スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • 心霊電流 上

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    ジェイミーが出会った若い牧師。電気を使った仕掛けを能くする彼は家族を失ってから、だんだん神から離れ電気を使って何かをしていく。一体何をしたいのだろう、何を求めているのだろう。医者でもない彼が行う奇跡のような治療に副作用はないの?後遺症はおきないの?不穏な感じが消えない。
    麻薬から救われたジェイミーはどうなっていくのか

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    2022年02月21日
  • 夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII

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     原著2015年刊のキング短編集の2分冊目。
     1分冊目よりも「ホラー以外」の、普通小説的な作品が多いが、やはり語りの面白さは変わらない。キングの大好きな野球の話に、犯罪要素が絡んでくる「鉄壁ビリー」が最も印象的だった。
     キングの小説を読むとき、ストーリー展開に惹き付けられながらも、文章の味わいに同時に浸らせられる。地の文の、とりわけ登場人物のモノローグの部分に魅力があって、そこに醍醐味を感じるのだが、従って読むスピードは遅くなる。日本のこんにちのエンタメ小説を読むのよりも、ずっと遅いのである。
     ストーリー展開に的を絞り、描写は最低限に抑制する作法がエンタメ系では常識的であり、この面では東野圭吾さんの文体および作法が効率性を精緻に追求していて機能的な美をも思わせるものがあるが、スティーヴン・キングにおいては描写や独白など、必ずしもストーリー展開優先の法則に則らない書き方に味がある。
     長い長編小説でストーリーがサスペンスフルに盛り上がってくると、先が気になるあまり読む速度を上げたくなるのだが、キングの短編ではそんな「加速の欲求」が起きるまで至らず、最後までじっくりと読むことになる。だからキングの短編集を読むのは、私の場合、比較的時間がかかるのだということに気づいた。
     比較的緩慢な速度となる小説ストリームの流れ方は、どちらかというと芸術的(純文学的)なそれに似ている。モノローグが肉薄してきて、その緊迫に捕らえられストリームの生に没入してしまうこの体験は、やはりドストエフスキーや太宰治のような文学と共通しており、それが得がたい時間、衝迫の体験として記憶される。
     スティーヴン・キングを読むことは、やはり映画を見ることとは全然違う、あくまでも小説的な出来事の体感だ。

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    2022年01月21日
  • 心霊電流 上

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    昔からのキングファンですが、ミスターメルセデス→ファインダーズキーパーズ→任務の終わり...と3作続けて、最後まで辿りつけませんでした(積読状態)。
    ひさびさに辿りついたのが心霊電流(上下)でした。
    しかし、何でこんなに価格が高い(文庫本で2冊¥2640はちょっと...)のだろう?

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    2022年01月17日
  • ペット・セマタリー(上)

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    スティーブンキングの代表作の一冊。
    死んだペットを埋めると生き返る墓地の話。
    墓地の近所に引っ越してきた主人公一家。ある日、事故で死んだ飼い猫を生き返らせたことが成功体験になり、事故で死亡した幼い息子をペット墓地に埋める主人公。しかし、生き返った生き物は生前とは違う行動を取るようになる。

    死んだ家族を生き返らせる、というモチーフから「猿の手」を連想させるが、小説内で主人公も「猿の手」のことを思い浮かべている。「猿の手」では、死体が家のドアをノックするところまでで追い返すが、もし受け入れたらどうなるか、というアイデアが本書のスタートのような気がする。

    ホラーのスタイルを取ってはいるが、本質は家族愛の話だと思った。姿形が変わっても死んだ家族と会いたいのか?大きなリスクを取ってでも行動を起こす姿に家族愛を感じる。

    キング作品にしては翻訳は読みやすい。
    一方で登場人物の独白や心理描写が大量であり、かつ、情景描写も多い。アメリカ文化に馴染みがないと文章から想像しづらい場面も多く、読み進めるのにエネルギーが必要だった。

    旧作のキング脚本の映画の方が物語のテーマが分かりやすいかもしれない。

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    2022年01月17日
  • 11/22/63(上)

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    アメリカにとってケネディ暗殺は大変な出来事だったようだ.そのことを最近あらためて痛感した.
    この小説はタイムトンネルを使ってケネディ暗殺を阻止しに過去にゆく話,ということで,食わず嫌いだったスティーブン・キングに初挑戦.
    感想は下巻にてまとめて.

