呉勝浩のレビュー一覧

  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    「スワン」に心をつかまれたので「おれたちの歌をうたえ」「爆弾」と読んで、これが四冊目になる。
    悪くはなかったが、この人は長編のほうが読ませるのではないかと思った。

    0
    2024年03月01日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    表題作「素敵な圧迫」を含む全6話の短編集。

    コンセントを抜いた、圧迫専用の小さくて四角い冷蔵庫の中。
    想像するだけで窮屈さを感じるのだが、彼女にとっては素晴らしい圧迫なんだろう。
    遂には肉体に限らず圧迫を感じるものに出会えたとき…。
    この表題作にも驚異を感じるのだが、他もなんとも言いようのない破滅さを感じ、予想できない結末に衝撃なのである。


    0
    2024年02月26日
  • ライオン・ブルー

    Posted by ブクログ

    架空の町「獅子追町」に生きる警官らの生き様を描く物語。前半の凡庸さと結末の強引さがやや気になるものの、全体的には良く出来たエンターテインメント作品。

    どんでん返しと事件の真相は驚愕ではもののズルさと飛躍しはやや興ざめさせられる。とはいえ田舎の陰湿さや息苦しさ、それらと狡猾に付き合いながら歪んだ理想郷に向けて己の信念を持つリアリストたちの攻防はなかなか読み応えがある。

    0
    2024年02月04日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    短編集。
    まぁまぁ面白いけど、呉勝弘の作品もと考えたらもう少し面白みがあってもいいし、物足りなかった。
    表題の素敵な圧迫が面白かったかな

    0
    2024年01月21日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    この作者さんの話は短編よりも長編の方が好きかもしれない。三億円事件の、自分たちじゃなかった、が特に印象的だった。

    0
    2024年01月07日
  • 道徳の時間

    Posted by ブクログ

    「爆弾」が面白かったので読んだ。
    最初からこの作者さんは「人間」が書きたかったんだなぁと感じた。若干入り組みすぎてる感じもあったけど展開は好みだった。

    0
    2023年12月16日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    どれも犯罪またはある種の狂気を扱っているのだけど、
    テイストの違う作品がそろった短編集。
    表題作やボクサーの話が面白かった。

    0
    2023年12月15日
  • 蜃気楼の犬

    Posted by ブクログ

    架空の地方都市を舞台に、県警本部捜査一課のベテラン刑事の番場が挑む5つの事件を描く短編集。長編作品で発揮される呉氏の構成や展開の妙が生かされておらず、逆に呉氏の苦手とする殺害動機や人物描写の粗さが目立ってしまう。刑事小説としての面白さはあり。

    0
    2023年12月13日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    最近出会った中では、自分的注目度が頭一つ抜けている作家。その手になる短編集に初トライ。自分の趣味の問題もあるけど、やっぱり長編が好き。たまたまだけど、同時に最新長編を読んでいた影響もあるかも。それにしても、同長編然り、本書における数作品然り、コロナ禍に対する異議申し立てが積み上がっているんだろうな、と思わされる描写が散見される。個人的にはボクシングの掌編が一番好きだったけど、その中にでコロナは登場したしね。

    0
    2023年11月29日
  • 道徳の時間

    Posted by ブクログ

    面白かったが、周囲から見た犯人・向の人物像と、終盤で明らかになった向の犯行動機が、自分の中では一致しなかった。
    単行本で読んだが、文庫本の方には「文庫化で大幅加筆、完全リニューアル」と紹介されてるので、どう違うのか気になるところ。

    0
    2023年11月26日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「素敵な圧迫」「論リー・チャップリン」「ダニエル・《ハングマン》・ジャビーズの処刑について」はおもしろかった。

    全体的に、私はもう少し刺激的な話のほうが好みかも。


    以下、短編のあらすじと感想。

    【素敵な圧迫】
    子どもの頃に押し入れに入り、圧迫されることに魅了された主人公の広美。大人になって一人暮らしをするようになると、わざわざ購入した小さな冷蔵庫に入り、ほどよい圧迫感を楽しんでいた。
    そんな中、会社に訪れる営業マンである風間遼に惹かれ、大人の関係に。遼に抱かれることは、想像以上によかった。毎晩抱きしめられたいと願う広美だったが、遼には20歳のフィアンセがいた。お金持ちのお嬢様らしい。

