呉勝浩のレビュー一覧

  • 白い衝動

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    人間の割り切れない部分と矛盾しながらも両方を抱えることで葛藤するところがよく書かれていたと思う。

    社会という人間が生きていく上で必要な環境や道徳にも必ずしも割り切れない部分がたくさんあり、折り合いや挫折を繰り返しながらもある形に収まり、また変化していくことを読後にふと考えた。

    疾走感があって読みやすく、かなり残酷なシーンを思わせる文もあるが、読書の時間をかなり楽しめた本でした♪

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    2023年07月15日
  • 白い衝動

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    ネタバレ

    おもしろかった。でもやっぱり、実際に自分の住んでる地域に入壱のような犯罪を犯した人が住んでいたら追い出したくなるんだろうなと思う。

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    2023年05月03日
  • ロスト

    購入済み

    一気読み必至!

    面白かったです。
    なぜ村瀬梓が誘拐されたのか、その謎を辿ると意外な真実が次々に明るみに出て来て…
    細かい点を突き詰めると現実的ではないところもありながら(例えば村瀬殺害の状況は施設のスタッフに気付かれる可能性が無かったのか等)全体の構成力と心情描写の細かさで読者を惹きつける力があり、ノンストップで最後まで読み続けました。
    特に、麻生のキャラクターが好きです。

    #ダーク #ドキドキハラハラ #切ない

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    2023年03月07日
  • マトリョーシカ・ブラッド

    購入済み

    一気読み、まちがいなし!

     二転三転するストーリーに翻弄され、一気に読み進めました。薬害事件をめぐる登場人物それぞれの思いが錯綜し、やがて犯人と思しき男が浮かびます。しかし彼には鉄壁のアリバイがあり…
      個人的には、六篠のキャラクターが面白かったです。今時のおぼっちゃまくんかと思えば、意外に熱血だったりして。
     辰巳と六篠コンビの続編を期待しています。

    #ダーク #ドロドロ #アツい

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    2023年03月01日
  • ロスト

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    『白い衝動』『道徳の時間』がおもしろかったので続けてこの作家の作品を読んだ。
    私の理解力の問題か、日をまたいで読んだせいか、誰が誰だかわからなくなったりもしたが、めちゃくちゃおもしろかった。
    ぜひ、映像化してほしい。
    別の作品でも思ったが、少し前に書かれたにもかかわらず未来を予言していたかのような内容が見られる。
    この作品だと、最近の騒動の渦中にいる某芸人さんなんかが読めばいいのになあ。

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    2023年02月06日
  • 白い衝動

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    めちゃくちゃおもしろかった。
    この作家を今まで知らなくて損したと思うくらい。
    他の作品も読んでみよう。

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    2022年06月20日
  • 白い衝動

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    理解できない、したくない、そんな他人をそれでも信じたいと思ってしまう。その純粋な衝動に立ち向かっていく話。
    人は異物を排除する。何か揚げ足を取れるものがあれば躊躇なく実行する。それは自己を安全に保ちたいという当然の欲求ながらも少しでも客観視できればその醜さには気づける程度の衝動だ。
    しかしながら、その衝動に突き動かされ続けるのもまた人間ということをじんわりと教えてくれる。正直まったく共感をできるような話の展開ではない。それでも没頭できたのはそこに不可解以外の真の人がいたのかもしれない。

    熱中して読めた。人間の心理をえぐるだけではないミステリー要素もまた読み進める手が取らない理由の1つだったと

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    2021年12月19日
  • 白い衝動

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    殺意と殺人願望の違い、そしてただただ殺人願望を持つ人に対して社会ができることは、排除か隔離か包摂(受け入れる)こういう心理学的な内容を組み込みつつ、ストーリー展開もしっかりミステリー。これはなかなか骨太で面白い作品だった。

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    2021年10月09日
  • 白い衝動

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    普通と異常の区別
    マイノリティの彼らをどのように社会は扱い歩み寄るのかを俯瞰しながら見ることが出来た

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    2021年03月18日
  • 白い衝動

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    自分のことを書かれてるみたいだった。
    すごい。生理中とかに読むとすごく落ちる
    どうやったら誰に受け入れられるかわかんないけど、うんなんかそんな話だった。
    ぜんぶ無理だけど、仕方ないっていうか
    すごい好きだったけどずっとしんどかった

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    2020年11月15日
  • 道徳の時間

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    「人間が描けていない」
    「え?」
    「本当の人間はもっと優しいし、世の中にはもっと救いがある。それをわざと描かないこの物語はー」
    「道徳的じゃない?」


