呉勝浩のレビュー一覧

  • 道徳の時間

    Posted by ブクログ

    『爆弾』を拝読し、かなり好みでしたので呉さんが乱歩賞を受賞したこちらも拝読。

    皆さんが仰るようにどの登場人物が今話しているのか分かり辛い事も多かったですが、ご本人もその指摘を受け止めていらっしゃるのか『爆弾』では見事に進化をされている事が分かり驚きました。

    難点と言えばその位で、ドキュメンタリー映画を作って行く行程で謎が謎を呼び、叩き上げのジャーナリストであった主人公がそれを追って行く展開がどうなるのか予想も付かず、ミステリーを読んでいる!と満足感に満ち溢れました。
    最後の方で明かされるある人物がとんでもない事をしでかしていた事実に『道徳の時間』と言うタイトルがずしんと響きました。

    たった1つの難点についても、根底にはそれぞれの人物を掘り下げようとする呉さんの熱意が溢れており、途中から気にならなくなりました。

    またお気に入りの作家さんが増えて嬉しい限りです。

    余談ですが、巻末に江戸川乱歩賞の選考経過と選考書評も載っており、最終選考に残った作品ですらこんなに酷評されるのか…と青ざめました。
    「もっと小説を読んで下さい」の評にはびっくりしましたが、これらを糧に進化できるか否かがその後の分かれ目なんでしょうね。
    小説家の皆さんに対する尊敬の念がまた増しました。



    0
    2023年08月17日
  • ロスト

    購入済み

    爆弾から

    続いてレビューポイントの高い本作を続読
    大変良く考えられた伏線が何重にも張られ
    しっかり回収されて、
    人生訓も散りばめられた良作で今回も一気読み。

    最後まで解を明かさない、引っ張っりとか
    それも伏線なの?って感心しました。

    登場人物の相関と、誰のセリフなのかを
    しっかり理解する必要がやっぱりありますね。

    #シュール

    0
    2023年07月30日
  • 白い衝動

    Posted by ブクログ

    人間の割り切れない部分と矛盾しながらも両方を抱えることで葛藤するところがよく書かれていたと思う。

    社会という人間が生きていく上で必要な環境や道徳にも必ずしも割り切れない部分がたくさんあり、折り合いや挫折を繰り返しながらもある形に収まり、また変化していくことを読後にふと考えた。

    疾走感があって読みやすく、かなり残酷なシーンを思わせる文もあるが、読書の時間をかなり楽しめた本でした♪

    0
    2023年07月15日
  • 白い衝動

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもしろかった。でもやっぱり、実際に自分の住んでる地域に入壱のような犯罪を犯した人が住んでいたら追い出したくなるんだろうなと思う。

    0
    2023年05月03日
  • ロスト

    購入済み

    一気読み必至!

    面白かったです。
    なぜ村瀬梓が誘拐されたのか、その謎を辿ると意外な真実が次々に明るみに出て来て…
    細かい点を突き詰めると現実的ではないところもありながら(例えば村瀬殺害の状況は施設のスタッフに気付かれる可能性が無かったのか等)全体の構成力と心情描写の細かさで読者を惹きつける力があり、ノンストップで最後まで読み続けました。
    特に、麻生のキャラクターが好きです。

    #切ない #ドキドキハラハラ #ダーク

    0
    2023年03月07日
  • マトリョーシカ・ブラッド

    購入済み

    一気読み、まちがいなし!

     二転三転するストーリーに翻弄され、一気に読み進めました。薬害事件をめぐる登場人物それぞれの思いが錯綜し、やがて犯人と思しき男が浮かびます。しかし彼には鉄壁のアリバイがあり…
      個人的には、六篠のキャラクターが面白かったです。今時のおぼっちゃまくんかと思えば、意外に熱血だったりして。
     辰巳と六篠コンビの続編を期待しています。

    #ダーク #アツい #ドロドロ

    0
    2023年03月01日
  • ロスト

    Posted by ブクログ

    『白い衝動』『道徳の時間』がおもしろかったので続けてこの作家の作品を読んだ。
    私の理解力の問題か、日をまたいで読んだせいか、誰が誰だかわからなくなったりもしたが、めちゃくちゃおもしろかった。
    ぜひ、映像化してほしい。
    別の作品でも思ったが、少し前に書かれたにもかかわらず未来を予言していたかのような内容が見られる。
    この作品だと、最近の騒動の渦中にいる某芸人さんなんかが読めばいいのになあ。

