Posted by ブクログ
2015年05月28日
出張などの移動時間を中心に読んでいました。
スティーヴン キングの作品は、大学生の時、授業の課題の1つとして、「シャイニング (文春文庫)」を読んだことがあるくらいなのですが、今回の「リーシーの物語」は何となく村上春樹さんが描く”異世界”とのつながりが出てくる作品(「世界の終りとハードボイルド・ワ...続きを読むンダーランド」や「海辺のカフカ」など)世界に近いように感じました。
私の拙い言葉で説明すれば、ベストセラー作家であった最愛の夫を2年前に亡くした妻(主人公・リーシー)が、夫の遺品の整理に取り掛かる過程で、今まで辛くて酷い記憶ゆえに意識の底で”忘れよう”としていた、夫に関する記憶を思い出しながら、過去と現実とに向き合い、これからも夫の記憶と共に生きていくことを選択する物語。
現在に関する記述と、過去の記憶とが入り乱れるので、読み進めるのに少し苦労する部分もありましたが、上巻の後半あたりからは、一気に読み進むことができました。