スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • IT(3)

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    ネタバレ

    グロテスクな描写がかなり増えたように感じました。
    じわじわとくる恐怖ではなく、完全に目を背けたくなるような恐怖でしたね…。

    でも、これまでの巻に比べ、はみだしクラブの回想でワクワク感とドキドキ感が多かったと思います。
    Itとの対決ももちろんですが、ヘンリーたちとの石合戦やマイクとの出会い、エディの骨折など見どころはたくさんでした。

    今更ですが、はみだしクラブの面々は、かなり精神年齢が高いと思いました。
    それが『はみだし』である事と、Itとの対決という役目に何か関係があるのかな?
    ちょっと謎ですが(笑)

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    2018年07月29日
  • IT(2)

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    ネタバレ

    やっとはみだしクラブが揃って嬉しく思いました。

    それでも、幼少期の頃にあった事が明らかになっていくに連れ、スタンリーが死んでしまったという事実が1番悲しいですね。
    やっぱり全員で再会してほしかったです…。

    Itが何なのかわからない、幼少期に何があったのかも満足に思い出せない。
    そんな不安が多い中、回想ではみだしクラブの絆がいろいろな描写で書かれているのが、すごくほっこりしました。

    これ以上犠牲者が増えない事を祈るばかりです。

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    2018年07月01日
  • シャイニング(下)

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    映画とは結末が全然違う!

    映画では男の子の特殊な能力が全く活躍していないし、核心である家族の物語を省いている。代わりに鮮烈な映像の数々を見ることができるが。

    結末に近づくにつれて、緊張感がどんどん増して途中で止められなかった。

    悪意、殺意のどす黒い心の動きや混乱した意識を描ききっているところが作者の真髄と思った。
    汚い言葉=悪という位置づけか。

    『IT』なども読みたい。

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    2018年05月08日
  • ペット・セマタリー(下)

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    複数巻の長編を平行に読破しよう月間。ほぼ消化。

    上巻でほのめかされたとおり、2歳の息子が家の前の道路でトラックに撥ねられて亡くなってしまったルイス。頭にあるのは、猫のチャーチが謎の復活をしたペット霊園の奥のミクマク族の隠された丘の上…。

    結構意外に思えるのが、下巻の大半は葛藤を描くことで費やされるのだ。もっと早く埋めて、家族の破滅でも来るのかと思いきや、驚くほどに焦らされる。それが良い意味で意外であった。

    だいたい下巻(と言うか全編)を読んだ人の8割方は、悪魔と化したゲージとの死闘を記憶するのであろう。しかし、この本の面白さはそこではないと思うのだ。

    自分でコントロールできる生き死に。

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    2017年10月17日
  • IT(4)

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    ネタバレ

    読み終わった・・・。すべてが終ってしまった・・・。


    全4巻という大長編に正直尻込みしていたのだが、手に取った瞬間から物語の世界に引き込まれてあっという間に読み終えてしまった。

    かといって、いわゆる「さくさく読める」と言うのとはちょっと違う。やはり、キングの手によるグロテスクでおぞましいモンスターや惨劇の圧倒的な描写は、それでも一言一句読み飛ばすわけに行かない。どんなに目をそむけたくても、見届けなければいけないのだ。

    少年時代のひと夏の冒険譚という意味では、解説でも指摘されているとおり「スタンド・バイ・ミー」だがそれだけではないのはご承知のとおり。デリーの町を恐怖で支配する――住民たちは

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    2017年09月20日
  • ジョイランド

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    海辺、夏、遊園地、殺人、幽霊、超能力、失恋、友情、そして淡い恋。甘くてほろ苦い青春小説と、ミステリとホラーの融合。キングの幅広さにはいつも驚かされる。そして相変わらずのハズレなさ。

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    2017年09月14日
  • ペット・セマタリー(上)

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    複数巻の長編を平行に読破しよう月間。継続中。

    キングの代表作でもある作品。引越したら、家の裏に謎の「ペットの墓」があった。代々子どもたちによって管理されている墓の隠された秘密とは。

    スティーブン・キングらしい、ホラー要素もあるけど、本題は別なんだよねという作品なので、まるっきり純文学のようである。ホラー(と言うか怪談)的要素は、事故で死んだ大学生、パスコーが瀕死で語りはじめる部分くらいで、あとは「死とは何かを納得させる」というのがテーマ。

    上巻だけでも結構長く、一瞬出てくる「ペットの墓のほんとうの解釈」という話で切っても、それなりに良い作品だったのではないかと思う。そこからまたグイグイと

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    2017年07月05日
  • 11/22/63(下)

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    1963年11月22日のケネディ大統領暗殺を阻止するために、タイムトラベルする話。主人公の男性が1950年代末から1963年の目的の日までの数年間の人間関係や生活の様子がメインで描かれる。現代社会を知っている状態で1950年代で過ごすのはツライのではないかと思ったが、昔のほうが居心地がよかったりするのかなと思ったりもした。タイムトラベルものは好きなジャンルの一つ。

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    2017年06月15日
  • 11/22/63(中)

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    1963年11月22日のケネディ大統領暗殺を阻止するために、タイムトラベルする話。主人公の男性が1950年代末から1963年の目的の日までの数年間の人間関係や生活の様子がメインで描かれる。現代社会を知っている状態で1950年代で過ごすのはツライのではないかと思ったが、昔のほうが居心地がよかったりするのかなと思ったりもした。タイムトラベルものは好きなジャンルの一つ。

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    2017年06月15日
  • 11/22/63(上)

