呉勝浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
テンポ良くあっという間に読めた。
臨場感を感じる文章で面白かった。
推理を進めながら読むというよりも、物語の流れをハラハラしながら追っていくような進み方だった。
スズキタゴサクは最後まで所謂「無敵の人」として書かれ、この物語の悪として描かれている。
それはその通りだが、彼がもし幼少期に個性を認める相手と出会えたら、命の優先順位が最下層だと本気で思わなければ、結果は変わっていたんじゃないか。
わたしはもちろんテロを起こそうとは思わないし、こんな極端なことは実行しない。ただ、主観で世の中に失望して、どんどん自分が思う負のストーリーを進めてしまうところは私にもある。
スズキの気持ちはわからないでも -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は千早を理解することができない。
そんな簡単な言葉で片付けていいのかわからないけど、私は入壱が死刑になれば良かったと思うし、街から追い出されたら彼はどこで生きていけば?孤立してしまうというの助けるべきだとも思えない。
特に、よくないことだと理解した上で、それでも抑えきれなくて殺してしまう人なんて、恐ろしすぎる。包括すべき、受け入れる社会にするべきだって言われても、作中にもあったけど何がトリガーかわからない人のことを、自分や、自分の大切な人が殺される可能性が高いのにできるわけない。
千早が秋成の居場所になりたい、けど身近な人が被害を受けたら秋成を許せないだろう、って言ってたけど、私が千早の身近 -
Posted by ブクログ
「どうせ役に立たないくせに」
「うん。でもぼくだって、たまには心の命令に従うよ」
「主題が新しいわけじゃない。新しいのはそれを表すやり方だ。いいか、ヒー坊。けっきょくのとこ小説や映画が描くのは人間なんだ。そして人間なんてのは、そう簡単に新しくはならんのさ」
意識が二十年前の夏へ飛びかけた。唇を結び、言葉を殺す。語れない物語がある。語れないがゆえに、忘れられない物語が。
鳴りつづけるPHSを乱暴につかんだ。ディスプレイに、090からはじまる十一桁の数字が映っていた。ケータイ電話というやつか。「はい」と応じながら、疑問がかすめた。この番号を知っている人間は、すべて登録しているはずだ。
〈二十 -