スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • 夕暮れをすぎて

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    いかにもキング作品といった感じの「ジンジャーブレッド・ガール」があるけど全体的な印象としては「彼らが残したもの」や「ウィラ」のじんわりしんみりするような話が心に残った。

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    2013年06月03日
  • 1922

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    スティーヴン・キングは『ペット・セメタリー』のあとでちょっと方向転換をしてしまい、ハッピーエンド志向とか、ゾロアスター教ふうの「善悪二元論」が前面に出されたりとか、あるいはそろそろ創作上のアイディアのパワーが弱まってきたようにも思える。かつてほどの「ベストセラーメーカー」ぶりはもう影が薄く、人々にも飽きられてきたかもしれない。
    しかし彼の小説に出てくる「いかにもアメリカ人的な」モノローグの粘りが私は好きで、それはドストエフスキーや太宰治にも比較すべきものだと考えている。彼のスプラッタ趣味には共感というものは感じないが、物語をとおして「内面」のうねりを形成してゆく手腕は、文学的価値をも持っている

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    2013年05月05日
  • ビッグ・ドライバー

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    ネタバレ

    一気読みでした。うーん、さすが巨匠!どちらの中編も女性視点で、スリリングで、感情移入して読みました。

    ビッグ・ドライバー。単なる通りすがりの悪意かと思いきや、共犯が2人も!辛くも生き延びたテスが、暗渠の中で出会うものが、彼女に復讐を決意させる…負けるなテス!ラストの告白が、少しだけ救いになるところがいい。

    素晴らしき結婚生活。…よかったねダーシー、旦那の帰宅直後に殺されなくて( ;´Д`)。女の感は鋭いので、長く一緒に暮らしていても、夫の正体に気づかなかったとしたら、夫は相当に頭がいい。そしてそんな夫を、確実に仕留めようと思ったら、それを気づかせないことも難しい。でも、やっぱり最後はよくや

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    2013年04月29日
  • ビッグ・ドライバー

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    中編集「Full Dark,No Stars」の後半2作を収録。
    どちらも女性がトラブルに巻き込まれ、自分の手で決着を付ける話。簡単と言えば簡単なストーリーを、主人公の立場や性格やライフスタイルからじわっとと編み上げていく、キングが長編を書くときの手法が使われていながら、コンパクトにまとめられていて読みやすい。
    陰惨といえば陰惨だが「1922」収録の2編に比べると、ひじょうに救いがあるカンジ。漆黒の闇にも、ちらりと小さな星が輝く。
    マニアとしては「素晴らしき結婚生活」に、久々に登場するキャッスルロックにニヤリ。

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    2013年04月21日
  • 1922

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    ネタバレ

    キングの新作!恐怖の四季、真夜中4分過ぎに続く第3中編集。読むのがもったいなくて、下巻が出るまで積ん読してました。

    1922。結構長い作品。ひたすらじわじわと、妻を殺した男が狂って行く様を、彼の視点で語る作品。いやー滅入るわー( ;´Д`)。全く状況が改善される見込みがなく、どこまでもずぶずぶ落ちていく状況がわかっているのに、やめられない止まらない。読後感よくないのがわかってるのに、惹かれて読まされちゃうのは、何でなんだろう。キングの魔法。ネズミ怖いっ。

    公正な取引。古典的素材である「悪魔との取引」を、キング流にアレンジした短編。どんなどんでん返しが?と思ったら、意外にあっさり終わったなあ

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    2013年04月20日
  • 1922

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    表題の「1922」と短めの「公正な取引」の2作収録。
    「1922」は妻を殺した父子の転落を、「公正な取引」は余命僅かだった男の呪詛を描く。
    「1922」はあっと驚く展開はないが徹底した因果の応報と悲劇にキングらしいホラーが詰まってる。
    個人的には「公正な取引」が好き。非常に歪んだ幸福の物語で救いがないが、取引材料が有限なことを思うとその後の展開の予想はつく。二重に毒を持つ作品だった。

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    2013年03月23日
  • 夕暮れをすぎて

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    スティーヴン・キングは「悪夢のような話」が本当にうまい。
    日常生活に、カチッと悪夢スイッチが入る瞬間。
    あるいは、気づいたら悪夢に浸食されていることに気づく瞬間。
    現実(リアル)の生活や登場人物自身のリアリティがあってこそ生きる、その怖さ。
    でも、ただ怖いだけじゃないところがこの人の小説の面白さです。

    列車の脱線事故で田舍の駅に取り残された乗客たち。デイヴィットは婚約者のウィラを探しに町へ向かう――「ウィラ」

    子どもを亡くしたエミリーはランニングに没頭するようになる。夫と離れて訪れたオフシーズンのリゾート地でも走り続ける。そこでふと目撃したのは――「ジンジャーブレッド・ガール」

    老年にさ

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    2012年12月20日
  • ミザリー

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     ジョジョの作者の荒木比呂彦氏が面白いと言っていたので読んでみる。有名な作品だけど初めてだ。
     舞台は僻地の女の家、登場人物はそこに閉じ込められた作家と家主の女。極限までの閉鎖空間なんだけど、展開が面白くさくさくと読める。

     そして作家の業がすごい。極限状態に追い込まれても物語に書ける執着がありえそうである。作者本人なのなかなぁ。面白かった。

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    2012年07月25日
  • IT(2)

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    アメリカ人ならわかるのかもしれない固有名詞がいくつも出てきて読みずらい。
    やっぱり翻訳物は読みにくいな。
    でも、それを差し引いても面白いですね。

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    2012年05月29日
  • ペット・セマタリー(上)