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    1963年11月22日のケネディ大統領暗殺を阻止するために、タイムトラベルする話。主人公の男性が1950年代末から1963年の目的の日までの数年間の人間関係や生活の様子がメインで描かれる。現代社会を知っている状態で1950年代で過ごすのはツライのではないかと思ったが、昔のほうが居心地がよかったりするのかなと思ったりもした。タイムトラベルものは好きなジャンルの一つ。

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    2017年06月15日
  • 11/22/63(中)

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    読んでると無性に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が見たくなる。異常者のリアルな暴力は最近のキングパイセンのお気に入り。

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    2017年02月05日
  • 悪霊の島(下)

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    スティーヴン・キングの小説の魅力は視点となっている主要人物の独白体にある。従ってその魅惑は、通俗小説として批評家は取り上げようともしないものの、実際のところ太宰治やドストエフスキーなどに通じるものがあると言っていい。無意識的なリフレインの発作的反復を含んだその独白は、「意識の流れ」にも似ており、この独白体がもたらす読書体験は、物語内容世界と「意識」とが渾然一体となって、外部的事件と内因的心理推移との区別も消失した「夢」のような体験を実現する。
    本作は一人称小説であるため視点は一人物に限定されているが、豊富な内容と多彩な変化が織り込まれているのはさすがである。スティーヴン・キングは何よりディテー

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    2017年01月22日
  • 11/22/63(下)

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    3冊を読み終え正直、大作には違いないのですが長すぎました。途中中弛みがあり、3冊目に至ってようやく先が見え始め、加速度が付いて読み終えた感じです。この小説は最後まで読まないと意味がありません。読後感は良かったです。作者の構想は40年あったということですから、膨大な資料に基づき作り上げた歴史的事実に沿った内容であるようです。(勿論、ケネディ暗殺の犯人は未だ謎ですが…)その時代の様子もかなり詳しく描写されています。それこそ古き良きアメリカ合衆国と言うべきなのでしょう。
    タイムスリップする場所、兎の穴に立つイエローカードマンとグリーンカードマンの存在。バタフライ効果、過去を変えることが意味するものは

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    2017年01月07日
  • ジョイランド

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    これはミステリーなのか、青春モノなのか。
    21歳の夏に『ぼく』は失恋を経験し、ジョイランドでのバイトを通じて人助けを経験し、初体験を経験し、連続殺人犯に殺されそうになったり、様々な経験をする。
    ぼくが経験する全てが瑞々しく、自分がその年代だった頃に投影して、こういう感じわかるなぁと切なくなります。
    ジャンルとしては、青春ミステリーってことになるのかな。映像化してもヒットしそう。オススメです。

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    2016年12月19日
  • シャイニング(下)

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    ダニーと、彼の持つ不思議な力“輝き”が中心に描かれているだけでなく、父親の心理描写も原作では多く描かれている。
    アルコール中毒になった父親が、教師という仕事から離れざるを得なくなったことや、アルコールが原因で息子ダニーを傷つけてしまったことなどに悩み、後悔し、アルコールを断ち切ろうと努力するが、うまくいかない生活のためにアルコールに依存したくなり迷い葛藤する。
    こういった描写がされているのは、キング自身がアルコール依存症であったからかもしれない。

    物語のラストも映画と原作では随分異なっている。
    映画では、ダニーに焦点が当てられていないため、ダニーを救おうと孤軍奮闘するハローランといった描写は

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    2016年12月12日
  • シャイニング(上)

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    昔、小さい頃に観た映画「シャイニング」は衝撃だった。
    エレベーターホールに流れ込む大量の血液、ぶち破ったドアから覗き込むジャック・ニコルソンのニヤリと笑う狂気あふれる顔、などなど。
    映画史にもわたしの記憶にも刻みこまれる一作だった。

    小さかったわたしは「シャイニング」というタイトルは、呪いとか恐怖といったようなものだと思っていた。
    今ならわかるこのタイトルは“輝き”。
    でも映画にはそのような要素は無かった。
    何故あの映画が“輝き”なのだろう。
    キングは映画を気に入っていなかったということも知ったため、もしかしたら映画と原作は内容に違いがあるのかもしれないと思った。それでも暫くは原作を読んでみ

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    2016年12月12日
  • 11/22/63(下)

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    ここへ来て、過去の世界への介入がもたらした物が垣間見える。それも大いなる悲劇として。明るい未来だったらどんなに良かったことだろう。介入を無かったことになど出来るのだろうか。そしてまた違う世界になってしまったら?!

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    2016年11月26日
  • 11/22/63(中)

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    過去の世界で現在と同じ教師という職に就く。やっぱり今とは違うだろうに、彼は過去の世界の方が気に入ったみたい。そしてセイディー。半身を見つけてしまった彼は大統領の件をどうするのだろう

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    2016年11月26日
  • 11/22/63(上)

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    過去に行けるトンネル⁇!! 戻ってくるのは数分後。でも自分は年取ってるよね。行く先はいつも同じ?手を加えた世界のその後は?色々と感じる疑問はまぁそこに置いといて「ぼく」の歩く世界を感じてみようと思う。

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    2016年11月14日
  • ジョイランド

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    私の好きなタイプのキング作品だった。
    (個人的な好みだが、SF展開のキングは好きではない。)

    過ぎ去った≪古き良き時代≫を懐かしみ、慈しむ心が感じられて、かと言って「あの頃は良かった」と言うわけでもなく。
    私にはキング作品が持つそういう雰囲気がどことなく心地良いのだ。
    別に70年代のアメリカにいた訳でもないのに。

    人に薦めやすいキング作品とも言えるかも。
    映像化もしやすそう。

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    2016年10月27日