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『スワン』(日本推理作家協会賞長篇受賞作 第41回吉川英治文学賞新人賞受賞、直木賞候作作)、 『おれたちのうたを歌え』(直木賞候補作)など、一筋縄でくくれないエンタテイメント作品の書き手・呉勝浩の放つ警察小説。
神奈川県警と警視庁のはぐれ刑事たちが手を組んでせまる“巨悪の闇”とは!
”謎解きと人間ドラマが交差する骨太警察小説!”
文芸評論家・縄田一男氏が絶賛!
陣馬山で発見された白骨死体の傍らにはマトリョーシカが埋められていた。被害者は5年前、行方不明とされていた男だった。
神奈川県警刑事・彦坂は、青ざめる。その男こそ、5年前、組織ぐるみで隠蔽した事件の関係者だったのだ。
県警に激震が走るさなか、八王子で、第二の惨殺死体が発見される。現場には第一の事件との関連性を示すマトリョーシカが残されていた。
事件そのものを隠したい神奈川県警と、反目し合う警視庁の捜査班。
組織の論理がもたらす闇に、はぐれ刑事たちが誇りをかけて、合同捜査を始める。
異色の警察小説!
Posted by ブクログ 2023年11月06日
推理小説としても人間ドラマとしても読み応えある警察小説。各々ワケアリの神奈川県警と警視庁のはぐれ刑事たちが事件の真相に迫る臨場感が見事。ネタバレになるので詳細は割愛するが私怨から巨悪、巨悪から個人的感情へと帰結する変遷がありきたりな警察小説と一線を画す要素になっている。根底に流れるのは人間の歪んだ欲...続きを読む
やられました。
最後に向かうまでの伏線、思いもよらない展開
全てに通じるマトリョーシカの意味。
良く考えられ、仕組まれた作品でした‥感心
今作は登場人物が多いので混乱する所もありますが
主要人物だけおさえ置けば読み進められ点も◯。
Posted by ブクログ 2022年06月24日
山中の白骨死体の傍らにあったマトリョーシカの謎。
被害者は、5年前の行方不明の医師。
神奈川県警の組織ぐるみの隠蔽と反目しあう警視庁の捜査班。
いわゆる警察小説になるのだが、この作家さんの警察ものは、初めて。
なかなかの複雑さだが、結末が気になり一気読みになる。
好みかというと…。ちょっと違うかな。...続きを読む
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