スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • IT(1)

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    映画が好きだったので原作も読むことに。
    映画と大筋同じかんじだけど、キャラの設定が微妙に違っていた。
    四巻あるので、原作より細かく書き込まれていて各キャラのことが深く知れるけど、そのぶんそこのとこには興味がなくて単純なホラーを求めている人にはかなりきついかもしれない。
    一巻は各主要キャラ一人一人に焦点を当てていく話で、壮大なプロローグといった感じ。
    それと、昔の作品だから仕方ないのかもしれないけど同性愛差別とかホ●とかいう言い方が読んでてちょっと引っ掛かる。

    今後どうなるか楽しみだけど、先は長いのでゆっくり読もうかな。

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    2021年01月08日
  • ペット・セマタリー(下)

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    死に対する感覚を、無垢な子供、トラウマをもつ母親、医師の父親、田舎で暮らした老人、とさまざまな視線から捉えていて面白い。
    キング最恐の傑作、という前評判が先行したわりに展開の意外性は少なく、なるほどこうなるよねという結末。
    終盤での主人公とその妻、隣人の鬼ごっこはなかなかハラハラする。

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    2020年12月21日
  • ペット・セマタリー(上)

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    幸せそのものの若い夫婦、自然に囲まれたメイン州の田舎町、チラチラと見える主人公の心の闇。何かを隠している隣人…
    一体何が起こるのか、ワクワクさせる上巻ですが心理描写が非常に丁寧、悪く言うともっさりスローペース。

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    2020年12月21日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    私は書くために生まれてきたのだ。
    (中略)
    ものを書くのは(略)読む者の人生を豊かにし、同時に書く者の人生も豊かにするためだ。立ち上がり、力をつけ、乗り越えるためだ。幸せになるためだ。おわかりいただけるだろうか。幸せになるためなのだ。本書のかなりの部分は私がどうやってそれを学んだかということに費やされている。そして、その多くはどうすればもっと巧く書けるかということについての記述である。残りは(ここがいちばん大事なところだが)許可証だ。あなたは書けるし、書くべきである。最初の一歩を踏み出す勇気があれば、書いていける。書くということは魔法であり、すべての創造的な芸術と同様、命の水である。

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    2021年10月17日
  • 11/22/63(中)

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    ネタバレ

    長い。
    途中グダグダ感があったが、セイディーの元ダンナ乱入、セイディーの顔を、切り裂く。
    駆けつけたアンパースンが助けるが、最後は自分の首を切る。

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    2020年11月22日
  • 夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII

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    キングの最新短編集2分冊の2冊目。同じく10編が収録されている。一番気に入ったのは表題作であり、本短編集の掉尾を飾る「夏の雷鳴」かな。他の作品とは比較にならないほど大量の“死”が背景にあるのに、静謐に満ちた世界が描かれている。これだよ、ぼくが読みたかったキングは。

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    2020年11月15日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    アメリカのホッパーの17枚の絵画にインスパイアされた物語を17人の作家が其々紡ぐと言うアンソロジー。一編が短いので、どこからでもすぐ読めるし、絵を見ながらどのように物語を膨らませるか、どんなストーリーになるか想像するのもワクワクする。一石三鳥くらいに楽しめた。

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    2020年11月12日
  • 夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII

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    こっちのほうが粒ぞろいかな。ラスト、核戦争後のワンコを描いた表題作、泣ける。犬の名前がガンダルフってのがまたツボ。

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    2020年11月10日
  • マイル81 わるい夢たちのバザールI

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    ま、キングの短編集だから、つまらないわけはないけれども。白石朗さん1編しか訳してないのか…うう。その1編『UR』はおもしろかったな。

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    2020年11月10日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    ネタバレ

    ストーリーにはじまりテーマに終わる、犬が尻尾をふるのであってしっぽが犬をふるのではない…という部分に共感しました。
    一度書き上げた原稿を思ったよりじっくり寝かせていることにも驚きました。
    人の意見を聞くのはまず自分で自分の作品に丁寧に向き合ってから…ということなんでしょうか、とても責任感をもって作品作りをされてるんだなぁと感じました。

    ストーリーをつくる人なら誰しも共感できるところがあるのではないでしょうか。

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    2020年11月09日
  • 夜がはじまるとき

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    原著2008年刊行、比較的新しいスティーヴン・キングの短編集。収録された6編ともホラー・オカルトの系譜に属する(ファンタジーっぽいものもある)。
    この中では「N」「魔性の猫」「どんづまりの窮地」が印象的だった。
    巻頭の「N」は強迫性障害の症例報告のスタイルで、いつもとは違うメモ書きの文体で始まるために違和感があったが、最後の部分でいつもの、主体のモノローグを組み込んだ生々しい文体に戻る。内容はちょっとラヴクラフト風かもしれない。
    最後の「どんづまりの窮地」はなかなかスカトロな光景がおぞましく描かれるので、上品な方は読まない方が良いかもしれない。
    いったいに、キングは『ペット・セメタリー』辺りを

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    2020年10月24日
  • ミスト 短編傑作選

