スティーヴン・キングのレビュー一覧

  • ミスト 短編傑作選

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    ネタバレ

    短編集で5本の作品が掲載されている。

    ほら、虎がいる…7ページで終わる超短編。よくわからなかった
    ジョウント…瞬間移動の話。眠らせて移動させるが、起きたままだと想像を絶する事態に。
    ノーナ…読み終わった後にまた最初から読むと理解できるタイプ。
    カインの末裔…これも10ページと超短編。断片すぎてもっと読みたい。
    霧…タイトル自体は「霧」だが、霧は隠れ蓑なだけでその中にいる全貌が不明な生物との戦い。最後に決着がつかず結果がどうなったかわからないまま、手記が残されるという形で終わるのが怖い。少し前の時代のアメリカの暮らしがわかり、固有名詞がかなり出てくるのがリアル。

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    2023年12月17日
  • ミスト 短編傑作選

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    ○ミスト
    まず始めに、映画とは全く違う結末であること。原作の方が慈悲やら希望やらがあっていい。クリーチャーの表現力とかもさすが。映画を観るとクリーチャーの印象が強過ぎるが原作を読むとそれよりもミセスカーモティの怖さが際立ってクリーチャーよりも人の怖さ優先な感じがよかった。

    ○ほら、虎がいる
    こういう幼い子どもが主人公の話でもこういう雰囲気出せるんやな

    ○ジョウント
    これ、めちゃくちゃおもろかった。ほんまにほんま、ラストまではシンプルにおもろいSF。やけどこれがラストでどんでん返し。どんでん返しっていうか一気にジャンルが変わるっていうか。とにかく起承転と結の切り替えがめちゃくちゃよかった。伏

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    2023年12月12日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    シャイニング、ミザリー、it、スタンドバイミーなど、多くの作品を手掛けてきた作家、スティーブンキングの文章読本。

    軽妙洒脱なユーモアを交えて紹介される、執筆スタイルや作文のノウハウは、読んでいて飽きがこなかった。
    作家志望以外の人にもお勧めできる内容。

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    2023年12月06日
  • 異能機関 下

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    わかってるんだよ。全てがまるくは収まらないし、全てハッピーエンドって訳にもいかない、それがキングの作品だって。とはいえやっぱり哀しみは深いし喪失感は拭えない。モヤモヤも残る。ひと夏の冒険にしては壮絶すぎる生死をかけた戦いなのに、スタンドバイミーを彷彿とさせるキラキラ感を纏っていたり、あるいは夏の思い出で終わらせてしまいそうですらあるエンディング。それが僅かな希望なのか、絶望なのか、それすらわからなくなるようで、わたしは一体正義の大人でありえるのか?と問われているようで怖くもある。たとえ、散ろうとも戦う道を選んだ子供たちの純粋さと強さに敬意と精一杯の愛を。

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    2023年12月02日
  • 11/22/63(下)

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    下巻は一気読みでした。

    もしケネディ暗殺がなかったら...から
    始まった物語ですが
    ただひたすらに主人公ジェイクと
    セイディーの壮大なラブストーリー
    だったんだなと。

    読後が切なくて。
    たまらない気持ちになりました。

    切ない感じは、グリーンマイルに似てます。
    キングはこういう作品もよいですよね。

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    2023年11月18日
  • ファインダーズ・キーパーズ 下

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    上巻で各登場人物ごとに同時進行していたお話が下巻で融合して一気に加速していきます。
    この各パートの合体が早いのはキングにしては珍しいなと感じました。
    あ、もうここで合流するんだ、みたいな。
    その後多少の付かず離れずな展開はありますが、時系列も素直で読みやすかったです。
    ちょっと綺麗にこじんまりまとまりすぎたな、という印象はありますが、それはここ最近のキングによく見受けられる傾向ですね。技巧的に成熟して、冒険的・実験的な要素は薄くなってしまいました。それでもやっぱり天才的に面白いんですよね。
    やはり本書で特筆すべきは偉大な作家の幻の原稿を扱っているところ。
    我々読者がキングにそれを重ねるように、

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    2023年11月17日
  • 11/22/63(中)

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    過去に戻った主人公、
    あまりにものんびり幸せに
    過ごしすぎじゃない!?中弛み!
    と思ってたら一転、急な展開!
    ケネディ暗殺を止められるのか、
    未来に戻れるのか、
    彼はどーするんだ!?
    下巻突入!!

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    2023年11月15日
  • 11/22/63(上)

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    誰もが知るケネディ暗殺事件。
    過去へ通じる「兎の穴」から
    ジェイクは未来を変えることができるか?

    上巻通じて設定がわかり、エンジンかかって来た。
    どういう結末になるか予想できない!
    中巻に進みます!

