スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    「小説を書くためのハウツー本ではない
    よく読んでよく書いて、極力無駄を省いて装飾を取り払った言葉を連ねて文章を紡ぐだけ」
    そう嘯くスティーヴン・キングの、創作に対する取り組みを読めるだけでも価値がある本と言える。

    本人は「自叙伝の類ではない」とことわっているが、前段は幼少期から青春時代と小説を生業にするようになった頃、次から次へと創作を続けながらアルコールとドラッグに浸るようになった壮年期まで、キングらしいシニカルでユーモアのある筆致で描かれていて興味深い。

    小説を書く上での各論というか具体的な作法についての解説の後、不慮の事故で大怪我をして復活するまでのは生々しい顛末も記されており、前段

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    2023年02月02日
  • 眠れる美女たち 下

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    ネタバレ

    2023.1.20
    面白かったけど、これをハッピーエンドとするかどうかは読者次第って感じ
    個人的にはミストと同レベルでしんどい…

    ジャネットのとこ、もう少しどうにかなんなかったのか……

    エンジェルの存在が唯一ハッピーエンド。
    イカれてるかもしれないけど、大好きなキャラ。
    彼女が幸せならそれでいいかもしれない

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    2023年01月21日
  • 眠れる美女たち 上

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    2022.1.17

    自分が女だからかな、頭をブンブン振って同意したい場面がたくさんあった。
    世の中の大半の女性が体感してきたであろうフラストレーションをぶった斬ってくれる場面があって気持ちいい。

    ただ、下巻のドンピーターズとフランクの動向が気掛かりすぎる…
    この世界の女性たちがこれ以上危険に晒されませんように…

    居酒屋で教授(名前忘れた)が熱弁してた、
    世界中から男が消えても女は生き延びていけるが
    女が消えたら男は死んでいくだけ
    みたいなセリフが印象深かった

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    2023年01月17日
  • リーシーの物語(下)

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    キング本人一番のお気に入りというのはわかるような気がしますが、私としては少しお下品味が足りませんでした。
    とは言うものの技巧の限りが尽くされており、古参ファンサービスも万全。
    どう解釈して良いのか苦労してる方はアリアドネの赤い糸やオルフェウスの冥界などのギリシャ神話をイメージすると助けになると思います。
    交通事故以降のキングは明らかに作風が変わっており、上質な小説を読みたい向きには良い本。
    綺麗にまとまっていて読後感も素晴らしいです。
    特筆すべきはこの本自体がキングが読者に贈る"ブール狩り"であること。
    ご褒美は「素晴らしい読書体験」です。

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    2023年01月15日
  • ミスト 短編傑作選

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    映画がほぼ一緒でびっくりした
    一番気になってた結末は
    あの内容ならしゃあないかぁ
    表現が独特でおもしろかった
    和訳やから分からんけど

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    2022年12月15日
  • ミスター・メルセデス 下

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    何も起こらない退職刑事の日常部分でさえ、飽きさせずに読ませてしまう。流石はキングです。
    下巻の中盤からは犯人を追い詰めるべく怒涛の展開となります。ここで活躍するのがホリーとジェローム。この2人は更に続編のファインダーズキーパーズでも活躍します。ラストは手に汗握る展開で映画を見ているようでした。キングの描写は非常に克明で頭の中で登場人物が勝手に動き回ります。

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    2022年06月25日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    読む人の人生を豊かにする
    と同時に
    書く人の人生を豊かにする

    「書く理由」をたずねられてスティーブンキングはこう言った。
    積み上げられた努力は魔法のようにみえることがあるという。
    「あなたは書いていい」という許可証をいただけたのでこれから書いてみることにする。

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    2022年06月18日
  • ジョイランド

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    アメリカの作家スティーヴン・キングの長篇ミステリ小説『ジョイランド(原題:Joyland)』を読みました。
    『スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編―』に続き、スティーヴン・キングの作品です。

    -----story-------------
    巨匠が放つノスタルジックで切ない青春ミステリー
    遊園地でアルバイトを始めた大学生のぼくは、幽霊屋敷に出没する殺人鬼と対決する……もう戻れない青春時代を美しく描く巨匠の新作。

    1973年。作家志望の大学生であるぼくは、恋人との距離を縮めることのできない鬱屈を抱えながら、夏休みに遊園地「ジョイランド」でアルバイトをはじめた。
    乗り物の運転から園内の清掃ま

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    2022年06月05日
  • 心霊電流 下

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    ネタバレ

     キングらしい展開でした(;^_^A

     『スタンド・バイ・ミー』を思い起こさせる子供時代から、結末までの流れはノスタルジックで好きですが、そこからが(◎_◎;)

     ですが、やっぱりキングが大好きです♪

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    2022年04月27日
  • ドクター・スリープ 下