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    「そのペット霊園には死者を蘇らせる不思議な力があった」

    自分の愛するものを蘇らせられるなら、そんな恐ろしい力に手を出してしまうのだろうか。その力が、死者を全く別の化物に変えてしまうかもしれないとわかっていても、愛する者を蘇らせようと思うのだろうか。

    幸運にも家族を失った経験がない私には、想像しかできないのだけれど、もし家族が死んで、この霊園を目にしたら、やはり試してみたくなるのかも。
    それが死者を冒涜することで、自分が更に傷つく結果が待っていて、決して最善の手段ではないとわかっていても、死体をそっと埋めるのかもしれない。

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    2012年04月22日
  • IT(4)

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    ネタバレ

    子どもらを使うというところが卑怯だぞ。まあ怖かったけど。しかし、なぜセックスが解決になるかがややこじつけぽい気がした。

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    2012年03月23日
  • IT(1)

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    この小説に登場する怪物は形を持っておらず、子供が抱いた恐怖のイメージがそのまま形をなして現れる。ゆえに”it”
    映画化作品のモンスターの造形はトホホ。想像のままにしておけば良かったのに・・・

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    2011年11月04日
  • 夕暮れをすぎて

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    大好きなキングの短編集です。7編収録。大好きなキングがあの「9.11」を題材にしているなんて、それだけでどんなものか心躍らせて読み始めました。

    「ジンジャーブレッド・ガール」
    ローズマダー的な怖さ。追われる恐怖、逃げる女性。すごい緊迫感で次々読み止まらなかった。

    「ハーヴィーの夢」 、「パーキングエリア」、「卒業の午後」
    世にも奇妙な的な。しかし描写が緻密。

    「エアロバイク」
    すごくドキドキした。自分の体という工事現場でカロリーと糞の処理に働く4人の男たち。画家の想像の産物にすぎないはずだった彼らは、「ダイエット」によって自分たちの仕事を奪う「体の持ち主」に憤りを感じ始めていた。
    絵が

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    2011年09月27日
  • IT(1)

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    街の地下に、殺人ピエロが住んでいる?!
    大人にはみえない悪鬼に7人の少年少女が立ち向かう。
    面白い。しかし長い。

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    2011年09月19日
  • 夕暮れをすぎて

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    ネタバレ

    正直微妙な話も含まれてる短編集だが中編「ジンジャーブレッド・ガール」はガチ。

    幼い娘を亡くした痛手から立ち直れない女は、ある日ふと走ることに興味を持つ。何の脈絡もない行為ではあったが「取り憑かれたように」走り始めた。倒れるまで走る彼女を夫は理解できない。

    夫婦は「冷却期間」を設けることとなり、エミリーは父親の別荘がある島へ移った。

    普通に予想される展開としては、人々と触れ合い心の交流を果たすうちに傷が癒え、人生と前向きに付き合っていく決意を固めたところで夫と和解して終わりだろうが、そこはキング御大。まったくこちらの期待どおりにならない。

    エミリーは頭のイカれた殺人鬼に遭遇する。死体を発

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    2011年08月15日
  • ペット・セマタリー(上)

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    引っ越してきた家の庭から通じる、ペットの埋葬所。
    更にそこを先へ進むと先住民族が作ったと言われる墓地があり、そこに亡くなったペットを埋めると生き返り戻ってくると言われていた。
    初めに可愛がっていた猫が、次に息子が亡くなり、その「場所」に魅入られた主人公はだんだんと狂気に走り、遺体を抱いて埋めにゆく。
    幸せだった家族との時間が、その後襲う不幸を際立たせ読んでいて辛かった。
    遂に「その場所」に支配され次々と死者を埋めにゆき、自分を見失ってゆく主人公。
    独り、正気のまま残された娘はどうなるのか・・・それが気になった。

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    2011年07月23日
  • ミザリー

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    暑いですね。なので今年はホラーでも読んで涼しくなろうかと思います。
    キングも初読です。
    いやー、すごかった。設定は有名なので知ってはいたのですがとにかくぐいぐい読み進めてしまい、あやうく電車乗り過ごそうになってしまいました。
    あんまグロ描写もなく、あー怖いって思わせる技法はすごいなぁと思います。
    しかしこの文庫本、新装版にするなら新訳は出せなかったのかな?やっぱり古く感じます。
    どうしても「アッタリキ」とか「ヨウヤットネ」という語句が原書でどういう語句なのかが気になります…。

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    2011年07月06日
  • 夕暮れをすぎて

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    短編集で、僕のお勧めは「ジンジャーブレッドガール」と「エアロバイク」。
    ちょうどジム通いを始めたせいか、ちょっぴり精通のあるストーリーです。

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    2011年06月12日
  • IT(1)

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    1〜4巻で完結。

    怖い。

    道化師恐怖症になりそう。

    まあ、大人向けの怖さかな。
    震えながら愛について考えてください。

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    2011年02月18日
  • 夜がはじまるとき

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    キングの短編集です。
    久しぶりにキングの本を読みましたが、
    短編それぞれちがった怖さがあっておもしろかった。

    猫好きとしては、「魔性の猫」が一番怖かった。
    最後、電車の中で読んでて本を取り落としそうになったよ。。。

    「N」は、要するに強迫観念症でしょ、と思えるのだけど当事者にとってはそうではなく、好奇心の末、当事者の立場に立ってみるともう後戻りは出来ない。。。と

    「どんづまりの窮地」は。。。。
    キングってこういうの書いたら天下一品だよ。
    ランチしながらこれを読むのはおすすめしないです。

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    2010年10月12日