    0
    2023年11月25日
  • 白い衝動

    Posted by ブクログ

    難しい…
    なんというか、正直よく分からない…。オチもモヤモヤ。
    最後の最後は驚いたけど
    集団ヒステリーの様子はかなりリアルだし、生徒や入壱と対面した時の描写はかなり【手に汗握る】ものがあった
    絶対悪、あるやろ!って大抵の人は思うだろうけど、千早はそうじゃない、と信じてたんだね〜

    0
    2023年11月14日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    時節柄コロナに関連した話が多かったけれどコロナ要素が薄い論リー・チャップリンがイイ話で良かった。
    あとは一人語り調である意味がちゃんとあるハングマンが好みだった。
    とはいえこの人の作品は長編を腰を据えて読む方が良いなとも思った。

    0
    2023年11月12日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    表題の素敵な圧迫と論リ―チャップリンが
    面白かったです。
    論リ―チャップリンの父と息子の
    絶妙なやり取りに思わず吹き出して笑ってしまいました。。

    0
    2023年11月11日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    引き出しが多い。どの短編も全く違うテイストで面白かった。
    昨年、圧倒的に印象に残ったのが著者の『爆弾』だった。
    今後もこの著者から目が離せない
    星は4に近い3

    0
    2023年11月03日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    6つの短編集。
    どれも著者らしいハードで切れ味鋭い。

    ただ、「論リー・チャップリン」だけ、この中では異色のほっとするお話。

    これがあるだけで、読後はヒリヒリしない。

    0
    2023年10月11日
  • 素敵な圧迫

    Posted by ブクログ

    短編集。

    「論リー・チャップリン」が良かった。息子が金(10万円)をくれと迫ってきてからのあれやこれやが突拍子もなく、しかし、もしかしたら子育てをしてる人はそういう経験もあるのではないかと思わせる親子の攻防戦を見ることができた。
    解決策が見事だった。
    泣き落としも効かないし、怒っても無駄だし、じゃあどうしたら良いのか…む…難しい。
    10万円ぽっちあげればいいじゃないという意見は論外。そんなことしたら永遠に金を子どもからせびられる羽目になるだろう。
    言っても分からない奴には、自分も訳分からん奴になって対処する。教訓になった笑

    表題作は圧迫を求め続ける主人公が、最後に理想の圧迫を得る話だったが

    0
    2023年10月06日
  • スワン

    購入済み

    いずみは

    白い鳥なのか?黒い鳥なのか?
    を、ずっと予想しながら読み進めて行きました
    ので、そこに至るまでの他の登場人物真実への
    驚きや、最後の真相が意外にあっさり感じてしまいました。

    爆弾から著者の作品を漁り読みしてきましたが、
    そろそろ潮時かな?

    残り3冊レビュー評価は低めですが、値引きセールだったので
    購入しました。もう少し読んでみます。

    #シュール

    0
    2023年10月04日
  • 白い衝動

    購入済み

    共感ゼロ

    簡単に言うと、目を背けたくなるような犯罪を犯した人にもその後の生活があるから守らなきゃねってことなのだけど、多くの人々はその真逆の結論にカタルシスを感じるはずです。
    私個人は責任能力があろうがなかろうが、やったことに対する罰は受けるべきと思っていますので、(元)加害者を守ろうとする態度には不快感しかありませんでした。
    とは言え、この作者の作品は初めて拝読しましたが、筆力は相当のものです。
    何作か読ませていただきたいと思います。

    #シュール #笑える

    0
    2023年10月01日
  • おれたちの歌をうたえ

    Posted by ブクログ

    呉勝浩『おれたちの歌をうたえ』文春文庫。

    『スワン』『爆弾』と傑作を上梓し、波に乗っている呉勝浩の長編ミステリー小説。

    本作は余り話題にもならず、読む前からこれはハズしたかという危惧があったのだが、全くその通りであった。M資金詐欺のネタである金の延棒、往年の作家を題材にした暗号だとか、余りにも詰め込み過ぎで、消化出来ていないように感じた。

    やっと『スワン』で、この作家と波長が合ったと思ったのだが、残念。


    令和元年。訳ありの元警官で現在はデリヘルの運転手に甘んじている河辺は、チンピラの茂田から電話を受け、長野県松本市に呼び出される。指定された安アパートに行くと、その部屋でかつての友人で

    0
    2023年08月22日