呉勝浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分は何を読んでいるんだろう…と何度も思いました。途中で読むのを止めようかと思うくらい、1/4くらいまで何の話なのか全然分からなくて…。
冒頭にとある銃乱射事件の新聞記事が出てくるのですが、その事件と主人公との関連性もまるで分からない状態がずっと続くのです。
話もなんだかふざけた調子で…『スワン』と『爆弾』しか読んだことがないのですが、呉さんってこんな作風だったっけ…?と戸惑いました。
物語は現在と4年前の話を交互に綴っていきます。
まず主人公の依子が浮世離れしたような呑気さで違和感がすごいのですが…4年前依子の兄が14階建てのマンションから落ちて死んで生き返った…らしい。暴力ばっかり振る -
Posted by ブクログ
映画で佐藤二朗の演技力に感銘を受け、
そのあとすぐに小説を買った本作。
己の醜さに、醜悪さに、
どうしても目を向けざるを得なくなるような、
そんな作品でした。
すごく嫌な気持ちになるのに、
否定しきれない自分がいるのもまた事実。
スズキタゴサクがサイコパスで、
どうにも理解しようのない人物であれば諦めもつく。
でも、そうじゃない。
人間としての本質を言い当てられたような、
変な居心地の悪さを感じる。
誰にでもある気持ちを、スズキタゴサクは的確に言語化し、そして迫ってくるのです。
不気味で怖い、でも全く理解できないわけじゃない。
目を背けたくなるのに、どうしても目を逸せない。
そんな作品でし -
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Posted by ブクログ
ネタバレサスペンス。
居酒屋店員と揉めて、暴行で拘留されたスズキタゴサク。
霊感だと称して、爆発時刻と場所を予言。
クイズみたいなのを出して、刑事に爆弾の場所のヒントを出す。
頭脳戦ではなく、ダジャレレベルなのが個人的に残念。
スズキタゴサクは気持ち悪く、容赦ない。一見関係ない話をしつつ、自分の話たい話題を話し、爆弾の場所もほのめかすのは面白い。
警官の現場オナニー不祥事、自殺。このキモい要素いるのかとは思った。
浮浪者生活で知り合った人。実は女性。
爆弾を仕掛けたのはタゴサクではないので詳細な場所は知らなかった、などあるが、ミステリ的にはそれほど目新しさはなかった。その年のこのミスなどの -
Posted by ブクログ
ジャンルで言えばSFなのだろうが、もうごった煮の様なジャンルレスな内容。
明らかに90年代に思春期&青春を過ごし、00年代で拗らせた世代に贈る鎮魂歌。
小型核爆弾による世界同時多発テロ『ヴァージン・スーサイズ』から27年。
平凡なサラリーマン・堤下与太郎は、突如世界の命運を託される。
与太郎だけがプレイできる格闘ゲーム『アトミック・ブレイバー5』の海賊版に
世界を揺るがすシステムに関わる鍵があるという。
果たして与太郎はゲームに勝って世界を救えるのか。
もうあらすじからぶっ飛んでいる。
流石は呉勝浩である。
ただ、今作においてはついてこれない者はその場で置き去りという暴れっぷり。