呉勝浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画見に行きたいけど行けなさそうだからと買った本。
映画化されると、頭の中のストーリーがそのキャストで構成されていく!映画見てないのに映画を見てるような感覚になるのわたしだけ?
スズキタゴサクのセリフは佐藤二郎の話し方で出てくるし、っていうかスズキタゴサクの話し方のモデルって佐藤二郎?ってくらいハマり役すぎる。
スズキタゴサクって結局何者?だらしなさそうなのに賢そうだし、博識?おどけて見せてるのも計算?
類家vsスズキになったときの、類家の痛いとこつく感じ、いけ!やれ!ギャフンと言わせろ!と読む手が止まらなかった〜
映画も見たい!映像で見たらまた違うんだろうな… -
Posted by ブクログ
ネタバレ手に汗握るやりとりでエンタメとしても面白いのはもちろん、予想を超えて深い話だった。
恥ずかしながら教養のない私は石川啄木のあの詩を知らなかったけど、まさにこの本のテーマだと感じた。
最初の方は類家が解読する問題が難し過ぎて、この調子でトリックとかあるならついていけないかもと不安に思ったけど杞憂で、ミステリー要素で楽しませてきつつ、人間ドラマの要素までしっかりとあって、期待して読んだけど期待を裏切らなかった。
前半は、単純に、鶴久キャパ狭いなー!とか伊勢しっかりしろー!とかイライラしたりしていたけど、ラストに近づくにつれて、人格というものは一言であらわせない、むしろ本人も整理がつかないほど複 -
Posted by ブクログ
12月6日に映画を観た。あまりに面白く、その日に原作小説も買っていたのに、なんだかんだしばらく読まずに放置していた。最近になってNetflixに出てきたことをきっかけに、ようやく読み終えた。
先に映画を観ていたので、どうしてもタゴサクの姿には佐藤二朗さんの演技が重なった。原作を読んでいた人たちが「タゴサク役は佐藤二朗さんしかいない」と言っていた理由が、改めてよく分かった。あの掴みどころのなさ、不快感、悪臭が漂ってきそうな胡散臭さを映像として成立させているのは本当にすごいと思う。
映画では、文章だけでは伝わりきらないタゴサクへの嫌悪感や、警察側の無言の圧、取調室に漂う重たい空気がはっきり感じ -
Posted by ブクログ
面白かった!一作目の期待値そのままに二作目。こういう続編って一作目を超えるの難しいと思うけど、これは面白かった。前作はほぼ取調室の個室、今回は法廷に場所が変わる。それも時系列に沿っていて現実味というか、自然な流れと受け止めて物語の世界へ入り込むことができた。
読書体験の面白さは現実では考えては行けないことを自由に考えても良いことだと思う。なので、凶悪犯「スズキタゴサクにまた会える」期待してしまうのも良しとする。私が彼の変な魅力にやられているのか。それとも私が変態なのか。彼がどんな扱いを作内で受けても許してしまうのは、私の中の残忍性が出そうで怖かった。
所々の文章もさすが!裁判長の「そちらへ -
Posted by ブクログ
四月は残酷な季節だと、イギリスの詩人はうたった。わかるけれど不満もある。べつに残酷なのは、四月だけじゃない。
「そうだな。少しだけ理由はあるな。そう。いずみたちが、幸せそうにしているからさ。笑ったり喧嘩したり愛嬌をふりまいたり、手をつないだり。うっとうしかった。だから教えてやろうと思った。四月は残酷な季節だって」
呼吸を整える。目もとをぬぐう。洗面台で、ちゃんと湿らせてきたハンカチで。
「 ー わかりました」
そして、ゆっくり、顔を上げる。
「わたしは、あの日、十時過ぎに、湖名川駅に着いて ー 」
嘘がばれ、自分の物語を語りだす。
大丈夫。ここまでは、だいたい予定どおりだ。
「おれはこう -
Posted by ブクログ
たくさんの悪意と恐怖がぐるぐるぐるぐるとひとつの鍋で醸成されている感じ
恐怖が人の本心を顕にして生々しい
事件に巻き込まれた人たちがそれぞれの目線で経験する恐怖、逃げ惑う様、加害者側の心理も妙にもリアル
恐怖から逃げ遂せても、生き延びたことから始まる心の浸食もなおリアル
さらに、当事者の恐怖とは裏腹に第三者の世間も、悪意に溢れている
事件は客席から見る物語、当事者たちは登場人物、物語は改変される。と主人公が表現しているけど、
自分の生きている現実世界はまさにそういう一面があり、これは事実だなと痛感させられた
とダーク、リアルに包まれていますが、純粋に謎解きも楽しいですし、読後のスッキリ