呉勝浩のレビュー一覧
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類家vs スズキタゴサクの頭脳戦に痺れます。謎の答えは会話をメインに明かされていきますが、え、そういうことだったん?と感嘆するばかりでした。余談ですが田舎者には東京の地理、路線図が全く分からずヤキモキしました…。
性善説派ですが、それでも人間まるっと善性だけで出来上がってるわけではない。世の中の悪事に『分からないでもない』と感じる本能を理性でコントロールしなければと思う、でも自己中心的なむき出しの感情を振りかざしたくなる、その境界線上でなんとか人間らしくあろうとする等々力や沙良の人物像が良い絡みだったと思います。
欲を言えば、スズキタゴサクが完成した成長過程を、本人の自虐や卑下だけでなく、 -
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ネタバレ爆弾の2作目。前回の取調室とは趣向が違い、スズキタゴサクの裁判から始まる犯人と警察の攻防。
いよいよシリーズみを帯びてきた。主要な登場人物も固定されてきた。
今回のポイントは、
①柴咲と啓一の友情。残念な形にはなってしまったが。柴咲はほぼ完璧にやり遂げた。この計画力、実行力、友人思いなポイントは評価したい。「奏多は無事なんですか?」は流石に辛いな。ノッペリアンズも謎のままか。
②ついに倖田が特殊犯入り確定演出。次回作への期待が持てそう。ただ、今回の倖田はマジで可哀想だった。伊勢がとてもいい仕事をした。
③前作は清宮→類家に役割が切り替わったが、今回の交渉人である高東は交渉人また類家の上司であ -
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ネタバレ自販機と居酒屋の店主を殴って逮捕されたスズキタゴサクによる爆弾予告から始まる取調室の中で物語が進んでいくミステリー。
面白かったポイントは以下
①スズキvs清宮を最初に持ってくることで、類家とのバトルに盛り上がりを見せたこと。(類家がかなり優秀だったため、このボリュームで最初から類家を出すのは微妙だっただろう)
②スズキの優秀さ。ホームレスとは思えない頭の回転、境遇の無敵さ、狡猾さ、無価値の証明に動く様がよく表れていた。
③類家の182Pのセリフ、人の心を覗ける話を最後にスズキが回収していった。
④等々力刑事はスズキ側の人間として語られるが、無価値、不幸と語るスズキとの対比が最後に見られて面 -
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ネタバレここまでハラハラが止まらない読書体験は初めてだった。読み始めてから常に心臓をギュッと掴まれているような緊張感があった。物語の多くは取調室での心理戦が中心で、なかでもタゴサクと類家のお互いに一歩に譲らない頭脳バトルが、展開の面白さに拍車をかけていた。
印象に残った場面は「心の形」についてタゴサクが話した場面。本当に人の命は平等なのか。口では平等だと言えても、実際に二つの命が天秤にかけられたとき、人は優劣をつけてしまう。そんな人間のどうしようもなさを強く感じさせられた。
事件現場で自慰行為を繰り返す刑事に対し、世間が強い批判を向け、人としての道を外れていると評価した場面。等々力の「わからなくもない -
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少し前に話題になっていたので、気になって購入しつつ、読めずに積んでいたものの、映画化に合わせてまた話題になったので、映画を観る前に読んだ作品。
基本的には取調室の中での、容疑者と警察のやり取りがメインで進んでいく一方で、取調室の外でも爆弾探しや他の容疑者へのアプローチ等も発生。
登場人物が多く最初少し混乱したが、映画のサイトでキャストを予め認識したうえで補完しながら読み進めていたので、イメージがしやすかった。
だらしない見た目で、金もなく、生きていても誰からも見向きもされていない底辺の存在、所謂「無敵の人」スズキタゴサクの存在感がハンパなく、言動が愉快でもありつつ不気味さも感じた。
怪 -
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『爆弾』の続編『法廷占拠』。おもしろかったです。
『爆弾』の続編ということであれば前回、特殊犯捜査係の類家(るいけ)とスズキタゴサクが披露した、ひりつくレスバを期待していたのですが、今回の事件では新しい犯人役が登場。警察側も陣頭指揮を執るのは前回登場しなかった人物で、警視庁特殊犯係の係長・高東(たかとう)になります。
「なんだー。類家はサポート役になっちゃって今回の事件は新キャラがメインかぁ。」と最初は思ったのですが、類家とスズキタゴサクはやっぱりしっかり宿敵同士であるようでギッスギスでした。良かったです。類家以外にも、前回出ていた登場人物が思いもよらない大活躍を見せるシーンがあり、続編と