    0
    2023年02月06日
  • 白い衝動

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃおもしろかった。
    この作家を今まで知らなくて損したと思うくらい。
    他の作品も読んでみよう。

    0
    2022年06月20日
  • 白い衝動

    Posted by ブクログ

    理解できない、したくない、そんな他人をそれでも信じたいと思ってしまう。その純粋な衝動に立ち向かっていく話。
    人は異物を排除する。何か揚げ足を取れるものがあれば躊躇なく実行する。それは自己を安全に保ちたいという当然の欲求ながらも少しでも客観視できればその醜さには気づける程度の衝動だ。
    しかしながら、その衝動に突き動かされ続けるのもまた人間ということをじんわりと教えてくれる。正直まったく共感をできるような話の展開ではない。それでも没頭できたのはそこに不可解以外の真の人がいたのかもしれない。

    熱中して読めた。人間の心理をえぐるだけではないミステリー要素もまた読み進める手が取らない理由の1つだったと思う

    0
    2021年12月19日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タゴサクと警察官たちの推理合戦、
    騙し合いが面白かった。

    タゴサクの無敵感、気持ち悪さ、
    登場人物の置かれた立場や性癖。
    人間というのは心に1人の囚人を抱えている、
    という作中に出てくる短歌が
    この物語には合っているなと感じた。

    私は長谷部の妻に同情してしまう。
    夫の性癖の暴露、それに伴う一家離散、
    息子の異常な犯行計画。
    しかし、ホームレスとして再会したときに
    シェアハウスに招き入れてあげたのは
    息子の少し残っていた人間らしさだったのかな。

    あとがきにあったけど続編も出ているようで。
    また気が向いたら読んでみたいと思う。

    ただ、結構重たい内容なので
    少し勇気が入りそう…。

    0
    2026年09月27日
  • 法廷占拠 爆弾2

    Posted by ブクログ

    前作に続きよかったなぁ。映画爆弾→小説爆弾→今作だったので、映画のキャストで脳内再生された。

    今回はスズキタゴサクも登場するが、メインとなるのはあの事件の遺族と、清宮の後釜に入った高東。タゴサクがんばれ!と思ってしまうようなシーンもあり、作者の想定通りに振り回されているなと思う。

    類家の推理は今回も大活躍で、高度な頭脳戦のゾクゾクするような快感を得られる。続きありそうな感じで終わったけど、続編出るのかな。出たら必ず読みます。

    0
    2026年09月27日
  • 白い衝動

    Posted by ブクログ

    登場人物たちは誰もが正しさを信じているのに、その正しさ同士が容赦なくぶつかる。読んでいて息苦しいほど重いテーマだが、だからこそページをめくる手が止まらない。一方で、あまりに答えの出ない問いを真正面から扱うため、爽快な読後感を期待すると少々つらいかもしれない。個人的には、ミステリとしての面白さ以上に、人間の怖さと切実さがいつまでも残る一冊だった。

    0
    2026年09月26日
  • これが最後の仕事になる

    Posted by ブクログ

    書き出しの一文が同じで、これほど沢山の作家さんの話が読めるのは嬉しい!
    良かったな!と思った作品は小川さん、方丈さん、多崎さん、金子さん、米澤さんの5作品です。特に金子さんのは終わり方が良かった。

    0
    2026年09月24日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

    Posted by ブクログ

    スズキタゴサクが取調室で繰り広げる心理ゲームがまぁ難しい。
    どの言葉を重要視するか、あるいは聞き流してよいものとするか、訓練で出来るものなのだろうか?

    清宮さんとの攻防はちょっとしんどかったけれど、類家になってからはとても面白かった。
    「あー言えばこー言う」の繰り返しだけど、鋭い会話の応酬は読み応えバツグン。
    終始、こんな風に言いたいことを的確に言語化できたらいいなぁと思いながら読んでました.


