呉勝浩のレビュー一覧

  • 素敵な圧迫

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    最近出会った中では、自分的注目度が頭一つ抜けている作家。その手になる短編集に初トライ。自分の趣味の問題もあるけど、やっぱり長編が好き。たまたまだけど、同時に最新長編を読んでいた影響もあるかも。それにしても、同長編然り、本書における数作品然り、コロナ禍に対する異議申し立てが積み上がっているんだろうな、と思わされる描写が散見される。個人的にはボクシングの掌編が一番好きだったけど、その中にでコロナは登場したしね。

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    2023年11月29日
  • 道徳の時間

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    面白かったが、周囲から見た犯人・向の人物像と、終盤で明らかになった向の犯行動機が、自分の中では一致しなかった。
    単行本で読んだが、文庫本の方には「文庫化で大幅加筆、完全リニューアル」と紹介されてるので、どう違うのか気になるところ。

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    2023年11月26日
  • 素敵な圧迫

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    ネタバレ

    「素敵な圧迫」「論リー・チャップリン」「ダニエル・《ハングマン》・ジャビーズの処刑について」はおもしろかった。

    全体的に、私はもう少し刺激的な話のほうが好みかも。


    以下、短編のあらすじと感想。

    【素敵な圧迫】
    子どもの頃に押し入れに入り、圧迫されることに魅了された主人公の広美。大人になって一人暮らしをするようになると、わざわざ購入した小さな冷蔵庫に入り、ほどよい圧迫感を楽しんでいた。
    そんな中、会社に訪れる営業マンである風間遼に惹かれ、大人の関係に。遼に抱かれることは、想像以上によかった。毎晩抱きしめられたいと願う広美だったが、遼には20歳のフィアンセがいた。お金持ちのお嬢様らしい。

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    2023年11月25日
  • 白い衝動

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    難しい…
    なんというか、正直よく分からない…。オチもモヤモヤ。
    最後の最後は驚いたけど
    集団ヒステリーの様子はかなりリアルだし、生徒や入壱と対面した時の描写はかなり【手に汗握る】ものがあった
    絶対悪、あるやろ!って大抵の人は思うだろうけど、千早はそうじゃない、と信じてたんだね〜

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    2023年11月14日
  • 素敵な圧迫

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    時節柄コロナに関連した話が多かったけれどコロナ要素が薄い論リー・チャップリンがイイ話で良かった。
    あとは一人語り調である意味がちゃんとあるハングマンが好みだった。
    とはいえこの人の作品は長編を腰を据えて読む方が良いなとも思った。

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    2023年11月12日
  • 素敵な圧迫

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    表題の素敵な圧迫と論リ―チャップリンが
    面白かったです。
    論リ―チャップリンの父と息子の
    絶妙なやり取りに思わず吹き出して笑ってしまいました。。

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    2023年11月11日
  • 素敵な圧迫

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    引き出しが多い。どの短編も全く違うテイストで面白かった。
    昨年、圧倒的に印象に残ったのが著者の『爆弾』だった。
    今後もこの著者から目が離せない
    星は4に近い3

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    2023年11月03日
  • 素敵な圧迫

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    6つの短編集。
    どれも著者らしいハードで切れ味鋭い。

    ただ、「論リー・チャップリン」だけ、この中では異色のほっとするお話。

    これがあるだけで、読後はヒリヒリしない。

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    2023年10月11日
  • 素敵な圧迫

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    短編集。

    「論リー・チャップリン」が良かった。息子が金(10万円)をくれと迫ってきてからのあれやこれやが突拍子もなく、しかし、もしかしたら子育てをしてる人はそういう経験もあるのではないかと思わせる親子の攻防戦を見ることができた。
    解決策が見事だった。
    泣き落としも効かないし、怒っても無駄だし、じゃあどうしたら良いのか…む…難しい。
    10万円ぽっちあげればいいじゃないという意見は論外。そんなことしたら永遠に金を子どもからせびられる羽目になるだろう。
    言っても分からない奴には、自分も訳分からん奴になって対処する。教訓になった笑

    表題作は圧迫を求め続ける主人公が、最後に理想の圧迫を得る話だったが

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    2023年10月06日
  • スワン

    購入済み

    いずみは

    白い鳥なのか?黒い鳥なのか?
    を、ずっと予想しながら読み進めて行きました
    ので、そこに至るまでの他の登場人物真実への
    驚きや、最後の真相が意外にあっさり感じてしまいました。

    爆弾から著者の作品を漁り読みしてきましたが、
    そろそろ潮時かな?

