではない。人の心は本人にしかわからない世の中で、白黒はっきりする方が難しいことに気付かされる。しかしながら、登場人物の細かい描写が読み手だけに伝わってくる特別感がたまらない。そして、スズキタゴサクは佐藤二朗しかありえないだろう。

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    2026年06月24日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    2026.06.23 ★4.1

    人生で誰にも見向きもされず、誰にも必要とされた経験が無いと怪物が生まれるのか。

    それとも誰の内にも怪物が住まうのか。
    その怪物はどんな拍子に表に現れ、それを認識するのか。

    いつ「まあいいか」が「もういいか」になってしまうのか。

    映画化で有名になったスズキタゴサクが、実写よりもリアルに動き、爆弾の熱風に煽られる感じがした。


    ↓↓↓内容↓↓↓

    東京中に爆弾。怪物級ミステリ-!

    自称・スズキタゴサク。
    取調室に捕らわれた冴えない男が、
    突如「十時に爆発があります」と予言した。

    直後、秋葉原の廃ビルが爆発。
    爆破は三度、続くと言う。

    ただの“霊感”

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    2026年06月24日
  • アトミック・ブレイバー

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    ネタバレ

    いや面白かった。まず軽妙でユーモラスな文体がよい、しかし、この語り手をどう捉えたらいいのだろうか、と思いつつ読み進めて行き、終盤にその答が明かされ、そうだったのかと膝を打った。格闘ゲームについてはまったくやったことないし、ちゃんと見たこともなかったが、楽しめた。それにしても与太郎がんばった。人類の賢さとは? ということもちょっと考えさせられた。

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    2026年06月23日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    前作同様に面白かった。
    爆弾爆発後のストーリー展開がスピーディでハラハラしてとてもよかった。
    古狸と湯村のやりとりが、これぞ爆弾!という気がして好き。

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    2026年06月20日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    ネタバレ

    タゴサクの結末に私はホッとした。
    人の感情を手に取るように理解し話術で心をかき乱す姿が、なんか好きだよね。
    正義と悪、知と愚鈍という真逆の性質のものを矛盾することなく持っている気がするのがタゴサクの凄いところ。

    今回はタゴサクメインの話ではないけれど十分楽しめたし、もしかしたら続編もあるのかな?という終わり方で期待が膨らんだ終わり方だった。

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    2026年06月15日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    前作「爆弾」も面白かった。
    佐藤二郎が演じた映画も面白かった。
    その続編のこの作品は爆弾2と副題が付いている。
    これはこの次もあるな、と思わせる。
    スズキタゴサクは前作では頭が良いのか悪いのか、何のために事件を起こしたのか分からなかった。
    この作品で彼の真意は相変わらず分からないが、類家と対等に闘う頭脳を持っていることが分かる。
    私にとって、星がひとつ落ちるのはその残虐性だ。
    爆発や人が殴りつけられることは想像するだけで嫌だ。
    今回の作品でも想像したくない場面が数々あった。
    それでも作者のストーリー性に惹きつけられる。
    次はどこでどの様にして二人は相まみえるのか⁈

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    2026年06月13日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    爆弾の続編。登場人物が頭に入っているのでスラスラ読めました
    類家とスズキタゴサクの直接対決を求めている自分がいた…!次回作あるのかな?期待!

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    2026年06月12日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    前作とはまた違う爆弾なんだけど、
    タゴサクも類家も登場して面白かった。
    今回の主人公、柴咲について…
    犯人ではあるが、実は何か良い目的があってラストに頼もしいどんでん返しがくるのではないか?とめちゃめちゃ期待したけど、予想と違った。
    でも類家のおかげで気持ちよく読み終えた。

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    2026年06月09日
  • 道徳の時間

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    爆弾で著者のファンになりはや四冊目。

    文体が好きなのか、話の内容以上に引き込まれる節があります。間違いなく今後も読みたい小説家さんの1人です。

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    2026年06月09日
  • スワン

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    「爆弾」「法廷占拠」には及ばずも、さすが呉さん。
    被害者でも被害者で終わらせない、終わらない筆力に脱帽。
    お茶会が開催されたことに唐突感はあったけど、やはりそこも呉さんの筆力。
    あっという間に引き込まれて、驚きの展開に唸った。

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    2026年06月09日
  • スワン

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    完成度と言う点では★3つかなと感じていますが、著者の作品にかける熱量と想いは★で評価できるものではないと。

    ショッピングモール「スワン」で無差別銃撃事件が発生した。死傷者40名に迫る大惨事を生き延びた高校生のいずみは、同じ事件の被害者で同級生の小梢から、保身のために人質を見捨てたことを暴露される。被害者から一転して非難の的になったいずみのもとに、ある日一通の招待状が届いた。5人の事件関係者が集められた「お茶会」の目的は、残された謎の解明だというが……。文学賞2冠を果たした、慟哭必至のミステリ。

