呉勝浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
警官をテーマに、七人の作家が競演する書き下ろし警察短編集
「上級国民」葉真中顕
葉真中さんらしい、人間の陰をえぐる短編。
現代社会の問題を踏まえながら、「下級国民」の強かでしなやかな生息を描きます。
「許されざる者」中山七里
刑事犬養隼人シリーズのスピンオフ的短編。
コロナ禍の東京オリンピックを背景に、不祥事の数々を折り込みます。
「Vに捧げる行進」呉勝浩
あのコロナ禍当初の、息苦しい近隣・職場・日本、そして世界。
「死を捨て街に出る」その衝動を描きます。
「クローゼット」深町秋生
性的嗜好を隠して生きる“クローゼット”。
レイプ事件の被害者と加害者、それぞれの告白を前に、刑事は自らの -
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匿名
真相究明されずモヤった
好評レビューも多く面白そうな内容だったので期待して読んでみたのですが
非常に読みにくく地味にストレスが溜まりました。
その1番の理由は、誰のセリフかわからない場面が何回もあったこと。
会話の応酬に「」がついていない。警察用語が注釈もなく使われている点。
登場人物も多く、場面転換も多いためこの人誰だっけ?となりがち。
なのでいちいち読む手を止めて前の方のページを遡ったりして読むのに時間がかかりました。
以上の不満は映像化でほぼ解決されるだろうけど、1番の不満は中途半端なところで話がおわってる点。
事件の真相究明がされないまま終わるのでモヤモヤする。
劇場版ではその辺りをある程度スッキリさせてほし -
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Posted by ブクログ
これが最後の仕事になる、の共通センテンスからスタートするショートアンソロジー。
ショートで色んな作家さんがかく中でインパクトを、となるとどうしてもドキッとするような内容に寄る。
そのなかで違う角度で楽しませてくれたのは
・半分では足りない/呉勝浩
→うぉぉーーー読み直したよ!
・闇バイト/柿原朋哉
→タイトルと違ってちょっとほっこり
・天岩戸の真実/高田崇史
→この作者さんテイスト満載
あとストーリー好きだったのは
・悪魔との契約/須藤古都離
→オチ!良き!
・魔法少女ミラクルミルキー/一穂ミチ
→ヒーローも魔法少女も辛い仕事。。。
・時効/米澤穂信
→この長さで収まる起承転結具合が秀逸! -
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