呉勝浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ導入では惹きつけられたが結末は尻窄み感を感じた。目撃者の切り崩し、人の記憶の曖昧さみたいなのが徐々にわかっていくのは良かったのだけど、越智さんの正体をなんとなく察したあたりがピークだったかなと。越智さんのお兄さんの動機も、結局社会的に弱かった人が社会でやっていくためにはどんな手を使ってもお金を作ることが重要なのは現実的だけれど。誰もが認めるいい先生たちが、影では道徳に外れていて、そこらへんの乖離とかはすごく良かったけど、それに対する復讐とお金の作り方が少し短絡的に思えてしまった。
一つ読み飛ばしてしまったのかもなのだけど。おじいさんが自殺した現場の道徳の時間です、というメッセージ。書いた人がわかった時に道徳という言葉がここで出てくるのが少し不自然?あまりに偶然が過ぎるというか、小説の都合上と感じたというか。他を模倣したにしても、あの場面で道徳と書けるか。他の授業だったら何になるかと聞かれても困るけど。書いた子たちは道徳の問題だと言った犯人の台本は読んでいたけど、その事件自体のことは知らなかったのではないかと思って。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
「村瀬梓を預かっている。すぐに警察に通報しないと村瀬は死ぬ事になる」という電話が村瀬梓がアルバイトとして勤務しているコールセンターに届く。
また犯人は同時に村瀬梓が所属する芸能事務所には1億円を、警察には100人の人間を用意させていた。
犯人の目的はなんなのか?村瀬梓は無事に帰って来れるのか。
・感想
コールセンターへの電話や100人の警察官をSNSを使って翻弄するとか芸能事務所社長の怪しい過去とか色々思わせぶりで一つ一つの要素はワクワクしたんだけど…最終形態は「なんだか色々勿体無い…」が1番の感想かな。
呉先生の創作手法的に仕方ないかもだけどーー。
でも呉先生が作品に込めるテーマって分かりやすく伝わってくる。
解説でもある通りに今回のテーマは「贖罪」「罪と罰」なんだろう。
室戸とか正体不明の復讐者という立ち位置だった序盤から、かなり失速してしまったけど。
コールセンターのシステムを使ってのトリックはやっぱり呉先生がそこで働いてた経験があるから考えついたんだろうな。
知らない業種のお仕事小説としても興味深かった。 -
無料版購入済み
冒頭部分だけだと
ちょっとまだ何ともいえません。原作のミステリーは評判にもなって映画化されているのでつまらない展開にはならないのでしょうが、導入部だけではまだ判断しにくいです。
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Posted by ブクログ
警官をテーマに、七人の作家が競演する書き下ろし警察短編集
「上級国民」葉真中顕
葉真中さんらしい、人間の陰をえぐる短編。
現代社会の問題を踏まえながら、「下級国民」の強かでしなやかな生息を描きます。
「許されざる者」中山七里
刑事犬養隼人シリーズのスピンオフ的短編。
コロナ禍の東京オリンピックを背景に、不祥事の数々を折り込みます。
「Vに捧げる行進」呉勝浩
あのコロナ禍当初の、息苦しい近隣・職場・日本、そして世界。
「死を捨て街に出る」その衝動を描きます。
「クローゼット」深町秋生
性的嗜好を隠して生きる“クローゼット”。
レイプ事件の被害者と加害者、それぞれの告白を前に、刑事は自らのクローゼットを開ける。
ちょっと良いです。
「見えない刃」下村敦史
セカンドレイプという“見えない刃”。
いまやSNSを通して可視化されることも多い。
罪を犯す者が悪い―その単純な正義の奥に、
視線を向ける側の“無自覚な責任”を要求。
「シスター・レイ」長浦京
フランスから訳あり離婚で帰国した玲。なぜ彼女は「シスター・レイ」と呼ばれるようになったのか『プリンシパル』を想起させる、心身ともに強い女性が魅せる、痛快な成敗劇。
「聖」 柚月裕子
母子家庭の定時高校生の少年は、父を憎んでいる。彼の報復の方法は、ひとりの警官との出会いによって変化していく。
アンソロジーも悪くないです。
書き下ろしですよ(๑˃̵ᴗ˂̵)
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匿名
真相究明されずモヤった
好評レビューも多く面白そうな内容だったので期待して読んでみたのですが
非常に読みにくく地味にストレスが溜まりました。
その1番の理由は、誰のセリフかわからない場面が何回もあったこと。
会話の応酬に「」がついていない。警察用語が注釈もなく使われている点。
登場人物も多く、場面転換も多いためこの人誰だっけ?となりがち。
なのでいちいち読む手を止めて前の方のページを遡ったりして読むのに時間がかかりました。
以上の不満は映像化でほぼ解決されるだろうけど、1番の不満は中途半端なところで話がおわってる点。
事件の真相究明がされないまま終わるのでモヤモヤする。
劇場版ではその辺りをある程度スッキリさせてほしい。
この小説で一番面白かったところは
タゴサクが爆破予告ビデオで「〜は〜だから殺します」ってターゲットを列挙するところ
ほぼ全員じゃん!と脳内でツッコミ入れました
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Posted by ブクログ
まあまあよかった。
一作目の方が好みだったのもあり相対的に評価は下がるが悪くはなかった。
テロリストになること、個人情報をSNSで開示し話題の的になること、実際に人を殺したり失敗すこと全部合わせても数千万の利益合わないと思った。
ハイリスクすぎない??
「数千万をローリスクと言って切り捨てるのも、恵まれた層の特権」
追い詰められたらするのかな。
小説の話に限るが、確信犯とか思想犯は犯人像として魅力的だなって思っている。
死刑の執行を求める思想犯だったら痺れたが、実際には傍聴人の身代金要求が目的、ということにチープさを感じてしまった。注目度的にスズキの裁判以外で為し得ないし仕方がないとは思ったけれど幻滅した。今回の犯人も聡明ではあるが、共犯者のために頑張りすぎている。
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Posted by ブクログ
警察ものの短編集。一つずつの事件かと思いきや、最後に…。50代の刑事番場には2回り歳の離れた妊娠中の妻がおり、全編にわたってその愛妻が出てくるわけだが、結婚に至る事情をワケアリのように仄めかし続けるも、最後まで説明はナシ…。不完全燃焼すぎる。短編それぞれは、ちょっと現実離れしつつもまぁ推理小説としては楽しめる。あっと驚かされるとこもあり爽快。また、短編集ながらも刑事一人一人の性格が掘り下げられており人間模様が感じられた。
が、番場に特に魅力を感じないので、そんな若い妻がなんでおるんや。なんか裏があるだろ。というそっちの方にばかり気を取られたりして…。
続編執筆予定だったのかな? 謎すぎる設定…。