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    2021年12月17日
  • ペット・セマタリー(下)

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    ゲージの葬儀からレーチェルが実家に帰るまでの間が死者を生き返らすことの道徳観を考えてしまいました。凡人な私はミクマク族の埋葬地に行かないで欲しいと思いながら読み続けましたが、最後はさすがスティーヴン・キングという展開になっています。

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    2022年07月31日
  • シャイニング(下)

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    ネタバレ

    映画版ではよく分からなかったジャックが狂った理由とかが分かって面白かったし、オチが映画と全く違ってびっくりした。
    ホテル燃えちゃったけど、ドクタースリープではどうなるんだろう?
    終盤、ディックまでもホテルに乗っ取られそうになった場面で怖すぎて鳥肌が立った。
    全体的に勢いがあって不気味で、最高だった。

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    2021年09月27日
  • ファインダーズ・キーパーズ 下

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    前半がなかなか進まないです。後半ホッジスが出てきてピーターと会うところまでがもう長くて長くて。上巻の後半でようやくホッジス登場、だけど2人が接触するのは下巻の後半だったかと。そのころまで行くと読むのが止まらなくなるのですが、そこまでがちょっとだらだらと長くて、うーんやっとか!という気がしました。個人的にはミスター・メルセデスに続きジェロームとホリーが活躍し、親しい友人のようにそこにいてくれたのがうれしかったです。ミスターメルセデス3部作、あとは任務の終わりのみ。ちょっとブレーキ踏んだ感じの第2部から第3部に向けて、楽しみです!!

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    2021年09月21日
  • ミスター・メルセデス 下

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    スティーブン・キングの初ミステリーとして話題になり、最近発刊の『任務の終わり』までの三部作シリーズの第一弾

    いきなりショッキングな事件で始まり、そのあと主人公と犯人の心理戦が続く。
    そして後半は怒涛の展開と、さすがに読み手を飽きさせない。

    謎解きや意表を突いた展開がある訳ではない。でも、登場した人のことをこれほどまでに細かく丁寧に描くことで、イヤな奴はホントに厭になり、好きになるとホントにキスしたくなる。

    キングはホントに「ヒト」のこと描くのが大好きなんだろうな〜

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    2021年09月12日
  • ミスター・メルセデス 上

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    上下一括感想
    下巻にて

    キングはやっぱり根っからの物書きだよね……
    ミステリーよりも登場人物が面白くてたまらない。ホントしつこいぐらいで……

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    2021年09月09日
  • シャイニング(上)

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    ネタバレ

    映画版が大好きなので、かなり物語が違うと聞いて楽しめるか不安だったのだけど、さすがスティーブン・キング。
    文章だけで不気味さが伝わる。
    特に動物の植木が動くシーンが好きだった。
    ジャックがおかしくなっていく後半も楽しみ。

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    2021年09月09日
  • 任務の終わり 下

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    んでこれは『氷』とは打って変わって、長く親しんできた著者による新たな挑戦「探偵小説」の第3部にして、本領発揮のスーパーナチュラルへ回帰した、実にリーダビリティが高くて、ストレートに心に響く物語。
    最悪のシリアルキラーが、脳に損傷を受けて動きもままならないまま怒りや憎しみを募らせていく様も、また一転、自殺に対して決してしてはならないものだと強く訴えるテーマも、かつて交通事故で長く死線をさまよったご本人のうちに育ったものなのでしょう。心動かされます。
    書いておく。
    「ある人たちが魂を売ってでも手に入れたがっているものを…つまり、苦痛と無縁の健康な肉体を…あっさり無頓着に浪費してしまう人たちもいる、という思いだ。なぜそんなことをする? なぜなら、そういった人たちはめをふさいでいるか、怯えの感情があまりにも強いか、あるいは自分のことだけで精一杯であるせいで、地球がつくる暗いカーブの先にある次の夜明けを見通せずにいるからだ。次の夜明けは必ず訪れる…人が息を吸っているかぎり」
    息をしつづけよう。

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    2021年08月02日
  • シャイニング(下)