    残り3冊レビュー評価は低めですが、値引きセールだったので
    購入しました。もう少し読んでみます。

    #シュール

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    2023年10月04日
  • 白い衝動

    購入済み

    共感ゼロ

    簡単に言うと、目を背けたくなるような犯罪を犯した人にもその後の生活があるから守らなきゃねってことなのだけど、多くの人々はその真逆の結論にカタルシスを感じるはずです。
    私個人は責任能力があろうがなかろうが、やったことに対する罰は受けるべきと思っていますので、(元)加害者を守ろうとする態度には不快感しかありませんでした。
    とは言え、この作者の作品は初めて拝読しましたが、筆力は相当のものです。
    何作か読ませていただきたいと思います。

    #笑える #シュール

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    2023年10月01日
  • おれたちの歌をうたえ

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    呉勝浩『おれたちの歌をうたえ』文春文庫。

    『スワン』『爆弾』と傑作を上梓し、波に乗っている呉勝浩の長編ミステリー小説。

    本作は余り話題にもならず、読む前からこれはハズしたかという危惧があったのだが、全くその通りであった。M資金詐欺のネタである金の延棒、往年の作家を題材にした暗号だとか、余りにも詰め込み過ぎで、消化出来ていないように感じた。

    やっと『スワン』で、この作家と波長が合ったと思ったのだが、残念。


    令和元年。訳ありの元警官で現在はデリヘルの運転手に甘んじている河辺は、チンピラの茂田から電話を受け、長野県松本市に呼び出される。指定された安アパートに行くと、その部屋でかつての友人で

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    2023年08月22日
  • ライオン・ブルー

    購入済み

    爆弾から

    著者を知り、他作品を読み漁り中

    主人公の巡査が置かれた環境があまりに暗く、辛く
    途中走り読みになりましたが、いきなりの展開に
    熟読に変更。

    こんな作法もあるんですね
    最初から決めつけて読むのはダメと勉強になりました。

    主人公もこっちじゃなくて、立て髪の巡査の方かも
    タイトルもそうなっていましたね。

    #ダーク #シュール

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    2023年08月10日
  • 白い衝動

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    それぞれが独立しているものの、凶悪事件と精神世界は切り離すことのできない事柄なんだろう。

    被害者家族(親族)の痛みは、そうでないものには想像もつかないぐらいに傷つき痛みつけられ苦痛と哀しみにに溺れそうになるのだろう。

    ーーということは、私たちにも容易に想像がつく。

    だがしかし、世間を震撼させる事件を起こした加害者家族(親族)に真っ先に思いを寄せる人は少ないのではないだろうか。

    そういう事件を見聞きしたり大きく報道された時

    『可哀想に。まずは被害に遭われた方が回復されること、残念ながら亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。』

    よく聞くコメントはこんなところだろうか。

    当たり前な

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    2023年08月01日
  • 白い衝動

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    苦しかった
    ひたすらに苦しかった
    殺人衝動が抑えきれなくなりそう、という男子中学生と服役を終えた残虐な強姦魔
    社会的包摂は可能なのか
    彼らを救う為には必要とわかってはいても自分にはとても受け入れられそうにない
    すごく考えさせられる本だった

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    2023年07月09日
  • 道徳の時間

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    「道徳の時間をはじめます。殺したのはだれ?」のフレーズとストーリーの骨組みは好きだった。
    しかし、たしかに浅さが目立っていた。

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    2022年11月19日
  • マトリョーシカ・ブラッド

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    山中の白骨死体の傍らにあったマトリョーシカの謎。
    被害者は、5年前の行方不明の医師。
    神奈川県警の組織ぐるみの隠蔽と反目しあう警視庁の捜査班。
    いわゆる警察小説になるのだが、この作家さんの警察ものは、初めて。
    なかなかの複雑さだが、結末が気になり一気読みになる。
    好みかというと…。ちょっと違うかな。

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    2022年06月24日
  • 雛口依子(ひなぐちよりこ)の最低な落下とやけくそキャノンボール

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    ネタバレ

    これはかなり好き嫌いわかれるかな~狂った人ばかりでてくるし、理不尽オブ理不尽すぎる。
    リツカと葵に出逢ったことが、依子の「生きねば。」に繋がったのだろうなとおもう。
    文体がちょっとコミカルだったりして、ノリがよく読みやすいのだけど全編暴力と悲しいことばかりなので誰にも勧めない。
    葵ちゃん結構好きだな。かなり危ない子だけど気に入りました。あの事件と関係ない世界線の葵ちゃんも見てみたかった。どんなだったろうな。

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    2021年11月23日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    読みたい本が増えた。
    ミステリー作家のトークイベントとインタビューをまとめてある。
    読んだことのある本には共感。読んだことのない本には興味津々。まだまだたくさんの知らないことがあるようだ。読んでいて楽しかった。

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    2021年11月13日
  • 道徳の時間

    S

    ネタバレ 購入済み

    冒頭から

    不勉強で鯨幕の意味が分からず(汗)、出だしから躓いてしまったのが悪かったのか、物語に入り込みづらかったです。
    ある女性の凄絶な生い立ちは、もはや道徳の問題じゃなく嫌悪感で吐き気がしました。それを逆手に取って金儲け、いや復讐かな?それを成し遂げようとするのは強さというより、精神的にもう壊れてるんだろうなぁとも。

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    2021年10月14日