呉勝浩のレビュー一覧

  • 法廷占拠 爆弾2

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    警察側も真っ当じゃない描写なのが読んでて楽しい。
    エンタメ性が高いのに、現代社会への問題提起も豊富に含まれている。

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    2025年11月15日
  • スワン

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    『爆弾』シリーズで話題の呉勝浩の一作。
    正直、個人的には爆弾よりも好みであった。

    埼玉県東部に位置する架空の都市、湖名川市。
    その顔とも呼べるショッピングモール『スワン』で無差別銃撃事件が発生。
    死者21名、重軽傷者17名という未曾有の大惨事を
    生き延びた高校生の片岡いずみ。
    彼女は同じ事件の被害者で同級生の古舘小梢から
    保身のために他人を見捨てたと暴露される。
    被害者から一転して非難の的になったいずみの元に一通の招待状が届く。
    5人の事件関係者が集められた「お茶会」の目的は、
    同じ事件の被害者である吉村菊乃の死に関する謎を明かすことだった。

    あらすじから漂う傑作の予感。その予感はズバリ的

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    2025年11月14日
  • アトミック・ブレイバー

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    またガラッと変わった作風で来ましたね、呉さん!
    今回はSF!
    私の大好物のディストピア!
    『爆弾』である程度の知名度を獲得したから自由に書けているのかも、という線もありますがとにかく、文学色の濃かった『Q』の次にこれとは…
    これだから呉さん布教委員会は止められない!!(皆さんのご入会を涎垂らしてお待ちしております)

    ただ、本作が賛否両論なのも頷けます。
    今回は格闘ゲーム観戦がお好きな呉さんが、主人公の趣味として格闘ゲームを出すだけだったのが、書いて行くうちにどんどん話の肝になって行った為に、それはもう呉さんの格闘ゲーム愛が爆発している訳です。(うまいこと言った、爆弾だけに)
    練習シーンもそれ

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    2025年11月10日
  • 道徳の時間

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    ネタバレ

    すごく濃かった
    いろんな事件が次々とおきて わからなくならないように 付箋を付けながら読み進めてきました
    あと四分の一くらいになったとき すべてがつながって 
    それぞれの立場やみかたによった貧困と差別 どうしょうもない哀しさやいらだちがつたわりました 鳥肌ものでした 

    なんだか 読み終わりたくなかった

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    2025年11月09日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

    匿名

    購入済み

    映画化納得

    映画化する事を知ってから読みましたが
    本当におすすめです

    #怖い #深い

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    2025年11月07日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    爆弾の続編にあたる作品

    法廷を占拠するというタイトル通りの事件が発生
    やはりスズキタゴサクという存在の底知れない不気味さが際立つ
    前作より読みやすく感じた

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    2025年11月04日
  • スワン

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    ネタバレ

    面白かった!!事件の真実がが気になってしまい、ノンストップで読みました。読み進め、真相が分かるにつれ登場人物の印象が一気に変わる。読後感も良かったです。
    二人のオデット&オディールが見たい!!

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    2025年10月20日
  • スワン

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    スワン
    久しぶりに正統な「悲劇」を読むことができた。ミステリーやサスペンスではなく、正しくクラシカルな「悲劇」の様相を取り入れた作品だ。
    冒頭から商業施設での大量殺人がおこり、その後被害者となった人達の関係者にスポットがあたるが、被害者である彼らの事件後の人生が明るみになるに連れ人間の醜い部分、嫌な部分が少しずつ明かされていく。
    結末についていろいろと邪推してしまったが、更に上をいくエンディングに衝撃をうけた。
    この作品は冒頭以降を説明すると面白さが目減りする様に思うので詳しくは描かない、被害者であるいずみが事件を受けてどの様に変わっていくのかを是非楽しんで欲しい。

    主人公のいずみが知ってい

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    2025年10月07日
  • ライオン・ブルー

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    澤登耀司は同期の現職警察官失踪事件の真相を探るため獅子追交番に赴任してきた。
    過疎化した田舎町はある権力者一族に牛耳られており、同期失踪の真相を探る中で耀司は街を二分する開発計画に巻き込まれていく。
    そして、失踪した同期の拳銃で開発反対派のヤクザが射殺されるという事件が起きる。

    ・感想
    ううう…呉先生の作品ってどれもおもしろくってすごい。
    読んでる時ずっとヒリヒリしてた。

    爆弾は常識や倫理という線の上をたまに踏み外しながらも踏ん張りつつ「己の正義」を生きる刑事たちがいたけど、今作の耀司君は「己の役割」を果たすためだけにこれからも生きていくんだろう。
    毒を食らわば皿まで。しがらみ

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    2025年09月03日
  • スワン

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    ネタバレ

    この子が16歳なのがすごいと思った。強すぎる。
    呉さんの本は、色んな立場の人がいろんな場面で何かをしてしまうそれを世間では罪と言われるけど本当に?
    ってところに光を当てることが多いのかな、と、爆弾を読んだ時に思い、こっちの作品の方がそれがもっと細かく描かれていると感じた。
    個人的に炎上とかあんま興味ないから人々のバッシングがどんなに酷いのか分からないからかもしれないけど、16歳の被害者である少女に対してこんな責め方を日本と言う国はするのだろうか、とゆーのが最初に気になってしまった。
    そんな酷い国じゃないと思うんだけど,未成年に対して、てかこの子普通に被害者すぎるからって思っちゃったから、最初そ

