スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • シャイニング(上)

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    スティーヴン・キングの映画は、ホラー以外の作品はほぼ観たけど、小説を読むのは初めて。

    杉江松恋さんの『海外ミステリーマストリード100』に紹介されていたので、クローズド・サークルミステリー寄りの作品だと思い込んでしまった。
    ホラー強めは苦手だけど、読んでみたら好きになるかもしれない。そんな期待も込めてチャレンジ。

    家族それぞれの抱える悩みが重く、ホテル内には不穏な空気がじわじわと漂っている。

    何やら怖いことが起こりそうな予感がビシビシ伝わってくるけど、グロ耐性ゼロの私は、はたして下巻に耐えられるんだろうか……。

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    2025年05月29日
  • 死者は嘘をつかない

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    死者が見えて話すことができる少年・ジェイミーの青春ホラー作品。
    ジェイミーは様々な出来事に巻き込まれ、最終的に危機的な状況に追い込まれてどうなるのか?という展開はハラハラしながら読みました。
    ジェイミーが少年から青年に成長していく課程での葛藤がとても良いです。『大人になるうえで最悪なことは、口を閉ざすことではないか』というセリフがあり、無邪気になんでも話せた幼い頃の自分と、大人になりかけている自分の葛藤を感じる一文でした。
    キング作品にしては短いストーリーなので、少し物足りなさを感じましたが、コンパクトにまとまっていて読みやすかったです。

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    2025年05月29日
  • ビリー・サマーズ 下

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    ネタバレ

    下巻はアリスとのプラトニック愛と復讐ロード物語でした。
    ビリーが超かっこいいのですが、あんなにいかれたマージを女性という理由だけで生かしておくのはプロ失格です。
    オーバールックホテルが出てきて驚きましたが、物語に影響する超常現象がなくてよかったです。
    ラストは哀しいながらも美しく幕引きできていると思います。

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    2025年05月17日
  • ビリー・サマーズ 上

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    ネタバレ

    暗殺者の最後の仕事のクライム小説。

    久しぶりに超常現象のない小説のようです。
    上巻は凄腕暗殺者の最後の仕事で依頼人が裏切るというオーソドックスな展開の中に、主人公の人生を振り返るような作中作が何かの仕込みのように感じさせます。
    ラストに下巻に繋がるであろう少女が登場して、今後の展開を期待させてくれます。

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    2025年05月11日
  • ミスト 短編傑作選

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    ディストピア小説。
    霧が全てを覆い尽くす。
    買い出しに出かけたスーパーに閉じ込められた住民達。自然の脅威なのか、得体の知れない何かなのか、命の危険に晒された時、閉塞感の中、人々はどんな行動に出るのか。
    スティーブン・キングは人間心理を書くのがホントに上手い作家だと思う。今回は集団心理の怖さがフォーカスされている。
    霧も怖いけど、人間も怖い。
    出るのも地獄。残るのも地獄。
    どうすりやいいの?もう無理〜ってなるわ。
    私は、多分すぐに諦めてしまうタイプです。

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    2025年05月10日
  • 死者は嘘をつかない

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    うーんホラーの帝王にしてはイマイチだったなぁ。若干ホラーの要素はあるけど普通の内容だな。
    キングを読んだのはミザリーが最初だったけどいまだそれを超える作品に出会えない。

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    2025年05月07日
  • フェアリー・テイル 上

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    2024年に作家生活50周年を迎えた巨匠の記念刊行最後を飾るのは、そのいくつもある引き出しの中でも傑作が多いファンタジーだ。
    主人公は17歳の少年チャーリーで、10年前に起きた事故で母を亡くし、そのショックでアルコール依存症になった父を助けながら暮らしている。成長した彼が一人称で過去を語るという設定だ。
    上巻前半はチャーリーの優等生ぶりに辟易するが、それは本人も承知だ。後半からはいよいよ非日常の世界での冒険が始まる。例によって安易な設定だが、これは作者も承知だ(笑)。むしろそれを逆手にとって愉しんでいるようだ。
    下巻へ。

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    2025年05月04日
  • 異能機関 上

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    スティーブンキングさんが書いたんか?
    冒険譚はこわいねて喋ってた旧友がいたんです
    そのあと嫌な本てうわさを聞いたような、

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    2025年04月29日
  • 死者は嘘をつかない

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    70歳を超えてこの軽やかさ。同じ少年ものの『ジョイランド』のような深みはないけど、一気に読ませる筆致(短い章立て)と、章の最後の一言の巧さ、クライマックスの迫力は相変わらず。キング初心者にも大変読みやすいかと。

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    2025年04月08日
  • ミスト 短編傑作選