    映画のキャストを知らなくても、これは佐藤二郎さんが浮かびます。スズキタゴサク見たさに、映画を観たいと思いました。


    0
    2026年09月22日
  • 法廷占拠 爆弾2

    Posted by ブクログ

    相変わらず手に汗握る展開。

    前作「爆弾」はほぼ机上での心理戦だったけど
    今回は視えてくる映像も舞台が変わって
    また違う面白さがあった。

    続編楽しみ。

    0
    2026年09月22日
  • 法廷占拠 爆弾2

    Posted by ブクログ


    爆弾の続編。おもろかったね!
    映像化するならドラマでやってほしい。3話と8話あたり、衝撃のラストで次週に引っ張ってほしい。
    ただ気になるのは類家ってそこまで頭脳明晰か?という。ちょっと冷静なだけで、まぁそりゃそうやねって事しか言ってないんだよなー。爆弾の時も思ったけど。彼らのガチの頭脳戦を次回作では読みたいです

    0
    2026年09月20日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

    Posted by ブクログ

    映画を見て、これは小説でも読んでみたいと思い読みました。
    映像で見ているので読みやすかったし、ぐいぐい引き込まれてあっという間に読み終わってしまった。

    0
    2026年09月18日
  • 法廷占拠 爆弾2

    Posted by ブクログ

    「爆弾」を映画で観て、この面白い映画の続編ならということで本書を読みました。それなりに面白かったけど、読んでいる最中、スズキタゴサクの文字を見るたび、佐藤二郎の顔が浮かび、映像の影響に驚きです。

    0
    2026年09月12日
  • 法廷占拠 爆弾2

    Posted by ブクログ

    著者の得意とする、疾走感が伝わる作品だった。読みながら考えながらジリジリさせられるシーンがたくさん。この手の作品を読みたくなるのは、自分が平和すぎるのか、と考えさせられる作品だった。

    0
    2026年09月09日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    ミステリー、幻想小説、SFと多岐にわたる短編小説集。

    ・感想
    呉先生らしい風刺作品集だなと思った。

    「素敵な圧迫」
    この性癖は江戸川乱歩感あるな、と思いながら読んでたけどそれもそのはずで江戸川乱歩特集の雑誌に書いた作品だったんだ!
    精神的圧迫の結論として最後のタクシー運転手の会話を持ってきたのは感嘆した。
    「まずい法律ができました」「どうまずいんです?」「そこはよくわからない。でもどうにかしないと」「どうにかって?」「それはよくわからない」という流れから「生きていれば圧迫は勝手にやってくる」という流れに社会的なメッセージを感じる。好き。

    「ミリオンダラー・レイン」
    3億円事件を題材に貧困低学歴の主人公と格差、資本主義と搾取、革命ごっこに興じる左翼運動家などなど。
    呉先生のこういう社会との距離感が好き。

    「論リー・チャップリン」
    屁理屈こねて議論のゴールをずらして、マウント取ってはい論破!する人たちを題材にした作品。
    相手を論破する理由を疑問に思い、論破したその先に何があるのか知りたいと思ってるので楽しく読めた。
    確かに言い負かすのは気持ちいいだろうね。
    でも最後はちょっとほっこりする終わりでよかった。
    そういえばこの主人公の名前はアトミックブレイバーの主人公と同名なんだけどたまたま??何か意味があるのだろうか。

    「パノラマ・マシン」
    結局妄想じゃ満足できなくなるよね。
    だって現実は何にも変わってないんだし…そりゃいくら並行世界で欲望が叶っても虚しくなるだけだろうなと思う。
    憎い相手は現実で殺してなんぼ!(そういう作品ではない)

    「ダニエル・ハングマン・ジャービスの処刑について」
    ボクシングには全然興味ないけど、ただ殴り合ってるだけじゃない、といううことを知れた。
    色んな駆け引きがあるのね…。
    人が殴り合ってるの見て楽しめる感性は持ってないけども、スポーツとして楽しんでる人がいることも理解できた気がする。
    ミステリーとして割と好きなオチだった。

    「Vの行進」
    コロナ禍にあった自粛ムードへのアンチテーゼ作品。
    後半は抽象的すぎてちょっとよくわからなかった…。
    でも私も意味の分からないマスク会食とかお気持ちでの自粛反対派だったなー。
    人がいない場所での意味のないマスク、意味のない手洗いしてるやつとかマジで嫌いだった…。
    それはもはや形だけの儀式じゃん、むしろ逆に汚いって思うこと多かった。
    清潔不潔の基準がおかしい人が沢山いるね。

    0
    2026年09月08日