呉勝浩のレビュー一覧

  • 道徳の時間

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    すごくおもしろく一気読みしたのだが、評価は分かれるようですね。
    動機が弱い…という意見が多いようだが、巻末の解説文に、「そうか、たしかに…!」という動機にまつわるある出来事に触れられていて背筋が寒くなるようだった。
    また、最近はまっていたドラマ『エルピス』に通ずるものも感じた。「荒削り」と言われるのかもしれないけど、複数のテーマを絡めて(なんなら時代を先取りし)一気に読ませるのはすごいのでは。

    ちなみに明らかな誤植を見つけたので出版社に問い合わせメールを送ったけど、返信なしで残念。

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    2023年01月16日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    ミステリ作家とのトークイベントをまとめたもの。ミステリを俯瞰したようなテーマと、インタビュアー自身の考えも多く語られているのが特徴か。
    ミステリの面白さが多角的に見られる。最近のミステリを読めてないなと実感し、読みたい本がたんと増えた。

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    2022年11月16日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    若林さんがガンガン踏み込んで面白い話を引き出してくださるので楽しかった。「こうではないですか?」と斬り込んで「そうじゃないですね」と返される場面も多かったけど、それはまあご愛嬌。

    印象に残っているのはこの辺▼
    ・円居さんの「推理漫画よりも早く展開する頭脳バトルやギャンブル漫画のテンポが求められていると感じている」という話や、FGO他ノベライズの裏話。

    ・SFミステリと特殊設定ミステリの違いと阿津川さん・逸木さん・方丈さんのスタンスの違い。

    ・澤村さんの「ジャンルの書き手でないからこそジャンルあるあるなシチュやキャラに頼りたくない」スタンスはそういう考えもあるんだと新鮮だった。

    ・呉さん

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    2022年10月27日
  • 道徳の時間

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    2022.09.08

    中盤から怒涛の展開で一気に読んでしまった。
    巻末解説にもあったが、確かに犯人の動機が薄い。
    もう少し具体的にしてくれてもよかったのになあと。

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    2022年09月12日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    既読作家のインタビューは面白く読めたが、それ以外の方のは上滑りする感じで読んだ。しかし、作家さんたちや、書評家の方々は本当に本を読み込んでいるのだなぁと思う。澤村伊智と阿津川辰海は読もうと思っていた作家で、更に早く読まねば、と思った。あと、大学のミステリ研で、ミステリーよりも「ジョジョ」「カイジ」「ガンダム」が会話に出るというエピソードや、京大ミス研にはジョジョ全巻置いてあるのとか面白かった。デスノートもインタビューのあちこちにでてきたし、マンガ・アニメのストーリーがミステリー界に与えている影響も大きいのですね。
    今、高校生だったら賢い大学行ってミステリ研入る目標も楽しそうだなぁ。読み仲間が増

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    2021年10月24日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    言い回しや考え方にそれぞれの個性や人柄を感じられ、同じ本をあげていても視点が違ったりする所があったりしたのが読んでいて楽しめた。

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    2021年09月30日
  • 道徳の時間

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    数年前と最近の事件を並列させて話しが展開する複雑な物語だが、ジャーナリストのあり方を問われる話でもある.伏見祐大は仕事を干されているが、旧友の田辺からドキュメンタリー作成のカメラマンとして仕事を打診される.伏見の町では近年いたずら事件が多発して犯行時に奇妙なメッセージが残されていた.地元出身で青柳南房が亡くなった所にも『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』というメッセージが残されていた.伏見は田辺から越智冬菜を紹介され彼女が以前の事件に関連したドキュメンタリーを作成するので、伏見は参加を要請された.向晴人が恩師の正木を講演会場で刺し殺した事件を越智が映像にまとめるようだ.向は捜査中も裁判で

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    2021年06月30日
  • ライオン・ブルー

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    大変面白く読ませていただきました  悪を悪で撃つ ハードボイルドではなく警察小説で 話を進めている辺りは面白いと思います 只 この小説を読んでスカッとは絶対しない この小説はこの一編だけでは終らず続編が有る事は?

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    2021年04月15日
  • ライオン・ブルー

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    面白かった!
    流石 #石田衣良 オススメ!

    サクサクと読める文章に、思いもよらなかった展開。
    今まで結構、小説を読んで来たけどこの手法は無かったですね。
    スワンも読んでみよう♪

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    2020年12月08日
  • ライオン・ブルー

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    呉勝浩『ライオン・ブルー』角川文庫。

    終盤に繰り広げられるある意味で掟破りの展開には驚かされた。静かな小さな過疎の街で起きた事件を描いた、かなり捻った異色の警察小説。随分と思い切ったものだ。

    拳銃を持ったまま失踪した獅子追交番に勤務する制服警官・長原の事件の真相を探るために獅子追交番への異動を志願した長原の同期の耀司が着任するやいなや次々と変死事件が発生する。

