呉勝浩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2026 06/14
気がつくと眉間にシワを寄せながら読んでいた。得体の知れない不気味な存在を実体化したら、スズキタゴサクになるのだろう。嫌悪感から目が離せない。スズキタゴサクが喋るたびに不快になるのに、スズキタゴサクが喋るのを待っている自分がいる。
笑い方がおぞましい。きょとん顔を殴りたくなる衝動が湧く。口汚く罵って蔑みたくなる。
自分の中にある攻撃性が見えてしまった。
スズキタゴサクにしてやられた。
こんなにも存在感のある嫌悪対象を、文章で表現できるって作家さんって本当にすごい。
スズキタゴサクの言ってることってただの屁理屈だし、口から出任せ言ってるのかもって思っても当然なんだけど、あん -
Posted by ブクログ
ゲームで世界を救うというと何かライトな感じがするんだけど、これは中々に重厚だった。
そのはずで進行してくはずなのに、主人公の与太郎はそのゲームも特に上手くない。見た目も冴えず正直取り柄が見られない。怒られてばかり。
読み進めてもそんなに成長も感じられない。のはずだったが。地味に泥臭く一つに取り組む姿勢は好感が持てる。西丸も言う通り苦痛にゆがみながらも頑張る姿は格好は悪くても応援したくなる。
ただ自分がゲームを全くしないので実況的な内容はあまり理解できず。これは仕方ない。
どの陣営も悪は感じられず、ラスボス的な吊木も最後まで嫌いにはなれなかった。どこかで分かり合えたんじゃないか。って思えた。 -
Posted by ブクログ
自分は何を読んでいるんだろう…と何度も思いました。途中で読むのを止めようかと思うくらい、1/4くらいまで何の話なのか全然分からなくて…。
冒頭にとある銃乱射事件の新聞記事が出てくるのですが、その事件と主人公との関連性もまるで分からない状態がずっと続くのです。
話もなんだかふざけた調子で…『スワン』と『爆弾』しか読んだことがないのですが、呉さんってこんな作風だったっけ…?と戸惑いました。
物語は現在と4年前の話を交互に綴っていきます。
まず主人公の依子が浮世離れしたような呑気さで違和感がすごいのですが…4年前依子の兄が14階建てのマンションから落ちて死んで生き返った…らしい。暴力ばっかり振る