呉勝浩のレビュー一覧
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購入済み
道徳よりも
恥の文化と、罪の文化の一文に
ハっとしました。
内容は悲しい話です
何を道徳と言うのか?
話の中心は本当の犯人はどっちなのか?
で進んで行きますが、そこは伏線に過ぎず
監督が妹さん?なんて気付きながらも、と、
またまた予想を裏切るどんでん返し
総じて重いめの内容なのでレビューも低めなのかなぁ。 -
購入済み
評価低め
ですが、著者専売の刑事と事件の読み物で
著者さんの作品を読み漁ってきましたが、
読み易かったです。
最後の書き下ろし作品は、他の方のレビュー
にもありますが、登場人部が多くてわかり難い
ことへの解いでもあり、無理に登場人物を理解
する必要もない潔よさを教えられました。
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購入済み
爆弾以来
著者の作品を読み漁っています
他にも同様の方は大勢いらっしゃると
想像するのは容易ですが。。。
今作はこれまで拝読した警察モノではなく
一瞬著者名を再確認しました、
が、思いもよらぬ伏線回収の羊遣いの答えは
当に著者の作品でした。
いつもの手の込んだミステリーに加えて、
社会性テーマも練り込まれた読み応え大の良作。
最後の解説で別作のレビュー点あまり良くないので
敬遠していた作品が挙がっていたので、やっぱり読むことにします。 -
購入済み
今作もなかなか
やられました。
最後に向かうまでの伏線、思いもよらない展開
全てに通じるマトリョーシカの意味。
良く考えられ、仕組まれた作品でした‥感心
今作は登場人物が多いので混乱する所もありますが
主要人物だけおさえ置けば読み進められ点も◯。 -
Posted by ブクログ
呉さんの著書はまだ3作品目ですが、スタイルは違えど共通して社会コミュニティの問題を取り扱われているのかなと。
他作品も読ませて頂く予定なので変わるかもしれませんが、『爆弾』『道徳の時間』『白い衝動』に限っては一般人と呼ばれる人間と、そこからはみ出したと言われてしまう人間との格差問題に対する提議を感じました。
殺人衝動に悩む少年と、殺人未遂を犯して出所してきた男。自身も過去に悩みながら彼らを救おうとする心理学者のお話です。
なので、心理学用語と治療法がばんばん出てきて苦手な方は疲れてしまうかも知れません。
ですが、素人でも分かりやすく、性善説と性悪説の曖昧さに確かに難しいよな…と考えさせられ、では犯罪者を社会コミュニティに戻すにはどうすれば良いのかと、夢中になって主人公が出すであろう答えを求めて一緒に走った感覚です。
「精神科医は『言葉が通じぬ者のための言葉』を求める」
「私を受け入れないあなたを、私は受け入れる」
印象に残った台詞ですが、精神疾患というものの世間からの誤解が見事に描かれた作品でした。
呉さんの作品の感想を書く度に言ってるのでそろそろお金貰ってステマしてんのかと思われそうですが、(そもそもそんなコネクションなんて無い人間なんですが)デビュー作からの進化に読む度に驚かされます。どこまで行くんだろう… -
Posted by ブクログ
若林さんがガンガン踏み込んで面白い話を引き出してくださるので楽しかった。「こうではないですか?」と斬り込んで「そうじゃないですね」と返される場面も多かったけど、それはまあご愛嬌。
印象に残っているのはこの辺▼
・円居さんの「推理漫画よりも早く展開する頭脳バトルやギャンブル漫画のテンポが求められていると感じている」という話や、FGO他ノベライズの裏話。
・SFミステリと特殊設定ミステリの違いと阿津川さん・逸木さん・方丈さんのスタンスの違い。
・澤村さんの「ジャンルの書き手でないからこそジャンルあるあるなシチュやキャラに頼りたくない」スタンスはそういう考えもあるんだと新鮮だった。
・呉さんの「理不尽な暴力そのものでなくそこに抵抗する人々の姿を描きたい」という話は直前に読んだ「爆弾」の答え合わせを見るような気がした。 -
Posted by ブクログ
既読作家のインタビューは面白く読めたが、それ以外の方のは上滑りする感じで読んだ。しかし、作家さんたちや、書評家の方々は本当に本を読み込んでいるのだなぁと思う。澤村伊智と阿津川辰海は読もうと思っていた作家で、更に早く読まねば、と思った。あと、大学のミステリ研で、ミステリーよりも「ジョジョ」「カイジ」「ガンダム」が会話に出るというエピソードや、京大ミス研にはジョジョ全巻置いてあるのとか面白かった。デスノートもインタビューのあちこちにでてきたし、マンガ・アニメのストーリーがミステリー界に与えている影響も大きいのですね。
今、高校生だったら賢い大学行ってミステリ研入る目標も楽しそうだなぁ。読み仲間が増えそう。 -
Posted by ブクログ
数年前と最近の事件を並列させて話しが展開する複雑な物語だが、ジャーナリストのあり方を問われる話でもある.伏見祐大は仕事を干されているが、旧友の田辺からドキュメンタリー作成のカメラマンとして仕事を打診される.伏見の町では近年いたずら事件が多発して犯行時に奇妙なメッセージが残されていた.地元出身で青柳南房が亡くなった所にも『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』というメッセージが残されていた.伏見は田辺から越智冬菜を紹介され彼女が以前の事件に関連したドキュメンタリーを作成するので、伏見は参加を要請された.向晴人が恩師の正木を講演会場で刺し殺した事件を越智が映像にまとめるようだ.向は捜査中も裁判でも無言で、ただ『これは道徳の問題なのです』とだけ発言した由.越智と伏見のやり取りが楽しめた.向の友人で梶村晋と宮本由紀夫が向事件のカギを握っていた.両方の事件を苦しみながら解明していく伏見の行動が良かった.
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Posted by ブクログ
やる気も正義感も、少々くたびれてきた、県警捜査一課のオッサン刑事、番場。
だが、事件現場に立つと途端に、その洞察、観察力を発揮する。
だからか、仲間は彼を「現場の番場」と呼び、一目置く。
当の番場は、50を過ぎ二回りも年下の女性を嫁にして、一途に愛情を注いでいる。
女性のバラバラ遺体発見から始まる「月に吠える兎」。
被害者の指二本がなくなっている代わりに、本人のものではない指が残されていた。
そして、「真夜中の放物線」では、男性の飛び降り死体が発見されたが、周辺の高い建物といえば、少し離れた位置にあるマンションだけ。
そこから落ちたにしては、不自然な距離に遺体はあった…。
興味を引く謎が提示される5編の連作モノで、いずれも
たっぷり満足させてくれる。
謎だけではなく、表題作の「蜃気楼の犬」では、刑事という生きざま、刑事である前に人間であることの苦悩が描かれ、作品は暗い表情を見せる。
番場は新米刑事、船越の教育係として相棒をつとめるのだが、新人ならではのまっさらな正義感と、事件における正義の取り扱いで生じる微妙なズレは、二人の間にも行き違いを生んでしまう。
番場の妻が妊娠するのだが、日がたつにつれ、精神のバランスを崩し、番場の前から姿を消してしまう。
船越との関係もそうだが、妻との結婚生活に関しても、
あいまいさや謎が残り、続編があるのかしらと思ってしまうのだが…。