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    映画「ミスト」は(何度もみたくないという意味で)「ミッドサマー」に匹敵する救いのない映画の筆頭に挙げられます。原作は、わずかに希望が見えて良かった、、

    他の作品では「ジョウント」が好きですね

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    2025年03月30日
  • 悪霊の島(下)

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     ぶっちゃけ、詩的が過ぎてよくわからなかった。前編は全くホラー味が無かったのが、後編からグンとホラーになっていって正直ビビった。

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    2025年03月17日
  • シャイニング(上)

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    当たり前だけど映画より断然いい。
    彩度が違う。
    迫り来る描写が鮮明で、3人の感情と場面ごとの情景とが分かりやすい。
    なので怖い。
    本を読んでこんなにドキドキするとは思わなかった。
    自分で読み進めているのに勝手に進んでいくような感覚で面白かった。
    下も読もう。

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    2025年03月13日
  • ミスト 短編傑作選

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    ジョウントがかなり好きだったなーーー。霧は映画を先に観ていたから結末はなんとなく覚えていたけど、解説にもあったようにこれぞキング先生!の要素がギュッと詰まっていた感じ。短編は今回初めて読んだけど濃いな。キング先生にしか得られない読書時間がある。だからすぐまた読みたくなる!

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    2025年03月02日
  • 呪われた町 上

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    「屍鬼」がインスパイアを受けた本と聞いて。確かに同じような話の流れ。いろんな人の目を通して、だんだん恐怖が近づいてくることを感じてゾクゾクする。近所にこんな人が引っ越してきたらどうしよう、自分事にすると余計楽しめるかも。

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    2025年02月15日
  • トム・ゴードンに恋した少女

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    スティーヴン・キング。別に遭難つながりで読もうとしたわけではないけど、タイミング的にかぶってしまった。この表紙ではない旧版の文庫だったので細かい違いはあるかもしれません。

    遭難のきっかけが「こんなことで?!」と思うほど他愛ないのが逆にリアル。そして、ひたすら一人で歩くだけなのに飽きさせない筆致はさすがの名人芸。自然の威圧、虫、滑落、ヒル、沼、飢え、体調不良に幻覚。苦難のバリエーションってこんなにあるんだ。そしてちょっぴりの救いがラジオ。

    それにしても、全編を貫く「推しが尊い」の一念よ。9歳のトリシアにとっての推し、野球選手のトム・ゴードンは徹頭徹尾かっこいい。かっこいいでは追いつかないほど

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    2025年02月13日
  • ビリー・サマーズ 上

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    ●森見登美彦と同じ「物語の中の物語」だーと思った。
    ●この物語の最大の目的と思っていたことが上巻半分ほどで達成されてしまって????となった。下巻はどう展開されていくのか…

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    2025年02月07日
  • コロラド・キッド 他二篇

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    キングのデビュー50周年を期に、日本オリジナルで編まれた作品集。初訳の「浮かびゆく男」、新潮文庫で訳出されたが非売品だった表題作、アーティストハウスから単行本として刊行された「ライディング・ザ・ブレット」の3篇を収録している。
    ぼくにはどれも初読で新鮮だったが、リチャード・マシスンへのオマージュに満ちた「浮かびゆく男」がたまらなくおもしろかった。表題作は意外な謎解きミステリーだがいまいち、「ライディング〜」はキングらしい作品ではあるものの満足度は低い。

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    2025年02月02日
  • 死者は嘘をつかない

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    ネタバレ

    久しぶりの翻訳小説だったが、やはり少し読みにくさを感じた。映画を見ているような文章で、映画好きの私はとても楽しめた。終盤のジェイミーが誘拐される展開には恐怖したが、同時にワクワクもした。

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    2025年01月31日
  • ジョイランド

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    ミステリーというより青春小説。
    切ない失恋と、新しい恋、友情。
    その中にホラーミステリーが散りばめられてる。
    面白かった。
    加齢のせいか読み始めは、なかなか世界に入り込めれなかった。

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    2025年01月25日
  • トム・ゴードンに恋した少女

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    2002年に新潮文庫から刊行された同書を全面改稿した作品だそうだ。そちらは未読のため、違いはわからない。
    離婚した母と、文句ばかり言い続ける兄と共に、週末の小旅行でハイキングに出かけた9歳のトリシア。歩きながらも言い争う2人から、ある理由で離れたトリシアは道を見失い迷子になってしまう。そこから始まる少女のサバイバル譚だ。
    キングお得意の超自然要素は封印されてはいないが、あからさまな形では登場しない。少女の空想と幻覚の範囲である。
    トム・ゴードンは実在の大リーガーだ。

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    2025年01月13日