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    2025年08月20日
  • スワン

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    とても面白かった

    犯人たちの銃殺シーンが淡々のすすむ様を重々しく描くのではなく、擬音や鼻歌、映画に例えており、
    短時間で逃げ惑う人たちが次々に撃たれていくのが目にイメージできて恐ろしく感じた。

    その中でも、火事の警報の時は割とすぐみんな避難できるのに、目の前に銃を構えられると動けなくなるのは、銃という具体的な死を強く感じてしまうためなのかと考えさせられ、描写の緻密さに驚いた。

    死や危機に迫るときのその場その場の決断の結果がどうなっても、あとから外野や自分自身が責めたとしてもやっぱりその時はどうしようもなくて、その後も簡単に解決することはできないんだ、、抱えていくしか無いのか、、という感情

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    2025年07月06日
  • スワン

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    ネタバレ

    ・あらすじ

    ・感想
    面白くって一気読みしてしまったーーーー。
    さすが呉先生…。
    呉先生の作品はまだ爆弾シリーズとこの作品しか読んだことないんだけど、爆弾は正直50回以上読んでると思う。
    普通の人々と社会の外に生きる人と人間なんて残酷で身勝手で醜いと諦めた人間とその残酷さからも綺麗事からも逃げない人間と気高い信念を持った人間たちが描かれてて、私は何かあるたびに(何もなくても)爆弾を読む日々を過ごしてるんだけど、きっとこのスワンも同様に何度も読み返すと思う。
    呉先生の人間への信頼とか希望の書き方が好きなんだよなーー。

    白と黒、バレエ、白鳥の湖というキーワードとアイテムを巧みに使ってて、疑心暗鬼

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    2025年05月18日
  • これが最後の仕事になる

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    最初の一文目が同じアンソロシリーズ。お気に入りは、桃野雑派「「アイドル卒業」一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」岸田奈美「声」、そしてさすがすぎる米澤穂信「時効」。求めてる面白さ!の人もいればこんなのも書くの、な人もいるのが良き。

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    2025年04月29日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

    購入済み

    映画も楽しみ

    はじめのうちスズキタゴサクのグダグダした会話に少しウンザリしたが、次第に読者もだんだん事件に巻き込まれる感じが。
    今まで読んだことのない実に不思議な推理小説であるがこの世の実態をよく表している気もする緻密な表現はたいしたものである。
    映画でスズキタゴサクを誰が演じるのかと思っていたらフジTVのCMに佐藤二朗の顔が出て、さもありなんと。

    #シュール #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2025年04月28日
  • おれたちの歌をうたえ

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    ネタバレ

    元刑事でありつつも落ちぶれた初老の男が、高校時代に起きたある事件と向き合う物語。 「栄光の5人組」だった幼馴染の一人が亡くなり、とあるチンピラをともに金塊を追うことに。 自身が高校生だった昭和51年に起きた事件と当時の関係者が複雑に絡み始め、過去と現代が交互に場面が展開し、徐々にパズルのピースがハマっていく。さらには時代ごとに極左集団、警察内部、半グレなどがストーリーに緊迫感を加えたことで一気読みせずにはいられなかった。というかレビューするのが難しい。傑作と言うことだけでも覚えて帰っていただければ。。

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    2025年04月27日
  • スワン

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    ミステリの要素も人間の心理と行動がリアルに書かれていることも面白くて一気読みした。自分がその場にいて経験したわけでもないことに対して、きっとこう思う、きっとこうするという何の信憑性もない感覚だけで人を非難する人間は世間にはごまんといることを再認識して、がっかりもした。しかしいずみの姿勢からこういう乗り越え方もあるのかと思い、自分自身も世界への信頼の回復が少しできた気がする。

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    2025年04月06日
  • 白い衝動

    購入済み

    いやーおもしろい

    サスペンス、どんでん返し系好き知人に教えてもらい読みました。これは面白い、ねたばれになるので多くは言いませんが読むべき!

    #ドキドキハラハラ

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    2025年03月25日
  • 白い衝動

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    心理学用語の独特な言い回しがあるので飲み込むまで時間のかかるページも多かった。

    『人を殺したいもの』対『人を虐げたもの』だと思っていたら、そんな単純な話ではなかった。
    誰の中にも存在する『悪』をどう扱い、向き合い、消化するか。
    人は知らず知らずに行っているのにその衝動を止められないものがいるわけですね。
    では、止められなくて犯罪をおかし、刑に服したものは『止められない』のだろうか。

    そして加害者側の人権。
    加害者自身ではないものが、加害者側というだけで『被害者』にはならない。
    言われなくても分かっているが、それをまざまざと見せつけてくるようなストーリーでした。
    少しずつ紐解かれ、繋がってい

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    2025年03月15日
  • スワン

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    面白かったー!
    私、呉勝浩さんの作品は二作目ですが、すでに大好きです。
    こんな鋼メンタルの女子高生はいないかもしれませんが笑
    鮎川はダメです、クビだよ!!怒

    なにより、一気読みでした。

    そして、通勤で読んでたのですがダメですね、続きが気になって仕事になりません。エッセイとかじゃないと仕事に影響する。

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    2025年01月30日
  • スワン

    Posted by ブクログ

    白黒ハッキリつけることが正しいのか
    白と黒なんて誰が決めるのか
    白が黒に、黒が白に見えることもある

    あのとき自分は何をできたのか
    もっと良い選択があったんじゃないか
    問い続ける
    抱え続ける
    苦しみ続ける
    それが生きていくということなのか



    この内容で物語の舞台は「スワン」
    痺れる

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    2025年01月29日