呉勝浩のレビュー一覧

  • 蜃気楼の犬

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    これは好きな警察小説。
    ベテラン刑事の番場には掴みどころが無い。
    だけど間違いなく優秀で、事件を解決に導くための手法や着眼点には脱帽する。
    なのに、二回り歳下で身重の妻には弱く、常に彼女とその子供を最優先に考えている。
    この落差に番場の人間臭さが出ていて良い。
    今回の作品も面白かった。

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    2024年05月22日
  • 素敵な圧迫

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    「素敵な圧迫」はフェチに突き進み逆らう事が出来ない人間の本能的な情熱に突き動かされる思いが描かれていた

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    2024年04月24日
  • 白い衝動

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    ネタバレ

    かなり面白かった。
    確かに難しい部分もあったが、登場人物たちの心情が表れている部分も多く、なるほどと思わされる点も多かった。
    心理学の部分は専門用語も多く分かりづらかった。
    秋成・千早・入壱がどこで繋がるのか内心ドキドキしながら読むことができた。

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    2024年04月17日
  • 素敵な圧迫

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    ちょっと不思議な短編集。
    一見、こんなこと現実ではありえないかなって思ってしまうけど、でもコロナ禍でそれまで無意識に信じていたことや普通だと思っていたことがあっけなく覆ってしまって、そんな経験をした今、何が起こってもおかしくないという気がしていて、だからこそすんなりと受け容れられた。

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    2024年04月14日
  • 素敵な圧迫

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    呉さん作品 8冊目は
    表題作「素敵な圧迫」を含む6編の短編集

    【素敵な圧迫】
    「いい隙間を見つけると、胸がおどった」
    押し入れの隅っこ、布団の隙間。電源を落とした一人暮らし用の冷蔵庫。抱擁に似た、素敵な圧迫。
    体をピッタリと包み込む圧迫に取り憑かれた広美。
    大人になった広美は自分の体に肌にピタッと合う男 遼と出会う。いつまでも抱きしめていてもらいたかったが、婚約者が出来た遼は別れ話を匂わせてきた_。

    わかるぅ。押し入れ好きだった。中学の修学旅行で友達と「ドラえもんごっこ」とか言って朝まで押し入れで寝たら キツくて次の日体がミシミシ痛かった思い出 笑

    こんなピターっとくる男性、そうそう手放

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    2024年04月12日
  • 素敵な圧迫

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    ネタバレ

    7 books to go!読友さんの感想を受けて、初の呉勝浩作品。どれも尖ったパーソナリティを持つ登場人物、さらに熱量を感じる作品ばかり。表題作、『素敵な圧迫』は「紫のスカートの女」を彷彿とさせる、やばい女性の性癖。密閉・圧迫が大好き。押入れの隙間に収まりたい願望。大学での1人暮らしで冷蔵庫の中でジッと圧迫を感じることが好き。不倫相手から抱かれる密閉感が大好き。その不倫相手から別れを言われ。。。彼女があれこれ別れまいと工作する。しかし相手から殺されそうになる!ゾゾゾーーー。ボクサーのお話しも最後に!!④

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    2024年04月10日
  • 素敵な圧迫

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    表題作の『素敵な圧迫』と『ダニエル・《ハングマン》・ジャービスの処刑について』が面白かった。

    『素敵な圧迫』は狭い場所や圧迫感に幸福を感じる性癖を持つ女性が主人公。取引先の男性と肉体関係を持つようになりその男性の身体の重みや肌質などの圧迫感に虜になるが、彼には資産家令嬢の婚約者がいて───という話。設定も突飛なのだが、その後予想もしないような展開になるのが面白かった。なるほど、そっちか!
    『ダニエル・《ハングマン》・ジャービスの処刑について』は、ある一人の天才ボクサーの半生を描く自伝小説の形態を取る。普通に面白く読んでいると最後にミステリ的な仕掛けがあり、なるほどと唸った。こういう仕掛けがあ

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    2024年04月06日
  • 警官の道

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    上級国民:葉真中顕/許されざる者:中山七里/
    Vに捧げる行進:呉勝浩/クローゼット:深町秋生/
    見えない刃:下村敦史/シスター・レイ:長浦京/
    聖(あきら):柚月裕子

    作家もいろいろ 物語もいろいろ
    読んだことのない作家さん出会うのも おもしろい

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    2024年04月05日
  • 雛口依子(ひなぐちよりこ)の最低な落下とやけくそキャノンボール

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    めちゃくちゃでした。圧倒的な暴力と不快。
    登場人物たちの誰ひとりとしてまともじゃない。ひどい話です。
    でも、キャラとセリフが面白く顔を顰めながら笑ってしまい、スピード感に飲まれて先へ先へと読み進めました。
    主人公たちが映画『ベイビーわるきゅーれ』の二人で脳内再生されました。

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    2024年03月16日
  • 素敵な圧迫

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    呉さんの文章が好きだ。情景や心理や、とにかく様々なものをまざまざと思い描くことが出来る、描写の巧みさが好きだ。

    短編集でありながら、読みごたえがある。
    特にボクシングを題材にした「ダニエル・《ハングマン》・ジャービスの処刑について」では、ボクサーの身のこなしがみごとに再現されて実際の試合を見ているよう。

    うわ、嫌だなと思うような人間の描写もしかり。読み終えてドンヨリとしてしまうのは、とにかく引き込まれてしまうからなんだろうな。

    短編でありながら重ための話がほとんどだが、「論リー・チャップリン」は楽しんで読んだ。

    「ミリオンダラー・レイン」「Vに捧げる行進」の主人公にも好感が持てた。どち

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    2024年03月10日
  • 警官の道

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    警官も人。
    悩みもあれば間違いもする。
    そんな中でも信念をもって行動し生きている人はかっこいい。
    どの作家さんの作品も響きました。