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    2026年05月31日
  • スワン

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    冒頭は事件の様子から始まる
    事件の被害者たちのお茶会(互助会?)の名目で話が続く。ストーリーは菊乃がなぜ変な場所で死んでたかを防犯カメラ、お茶会での話、犯人たちのカメラの3点から考える。
    出席者たちはいろんな場所で嘘をつく。
    何が嘘で何が本当でどういう理由なのかを考えながら読むのが面白い。

    ただ、自分が犯人に銃口を突きつけられてたらどうするか、死んだ?(死にかけ)の少年と自分が銃を撃たれたらどうするかは難しい問題だなと思う

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    2026年05月31日
  • 蜃気楼の犬

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    ネタバレ

    「たまたま運よく、すべてを投げ捨てたくなる憎しみに出会ってこなかっただけなのだ。その幸運にあぐらをかいて、偉そうに犯罪者を捕まえてきた。まるで正義の顔をして。」

    正義感を失いながらも大切な家族の安全のために刑事で居続ける男の話

    何作目かの呉勝弘作品

    この人の作品は世間の人の悪意が蔓延るものであるものであるという前提で描かれることが多く、そんな中で主人公がどう生きるかという葛藤が見える。

    その中で明確な正しさに進むことはあまりないけれど、自分の中の決意や哲学のようなものに準じて生きていくことを決めるシーンに力強さを感じる。

    この刑事も一貫して妻や身籠る子供に悪意ある事件が降りかからない

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    2026年05月16日
  • アトミック・ブレイバー

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    けっこう文字数が多い作品ですが、テンポも良くスリルがあって一気に読み進めることができました。場所が変わってもやることは変わらないというのは不思議だった(笑)
    テーマはAIを用いた教育と洗脳なのかなと私は感じました。今やChatGPTなどAIの意見に従う人も多く、人間はこういう未来に向かうのかなと非常に興味深かったです。その中では支配する者とされる者に分かれるのか⋯。与太郎はまさに自分で思考することを放棄し、支配される楽な生活に慣れた結果を見ているようでした。与太郎がマサルから離れて少しずつ「おかしい」と自分の意思を持っていく姿も良かったです。
    人類みんながロボットのようにただ『正しい』とされる

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    2026年05月10日
  • 白い衝動

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    理想ばかり語る主人公へのイライラから、
    一気読みしてしまった笑

    だけど最後には視点がひっくり返されて、
    全部が腹落ちすることになった。

    呉先生の真骨頂のどんでん返し炸裂ミステリーで面白かった。

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    2026年05月10日
  • 法廷占拠 爆弾2

    購入済み

    爆弾第二幕

    スズキタゴサクの連続爆破事件の裁判中、拳銃を持ち込んだ遺族により法廷が占拠される、というロケットスタートなサスペンス。
    前提として、きっちりかっちり前作からの続投キャラがほぼメインだし、前作で起きた被害も明かされているんでそっちから読んでね、とは言っておきます。
    前作に比べたらちょっと真相に繋がる情報が少なく、後出しジャンケン感はありました。
    が、そもそも推理よりも会話のドッジボール(キャッチボールにあらず)が肝なので評価は分かれるかも?

    #ドキドキハラハラ #ダーク #ドロドロ

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    2026年05月08日
  • スワン

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    「なにが起きたかは当事者にしかわからない」という戒め、メディアはじめ外野からの勝手な批評や想像への警鐘はほんと大事だと思っており、全肯定できるテーマ設定なのだが、血みどろな場面や凶暴化するキャラが出てくるストーリーは苦手なのです。せっかくいいテーマなのに、刺激と血の臭いで本を売ろうとしている感じ。個人的によくない形のエンタメだと思ってる。

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    2026年05月05日
  • バッドビート

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    ネタバレ

    疾走感――それが本作を読み終えたとき、最も強く胸に残る感触だった。ページをめくる手が止まらない、という表現は使い古されているが、本作においてはそれが決して誇張ではない。物語は躊躇なく加速し、登場人物たちの選択と衝突が連鎖的に展開していく。そのテンポの良さは単なる読みやすさにとどまらず、作品全体の緊張感そのものを支える骨格となっている。

    特筆すべきは、そのスピードが決して軽薄さに流れていない点だ。むしろ、余分な説明や逡巡を削ぎ落とすことで、登場人物たちの“今この瞬間”の切迫した感情がむき出しのまま読者に突きつけられる。彼らは立ち止まって内省する余裕などなく、流れに抗い、あるいは飲み込まれながら

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    2026年04月24日
  • バッドビート

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    ギャンブル島でのし上がりたいチンピラもどき2人組がヤクザの抗争に巻き込まれつつ天才ギャンブラーの少女と関わりつつのし上がろうとする活劇。裏表紙に書いてあるあらすじだけ読んだらあんまり好みのテーマじゃなかったので躊躇したものの、とにかく先が気になって読ませる文章。「爆弾」の作者なので信じて手にしてみたらやっぱり正解だった。

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    2026年04月14日