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    2023年11月08日
  • 異能機関 下

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    二段組の上下巻を読むのは久し振り。ボリューム感。でも、さすがキング 。ありありと情景の浮かぶ細かい描写が全然煩くない。テンポが良くて、先も気になるからどんどん読める。

    何のために子どもたちが連れ去られているのか。子どもたちに何が起こっているのか。子どもたちは救われるのか。
    気になって気になって、なかなか本を置くことができなかったので、連休でほんと良かった。
    こうなってくると、またボリュームのあるものを読みたくなってくる…。

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    2023年11月05日
  • 任務の終わり 下

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    3部作、計6冊の締めくくり。
    なぜかここに来てサイキック要素がふんだんに盛り込まれるので評価が別れるかも。
    ただし、グイグイ読ませる力技は現在、というか益々磨きがかかって全く飽きさせない。

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    2023年11月01日
  • ファインダーズ・キーパーズ 上

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    キングの上巻といえばやや冗長で退屈すれすれなことも多いですが、本作は文句なしの面白さ。
    続編ものというだけでも珍しいのに、比較的短期間で出版したのはよほど書きたかった本なのでしょうか。
    前作の主人公がまったく出てこなくてやきもきする読者にニヤリとするキングの顔が浮かぶようです。
    そしてそんなことはあっという間に気にならなくなるほど魅力的な今回の主人公。
    なぜキングは毎回10代の少年をこんなにもいきいきとえがけるのでしょうね。
    下巻への期待が高まります。

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    2023年10月13日
  • ミスト 短編傑作選

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    「霧」、映画を思い出し、あのラストを思い出す……。ホラーとしての終わり方、インパクトとしては映画かなと思うけれど、オリジナルのこの、微かに希望を感じる(けれど嫌な想像しかできない)ラストもなかなか良いなと思った。

    個人的に好きだったのは「ジョウント」と「カインの末裔」だった。

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    2023年09月30日
  • 異能機関 下

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    原題は「the institute」
    研究所というタイトル通り、巨大な組織の末端に過ぎない、メイン州の山奥の研究所が舞台の、少年少女の冒険劇。

    下巻は、襲撃し襲撃される大人たちの戦いもあり、いやこれ、ラストどこまで書くんだろうと不安になるほど壮大な背景世界もあったりして、飽きさせない。

    結末は予想外の落ち着いた閉じ方。
    初めてキングの小説を読んだけど、やっぱり映像化と相性のいいんだろうな、と思った。
    簡潔かつスピーディな描写力と、ファンタジックな展開、魅力的なキャラクター造形は、一級エンタメ作家たるゆえん。
    別の作品も読んでみたい。もちっと安価なものであればなおいい。

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    2023年09月18日
  • 異能機関 上

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    序盤の位置付けや、その後の謎が謎のまま進行した印象だけどわからないことのボリューム自体は大して多くないため、心に引っかかりを感じずに読み進むことができた。早く下巻が読みたい。

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    2023年09月18日
  • 異能機関 上

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    久しぶりにスティーヴン・キングを読んだ。上巻で361ページ。厚い!でも、内容に引き込まれてどんどん読んでしまった。元警官のティムはフロリダのタンパ空港でデルタ航空の飛行機に乗って出発を待っていた。ところが、デルタ航空の職員が機内に入ってきて、どうしてもこの飛行機に乗らないといけない連邦政府の職員がいるので席を譲ってほしいと乗客に頼んだ。誰も返事をするものがいないので、お金とホテルの無料宿泊券と無料の航空券をつけるという。なんどかお金が上がっていったが、ティムは、金額を2000ドルにあげて、飛行機のチケット代を払い戻してくれるなら席を譲ろうと言って、飛行機から降りた。ホテルで泊まり、翌日銀行で両

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    2023年09月17日
  • ジョイランド

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    青春とミステリーが歪なバランスなので、名作!という訳にはいかないけど、とても楽しく読めた。過去の輝きを描くときのキングはいつも冴えてる。終盤の「見世物筋」の矜持には泣けました。

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    2023年09月12日
  • 異能機関 上

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    ネタバレ

    2023.9 久々のキング。いいですね~。
    下巻の脱走劇が一筋縄で進むとは思わないけれど、どうドキドキさせてくれるのか楽しみ。

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    2023年09月12日
  • ペット・セマタリー(上)

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    「おれは聖トマスに似てるのかもしれんな。イエスが復活したと聞いて、“その手に釘の穴を見、自分の手をその脇腹の傷にさしこんでみなければ”、けっしてイエスがよみがえったことを信じない、と言ったあのトマスさ。おれに言わせれば、トマスこそは弟子たちのうちの真の医者だったんだ—―聖ルカじゃなく」

    ……ていう、主人公の同僚の台詞。「信じるのが宗教で、疑うのが科学」みたいな事を予備校時代、講師の誰かが言って、この ”doubting Thomas” のエピソードを連想したが、光栄な事にキングも同じ事を考えたらしい。そういえば、医師である筈のルカは『キリストの変容』のエピソードでも、神がかった少年の症状を癲

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    2023年09月10日
  • ペット・セマタリー(下)

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    「おれは聖トマスに似てるのかもしれんな。イエスが復活したと聞いて、“その手に釘の穴を見、自分の手をその脇腹の傷にさしこんでみなければ”、けっしてイエスがよみがえったことを信じない、と言ったあのトマスさ。おれに言わせれば、トマスこそは弟子たちのうちの真の医者だったんだ—―聖ルカじゃなく」

    ……ていう、主人公の同僚の台詞。「信じるのが宗教で、疑うのが科学」みたいな事を予備校時代、講師の誰かが言って、この ”doubting Thomas” のエピソードを連想したが、光栄な事にキングも同じ事を考えたらしい。そういえば、医師である筈のルカは『キリストの変容』のエピソードでも、神がかった少年の症状を癲

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    2023年09月10日
  • 眠れる美女たち 上

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    「男が女に“愛してる”といったら、パンツを脱がせて一物を突っこみたいというのが本音だよ」

    ――何かと分断が取り沙汰、懸念される世の中だが、男と女という、最も身近な分断の元をメインにした、パンデミック?SFホラー。女性への愛は、斯くの如くでない自分でありたい。

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    2023年09月10日