呉勝浩のレビュー一覧
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結局「スズキタゴサク」とは何者なのか。
本作では、スズキタゴサクの出番は多くはなく、彼の引き起こした「スズキ事件」につらなる別の爆弾・立てこもり事件を中心に描きつつも、その中でスズキタゴサクの怪物性・異常性がより際立って見えてくる。
そして、それとは表裏一体で類家の壊れっぷり、制御不能さも目立ってくる。
この先、シリーズとして続いていくかどうかは分からないが、この怪物vs怪物が主軸になるだろうし、それを期待する(その間、どうしても類家は負け越してしまうのだろうが)。
個人的には、スズキタゴサクは正体不明の怪物のまま、社会や人心に脅威を与える装置であってほしい。
ここで、「装置」という表現を持ち -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画を観て小説も読んでみたいと思ったのが手に取ったきっかけ。小説は映画よりもタゴサク側・警察側双方の心理描写が多くて、映画では読み取りきれなかった登場人物達の心境がわかってとてもよかった。
タゴサクの言葉は人間や社会の持つ闇の部分を「だから犯罪は無くならないんですよ」とでも言いたげに突きつけてくる。亡くなったのが子どもじゃなくてよかった…みたいなことをニュースを観ながら思ったり、もし事件や事故に自分や自分の身近な人が巻き込まれたら周りはいいからこっちを助けてくれと私もも考えてしまうと思う。というか、たぶん人間なら誰しもが抱く感情じゃないだろうか…そうだよねよね?(笑)
じゃあ自分達とタゴサク( -
Posted by ブクログ
好奇心、わかりたい、という悪意。
それは自分が納得できる「わかりやすさ」を求めているだけ。
人間の感情は1か2か0か100かなどわかりやすい割り切れるものではない。
同じ状況になったとしても、同じ判断をするかもしれないし、違う判断をするかもしれない。
一瞬一瞬で変わり続ける。
さっきまでそう思っていたけど、今、この時には違うことを考えているかもしれない。
この「かもしれない」というものは非常に厄介だ。
「可能性」という言葉に置き換えてもいい。
「可能性」は自分や他者に期待すると共に、そのまま失望に替わる。
あの時ああしていれば、こうしていれば、できたかもしれない、できなかったかもしれない -
Posted by ブクログ
ネタバレ爆弾の2作目。前回の取調室とは趣向が違い、スズキタゴサクの裁判から始まる犯人と警察の攻防。
いよいよシリーズみを帯びてきた。主要な登場人物も固定されてきた。
今回のポイントは、
①柴咲と啓一の友情。残念な形にはなってしまったが。柴咲はほぼ完璧にやり遂げた。この計画力、実行力、友人思いなポイントは評価したい。「奏多は無事なんですか?」は流石に辛いな。ノッペリアンズも謎のままか。
②ついに倖田が特殊犯入り確定演出。次回作への期待が持てそう。ただ、今回の倖田はマジで可哀想だった。伊勢がとてもいい仕事をした。
③前作は清宮→類家に役割が切り替わったが、今回の交渉人である高東は交渉人また類家の上司であ