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    ミスト
    いつものキングの長ーい前置きから転がるように進むストーリーが、短編としてコンパクトになっていて読みやすかった。怖くてどうなるのかわからなくて読むのが止まらない....と思ってたらあのラスト。イマイチぴんと来ませんでした。これは訳のせいもあるのかな...
    映画のラストのほうが、ある意味わかりやすいですね。

    他の短編は、意味がわかるようなわからないような...正直ミストだけが楽しめたらこの本はいいと思いました。

    キング初心者におすすめかといえば、やっぱり代表作と呼ばれるような長編から読むのが1番いいんじゃないかと思いました。

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    2020年09月26日
  • 夜がはじまるとき

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    ネタバレ

    どの短編も人物が生き生きとしていて印象に残る。特に面白かったのは「魔性の猫」と、最後に収録されている「どんづまりの窮地」。

    「魔性の猫」は人間の殺し屋vs猫の殺し屋の車内での攻防がスリリングに描かれている。
    中でも猫が口の中に押し入ってくるシーンがまさかの展開で怖すぎた。
    「どんづまりの窮地」は綺麗な話ではないが地獄から這い出したあとの展開にスッキリした。風呂に乱入するシーンのやりとりは見ものだ。

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    2020年09月15日
  • ミスター・メルセデス 上

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    ネタバレ

    出だしは良かった。
    得体の知れない狡猾な犯罪者と一線を退いた優秀な刑事ホッジスとの再対決。
    過去の事件を新たな視点で紐解く系。

    徐々に明らかになっていく犯人の不完全生、事件追うホッジスのステレオタイプ的な事件関係者との情事。
    あまりにもありがちで低級な構図に成り下がってきてしまい下巻で転換がないと飽きてしまいそう。

    スティーブン・キングってこんなもんだったっけ!?

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    2020年06月28日
  • ミスト 短編傑作選

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    スティーブンキング初読み(多分)
    4編の短編と、映画「ミスト」の原作「霧」を収録。
    「霧」街を突然霧が覆い、スーパーマーケットに閉じ込められた主人公たち。霧の中には「何か」がいる。出て行った者たちは次々に殺され…という不条理ホラー。
    状況が少し分かりづらくて読みづらかった。これは映画で見た方が分かりやすいかもしれない。映画はラストが原作と異なり、かなりの鬱映画のようだ。(原作でもだいぶ鬱だけど)気になるので機会があれば見たい。
    「ジョウント」は五億年ボタンを思い出した。
    どの話も、結末がぼんやりしていてやや消化不良気味。

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    2020年04月23日
  • ビッグ・ドライバー

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    スーパーナチュラル要素無しの中編2篇。いずれも、「日常が突然切り裂かれる」というモチーフで共通している。執拗なほど緻密な内面描写も現在。

    キング作品は好きだけど、どちらかと言うとクトゥルフ的・怪奇的な作品群の方が好みなので星3つ止まり。

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    2020年03月23日
  • 死んだら飛べる

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    様々な作者の飛行機に関する短編オムニバス集。同じテーマでも、それぞれテイストが違うところが面白い。
    しばらく飛行機に乗る予定がなくてよかったです。

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    2020年03月16日
  • ミスト 短編傑作選

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    ネタバレ

    全体的に後味が悪いですね…!
    世界観が独特で、オチがきちんとわからないままの作品もあったりします。
    ミストの前の短編でしたら、「カインの末裔」がお気に入りです!

    そして表題のミスト…「霧」ですが、本当に怖いですね。
    謎に満ちた化け物が、無駄に種類多く存在する時点で、私だったら精神崩壊です。
    霧の外側に出れるのかと思いきや、ラストは…。
    登場人物が全員、何も悪い事をしていない一般人という点でも、理不尽な状況が表されていると思いました。

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    2020年03月01日
  • ペット・セマタリー(上)

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    チャーチが死ぬはずなんかあるもんですか。
    誰もこの家で死ぬはずなんかあるもんですか。

    ずいぶん昔に「IT」を読んで以来のキングです。

    この上巻は、ゆったりと話が進みます。会話の中でもちょっと出てくるだけの人物にもジョークを交えたエピソードが披露されるので、楽しい反面、焦ったく思えるところもあります。

    妻のトラウマに起因する主人公夫婦の激しい喧嘩、不気味に生き返った愛猫のことを娘にどう伝えるか悩むシーンなど、感情的な場面の描写は素晴らしく、本に引き込まれます。

    不吉な予感を漂わせながら、下巻に続きます。

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    2020年02月29日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    作家17人による「画家エドワード・ホッパーの作品を主題にした短編」アンソロジーなので、さまざまな文体・内容の作品がおさめられているのだが、全体として強烈に【アメリカ】を感じた。
    行ったことのない国だが、長く暮らして骨を埋めるのはつらいかもしれないな・・

    それぞれに印象的でしたが、なかでも『海辺の部屋』『夜のオフィスで』が好きです。どちらも本質として慈愛をかんじる美しい話でした。
    好き、とは違うのですが『音楽室』はぎゅっとつまって短く、きりりと怖く、よかった。

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    2020年02月28日