    素晴らしく、面白い作品。
    道徳的であるとはどういう事かを考えさせられる作品。
    これを道徳の教科書にしてもいいくらいだ。

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    2019年01月24日
  • 道徳の時間

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    面白かったー。   
    まさしく“道徳”の小説、物語だった。    
    面白い面白い面白い。     
    ただ映像作品の良し悪しについて全く疎いので、それについての言及がさっぱりだったのが無念。   
    他の作品も読みたいと思わせる一作だった。

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    2017年11月02日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    ストーリーは面白かった。
    爆弾に続いて、一気読みです❣️
    スズキタゴサク、のらりくらりと
    なんか、すごかった。
    なにものー?!
    オーディブルのせいか、
    昔のアニメ、笑うセールスマンの
    喪黒福造を思い出します。

    でもでも、私には、
    人質系の、痛そうなやつは
    なんか、聞いてて、聞くのが
    怖くて嫌だったなぁ。

    お話は面白かったです。

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    2025年12月22日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    ネタバレ

    前代未聞の都内連続爆破事件から一年──。スズキタゴサクの裁判が急遽被害者遺族にハイジャックされる!警察や記者、被害者遺族を含む100人の人質を抱え、犯人は死刑囚の刑の執行を要る……。

    法廷での立て籠もりとネゴシエーションという緊迫感溢れる状況の中、交渉と同時に犯人の目的やバックボーンを探っていくシチュエーションは前回と変わらず。この警察組織vs犯人の息もつかせぬ交渉劇こそがこのシリーズの一番の見どころであり、その楽しみは本作も変わらず継続のままである。

    ただ、前作のスズキタゴサクの犯人像のインパクトがあまりにも強過ぎたせいか、犯人と警察とスズキタゴサクの三つ巴の状況がどうしても犯人同士の比

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    2025年12月21日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    ネタバレ

    映画化されていて、CMを見て気になったので、原作を読んだ。どんどん展開が気になるので、始まりから終わりまで、飽きずに読めた。スズキの目的がなんなのか?何者なのか?がずっと気になりながら、刑事とのやり取りで明かされていくのが面白かった。事の結末とは別に、「自分に関係のない人たちが不幸にあうことをどう思うか」というのが、もう一つのテーマのような感じでずっと自分にも問いかけられているように感じた。最終的には事件の全貌がわかり、モヤモヤ感はなかった。

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    2025年12月21日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    ペラペラと澱みなく自己卑下発言を垂れ流し続けるスズキタゴサクにげんなりもしたけど、もしかしたら私自身に似てるところもあるかも。

    「◯◯は殺します。◯◯だからです」の羅列は、どんな境遇・人生・環境を生きていても誰かに何かしら否定的なことを言われることが必至な現実の風潮が表されているなと感じた。

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    2025年12月19日
  • スワン

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    大きな驚きはなかったが、胸が苦しくなる作品だった。
    その一瞬の選択、一瞬の判断、、
    みんなそのとき考え得る最善のことをしただけなのに。その恐怖をその緊迫感を経験していない外野の人間が、なぜそれを責めることができようか。
    当事者の気持ちになって考える、新しい作品だった。
    今一度自分の行動や考えを見直す気持ちになった。

    この方の作品は初めて触れたが、他も読んでみようと思う。

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    2025年12月18日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    東京都内を舞台に繰り広げられる爆弾テロ。
    容疑者として取り調べを受けるスズキタゴサク。
    なんとかして次の爆破計画を探り出そうとする警察とスズキタゴサクとの駆け引きが面白い。
    解説にも書かれていたが、「羊たちの沈黙」の日本版といった感じ。

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    2025年12月18日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    映画「爆弾」が面白かったので読んでみました。
    ハラハラドキドキして、疾走感があって、一気に読みました。
    読み応え十分、面白かった。
    続きもありそうなので楽しみ。
    スズキタゴサク怖すぎ

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    2025年12月18日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    現在映画も上映中の話題作。
    スズキタゴサク役が佐藤二朗と知ってからセリフが全て二郎節で再生される。
    というか、作者も佐藤二朗をイメージして書いたんじゃないかくらいそのまんま。

    取調室の中だけでのやりとりかと思ってたら、割としっかりした群像劇。
    タゴサクの奇妙さ、それに翻弄される刑事たち。

    なぜ、タゴサクは爆弾を設置したのか?
    事件を起こした真意はなんなのか?
    そもそも”タゴサク”は一人なのか?

    最後の最後まで“タゴサク”が見えてこず気味悪さが文章全体にまとわりつく。
    長編だけど、ぜひ読んでほしい一作。

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    2025年12月17日