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    2024年02月29日
  • 警官の道

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    ネタバレ

    「警官」という職業に焦点を合わせているのが面白い。するっと読むつもりだったのに、好きな作家が多すぎて没入。急いで読むことができなくて、思いのほか時間を要しました。

    まずひとつめの葉真中さんで掴みバッチリ。以降、コロナに寄せた話もちらほらあり、あまりに寄せすぎるのは私は苦手なのですが、世間がパニックになっている間に作家たちはなんとかこれに絡めた話を書けないものかと考えていたのだなぁと思ったりも。

    警官だって普通の人間。LGBTをカミングアウトする時期に悩む姿なども描かれ、その生き様が興味深い。

    柚月姐さん、好きです♪

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    2024年02月20日
  • 素敵な圧迫

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    世にも奇妙な物語を彷彿とさせるような不思議なお話をまとめた短編集。
    「素敵な圧迫」「ミリオンダラー・レイン」
    「論リー・チャップリン」「パノラマ・マシン」
    が私は好きでした。
    ちょっと間抜けで生きづらさを感じている、
    そんな人間臭い登場人物がまたいい。
    落ちもはっきりしていて、爽快感もある。
    この方の長編も読んでみたい。

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    2024年02月14日
  • 警官の道

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    警察小説の短編集
    葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子
    今読まれているこの作家達の警察小説アンソロジーという事で、期待しまくって読み進めましたが・・・
    作品によって大きく好き嫌いがある感じですかね?中山七里と柚月裕子はさすがの面白さでしたが、長浦京は警察小説ですらなく、「リボルバー・リリーの現代版」の様相だし・・・
    他の方にも是非読んでいただき、感想を聞きたいです。

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    2024年02月01日
  • 白い衝動

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    面白かった、そして難しかった。
    どんな人にも人権があり、過ちを起こした人でも人権がある。それを包摂する社会の難しさ
    いや、諦めてもいいんじゃないか。諦めて孤独に耐える方がお互い幸せなのかもしれない

    他人を受け入れるってどういうことなのか
    なんか、時代に沿ってるな〜て気もした

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    2024年01月23日
  • 雛口依子(ひなぐちよりこ)の最低な落下とやけくそキャノンボール

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    アナーキーな作品タイトルに違わず国内の凶悪事件をまぜこぜにしたような相当胸糞悪い内容ではあるが、不思議な疾走感とポップさがある。読者を絶対的憂鬱かつ不愉快に導かない(いや、導かれてはいるか)、絶妙なバランス感覚を持った文章。記憶が風化しない程度の数年前と去年を交互に織り交ぜながら、物語が進んでいくと徐々に全容を現す展開はぐいぐい引き込まれる。結果精神的ダメージもあるが。呉氏のほか作品とは毛並みがやや異なり、一方で圧倒的理不尽さがここにはある。

    巻末付録の『毒母VSメンヘラ娘』も不快指数絶賛MAX状態。ご一読あれ。

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    2024年01月22日
  • 道徳の時間

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    表紙に誘われて〜^^;

    【道徳】

    社会生活を営む上で、ひとりひとりが守るべき行為の規準(の総体)。自分の良心によって、善を行い悪を行わないこと。

    なので、コイツらには関係ないかもしれん。守ってないし、良心ないし、善悪の判断できんみたいやし。
    って、そう思う
     善悪って何?
     良心って?
     守るって?
    「しょせん、道徳なんてその程度、っていうのがぼくの結論。書き換えたり、書き戻したり、作者によって好きなように設定されるルールにすぎない…」

    落ちぶれたビデオジャーナリストが、小学校で起きた殺人事件のドキュメンタリーの撮影を頼まれる。
    「え?この事件、犯人捕まってるけど、何か変?」
    疑問が疑

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    2024年01月14日
  • おれたちの歌をうたえ

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    「栄光の5人組」を紡ぐ50年に跨る圧倒的なスケール感。必然か偶然か、誤解やすれ違いは時に残酷に時に優しく人々の過去を紡いで未来を織り成す。全体的に漂う雰囲気は荷風の言う「暗愁」であるが、清濁飲み込んでそれでも今を生きようとする潔さに心地よい読後感を感じる。

    難点としては、第2章の学生時代の描写がラノベノリであるところと、それぞれの登場人物が生み出す物語に対して真犯人とそれに付随する真相がややパンチが弱すぎるように思う。そこに目を瞑れば素晴らしい大河刑事小説に仕上がっている。直木賞候補になったのも納得の作品。

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    2024年01月08日
  • 白い衝動

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    第20回大藪春彦賞受賞作。呉氏の作品に共通するテーマ「絶対悪」。その絶対悪側に立つ人間が持つ衝動と、側に立つ人間らの衝動。ほか作品とは一線を画し、何か重大事件が起こるのではない起こった事件に対し、相容れがたいモノを相容れようとする人間の心理が良く描かれている。「あるがままの君を、私は受け入れる」、この言葉がとても印象的。

    自分の近所にこんなにわらわら絶対悪が居たら嫌だが、異なる形の「白い衝動」を持った者らを描くことで物語に重層的な厚みが生まれている。

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    2024年01月05日
  • おれたちの歌をうたえ

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    栄光からの絶望からの、過去が重荷でありながらもそれが希望でもあり続けるような
    過去から現在にかけての思惑が圧倒的だった。
    セイさんが個人的にとても切ない。
    凄まじく暗いし何も変わっていない気もするのにそれでも圧倒的希望が見える終わりで凄く良かった
    何事も切り捨てられる欣太の友達への対応とか、栄光レッドとかにすごくグッとする
    濃厚な物語。読めて良かった

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    2024年01月03日