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    ネタバレ

    長かった〜〜〜〜翻訳が読みづらくて苦痛はあったけど、やっぱりシャイニングは面白いなあ 映画と違って屋敷自体が化け物って感覚や家族それぞれの過去が深堀されてたのが印象的だった。最後は死ぬ人が少なくて良かった、、キューブリック版も大好きだけど 仮面を取れ!赤死病、舞踏会、クラッカー、時計、それぞれ不気味でよかった 映画の謎も解けてきて面白い。次は映画だ

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    2021年07月31日
  • シャイニング(下)

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    翻訳物を避けてきたので、恥ずかしながら初キング。
    例の映画をこのコロナ禍で再鑑賞して、やっぱり何か釈然としなかったのでこちらに戻ってみた。

    よかった。映画だけで終わらせなくてよかった。
    ジャックがただのヤバい人でおわらなくてよかった。
    蝕まれていく過程や心の葛藤が丁寧に描かれているからじわじわとこわい。
    そして何よりも、ダニーの良き先達としてのディックが良い。
    ただのホラーじゃない。この作品の良さがわかってよかった。

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    2021年07月20日
  • IT(2)

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    2021.7.13
    本編ももちろん面白いんだけど、
    シャイニングファンがニヤリとするような小ネタもあって、流石キングだなあと。

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    2021年07月13日
  • IT(1)

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    2021.7.9
    映画は古いのも新しいのもどっちも好きだけど、
    そういや原作読んでないなと思って今更だけど読み始めた。

    ダムのシーンが本当に大好き。

    自分は日本人だし、こんなデリーほどの田舎で過ごしてきたわけじゃないけど、不思議とルーザーズクラブのみんなとずっと友達のような気がしてきちゃう。
    この年齢の夏休みって、本当に何もかもが特別で宝物だよなあ〜。
    ホラー要素はまあ次巻以降に期待ってことで。。

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    2021年07月10日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    それぞれの作家の個性が存分に発揮されているので、読者側がホッパーの絵をどう見るかによって、意表をつかれたり、違和感があったり、またぴったりとハマったり感想が分かれるだろう。
    個人的にはホッパー研究者の作品が(これは半ばノンフィクションかもしれないが)最も印象に残った。

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    2021年05月29日
  • ファインダーズ・キーパーズ 上

    購入済み

    前作ミスターメルセデスでのブレイディ、そしてブレイディとホッジスの対決があまりに強烈すぎたせいで、最初はモリスの個性が薄く感じましたが、小説と小説家を愛する異常な世界、ピート少年と、刑務所生活のモリスの世界の緊迫感に圧倒されました。
    すごい、スティーブン キング。小説を書き、小説に苦しみ、すべてを注ぎ込み、永久に小説を愛する作家の、これでもかという存在感。
    この醍醐味、これは他では読めません。後半が楽しみです。

    #深い #シュール #感動する

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    2022年09月30日
  • 11/22/63(上)

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    いやぁ、長かった。

    ようやく読み終わった。ほぼ8ヶ月。

    その間、自分のこの事件(ケネディ大統領暗殺事件)に関する知識を補完するために、結構調べたり、映画やドキュメンタリー番組を見たりしながら読み進めてたので、そりゃもう時間がかかった。

    作者のキング氏はあとがきで述べているように98%オズワルド単独犯説の支持者であるわけだけれども、作中のアルは95%ととの描写がある。
    しかしとてもじゃないが数ある陰謀論を退けて、あの奇跡の、まさに針の穴を通すような軍前の積み重なりによる暗殺が成し遂げられたとは、個人的にはほとんど信じられない。

    まあ、それはともかくとして。

    もし、時間をさかのぼって歴史を改変できたら、というSFの中でも最も魅力的なテーマのひとつを、稀代のストーリーテラー、スティーブン・キング氏がその魅力溢れる筆致であますことなく我々に与えてくれたこの一冊(実際には上中下3冊の分冊だけれど)これは素晴らしかった。

    とても楽しい250日間だった。

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    2021年05月17日
  • 11/22/63(中)

    Posted by ブクログ

    中弛み感が漂い、食指が伸びず読むのが長引いてしまったけど、終盤はさすが。歴史は共鳴、本当に意思があるかのよう。
    時代背景もよく知らなかったので面白かった。
    さて下巻は?

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    2021年05月01日