    『ライオン・ブルー』の前日譚となる短編『蛇の作法』を特別収録。

    本体価格800円
    ★★★★

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    2020年01月14日
  • 白い衝動

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    日本版「羊たちの沈黙」か?足を骨折している弟が絶対に犯人だと踏んでいたが見事に違っていて、いま地団駄を踏んでいる笑

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    2020年01月02日
  • 蜃気楼の犬

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    短編集っていってもひとつは100ページ超なので
    中編くらいかね
    若い奥さんがいるベテラン刑事と新米刑事が
    さまざまな事件を追う
    最後の書き下ろしだけ時間がさかのぼるが
    それ以外は時系列に並んでる感じ
    やっぱり100ページ超の本書のタイトルにも
    なっている話がおもしろかった

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    2019年07月04日
  • ロスト

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    二段構えの構成にまずは驚く。それに加えて複数の視点や場面が交錯し、メインとサイドの物語がいい距離感で描かれる。それぞれの終幕を少しうかがい知れるエピローグも含めて、すごく映画的だと思った。誘拐だけで終わらない誘拐小説。これは新しい。‬

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    2018年10月19日
  • 蜃気楼の犬

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    やる気も正義感も、少々くたびれてきた、県警捜査一課のオッサン刑事、番場。

    だが、事件現場に立つと途端に、その洞察、観察力を発揮する。

    だからか、仲間は彼を「現場の番場」と呼び、一目置く。

    当の番場は、50を過ぎ二回りも年下の女性を嫁にして、一途に愛情を注いでいる。

    女性のバラバラ遺体発見から始まる「月に吠える兎」。

    被害者の指二本がなくなっている代わりに、本人のものではない指が残されていた。

    そして、「真夜中の放物線」では、男性の飛び降り死体が発見されたが、周辺の高い建物といえば、少し離れた位置にあるマンションだけ。

    そこから落ちたにしては、不自然な距離に遺体はあった…。

    興味

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    2018年07月08日
  • ロスト

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    2018年47冊目。類を見ない誘拐の手口にわくわくする。視点人物が変わっても面白さは保たれているし、長さをあまり感じさせないのは良かった。

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    2018年04月23日
  • 道徳の時間

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    ネタバレ

    呉勝浩の初読み。

    しばらく前に見かけて気になってはいた一冊。
    気にはなったけれど、「古本で出回ってからでもいいか」と、そっと棚に戻した一冊でもあり。

    しがない小遣い制既婚勤め人には、初読み作家を新刊で買うのには勇気がいるもので(苦笑)。

    同僚からの誕プレを開いたら出てきたのが、この一冊だという偶然。同僚に感謝。

    かな~り久しぶりに「ページをめくるのが止まらない」という程にのめりこんだ一冊でもあり♪

    かといって、題名に沿って道徳とは何か?などと語る気はない。(もちろん、道徳とは何かと考えさせられる要素は多々あったけれど)

    自分はこの作品を、、、、
    報道の在り方を問う物語として、
    父と

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    2017年11月21日
  • 道徳の時間

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    道徳の時間を始めます。
    殺したのはだれ?―有名陶芸家の死亡現場で、殺人をほのめかす落書きが見つかる。
    同じ頃、VJ(ビデオジャーナリスト)の伏見にかつて町の小学校で起きた殺人事件の映画撮影のオファーが。
    伏見はふたつの事件の奇妙なリンクに搦め捕られていく。
    選考会も紛糾した江戸川乱歩賞受賞作を完全リニューアル。
    □□□
    以上、裏表紙の内容紹介から。
    いや、聞きしに勝るスリリングな展開。
    かなり複雑に入り組んだストーリーなので、頭の中を整理しながら読み進めましたが、筆力があるのでぐいぐい読ませます。
    新人賞受賞作は、このくらいの熱気がなきゃ、ですね。
    本筋とは離れますが、63ページにこんな場面が

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    2017年09月16日
  • 道徳の時間

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    不思議な作品だった。ベタなどんでん返しといまいち詰めの甘いサブストーリー。序盤の読みにくさが途端になくなる文章。理解できないけど魅了される心理。はたして救いがあったのか無かったのか。

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    2017年09月14日
  • アトミック・ブレイバー

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    最近の小説を読むと、こう言うふうに感じることが多くて。

    もっと面白いはずなのに、なんで今ひとつ楽しめないんだろうと。

    世界で小型核爆弾による同時テロがあってから数十年、一見普通の冴えないサラリーマンだけがプレイできるネットゲームが、世界を揺るがす鍵になった。

    なんかエンダーのゲームとかよくありそうな設定と思わせておいて、いやそこのアイデアは、すごいなあ、と素直に思った。
    文章も上手いと思うし、どう考えても面白いはずなんだが。

    人物がみんな浅い。本当に、ゲームの中のプレーヤーというか、昔話の村人とかカニとか猿とか臼というか。生きてない。語られてる。

    好き嫌いの問題だけかもしれないけど、

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    2025年12月20日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    続編 
    1作目の事件の裁判に絡んで展開される話
    佐藤二郎の顔が浮かんでくる
    まぁ面白く読めた。続編もあるのかな。
    前作と比べると、ワンランクダウン

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    2025年12月19日