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    先に映画を見てしまってそれなりに面白かったけど納得いかんわ〜って部分もあったのが、やっと原作読んでスッキリしました。あくまでも原作は原作の続編。映画は映画の続編てことなのね。どちらも好きだけどやはり原作のが好きだな〜。

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    2022年04月18日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    作家になるためには一度読んでおくべきものだと聞いたので読んでみた。
    副詞を多用するな、受動態を避けるなどの注意事項が多くて、書き始めようという気持ちが無くなっていた。しかし、最後の「あなたは書けるし、書くべきである。最初の一歩を踏み出す勇気があれば、書いていける。」の部分によってヤル気が出てきた。
    まずは書いてみる。たくさん書くことによってしか才能がないのかどうかの判断もできない。
    勝手に諦める前に必死になってみようと思えた本だった。

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    2022年04月10日
  • 任務の終わり 上

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    ミスター・メルセデス、ファインダーズキーパーズに続いて三部作目。
    ブレイディの狂人感と、物語の展開にハラハラドキドキ。
    後編が楽しみです。

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    2022年03月16日
  • 11/22/63(中)

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    歴史改変の練習を済ませ、いよいよテキサスへ乗り込む。「過去が共鳴する」ってのはトンデモ理論だけど読者としては覚えておくべきことが減って助かる。
    ジョーディでの高校教師としての生活は作者自身の体験や理想が含まれるんだろうか。
    ウォーカー氏暗殺が単独犯ならJFK暗殺も単独犯、よってリー・H・オズワルドを消せばOK、という理屈が本当に合ってるのかどうかはちょっと引っかかるが、物語は核心に迫る。
    セイディ嬢がとても魅力的。

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    2022年03月03日
  • マイル81 わるい夢たちのバザールI

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    キングさんの著作で、長編ではシャイニング、ペットセマタリー、グリーンマイルが、短編集ではゴールデンボーイとスタンドバイミーが好きな読者です。
    多作な著者のひさびさの中短編集ということで期待して読みました...

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    2022年03月01日
  • ファインダーズ・キーパーズ 上

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    とにかく面白かった。前作、ミスターメルセデスは
    中だるみがあって、中々読み進められなかったが
    今作はどう展開していくのかが知りたくてドンドン
    読み進められた。ホリーやジェロームも大活躍。
    そこも嬉しい。前作の殺人犯もちょっと登場。それもかなり意味深な感じ。これが次回作へと繋がっていく。最後「その後」はゾクゾクさせられた。
    これは次回作も読まずにはいられない。ドラマ化もされてるそうで是非とも3作まとめて見てみたい。

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    2022年02月24日
  • 心霊電流 下

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    ジェイコブスが求めていたものは………
    そこにあって見えないところ、生者の世界から移っていくところ。死者の通路を通り、治療を受けた者をカギに使って扉を開けること。
    うーー 恐ろしい。
    語られる言葉の映像を想像するだけでゾワゾワする。そんな世界は見たくない。そんな世界に行きたくない。
    あぁぁぁ 怖かった。

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    2022年02月22日
  • 心霊電流 上

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    ジェイミーが出会った若い牧師。電気を使った仕掛けを能くする彼は家族を失ってから、だんだん神から離れ電気を使って何かをしていく。一体何をしたいのだろう、何を求めているのだろう。医者でもない彼が行う奇跡のような治療に副作用はないの?後遺症はおきないの?不穏な感じが消えない。
    麻薬から救われたジェイミーはどうなっていくのか

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    2022年02月21日
  • 夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII

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     原著2015年刊のキング短編集の2分冊目。
     1分冊目よりも「ホラー以外」の、普通小説的な作品が多いが、やはり語りの面白さは変わらない。キングの大好きな野球の話に、犯罪要素が絡んでくる「鉄壁ビリー」が最も印象的だった。
     キングの小説を読むとき、ストーリー展開に惹き付けられながらも、文章の味わいに同時に浸らせられる。地の文の、とりわけ登場人物のモノローグの部分に魅力があって、そこに醍醐味を感じるのだが、従って読むスピードは遅くなる。日本のこんにちのエンタメ小説を読むのよりも、ずっと遅いのである。
     ストーリー展開に的を絞り、描写は最低限に抑制する作法がエンタメ系では常識的であり、この面では東

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    2022年01月21日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    ネタバレ

    作家のスティーヴン・キングが自身の半生と、作家になりたい人へ向けてアドバイスをしたもの。
    勉強になることばかりで、もっとはやくに読んでおけばよかったと後悔しました

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    2022年01月20日
  • 心霊電流 上

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    昔からのキングファンですが、ミスターメルセデス→ファインダーズキーパーズ→任務の終わり...と3作続けて、最後まで辿りつけませんでした(積読状態)。
    ひさびさに辿りついたのが心霊電流(上下)でした。
    しかし、何でこんなに価格が高い(文庫本で2冊¥2640はちょっと...)のだろう?

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    2022年01月17日